評価 (3点/5点満点)
働きアリは、ただひたすらエサを巣の中に運ぶだけで、生活が保障されます。
ただ人間の場合は、上に言われたことに従い、我慢して働いていれば、その後の安定と幸せがやってくる仕組みは壊れてしまったので、そんな働きアリの考えと同じではいけません。
働きアリから脱出して成長するには、自分で動いて新たな挑戦をし続ける必要があります。
この本では、500社を超える会社の働き方改革を見てきて、各社の活躍している社員、市場で仕事が絶えないフリーランス、退職しても生き生きと働いているシニア、世界を変えようとする起業家を見てきた著者が、働きアリから脱出して成功する方法をお伝えします。
働き方を変えないと幸せになりにくくなってきた今、自分の意識をどう変えるかを考えるのではなく、まず行動を起こしてみることが大事ですね。
【my pick-up】
◎週休3日が当たり前になる
私は10年後に週休3日制が日本企業で一般的になると信じています。「止まらない少子高齢化」により、働く個人は家族の介護と育児に時間を割くことになり、週休2日では足りず、1日休養、1日教養、1日家族ケアの週休3日制の必要性が高まるはずです。また、「テクノロジーの進展」により、人間が価値を発揮できる業務は限定的となり、週5日も働く必要がなくなるのです。残業禁止のトレンドや今後の週休3日の可能性を考え、限られた時間の中で仕事をこなし成果を出すには、無駄なことをやめる、集中力を研ぎ澄ませて作業を終えるといった「自分を律する力」が必要になります。