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評価 (3点/5点満点)
「50代」というのは、「まだ若い」という油断と、「もう若くない」という絶望が背中合わせにある世代ではないでしょうか。
そんな「50代」という年代で、これからの人生を素晴らしいものにするために、何を大切にすればいいのか。
この本で考えます。
この本では「~すべき」ということは言わないようにしてきました。「こういう方法もある」「こういう考え方もある」と提案することを心がけてきたつもりです。だから、正解、不正解というものはありません。人生で大切にしたいものは、人によって違うのは当然です。みんな、それぞれの人生を生きているわけですから。他の人から見れば、「そんなものが?」というものでも、自分にとって価値があるなら、それでいいわけです。(P240)
生き方はいろいろあれど、50代はこれまでにできなかったことを楽しめる年代ではないでしょうか。
もっとも自分らしく生きられる人生の始まりともいえますね。
【my pick-up】
◎いまから引退までに準備しておくべきこと
引退してからの生活は、仲間や友達がいる、いないで大きく変わります。一緒に遊んだり、ごはんを食べたり、旅行に行ったりするような友達がいる人は、人生の最後の10年、20年をワクワクして楽しい生活ができます。それとは対極で、引きこもって、友達といえるような人は誰もいないとなると、あとはもう死ぬのを待つだけというような生活になってしまいます。前者になるには、引退する前から、引退したほうが楽しいような人脈をつくっておくことが大切です。引退しても、仕事をゼロにしないことが、その人脈をつくり、育てることになるともいえます。たとえば、定年前の仕事を続けるには、将来を見越して、いまの会社での人脈をつくっておくのです。仕事をまわしてもらうには、若い友達も必要です。同世代の友達では、一緒に定年を迎えてしまうので、若い世代でなければダメなのです。
◎器の大きさとは?
若いときにはよくわからなかったとしても、50代になれば、自分の器の大きさがわかってくるものです。たとえば「自分はこれだけ稼げそうだな」とか「自分はお金には縁がなさそう」とか「パートナーシップや家族との関係は得意だけど、仕事は苦手だな」とか・・・。その逆もあるでしょう。自分について「器」として見たときに、どの程度の大きさなのか。それを知ることが、これからの10年を生きていく上で、一つの目安になっていくと思います。器の大きい人は、受け入れる人も案件も多いはずです。そのために「大きな器」があると言い換えることもできます。逆に、器の小さい人は、つき合う人の数もしだいに少なくなっていくかもしれません。あえて人間関係を広めないという人もいるでしょう。器の大きい人はどんどん大きくなり、小さい人は小さいままいく、という傾向があります。これは生き方の違いだったり、生まれつきの性格の違いもあって、どちらがいい悪いではありません。