厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年31冊目『ミスよけ大全』

2018-10-27 22:37:52 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

この本では、次の11テーマで「ミスよけ=失敗を予防するちょっとした仕組み」を紹介しています。

1.時間・スケジュール管理-「無駄」をなくせば人生ははかどる(14個)

2.整理整頓-「片づく仕組み」で散らかさない、なくならない(19個)

3.手帳・メモ・ノート術-絶対に忘れない「記録」の取り方(15個)

4.デジタル整理法-増え続けるデータにどう対応するか(17個)

5.タスク処理-やるべきこと、やらざるべきこと(14個)

6.書類作成-書類を見れば能力がわかる(13個)

7.情報収集-間違った判断をしないために(14個)

8.健康管理-「一に健康、二に仕事」(15個)

9.コミュニケーション-ミスは「伝わっていない」から起こる(15個)

10.心構え・チェック法-見逃さなければ失敗はなくなる(19個)

11.ミスを予防する仕組みのつくり方-「気をつけます!」以外にやっておくこと(5個)

「ミスよけ」は全部で160個。どんなミスもちょっとした「仕組み」で簡単に改善できます。

また、本書の最後には「ミス索引」がついています。「忘れ物」「遅刻」「〆切遅れ」など、ミスの内容から改善策を探すことができるようになっています。

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2019年30冊目『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』

2018-10-27 22:20:22 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ビジネス書や自己啓発書などで数多くの著書がある金川顕教さんの最新刊は、ご自身が実践しているチーム運営のノウハウを中心に紹介します。

「営業マン10人に対し5人の幹部(営業マンの精神的サポートをする人、営業スキルだけを教える人、集客スキルだけを教える人、全体的に教える人、仕組みを作る人)がサポートする体制」

「幹部は管理業務を行うリーダーと、業務指導を行うコンサルタントで役割を分けている」

「チームは会社組織ではなく、チームというつながりのもとに集まった有志集団」

などかなり特徴的ですが、成功するための心構えを語る際、ともすれば精神論に陥りがちなところを、より具体的な方法論に落とし込んで説明しています。金川さんが行っている方法は、一見難しそうに見えますが、効果を考えればやる価値があるかもしれません。

また本書ではほかに、いつの間にか稼ぐ人になるための考え方・思考法や、稼ぐチームのリーダーの条件にも触れています。

【my pick-up】

◎人がやっていないことをやって結果を出すほうが簡単だ

面接で「あなたはどんな性格ですか」と聞かれたとしましょう。インパクトを残すために「とても性格が悪いです」と答えるのです。さらに「あまり関わらないほうがいいですよ」とも言います。ただ、ここで終わってしまうとさすがに単なる「変なヤツ」で終わってしまいますので、こう付け加えます。「私は人間関係は広く浅くよりも、深く狭くをモットーにしています。そのため多くの人と仲よくなろうとは思っていません。したがって、相手によってはあえて冷たい態度をとったりします。なので『性格の悪い部分があります』と言っているのです。その代わり仲よくなれば、友達思いですし、限られた人に対しては愛情を持って接しますよ」そう言うと相手は安心し、しかも印象に強く残るのです。

◎仕事にはプライベートを持ち込め

チームがうまくいくかどうかは、人間関係がすべてです。メンバー同士でいかに早く人間関係を作れるか、いかに早く仲よくなれるかが成否を分けると思っています。もし、仕事だけで人間関係を深めようとすると、仲よくなるのに最低3か月はかかります。しかし、仕事にプライベートの関係を持ち込むと、わずか3日で仲よくなれるのです。仕事だけの関係でプライベートでの共通点がないと、「本当はこうしたほうがいいと言ってあげたいけど、まあいいか」となりがちです。親睦を深めるための食事会は、私の大事な仕事です。そして、食事よりさらに効果的なのが旅行です。プライベートでやりたいことを仕事仲間でやると、仲よくなりやすい。仕事とプライベートの境界がないのは嫌だと思う人もいるかもしれませんが、これらをやっておくと本当に働きやすくなります。

◎メンバーとの接触回数が多い人が「真のリーダー」

私は接触頻度の多い人こそが、真のリーダーだと思っています。現実的なリーダーになるには、役職や資格、肩書き、あるいは能力以上に、メンバーとどれくらい会っているかです。そこに尽きます。メンバーとの信頼関係が大切なリーダーの特性上、会わないリーダーには何の存在意義もないのです。メンバーと接触するための方法は大きく分けて5つあります。「対面」「対話」「動画」「音声」「文章」です。5つの接触方法の中で、いちばん効果があるのは対面です。やはり直接会うのがいちばん強い。

◎リーダーは誰よりも先にチャレンジせよ

とにかく、現段階でメンバーの先を行くことが、リーダーがリーダーたる所以だと思っています。メンバーがいずれ体験することを、リーダーが先行して体験していることがポイントです。そこはかなり意識してやるといいと思います。何もしない代わりに失敗しないリーダーより、やって失敗したリーダーのほうを下の人は尊敬します。「いろいろと言っているけど、リーダーはやっているのか?」ということを自然に見ています。

◎1点を磨き上げることが自信につながる

普通のことを言っていても、意味がないのです。プライベートで仲よくできることが大事だと思っています。「あの人と仕事をして学びたい」という気持ちは、意外とプライベートから生まれるものです。人間性の部分だけでもつながれるのです。要は、相手に興味を持たれるところがあるかどうか。そのために、本をたくさん読んだり、映画に詳しいとか、海外旅行に詳しいとか、何かしら他の人とは違った特徴を持つ必要があります。何かしらの変わっている部分を自分に作ることが大切です。「この人ってこういう人だよね」ということが言い表しやすい特徴のハッキリした人、そういう人間にはインパクトがあります。少なくとも、相手の印象に残る何かを持っています。そうすると、コミュニケーションがとりやすくなるのです。2度目に会ったとき、「あ、あのときの〇〇の人だ」などとすぐに思い出してもらえるのです。人は1点を磨くことで不思議とそれ以外の部分に関しても自信がつくようになるのです。また、面白いことに、1点だけでも優れている部分があれば、他の人もその人全体を優れた人間と見るようになるのです。

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2019年29冊目『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』

2018-10-20 22:36:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「段取り」という言葉は少し古くさいかもしれません。それでも、仕事においてとても大切なことです。仕事の目的を定め、きちんと計画し、あらゆる突発的なことも先回りしながら、時間どおりに実現させる。

段取りは、仕事の「超基本」です。

しかし、なぜか「段取りはこうするんだよ」と学校でも会社でも教えてくれません。ならば「段取りの教科書」をつくろう、と思ったのがこの本を書きはじめたきっかけになったとのことです。

・「段取り」とは「ルーティン化」と言い換えることもできる。毎回の仕事をルーティンで進めるからこそ「よりいいもの」「よりおもしろいアイデア」が生まれる。

・「段取り」があってこそ最後まで仕事をやりとげることができる。

・「段取り」をしないと無駄な作業が増えて、その分時間もかかる。

著者の水野学さんは、くまモン、茅乃舎、相鉄、Oisixなど多くのプロジェクトを手がけてきたクリエイティブディレクターで、段取りにおける「想像すること」の重要性などを訴えていますが、本書の全体を通じて、どのビジネスパーソンにも役立つ仕事をスムーズに進めるための段取りのノウハウが紹介されています。

また、段取りは自身の仕事の向き合い方まで変えてくれるものだと思います。

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2019年28冊目『限界を乗り超える最強の心身』

2018-10-19 23:27:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

瞑想は心のトレーニング。ランニングは体のトレーニング。

走ることで、集中力を鍛える「タイガー」、走る喜びを知る「ライオン」、自らの限界に挑む「ガルーダ」、自我を見つめる「ドラゴン」の4つの尊い存在になり、その結果世界のために生きる「ルンタ(風の馬)」となる。

瞑想の要素の一部分を、ランニングに統合させるための指南書です。

基本的な瞑想の方法を伝えつつ、ランニングに役立つと思われる基本原則を説明しています。また、ランニングに瞑想の心をもたらすのに役立つかもしれない、いくつかのテーマについてもお話しています。

著者のサキョン・ミパム氏はチベットの高僧です。瞑想の専門家である高僧が書いたランニングの本ということで、意外な組み合わせに思われるかもしれません。

現実的にはランニングはランニングであり瞑想は瞑想なんですが、二つには共通点もあり、本書では走っていると瞑想に近い状態になる点についても触れています。

あらゆる年齢。体型、体格の人たちがいますが、熱意、喜び、痛みが私たちみんなを結びつけます。これほどまでに個人のスポーツでありながら、ランニングは力強いシナジーを生み出すのです。

ビギナーも熟練者も、本書を読んでランニングと瞑想の相乗効果を体感できるような内容になっています。

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2019年27冊目『アマゾンのスピード仕事術』

2018-10-19 23:10:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の佐藤将之さんは、2000年のアマゾンジャパン立ち上げ時に17番目の社員として入社し、2016年までの約15年にわたり、主にオペレーション部門のマネージャーとしてアマゾンの急成長を内側から見続けてきました。

現在は、経営コンサルタントとして様々な企業の成長支援をされていますが、アマゾンと他社を客観的に比較できる立場となって、アマゾンの飛躍的な成長を支える基本思考や仕組みの素晴らしさを再認識しているそうです。

この本では、アマゾンの成長の理由を「スピード」という観点から分析します。

・顧客満足度を高めるために、「スピード」は非常に有効な手段となる。

・お客様の満足度を向上させるための「本質的なスピード」を追求することで得られるメリットは、仕事の先延ばしや先送りが劇的に減ること、現在の仕事のムダが「見える化」されること、仕事に対する永遠のモチベーションを手に入れることができること。

・お客様の満足度を上げる本質的なスピードを追求することは、仕事に対する充実感、生産性、創造性を向上させることにつながっている。

紹介されているメソッドは、アマゾンの成長スピードを理解するうえでも重要な役割を果たすものです。その根底に顧客満足度の向上があることに加え、習慣化する仕組みそのものを作るという点も大事であると本書を読んで理解しました。

【my pick-up】

◎「昨対」の使い方には要注意!

「来年の目標」を決めてしまったら、その「目標」に対しての達成率だけを見ていればいいのです。「設定した目標を達成すること」が真の目標なのではなく、「昨年を上回ること、昨年と同等なこと、上回らずとも昨年に限りなく近いこと」が暗黙の目標になってしまっているということ、そういう空気が、会社全体にあります。数字を管理する側のマネージャーは、「(設定された目標は措いておくとして)長雨だったにもかかわらず昨対95%なら健闘したほうじゃないか」と思っています。「昨対」がさまざまな言い訳材料として使われているのです。

◎ファシリテーターが身につけた実践テクニック

参加者と適度な距離感を保ち、かつ参加者とは異なる視野や視点を持っていることが、ファシリテーターには重要なのです。私は、参加者の意見を引き出すのがうまい人が、良いファシリテーターだと感じています。アマゾン時代、参加者が話しやすい空気をつくるために行っていたことの1つは、「よく話してくれる人に口火を切ってもらう」ということ。また、議論が白熱し、なかなかまとまらない状況に陥ったとき、実践してきたテクニックは、「立ち上がり、ホワイトボードに意見を書いていく」です。ファシリテーターも、立ち上がれば、座っている参加者を少し上から眺めることができます。アマゾンのリーダーシップ研修で学んだのは、「フィジカル(肉体)を効果的に使おう」というものです。

◎アマゾンでは、電話はほとんど使わない

電話は、アマゾンでは社内のコミュニケーションツールとしてはまったくと言っていいほど使用されません。ほとんどの場合チャットのほうが連絡がつきやすいのです。電話は、もっとも緊急性の高いツールです。「電話がくるなんて、よほどのことなのだ」という緊張感が、アマゾンの社員にはあります。取引先に対しては、メールで要件を伝えた後、メールを頻繁に見ない相手なので念のため電話するーといった使い方が大半

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