歌舞伎座 夜 10(土)
昔の12月って
テレビは”忠臣蔵祭”だったよね。
映画も沢山観たもん。
12月14日は「討ち入りじゃ~」って叫んだ。
だから
『仮名手本忠臣蔵』も、当然期待大っ!
意気揚々と劇場へ入って…
意気消沈して劇場を出た…。
だって!役名が違うしぃぃぃ。
大石内蔵助 → 大星由良之助
浅野内匠頭 → 塩谷判官
吉良上野介 → 高師直
頭ん中グジャグジャ~
何の因果か、初めてみた1998年から
4年間で5回も観たんだ~!
もち”通し”でっっっ!
「芸づくし忠臣蔵」(文芸春秋)まで読んで気合いれたのに…
↑
代々の名優があかす芸の秘密
頭ん中はプニュプニュ~
文楽でも2回観た!
歌舞伎は”見取り”でもジャンジャカ!
何を何処でど~体験しても、
私のツボには、ド~ンとストライクが入らない!
だったら、
やめりゃ~いいのに、何で行くかな~
あ~キツ~
そーしてここに5年ぶりの登場ー
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
季節は夏
舞台中央の切り株に腰掛けて
♪8時ちょうどのあずさ2号で~♪
歌っているのは(ウッソ~)
雨宿りしてるのは、狩人になった勘平(菊五郎)
こんな所で、もと同僚にバッタリ!
千崎弥五郎(権十郎)だ。
弥五 ヤ、和殿は早野勘平ならずや。
勘平 さ言う貴殿は弥五郎殿。
弥五 まずは堅固で、
勘平 貴殿も御無事で、
両人 これはしたり。
√絶えて久しき対面に、主人の御家没落の、
胸にわすれぬ無念の思い、互いに拳を握りつめ、
勘平はさしうつむき、しばし詞もなかりしが、
ト両人よろしく思入れ。
ヒョエェェ!
台詞→浄瑠璃→下座→柝
綺麗~に繋がってるのよ。
流れてるのよ。
1曲の音楽だ~
動きも決まってバッチリ!
イヤホンガイドしてなくって、両耳がフリーだからかも。
ウウ~ンクリーミーな口あたり~
めちゃくちゃHAPPY~
トップシークレットな”仇討ちの徒党集め”
御用金さえあれば入会OK!
ヨッシャ~!ガンバルぞ~!
誓う勘平
同 二つ玉の場
夜、雨…。
大金持って1人で出歩くなっつーの!
与市兵衛、やっぱり財布取られて
グッサリー。バッタリー。
定九郎、全身濡れ鼠。
財布を取り、口にくわえて、
雫がしたたり落ちる着物の袖を絞り、
垂れた髪を掻き上げる。
血刀を拭う。
見得。時の鐘、忍び三重、
白刃を鞘に納め、財布の中身は
五十両
梅玉の色悪~!初役~!
大人の色気~
浪人斧定九郎の井出達がこうなったのは
ちょいと有名なんだけど → 落語でどうぞ「中村仲蔵」
上方版だと、もともとの野暮ったい扮装なんだってね。
イッヒッヒ~。
定九郎がスキップしているとー。
何やら向こうからドス茶色い(そんな言葉あんのか)
物体がー。
走って来たのは今年の干支!
さぁ、皆さん御一緒に~
イノシシ
先月は国立劇場(『梅初春五十三驛』)で
猪突猛進してたけど、今月は歌舞伎座か。
人気者だね!
舞台をクル~ッと1周してバイバ~イ。
リモートじゃないのヨ。人が入ってんのヨ。
判っちゃいるけどうまい!
ぐびっと飲もう”ぐびなま”をあげたい!
定九郎、やれやれと思ったところへ
弾丸が一発!
口から血がポタポタ…
足が紅く染まる…。
大好きなんヨ~ここ。ウフフ。
衣装の黒。足の白。血の紅。
三色旗みたいじゃん。(トリコロールじゃないけど)
五段目で運のいいのは猪ばかり
勘平が仕留めたのは「人」
懐にあったのは「財布」
現金で「50両」
目撃者「ゼロ」
√飛ぶが如くに
悲劇の坂を一歩、また一歩と落ちてゆく勘平…
つづきはこちら → 六段目
こちらもどうぞ → 文楽・五段目(2006/9・国立小劇場)
2/1~25
昼の部 大序 三段目 四段目 道行
夜の部2回目 番外編”華麗なる一等席
頑張って六段目、七段目と書いていくつもりです。
そうそうイノシシ。実は我が干支でもあるので、けっこう思い入れ強くなっています(笑)
>イノシシ
2回目に観た時、イノシシくんは藪に頭を突っ込みそうになって!こんな事ってあるんだぁってハプニングを目撃しました。
風邪でもひいてたのかなぁ。熱でもあったのかなぁぁ。(笑)