厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年6冊目『理系読書』は、読書効率を最大化する理系の読み方を提供する

2020-10-25 15:56:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本が提供するのは、文系が知らない「理系の読み方」です。

 

読書の「超合理化サイクル」とは?

読む=準備する

自分の問題解決に必要な情報を集めて、どんな実験を行うか計画を立てる。

実験する=やってみる

計画に基づいて、現実世界で問題解決を試みる。

評価する=確かめる

試して検証する。うまくいかなかったら、その結果を検証し、改善策を立てる。

 

「読む」のパートには4つのステップがある

【ステップ1】文脈を理解する

【ステップ2】本の旨味を抽出する

【ステップ3】著者の解釈を鵜呑みにしない

【ステップ4】活用したい情報から仮説を立てる

 

つまり、「問題発見力」と「仮説思考力」により、読むべき個所の絞り込みを行い、読書の時短を徹底し、読む時間をおよそ15分に絞ります。

さらに、現実世界での「検証実験」に時間を割くことで、自分に変化を起こし、読書で得られるリターンを最大化するわけです。

 

ムダ嫌いな理系が生んだ、読書で得た知識やスキルによる成果を最短最速で出す、読書効率を最大化するサイクルです。

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2021年5冊目『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』は、仕事ができる社員の行動を客観的に分析している

2020-10-25 15:43:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の越川慎司さんが代表を務めるクロスリバーでは、これまでに605社に対して働き方改革の支援を行ってきました。その過程で各社の人事評価「上位5%」の社員は、どのような行動・働き方をしているかについて調査をしてきました。

対象となる「5%社員」には、いつもどおりの行動をお願いして、デスクに定点カメラを設置したり、ICレコーダーやセンサーを装着してもらったり、クラウドサービスや対面ヒアリングなどを通じて行動や発言を記録したりしました。

これらのデータをAIと専門家によって分析して、「5%社員」の共通点や、その他95%の一般社員との違いを抽出したのが本書です。

 

仕事の成果を考えると職務実行能力が注目されがちですが、本書を読むと、態度や気構えなどのソフトスキルが必要であることも分かります。

 

「5%社員」の調査をもとに導き出された成功ルールは、「5%社員」以外でも効果を出します。

「5%社員」のシンプルな行動と考え方を自分と照らし合わせてください。同じで安心することもあれば、違って学びになることもあると思います。

 

【my pick-up】

◎「5%社員」の休み方

1.好きなことを自分で選んで自分でする

水泳、読書、買い物など、自分のテンションが上がるものを自分で選択して実践しています。

2.適度に有酸素運動をする

「5%社員」で定期的にランニングをしている人の比率は、95%の一般社員の3倍以上でした。男性ではボルダリングをしている人の比率が高かったです。定期的にゴルフをしている人の比率は「5%社員」と一般社員で差がありませんでした。

3.読書

「5%社員」は全体平均の20倍の48.2冊を年間で読んでいました。「5%社員」は夜寝る前にスマホを触ることなく読書している人が多かったのも特徴的でした。

◎仕事を振り返る時間を取っている

「5%社員」は、「振り返りの時間」をとっています。5%社員の中で振り返りの時間を取っている人は48%、95%の一般社員の中で振り返りの時間を取っている人は6%しかいませんでした。なぜ忙しいのか、何かやめるべきことはないか、何に無駄な時間を費やしてしまったのか、などの内なる反省(=内省)を定期的に行い、その気づきや学びを次の行動に活かしているのです。振り返る時間はほんの15分程度、長くても30分程度です。

◎「5%社員」は早型

調査の結果、「5%社員」は平日19時前後の業務量が圧倒的に少ないことがわかりました。一般社員は終業時間間際に非常に忙しく作業をしています。「5%社員」が最も仕事を詰め込むのは、午前中であることがわかりました。そして、夕方にはその日やるべき仕事がすべて片付いていて、ほぼ定時でさっさと退社しているのです。

「5%社員」は」すべての仕事について、先を読んで早めに準備していることがわかりました。早めに準備をして「焦りのロス」をなくそうとしています。また「5%社員」は、特に朝に狙いを絞って重要な仕事を進める習慣があることもわかりました。朝は誰にも邪魔されずに仕事ができる時間だ、ということを理解しているのでしょう。

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2021年4冊目『経理のテレワーク』は、経理業務に特化したテレワーク本がやっと出た

2020-10-25 15:33:45 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

テレワークに関する書籍は最近乱立状態ですが、経理に特化したものがやっと出ました

この本では、経理業務という領域において、テレワークがどのように生産性を向上させるエンジンとして機能していくのかという点について解説を行っています。

まずは本書の49ページで「テレワーク可能な経理業務の範囲」の全体像が示され、そのあと「経費精算」「請求」「支払」「仕訳登録」「月次報告・試算表作成」といった業務プロセスごとにテレワークの留意点が詳述されています。

 

<P.152~153から抜粋>

経理部門としてどのようにテレワークを活用していくべきなのでしょうか。経理部門は「データ」を扱う場面が多く、テレワークへの親和性が高いという特性があります。業務プロセスの工夫次第で生産性を下げず、むしろ引き上げることが可能なのです。そのようにすることで、バックオフィス業務を不採算部門ではなく「情報に付加価値をつける仕事」に高めることが可能になり、テレワーク時代にはさらに存在価値が高まっていきます。ただし、そのためには従来のスタイルでなく、リモート環境を前提として経理業務を再設計するというステップに進むことになります。

経理部門にテレワークが定着した結果、仕事の進め方は最終的にどのような状態になるでしょうか。たとえば、以下のような組織が実現するかもしれません。

・在宅勤務を原則として、リモートで業務が完結する。

・オフィスの出社は必要最小限となる。ただし従業員間のエンゲージメントを高め、オフィスにいることで価値が出るニーズを満たすためにオフィスの利用は継続する。

・在宅勤務を原則とした結果、公共交通機関による通勤の負荷やストレスが緩和される。

・テレワークを前提とした業務フローが確立し、「紙」や「ハンコ」を前提とした業務フローから解放される。

・ストレスの少ない業務で生産性が上がる。

 

テレワークに合った業務プロセスの整備や、経理業務特有のリスクへの対応など、さまざまな想定に基づく新たな業務設計を行うことが、テレワーク導入の本質といえます。

 

実際に経理業務に携わり、テレワークで生産性を上げようと考えている企業の従業員の皆さんは、本書をトリガーとしてテレワークのあり方やその先にある組織のあるべき姿、仕事のあるべきスタイルについて考えてみましょう。

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2021年3冊目『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』は、ちょっとした行動で人に好かれることができると納得

2020-10-18 15:38:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ちょっとした表情、言葉やリアクション、振る舞い。

人から話しかけられる人は、話しかけてもよさそうな〝なにか(理由)〟をもっています。

 

この本からは、「会話に自信がなくても人に好かれる、ちょっとしたこと」に気づかされました。

 

現代では、あまり人と関わらないほうが気楽で、「自分のことだけやればいい」「自分さえよければ・・・」となりがちです。しかし、人のためになにもしない人は、当然のことながら、人からも声がかからず、助けてくれる人もいなくなるでしょう。

あなたの隣人たちに目を向けてみてください。そこには、「ちょっとだけ人を幸せにできること」があるはずです。

小さなことでいいのです。笑顔であいさつをする。悩んでいる人の話を聞く。困っている人を手助けする・・・。自分の得意なことで貢献できることがあるかもしれません。離れている家族がいれば、会いに行く、連絡をするだけでよろこんでくれるでしょう。(P.133)

 

話をすることよりも、話を聞くこと。自分を受け入れてもらうことよりも、相手を受け入れること。

話がうまくなくても、ムリに合わせなくても、相手を好意的に受け入れる気持ちがあれば、コミュニケーションはラクになるんですね。

その結果、出会いのチャンスが増え、いい情報が集まり、まわりに引き立ててもらい、人生が好転するんだと思います。

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2021年2冊目『超効率ハック』は、仕事術の中でも〝本当に重要な勘所〟を網羅的に解説

2020-10-18 15:27:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

外資系コンサルティングファーム(合理的に物事を進める)と広告代理店(プランナーやクリエイターなど、多様な人材とプロジェクトを進める)の両方でキャリアを積んできた著者が、これまでに得られた学びをギュッと凝縮した「超効率ハック」を57個紹介します。

 

今、多くのビジネスパーソンに求められているのは、「努力をすること」以上に「努力をしなくてもすむ工夫」。「面倒くさい」という気持ちこそが、生産性向上の武器になるのです。

 

この本の特長としては、次のような点が挙げられます。

・短時間で良い案を出すための「思考法」や「発想法」を紹介している。

・「学び術」「時間術」「段取り術」「コミュニケーション術」「資料作成術」「会議術」など、それぞれの仕事術の「本当に重要な勘所」を凝縮したうえで網羅的に解説している。

・各項目を数ページごとに独立させ、1項目当たり1500~3000字程度、約5分間で読める。

・「やるべきこと」だけでなく、「なぜ、やるべきなのか?」も含めて解説している。

 

「がんばること=たくさんの仕事量をこなすこと」あるいは「がんばること=すべての仕事をあるだけの時間を使って完璧に成し遂げること」と勘違いしてしまうと、「残業でなんとかすれば良い」という考えが当たり前になっていきます。

できるだけ少ない仕事量で高い成果を上げる「仕事の質で認められる」ことを目指しましょう。

 

本書を皆さんの職場やデスクに置いて、チェックリストとして活用してください。

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