厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2024年13冊目 『じぶん時間を生きる』は、最近の出社回帰の流れにモヤモヤしている人にオススメ

2023-08-31 15:21:51 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

コロナを機に生活の拠点を軽井沢に移した著者が、「生き方についての価値観の変化」を綴った1冊。

 

仕事というのは際限なくできてしまう。どんどん増殖していく性質のものだ。だからこそ、余白や、暮らしの大事な時間から優先的に確保しよう。その期間あまり目的を考えず、自分の心がワクワクするものに時間を過ごそう。これが目的のないコンサーマトリーな時間の過ごし方を、日常生活の中で死守する大事なマインドセットだ。そして、限られた時間の中で、自分の裁量で仕事の効率性を高めていく。これが「じぶん時間」を生きる時代の、時間に対する習慣として重要なことだろう。(P285)

 

・時間を効率的に使おうとすればするほど、結果的に仕事が増えていく。

・コロナ禍によってライフスタイルが変化していった中で、「他人時間」から「じぶん時間」への内的変化が起こった。

・テレワークが増えたことで、みんなが分散して「それぞれのペース」で働くという選択肢が生まれた。

・自分のペースで(自分起点で)過ごす時間が明らかに増えている。

 

コロナ禍が終わりを迎え、ワークスタイルやライフスタイルがただ元の通りに戻っていくことに少しでもモヤモヤしている人、成長や生産性の向上を今後も続けることに違和感を抱いている人に読んでほしいと言います。

 

【my pick-up】

◎本当にそれだけの時間を働く必要があるか

少なくともナレッジワーカーは、必ずしも「週に5日×8時間」働く必然性はないのかもしれない。1日8時間働くとして、インパクトのあるアウトプットを生む時間は、全体のどのくらいあるだろうか。極端な話「1日3時間」だけ仕事をすれば十分に生産的ともいえるかもしれない。週休3日制にするくらいは現実的な選択肢だろう。社会は「週の半分は仕事、もう半分はそれ以外」という方向に向かっていく可能性さえある。週5日、1日8時間以上働くビジネスパーソンの多くは「仕事=アイデンティティ」という「一本足打法」で打席に立っている状態である。

◎リアルに会う機会を「祭り」的につくることが大事になった

僕個人の感覚では、週の半分はリアルの場で誰かと会って刺激を受けて、残りの半分は内面と向き合う時間として使う。「場所を問わない働き方」が当たり前になった今だからこそ、自分にとって最適なバランスを考えることが不可欠といえるだろう。

◎人生における仕事への依存度は減っていく

移住してからは、それまで中心を占めていた仕事の存在が、新しい生活では「ワン・オブ・ゼム」になったのだ。仕事のパフォーマンスを上げるための手段に過ぎなかった、趣味や旅行・余暇が「そのほかの活動」ではなく、仕事と同じかそれ以上に位置付けられる。生活のポートフォリオが変わった感覚があるのだ。こうした変化は、都会から地方に拠点を移した人に聞いてみると、その多くが口を揃えていうことだ。

◎2つの世界(余白と競争)を往復する

自分のやりたいことを実現できるような余白のある環境で育ってきた人は、クリエイティブやイノベーションといった部門では受け入れられやすい。一方で、オペレーションを担う部門では、組織人は「駒であること」を求められる。社会人として生きていく力を高めていく上では、どちらの環境下でもパフォーマンスを出せることも大事なことだと思う。

◎他人の目からの脱却

他者のモノサシにしたがって出社させることは社会的にハードルが上がっている。極端なことをいえば、テレワーク時代は「会社にいくかどうか」を自分で決めるのが、当たり前になりつつある。他者から決められた「ルーティン」がない。出社するかどうかの意思決定を自分の軸で行う。「じぶん時間」は、自分の意思で増やすことができる。それが今の時代なのだ。

◎大切なのは時間をコントロールする感覚

実は、オフィスワークとテレワークでは、自分の時間の流れ方が大きく変わりうる。個人的な感覚だと、週3日以上テレワークをしている会社が転職先としても人気が出てきているように、仕事時間の過半以上でテレワークが可能になっていると、自分のペースで過ごすことをベースに生きる感覚が持てるのではないかと思う。企業の中ではオフィスワークに戻す動きと、完全フレックスにする動きが二極化している。週の半分以上をオフィスワークにするかどうかで社員の生き方にも影響が出てくるだろう。

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2024年12冊目 『頭のいい人が問題解決をする前に考えていること』は、良質なアウトプットの実現につながる脳の働かせ方

2023-08-31 15:10:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、これからのAI時代に必要となる、正しい脳の働かせ方を解説します。

 

海馬に一時保存された情報を、いかにして側頭葉に長期保存情報として移行できるか。これが、脳のパフォーマンスを上げるうえで重要なポイントになります。そして、このときに側頭葉に刻み込まれた記憶回路が多ければ多いほど、問題が起こったときに「知識のテンプレート」を当てはめることで、解決策の糸口を見つけることが可能となるのです。(P54)

 

問題解決、さらには「ひらめき」の発揮といった良質なアウトプットの実現につながる「脳のパフォーマンス」の引き出し方です。

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2024年11冊目 『最強の時短仕事術46』は、時間の最適化を通して自分が取り組むべき課題を理解する

2023-08-30 14:52:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「時間の使い方を最適化する」「仕事をスムーズに進めるための環境を整備する」「自分自身そしてチームの心身の状態を管理する」

これらの観点から46の時短術を厳選し、具体的な実践方法とその効果を説明します。

 

1人当たり年間500時間の時短も可能な内容になっています。

 

本書の時短術を実践することで、自分自身が取り組むべき課題を理解し、自己啓発を行う絶好の機会になります。

それは「時短」という枠を超えた、仕事だけでなく人生全体を豊かにするための視点や考え方ですね。

 

【my pick-up】

◎時短は目的ではなく手段

仕事の時短において、まず最初に大切なことは、仕事の見極めです。相手の期待値を確認し、目的を理解して適切な仕事をこなすことが重要です。次に、やる気が出るのを待たずに仕事を始める習慣を持つことが大切です。これにより、初動を早めて効率的に仕事ができるようになります。

◎24時間前にアジェンダを送る先手必勝法

「どの議題がいつ取り上げられるかを把握する」「自分の意見が全体の目標にどのように影響を与えるかを考える」「参加者が自分の意見やアイデアを表現しやすくする」会議の開催の24時間前にアジェンダを参加者に送付することにより、参加者の当事者意識を高める効果が強まり、結果的に会議の時短が実現します。会議は単なる情報共有の場から、問題解決に取り組むためのコラボレーションの場に変わります。

◎相手の期待を把握して資料作成の成功確率をアップ

フィードバックによって相手の期待値を理解することも可能です。上司や顧客がどのような情報を重視し、どのようなフォーマットを好むかを知ることで、次回からその点を考慮に入れた資料作成が可能になります。これは修正の手間を省くだけでなく、自分の作業に対する評価を高めることにもつながります。

◎CCメールを決めて受信数が18%減少

メールの受信数が増える原因の一つはCCの使用によるものでした。これにより、個々のメールの重要性を判断することが難しくなっています。多くの人が関連性の低いメールに埋もれ、情報の過多に悩まされています。この問題は、特に課長クラスの管理職に影響を与えています。CCによる受信数の多さが、管理職の業務効率や意思決定能力に悪影響を及ぼしています。具体的なルールとしては、情報などを広く共有する場合はCCは各課の代表だけにするとか、メールのやり取り中にCCを追加する場合はその理由をメールの冒頭に記載するというものです。情報共有の意図を理解して伝達する社員が増え、より質の高いコミュニケーションが行われるようになりました。

◎作業に集中するために、精神的な不安を取り除く3つの方法

1つ目は他の人があなたのことをそんなに見ていないという認識を持つことです。周囲は自分に対してさほど興味を持っていないと割り切った方がよいのです。2つ目は得意なことに集中することです。得意な領域で成功体験を積み上げます。3つ目は軽い有酸素運動です。ウォーキングやジョギングなど30分以内の運動をすると良いです。

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2024年10冊目 『伝え方』は、書き方や話し方の前に、まずちゃんと伝わるメッセージを定める

2023-08-30 14:41:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

用いる場所やかたちが変わってもすべてに使える、「伝え方」の原則をお伝えします。

 

「いい<メッセージ>があるから、いい伝え方ができる」

 

書き方や話し方の前に、まずちゃんと伝わるメッセージを定めるという、シンプルな原則です。

 

文章に限らず、様々な「伝える」にあてはまる、「伝え方」の原理原則がわかりやすく理解できます。

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2024年9冊目 『収入10倍アップ超速仕事術』は、自分の軸を持ち、価値のない仕事を捨てる

2023-08-17 12:07:01 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

経済アナリストの馬渕磨理子さんが、仕事のスピードアップや収入アップにつながるコミュニケーション術、時間術、メンタル術、資料作成術を紹介します。

 

10年後、20年後、こうありたいと強く願うことは、自分で自分に道筋を強制するようなもので、未来に縛られてはいけないと馬渕さんは言います。

「自分の軸を持ち」「価値のない仕事を捨てる」ことで、目の前の現実を楽しく生きれば、それが未来につながりますよね。

 

【my pick-up】

◎セミナーや会議の「質問コーナー」では必ず1つ質問する

講演会やセミナーでは、最後に質問時間が設けられていることが多いです。社内の会議でも「最後に質問がある人はいますか?」と聞かれますよね。ボーッと、何となく人の話を聞いていても、なんの気づきも疑問点も課題感も生まれてきません。60分、90分座っているだけの時間はとてもムダです。講演や会議の最後に必ず質問する、と決めておくのです。「必ず1つ質問する」と決めてセミナーや会議に参加してみてください。「質問タイム」は自分の存在を示す絶好のチャンス。「自分がここにいた」という痕跡を残すのに最もコスパの高い時間の使い方です。積極的に活用しましょう。

◎疲労回復のために運動をする

私の周りのモンスター級に働く経営者やビジネスパーソンは、ジョギング、キックボクシング、パーソナルトレーニングなど何らかの運動を日常に取り入れています。「仕事で疲れていても運動をすると元気になるんだよ」「しんどいんだけど、重い腰を上げてジムに行って汗をかくと身体がラクになる」といった経営者の言葉の奥には「トレーニングは資本である身体を守るため」という明確な理由があります。

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