厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2018年127冊目『人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!』

2018-04-28 21:09:15 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

データサイエンスと呼ばれる技術の結集をもとに築かれたマシンインテリジェンス(機械知能、MI)を利用すれば、これまで覆い隠されていて不明瞭だったいくつもの規則性、変則性、関連性が見えてきます。

未来で成功する新たな組織は「マセマティカル・コーポレーション(MI活用組織)」。過去が分析論とビッグデータの時代ならば、未来はマセマティカル・コーポレーションの巨大な知性(ビッグマインド)の時代です。ビッグマインドは人工知能の数理に基づく知性と、人間の想像力豊かな知性とを組み合わせることで生まれるもので、それは組織の業績をさらに飛躍させます。

マシンと連携して仕事を進めるために必要な思考能力の伸ばし方、大量の新たなデータが秘めている可能性に対する固定観念を打ち破る方法、次のレベルに到達するための新たな技術を用いた組織強化方法、さらにどんな難題であろうと卓越した結果をもたらすためのかつてはありえないと思われていた戦略の立て方、この本ではこうしたスキルを身につける方法を紹介します。

人間の頭脳がマシンより勝っている能力とは

想像、創造、演繹的推論、帰納的推論、問題解決手法の構築

データサイエンティストに求められる能力とは

統計モデル構築、機械学習、専門領域の知識、チームワーク、コミュニケーション、問題解決、推論、創造力、好奇心、柔軟性、曖昧さへの耐性

マシンインテリジェンス時代のリーダーシップを向上させる7つのメッセージ

複雑さは重荷ではなく恩恵である、マシンは直感より信頼できる、マシンモデルはメンタルモデルより優れている、解決策に理屈はいらない、与えることで価値を創造する、経験なしで飛躍する、完璧なスタートはそうでないものに勝てない

マセマティカル・コーポレーションは、マシンとリーダーが協力して互いの最高のものを引き出す組織です。本書によって、マセマティカル・コーポレーションを率いるためのリーダーの能力を、より迅速に身につけられると思います。

【my pick-up】

◎「訳者あとがき」より抜粋

本書の著者ジョシュ・サリバンとアンジェラ・ズタヴァーンは、世界屈指のコンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンにおいて500人以上を擁するデータサイエンティスト集団を育て上げ、そのリーダーとして活躍しているデータサイエンティストである。ふたりが目指しているのは、ブーズ・アレン・ハミルトンも含めたあらゆる組織を、人工知能やコンピュータサイエンスといったさまざまな分野からなる「マシンインテリジェンス」を活用して飛躍する「マセマティカル・コーポレーション」に進化させることである。

本書はふたりの著者が、マセマティカル・コーポレーションを築くために必要なものは何かを考え抜いてきた記録であり、その思考に基づいた実践の結果が数多くの事例として紹介されている。

まずは、マシンインテリジェンスに人間が操られるのではなく、人間がマシンインテリジェンスの能力をフルに活かすマセマティカル・コーポレーションの、リーダーに求められる能力は何かを探っている。また、リーダーは次世代のデータサイエンティストを育てることも忘れてはならない。「このデータ収集方法は論理的に許されるのだろうか?」という判断を、どのように行えばいいのだろうか?さらに、マセマティカル・コーポレーションのリーダーは、自身が率いる組織の利益のみを追求するだけではなく、社会全体をよりよくするためにはどうすればいいのかも考えなければならない。

なお、マセマティカル・コーポレーションのリーダーは、必ずしもデータサイエンティストなどIT関係の専門家である必要はない。一方データサイエンティストは、扱うデータの分野について、詳しい知識を持っている必要はない。リーダーデータとサイエンティストが、複雑なビッグデータとマシンインテリジェンスを介して起こす化学反応で新たな見識を手に入れられる。

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2018年126冊目『できる人の共通点』

2018-04-28 20:44:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

1.「学ぶことがあたりまえ」だと考えている

2.人生に起きるすべての経験に「意味づけ」をしている

3.独自の「ルール」を決め、習慣化している

4.「運」を大切にしている

5.「試行錯誤」の末に新たな価値を生みだす

6.明確な「判断基準」を持ち、不必要なことはやらない

7.すべては「直感」から始まっている

「できる人」には、これらの考え方や習慣がすべての土台にあります。これらの共通点は後天的に獲得されていったものです。

なぜ生い立ちも違う、年齢も違う、職歴も違う、得意分野も違う人たちが同じ共通点を獲得するようになったのでしょうか?この本はその理由と、どうすれば身につくのかを考察・解説した内容になっています。

一人で考え込まずにいろいろな人に聞きに行った著者の経歴が窺えます。

本書は、皆さんのキャリアの復習や予習として、またこれから社会に出ていく人たちのために、「こんな考え方で働けたら素敵ですよね」という1つの提案にもなっています。

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2018年125冊目『週40時間の自由をつくる 超時間術』

2018-04-21 21:03:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

最近は活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換しているメンタリストDaiGoさんによる時間術。

まず、時間にまつわる3つの勘違い「物理的な時間がない」「やるべきことが多い」「忙しい人は仕事ができる」を理解し、「ゴールコンフリクトを正す」「時間汚染を防ぐ」など時間感覚を正す7つの解決策を提示します。

本書がお伝えするのは、一般的な時間術のような細かいスケジュール管理法ではありません。皆さんの時間が足りない根本的な問題を解決し、時間に使われる奴隷のような状態を抜け出すのが目的です。そして、最終的に目指すのは「時間を捨ててしまう」ことです。

【my pick-up】

◎まずは通勤時間のストレスを防ごう!

実はここ数年、心理学や経済学の世界では「通勤」に関する研究が増えてきました。というのも、いまの社会では、長い通勤こそが私たちの生産性を下げる大きな要因のひとつだとわかってきたからです。「長時間の通勤がもたらすストレスは、年収が40%アップしないと釣り合わない」「通勤時間が1分増えるごとに、運動時間が1日0.0257分ずつ減り、睡眠時間は0.2205分のペースで減っていく」。ますは通勤時間の問題をどうにかするのが、組織の「時間汚染」に立ち向かう近道と言えるでしょう。通勤問題のベストな解決策は「引っ越し」です。セカンドベストの対策になるのが「在宅勤務」。3番目に効果的なのが「自転車通勤」。

◎ブレインストーミングは死んだ

多くの研究により、すでにブレインストーミングの有効性は否定されています。ほとんどの人は、みんなとアイデアを出し合うよりも、個人で考えたほうがオリジナリティの高い発想を生み出せたのです。やはり大半の人は他人の前で自分の意見を話すのには抵抗があり、上司のアイデアのほうがほめられやすく、自然と努力をしなくなるメンバーが現れます。最近の心理学では、その欠点を補うべくさまざまなテクニックが開発されています。代表的なのは「ブレインライティング」というテクニック。ブレインストーミングで意見を話し合うプロセスを、すべて紙に書き出す作業です。もうひとつ、近年になって新たな会議手法としてクローズアップされるようになったのが、「エレクトリック・ブレインストーミング」です。会議の参加者は、他の参加者を顔を合わせず、自分のアイデアをコンピューターに入力していきます。そして、他の参加者が書き込んだアイデアをリアルタイムで確認しながら、そこへさらに新たなアイデアを入力していきます。

◎ヤバい組織に共通する要素ランキング

メンタルを病みやすい会社に共通する要素の第5位は業績が不安定(企業が儲かっているかどうかは関係ありません。利益が低くても、その水準で一定している限りメンタルへの悪影響は少ないまま)。第4位は組織内の不公平(自分はこんなに忙しいのに他の社員はヒマそうにしている。明らかに作業量が違うのに給料が一緒)。第3位は仕事の責任が重すぎる(社員には6~8割ぐらいの成功率の作業を与えるのがベスト)。第2位は仕事がない(仕事の重圧はメンタルに悪影響を与えますが、仕事が全くない状況はさらにあなたの精神をむしばむ。またたんに仕事がないだけでなく、無意味にしか思えない作業も同じようにメンタルにはダメージがある)。第1位は仕事とプライベートの混同(実際には自宅で何の作業もしていなくても、仕事について考えた直後からストレスが激増してしまう)。

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2018年124冊目『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年7億円。』

2018-04-20 23:30:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「ココナッツオイルブームの火つけ役」のママ起業家としてさまざまなメディアに取り上げられている著者が、どうやって会社を作り成長させていったのか。履歴書に書ききれないほど職を転々とし、離婚も経験してこじらせていた自分とどう向き合ったのか。そして子育てと仕事をどう両立しているのかをお伝えします。

<自分をシンプルにする方法>

・自分の役割を棚卸しすることで、自分が心から望んでいることは何なのか、自分の本心を知る。

・社会のイメージ、既成概念に惑わされることなく、自分の人生を俯瞰して整理する。

・整理した自分の人生を、パートナーや家族と共有する。大切なのは自分の要求ばかりを押し付けるのではなく、相手の状況も考え、相手の気持ちを受け止めながら伝えること。

<自分の本質に立ち戻る方法>

・自分の必要最低限を知る。そうすると、大きな挑戦もアクセルをふめる。

・選択に迷った時は、自分の感覚を大切にしてみる。

・自己肯定感は、意識的に高めるようにする。

・不要な着ぐるみを着ていないか?クローゼットを覗いて、自分の本音をチェックする。

・他人と比べるのではなく、未来の自分の姿を想像して、自分だけの指針にする。

これらはつまり、自分を一度ぎゅっとシンプルにして、何を幸せに感じるのか、まずは自分の本質をあぶり出すことです。

自分自身の本音を理解すれば、心が軽くなり、毎日が楽しく自分らしい生き方ができるようになると思います。

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2018年123冊目『世界の超一流に学ぶ ズバ抜ける力』

2018-04-20 23:19:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

絶対的な正解のない問題に立ち向かい、乗り越え、解決していくには「インプロ力」を鍛えること。

インプロ力とは、たとえ想定外のことが自分の身にふりかかっても動揺せず、冷静に頭を働かせ、そしてその場でのベストな解を導き出す能力です。

私たちが「インプロ力」を磨くことは、たとえば起業して成功する「ズバ抜ける力」を身につけることにもつながります。

この本では、ズバ抜けた力を発揮するために必要な20項目が紹介されています。

<問題をとらえる力>

本質力(表面的な視点にとどまらず本質を見抜く力がある)

転換力(視点や次元を変えた物事へのとらえ方がある)

ワクワク力(新しい情報や出来事に対する好奇心がある)

想像力(自分が経験したことがない事象に対する想像力がある)

<人を巻き込む力>

表情力(表情、目に輝きがあり、発声などがイキイキとしている)

振る舞い力(立ち居振る舞いの感じがよい)

リターン力(その場で起きたことに対する適切な打ち返しができる)

<行動力>

即動力(すぐに行動する力)

粘り力(結果が出るまで行動し続ける力)

積極力(働きかけられる側ではなく、働きかける側)

飛び込み力(自分の生活領域以外のコミュニティーに飛び込む力)

変化力(内的変化を強く望み、行動に移すことができる)

<人間関係>

相談力(問題が発生した際に自己完結せずにすぐに相談する)

素直力(指導者からの指摘に対して愚直に受け止め、即行動を変える)

約束力(いつまでに何をやるべきかの指示に対して期限や約束を守る)

オープン力(自分の現状についていいことも悪いことも隠さず明かす)

<仲間や家族の関係性>

発見力(ほかの人の優れているところから学ぶ姿勢がある、ほかの人の長所を見出せる)

指摘力(あるべき姿に対して、ほかの人に的確に指摘できる)

余裕力(仲間の成功を喜べる)

家族愛(親兄弟、祖父祖母など、身近な人への愛情や感謝、尊敬心がある)

本書でのポイントは、この世にたったひとりしか存在しない、かけがえのない自分自身の価値に気づくことではないでしょうか。ありのままが試される時代ですから、そのありのままをきちんと認識した上で、磨いたり、鍛えたり、場合によっては変化したりすればいいのです。上記の20項目は、まさにそのための方法です。

ぜひ実践してみて、先の読めないこれからの時代を楽しく、意気揚々と生き抜いてください。

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