アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

鬼一法眼三略巻 待ってました!播磨屋♪

2012年12月27日 | 歌舞伎

今年の観劇納めはこれだ!待ってました!播磨屋ぁ

2012年12月24日(祝・月) 
国立大劇場 12時開演 2階9列センター

鬼一法眼三略巻 (きいちほうげんさんりゃくのまき) 四幕
文耕堂・長谷川千四=作
国立劇場美術係=美術

序幕  六波羅清盛館の場   
なんとな~く判ったけど…ぉ。
清盛がいた。中村歌六だった。ってことしか覚えてないかな(コラコラ)
コックリコックリしてしもぉたぁ。43年ぶりの上演だったっちゅうにぃ。

二幕目  今出川鬼一法眼館菊畑の場
休憩残り5分くらいで何気な~く花道に出てきた裏方さん。
置いてるよぉ。菊の花だよぉ。来るよぉ…。
嗚呼ぁ『菊畑』♪5年ぶりっ。ワクワクぅぅ♪

中村吉右衛門の鬼一法眼

キター!なななんとっ初役となっっ!!
爺さまじゃぁあ。威厳たっぷりじゃぁあ。滋味溢れるわぁあ。

舞台にズラリと並ぶ菊の花々。
何人もの腰元達がそのお花に向かって
立ったポーズ。座ったポーズ。でストップモーション。
客席にはお尻を向けてるんだけど、ステキ過ぎぃぃ♪
こういう一幅の絵になる場面ってツボツボ♪大好きぃい♪

智恵内(実は鬼三太)の中村又五郎
この大らかさって気持ちいわぁあ。なんとも言えない空気が溢れるよねぇ♪
これが播磨屋カラーなのよぉぉお♪こういう歌舞伎って好きだぁあ。

休憩25分。
いつもなら劇場をブラブラするんだけど…。
それは開演前に起こった!
私の席の前で話している人の顔を何気に…。
わぁぁあああ!久しぶりぃぃい!何年ぶりぃぃい!
「今年も会えなかったね」ってこの間メールしたばっかじゃんかぁ。
しかも、席が前後っ。こんな偶然ってぇ。神様ありがと~ぉ。
そういえば、その昔、歌舞伎座の一幕見席から
3階の超級後ろの席に座ってる私に声を掛けてくれたっけね。
そういえば、新橋演舞場の前で擦れ違ったっけね。
これでお江戸の三座は制覇ってことだね。ケケケ。
ってことで、めちゃくちゃ楽しいトーク炸裂。
勿論、吉右衛門談議っ。鬼平犯科帳話もするよぉ。
ヤマトタケル』でも盛り上がったぁ。
我らはズ~っと「亀ちゃん」って呼んでだぁ。アハハ

三幕目  檜垣茶屋の場
オールマイティーな中村梅玉
スッキリ二枚目な虎蔵の次は…鬼次郎。
ちょいと忍者っぽい井出達もツボ♪
妻のお京は中村東蔵っ。ウォォオ~!久しぶりだぁああ。
で、これ、初役っっ。キョェェエ~!
いくつになっても初舞台みたいな緊張って巡ってくるんだなぁ。
これが歌舞伎なんだなぁ。

舞台美術も松竹大歌舞伎とはちょいと違ってて、
国立劇場ならではの間口&奥行きにバッチリあってたぁ。眼福ぅ♪

大詰  大蔵館奥殿の場

ジャガジャン!!一條大蔵卿やぁあ。
阿呆やぁ阿呆、作り阿呆やぁあ♪

吉右衛門が演じる一條大蔵卿って一等お気に入り

狡猾でもなくって愚鈍でもない。軽すぎなくって重すぎなぁい。
これこれ、この愛嬌ったらぁ。嗚呼ぁ、もうメロメロぉぉ♪
阿呆メイクもキャワイイ♪ツボにグッサリぃい♪
舞台写真があったら買うのにぃ。

前半のアホ面を、観客の頭にインプットさせておいて、
素に戻った時にお客を驚かせ、ラストにまたアホ面にスーッと変化して…。
QOO~!やってくれたぜぇい♪嗚呼、心が潤ったぁあああ♪

歌舞伎界は、中村勘三郎の死去で大きな喪失感を抱えたが、
今月の吉右衛門のような古典歌舞伎の名演技は健在である。
昨今初めて歌舞伎というものに興味を持った向きにも、
昭和の名優を懐かしむ見巧者たちにも推奨したい。
その中から、また新たに歌舞伎と出会い、劇場へ通う観客が
少しでも多く現れるのであれば、歌舞伎の将来は決して悲観すべき
ものではない。(朝日新聞/児玉竜一) 


国立劇場12月歌舞伎公演
鬼一法眼三略巻
2012年12月2日(日)~25日(火)

吉右衛門、梅玉『鬼一法眼三略巻』への思いを語る

師走は吉右衛門だ!鬼一法眼三略巻だ! (2012.10.29記)
2006年 秀山祭 菊畑 (2006.10.5記)
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