アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

秀山祭 法界坊 その1

2014年09月14日 | 歌舞伎

吉右衛門の法界坊って久しぶりだよぉぉ
2007(H19)年5月(新橋演舞場)以来となっ!!
あの時よりガハガハ笑ったぁあ♪
キッチー(吉右衛門)って、勘三郎みたいに
お客さんが笑いを期待するキャラじゃないでしょぉ。
だから、あの吉右衛門が!こんなこと!するんだぁあ!
っていうビックリ感が、まず、イイんだよね♪
緩ぅいお笑いっていうのもまたMYツボ♪

2014年9月6日(土)

歌舞伎座 11時開演 3階A席:5列下手 

秀山祭九月大歌舞伎
昼の部

隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)/法界坊   

聖天町法界坊 吉右衛門
おくみ 芝雀
手代要助 錦之助
野分姫 種之助(1日~13日) 児太郎(14日~25日)
五百平 隼人
丁稚長太 玉太郎
大阪屋源右衛門 橘三郎
代官牛島大蔵 由次郎
おらく 秀太郎
道具屋甚三 仁左衛門

序幕  第一場 向島大七入口の場  

出たぁあ!”鯉魚の一軸”
これを巡って陰謀が張り巡らされたり…。
恋の行方も気にかかったり…。

要助(錦之助)&おくみ(芝雀)の熱い仲と、
冴えない男・源右衛門(橘三郎)の横恋慕。
初っ端からぁホラホラホラぁ。

「浅草竜泉寺釣鐘の建立、お志はござりませぬかぁあ」
来た来た~!
法界坊(吉右衛門)だぁあああ!
頭にチョボっとある禿がいいねぇ。
実は、女と酒が大好きな生臭坊主なんだよぉ。

「おくみ坊ぉ♪」
早速、おくみにちょっかい。
でも、すっげぇイヤな顔されてるしぃ。キャハ 

お次は、牛島大蔵(由次郎)と悪巧みだね。
何をしでかしてくれるのかな、法界坊ぉ。

ここにも1人、恋する乙女がいたっ。
野分姫(種之助)は許婚の要助を
♪追いかけて追いかけてすがりつきたいの♪(byザ・ピーナッツ)
オオ~!又五郎の次男の種之助だぁ。
お父ちゃんそっくりな顔立ちだね。
でもって、この役はなんと!Wキャストっ!
播磨屋の公演でもこういう趣向がぁ。
若手を積極的に育てようとしているんだね。

お供は若党(隼人)だいっ!
隼人のスっとしたビジュアル♪はお父ちゃんの錦之助譲りだねぇ。

第二場 大七座敷の場         

座敷で色んな問題が…っ。
まずは、
野分姫の事でおくみと要助が痴話喧嘩。
恋文がポイと捨てられて、
それを拾っちゃったよ法界坊。ウシシ。

ついでに、
鯉魚の一軸と釣鐘建立絵図と交換っ!
吉右衛門ったら、足で一軸を引き寄せてっ。グハハ。

これね、これ。木挽町広場で法界坊グッズをパチリ!

まだ喧嘩を続ける2人の後ろで悪ふざけする法界坊。
キャァア♪なんだかとってもチャ~ム♪

お次は源右衛門。
床の間の掛け軸とチェ~ンジ。また足使ってるし。

んでもって、
番頭・長九郎(吉之助)がやって来て、
要助に百両貸してあげたよ。
証文書いてるよぉ。あぁ、後できっとトンデモなことに…。
要助はホックホクだぁい。
「これで鯉魚の一軸をゲット出来るぞ」

要助がいなくなったところで、
長九郎がおくみに「アモ~レ♪」
法界坊がしゃしゃり出たぁ。
「ちょっと待った~!
おくみ坊は俺のもの。ね、ね、コレ読んで」

おくみったらぁ
法界坊の恋文をポ~イと外へ…。
それを拾ったのが甚三(仁左衛門)。
どうなるんだ、その恋文…。アハ。

キャァァア!!仁左衛門だぁああ
復帰公演は観れなかったから、めちゃくちゃお久しぶり♪
ハートがポッポするよねぇえ♪
場内をピンク色に染めるぅう♪
でもちょっとヤツレタというか、年を感じるというか…。
いいえ!!いつまでも華のあるイイ男だよぉん♪
涼やかな声だよぉん♪
秀太郎と同じ舞台に立ってくれて、嬉しさ倍増ぉ♪

源右衛門と長九郎。実はお仲間。
”要助を陥れるぞ”大作戦開始!
おくみが間男してるって、おらく(秀太郎)に文句言うし、
要助が借りた金はなんとっ贋金だしっ!
そこへ助けに入ったのが甚三だい。
「間男の証拠を見せてもらわないと納得出来ない」
そうだそうだぁ!!客席中が頷いてるよぉ。

うわぅ!法界坊が持ってるのは恋文。
あ!さっき拾ったやつだぁあ。
「これですよ」って1列目のお客さんにっ。
法界坊がドアップじゃないかっ。
コックリと頷くお客さん。
キッチーとあんなに至近距離でっ。羨ましいぞぉお!!
法界坊は上の階へも手紙を見せて必死にアピール!
我ら2、3階席は拍手で応えたよぉお。キャハハ

でもぉ、法界坊が読み上げるはずの”おくみの恋文”
…いつの間にか”法界坊の恋文”にチェ~ンジ。
「汚い字だなぁ」甚三が読み上げるぅぅう。グハハ。

坊主のくせにこんな不潔な考えはいかんよ。
贋金だって店の金。横領しちゃいかんよ。
アララ、悪巧み大失敗っ。

ついでに証文は燃やしちゃえぇ。
舞台の上で火を点けてシュルシュルって!
本当に消えてしもうたぁ。ワァア。

吉右衛門のお笑いコーナーを楽しみにしてたんだよね♪
当世風のギャグをかますのかと思ったら、
甚三にズームインっ!
「イイ男だねぇ。片岡仁左衛門にそっくりだ」
これはお約束だね。ウフフ。
「ああ見えて、俺と同い年の70歳」
「この間、復帰したんですよ」
「夜の部はお孫さんと連獅子を踊るんですよ」
場内は法界坊の一言々に大拍手ぅぅう。クハハハハ

エヘエヘ笑いながら言うキッチーったらぁ。ツボツボぉ♪
大らかな笑いが劇場中を包み込むぅぅ♪

つづく

秀山祭九月大歌舞伎
2014(平成26)/9/1~25
昼の部 菊畑  法界坊/双面水照月
夜の部 絵本太功記 連獅子 御所五郎蔵

ようこそ歌舞伎へ 中村吉右衛門 

2006年秀山祭 (2006.10.6記)
2007年秀山祭 (2007.9.18記)
2008年秀山祭 (2008.9.17記)
2009年秀山祭 (2009.9.18記) 
2010年秀山祭 (2010.10.4記)
2011年秀山祭 (2011.10.3記)
2012年秀山祭 (2012.9.24記)
2014年秀山祭 (2014.9.13記)


コメントを投稿