厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2024年147冊目 『老後に楽しみをとっておくバカ』は、50代のうちにお金や体力を使って意欲・感性を保つ

2024-04-12 13:57:34 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

ベストセラー『80歳の壁』の著者・和田秀樹さんが、50代に伝えたいこと。

それは、歳をとっても若い人、歳をとっても幸せな人は、みんな脳が若いということです。

 

(プロローグより)

「50代のうちにお金や体力、意欲や感性をどう使って何を得るか」

今、あなたが50代ならば、手掛けている仕事や、会社の立場や責任、老後の備え、お金などに縛られるのはもったいない。むしろ、あえてそれを脇に置いてでも、その分の時間やお金、労力を自分の人生を豊かにするための投資に振り分けるのです。

 

本書では、意欲や感性に直結する脳の前頭葉の若さを保つための方法や考え方をお伝えします。

これまでの常識を捨てて、楽しむことも重要な要素だと和田さんは言っています。

 

【my pick-up】

◎50代になったら「ちゃんと仕事をすべき」という常識を捨てる

あなたはこれまで十分、会社にそして社会に尽くしてきたはずです。それなりの結果も残してきた。しかし、同じことをあと10年続けたとして、今以上に上り詰められる見込みはありそうでしょうか?もし現状維持か下がるだけになりそうなら、切り替えたほうがいい。無理して続けても、10年後にボロ雑巾のようになっているだけです。だから、50代になったら「会社に尽くす」意識は捨てましょう。アクセルを緩めていい。むしろ、会社や仕事だけに貴重な時間と体力を搾り取られるのはナンセンス。誰かのために人生のリソースを使うのはやめて、本当に自分がやりたいことのためにそれを使いましょう。今いる会社、今たずさわる仕事は、ひとまずの生活費を稼ぐ手段と割り切るくらいでいいのです。

◎余計な仕事は他人まかせに

部下や後輩を育てるのも、40代社員にまかせてしまえばいい。彼らはまだ出世にしのぎを削る頃。社内に自分の派閥を作る意味でも、後進を丁寧に育てるのは意味もメリットもあります。しかし、50代でもう出世をあきらめてしまえば、そんな必要は皆無だし、若手にとっても出世しない人間にかわいがられるのは意味がない。かわいそうですらあります。働かないおじさんとして、自信を持って勤めあげましょう。そして、残りの10年間はそこそこの給料をもらいながら、自分の時間を作って、そこに集中して時間や体力や好奇心を注ぐのが、幸せの近道です。50代からは、自分のリソースを会社ではなく、自分自身に費やすのです

◎50歳からは「不真面目」を心がける

50歳を超えたらなお、不真面目になるのです。仕事はこうあるべき、このように仕事すべき。まずはそんな「べき」思考を捨てるのです。真面目な人は、なんでもすぐに「べき」を作り、それにそぐわない相手を許せなくなりがちです。許さないより、緩くいきましょう。いくらでも他の道があります。もとより、いい歳をして会社組織なんていう小さな枠の中だけで物事を考えるのはバカげていることを自覚しましょう。

◎あえて会社以外の場所に飛び込んでみる

社内だけにどっぷりとハマって生きてきた人は、いざ外に出たときに非常識な社会人となってしまうことがありうる。今から一個人として生きられるよう、社内以外の仲間と自分の居場所を作っておくのが得策です。

◎「時間がない」を捨てる

「時間がない」といった現代人がつぶやきがちな言葉を捨て去りましょう。むしろ「時間を作る」のです。まずは徹底して定時での退社を実行しましょう。有給休暇も確実にとることを意識します。50代になれば、もうベテランの域でしょう。しかも出世競争の結果も見えた今や、必要以上に成果を出す必要はありません。上司や部下のご機嫌をとる必要もない。残業せざるをえないような大変な仕事は、部下や後輩に渡しましょう。彼らはまだまだがんばって出世レースを生き延びなければならない世代です。ロートルが中途半端に手を出すよりも最初から譲ったほうが、彼らの経験値を高め、ためになります。彼らの出世を邪魔せず、あなたは最低限のタスクを効率的に終わらせて、さっさと退社するのが正解です。

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