厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2023年174冊目 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』は、エンタメ性を追求しないフィンランドサウナの伝統・こだわりを知る

2023-06-29 16:00:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、現代医学が解き明かしたサウナ浴の健康効果を分かりやすく紹介し、さらにサウナフルネスによってサウナ体験を意識的に活用することで、ウェルビーイングや幸福感を高める方法を解説します。

 

ウェルビーイングとは、身体の健康だけでなく、心や人間関係などの包括的な健やかさの追求が、私たちの幸せにもつながるという概念です。

サウナ浴は、このウェルビーイングに大きく貢献できる新習慣として、いま全世界的な注目を浴びています。

 

<現代人がサウナに入る7大メリット>

1.リラックス効果によりストレスが軽減される

2.さまざまな健康増進効果が期待できる

3.運動の代わりになり、実際に運動したあとの疲労回復にも効果がある

4.よく眠れるようになり、睡眠の質が向上する

5.肌が潤い、見た目が若くなる

6.脳を休め、集中力を高めるマインドフルネス・トレーニングになる

7.幸福感がアップする

 

今では自分がサウナ―であることを公言し、話題の施設の巡礼に余白時間を費やす人が、世代や性別を問わず増え続けている一方です。

しかし「ととのいを追い求める入浴法に疲れた」「本当は水風呂なんてなくても十分気持ちいい」といった、既存の常識やマニュアルに従うことへの疲弊を憂える本音が、多く聞かれるようになったのも事実です。

 

フィンランド・サウナはこれといったルールもエンタメ性も華やかさもありません。

しかし、そこには長い伝統によるこだわりがたしかに見られます。

 

「サウナは人の心身を元気づける、長生きの秘訣のひとつである」

フィンランド・サウナやその入浴法は、日本人が慣れ親しんだものとはまた一味違うことが分かります。

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2023年173冊目 『働きたくなる職場のつくり方』は、「働きやすさ」×「やりがい」=「働きがい」

2023-06-29 15:48:48 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

働く場所としての職場に改めてフォーカスし、「働きやすさ」と「やりがい」を兼ね備えた「働きがい」の視点で変革をもたらす本です。

 

従業員エンゲージメントが低いと言われる日本企業にとって、解決する価値のあるテーマですね。

働きがいが高まることで、従業員の生産性が高まり、新しいチャレンジが生まれ、顧客接点でのさまざまな試行錯誤が顧客価値を磨くことに繋がるからです。

 

働きがいのある会社は、経営者や人事部が勝手につくってくれるものではありません。

「誰かがよくしてくれる」ではなく「私が」職場を変えていくという意識を持ちましょう。

 

【my pick-up】

◎多様な職場だからこそ生まれる「違和感」

イノベーションの元となるのは「違和感」です。立場や視点が多様な場合、物事を進めていく中でも、職場で働いていく中でも、違和感を抱く人が必ずと言っていいほど現れます。その違和感が発展の芽になるのです。多様な立場や視点であるからこそ、職場や顧客への接点で生じる「不」にもバリエーションが生まれます。「不」とは、「ネガティブな違和感」のことです。ここでは「不安」「不満」「不足」「不利益」などの総称を言います。

◎働きやすい職場に求められる自律性

「質を落とさず最終的なアウトプットが出せるのならば2時間寝てもいい」。これが本当の意味で「自律性が高い人」ではないでしょうか。つまり、会社と約束した成果を出すために、自分のパフォーマンスを最大限に引き出す働き方を主体的に選択することができる人のことを、自律性がある人と呼ぶのだと思います。

◎「ポストオフ」は別の道への指し示し

ポストオフを受けた本人は「管理職を外された」という認識があるかもしれませんが、そうではありません。期待される役割がこれまでとは変わったのだと捉えて、新しい環境で自分の力を最大限に発揮していただきたいと思います。なお、プレイヤーになった時に発揮できるだけの専門性は、管理職である期間中にも積み上げていくことが重要です。

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2023年172冊目 『決算書×ビジネスモデル大全』は、数ある決算書の読み方の中でも、着目点がが明快で分かりやすい

2023-06-22 14:28:40 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本の狙いは、決算書をビジネスモデルと結びつけて読み解く力を身につけることです。

 

自社や自部門の売上高や利益に関係するP/Lはある程度読めるとしても、B/SやCF計算書にはなじみがなく、敬遠している方も多いのはないでしょうか。

 

本書では、取り上げるすべての決算書を「比例縮尺図」やグラフとして図解することで、短時間かつ視覚的に決算書のデータを読み込むことができるようにしています。

 

「その会社のビジネスモデルに対する仮説を立てながら決算書を読む」

ビジネスモデルの違いが決算書にどのように反映されるのか。決算書の内容に対する理解を深めるためには、ビジネスそのものに対する理解が欠かせません。

 

決算書を読む際に数字のどのあたりに着目すればよいかの解説に加えて、ビジネスの把握に日経新聞の記事が数多く引用されています。

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2023年171冊目 『とにかく仕組み化』は、人の上に立ち続ける人は「仕組み」を作り絶えずアップデートする

2023-06-22 14:15:50 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書は安藤広大さんの『リーダーの仮面』『数値化の鬼』に続く第3弾のような位置づけです。

今回は、「人の上に立つべき人」に向けて、仕事の型になる「仕組み化」の考え方をお伝えします。

 

「仕組み化」というのは、「ルールを決めて、ちゃんと運営する」ということです。

過去に作られて形骸化したルールを、もっと大きな仕組みの枠組みによってアップデートしていきます。

 

成長を感じることができる環境を「仕組み」によって作る。

人の上に立ち続ける人の役目は、まさにそこにあるのでしょう。

 

『数値化の鬼』で、まずは仕事ができるプレーヤーになる。

『リーダーの仮面』で、マネジャーへと頭を切り替える。

『とにかく仕組み化』で、人の上に立ち続ける。

この3部作の流れを理解すると、本書で「企業理念」の話が出てくるのも納得できると思います。

 

【my pick-up】

◎「責任」があれば「忘れていた」はなくなる

「忘れていました」が言える環境になっているのであれば、仕組みは機能しません。締切が存在しない仕事はありえません。締切のない仕事は、ただの趣味です。「あの件ってどうなった?」「すみません忘れていました」そういう会話が当たり前のように成立するのはマズい状態です。「気合いで覚えておきます」「次からは忘れません」というだけの対応は、解決になりません。期限になって「すみません間に合いませんでした」という報告にならないために、「間に合わないことがわかったら、その時点で必ず期限が来る前に知らせてください。そのときに『いつだったら間に合いそうか』の見積もりも立てて報告するように」と、部下に伝えるようにします。そうやって、締切が絶対であることを徹底します。それにより、組織が仕組み化していく下準備が整います。

◎「距離感」「制限時間」という仕組み化

人の上に立つためには、会う回数や話す時間を意識的に減らすことが重要です。「打ち合わせは週1回にします」「30分以内に終わらせましょう」などと、あらかじめ決めるようにします。そして、それ以上は増やさない。話を聞きすぎない。面倒見がいい人は、ここがブレます。とにかく時間をかければいいと思い込んでいます。自分から部下の問題を拾いに行って解決しようとするスタンスはNGです。そこに労力を割くのではなく、自分の仕事に集中すべきです。人の上に立つ人は「距離感を保つ」「制限時間をつくる」という仕組みを実践してみてください。実際にやってみると、部下が自分で考えて結果を出すようになります。

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2023年170冊目 『伝わる経理のコミュニケーション術』は、コミュニケーションを通して社内・社外と円滑に仕事を進める

2023-06-20 07:26:01 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

若手経理パーソンに向けて、経理部の仕事の進め方、特にコミュニケーション能力の大切さと求められるスキルを具体的にお伝えするものです。

 

大事なのは不便を不便にしっぱなしにするのではなく、それを改善しようとする意思です。多くの人が不便として受け入れてしまっていたり、不便だけど動きたくないなどでそのままにしてしまっていることが多いのですが、それがコミュニケーションを阻害している要因だと思われます。(P152)

 

もし自分が困った時に助けてくれる人がいるかどうかは普段のコミュニケーションで良好な関係者が何人いるかによると思います。「私は詳しくないのでわかりません」と突き返すでじゃなく「私は詳しくないのでわかりませんが、あの人が詳しかったと思うので聞いてみたらどうでしょう?」などと解決の糸口をつなぐだけでも感謝されます。(P156)

 

経理部はルーチンワークになりがちで、ルーチンワークをやっているうちは自分の成長はなく、自分のキャリアの歩みが止まったと考えた方が良いということです。(P163)

 

「パソコン作業ばかりで誰とも話さない部署」といった経理部のイメージは誤解で、コミュニケーション能力がなければ経理パーソンとして仕事をスムーズに進めることは絶対にできないということが、本書から分かります。

 

私も経理部の管理職ですが、新卒で今年入社した社員にも読ませたいと思います。

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