評価 (3点/5点満点)
ソフトバンクやセブン&アイHLDGS.などで経営者から学んできた著者が、仕事をする上で大切な心構えを「仕事の心得」としてまとめています。
仕事に対する姿勢や、働くときに考えるべきことを30の型として解説します。
仕事の本来の意味は「何かを成し遂げるための行動」。
内容はシンプルで、誰もが一度は聞いたことがある話かもしれませんが、その当たり前こそ代々伝承する必要があるのでしょう。
若い世代だけでなく、自社ならではの心得を生み出す参考として、経営者・幹部の方々も読む価値があると思います。
【my pick-up】
◎わずかな時間でも〝自分磨き〟を怠らない
自身のスキルや能力を向上させるには、日々の仕事で経験を積むだけでは不十分です。仕事に励む一方、スキルアップを見据えた〝自分磨き〟にも取り組まなければなりません。ビジネススキルや資格の取得、セミナーや講習会への参加など、自分を成長させるための日々の積み重ねこそが大切です。この取り組みが自分の業務を支えます。仕事のパフォーマンスを高め、成果をもたらします。さらには自分はプロフェッショナルだという自覚も促すのです。
どんなに仕事が忙しくても、わずかな時間を使って自分磨きを続けるべきです。1日30分でも継続すれば、1年後には約180時間、5年後には約900時間もの努力を蓄積できます。
新聞や本を読むだけでも構いません。いろいろな人と交流するだけでも構いません。趣味を広げるだけでも構いません。限られた時間でも、新しいことに挑戦してください。その一歩が自分を成長させ、職場でのパフォーマンスを最大化させるのです。この瞬間から、早速一歩を踏み出してください。
◎物事を判断する基準となる価値観を養う
価値観は、物事の選択や決断をするときに必要となる「思考の柱」です。何事にも動じず、涼しい顔で判断できる人は、思考の柱を必ず持っています。
先人や達人、書物の教えが糧となり、過去に同じトラブルを経験したかのように振る舞うこともできるようになるのです。
◎いつどんなときも本を読む習慣を身につける
私も読書を通じ、多くのことを学びました。仕事に向き合う心構えや姿勢も学びました。今も仕事の壁を乗り越える手段として、本が大いに役立っています。どんなに忙しくても本を読み続けるからこそ、現在の自分があると実感しています。