アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

秀山祭 双蝶々曲輪日記 紅葉狩 競伊勢物語

2015年10月11日 | 歌舞伎

2015年9月12日(土)
歌舞伎座 11時開演 3階A席:4列センター

松竹創業120周年
秀山祭九月大歌舞伎

昼の部  

双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
新清水浮無瀬の場

南与兵衛 梅 玉
藤屋吾妻 芝 雀
平岡郷左衛門 松 江
太鼓持佐渡七 宗之助
堤藤内 隼 人
井筒屋お松 歌女之丞
手代権九郎 松之助
三原有右衛門 錦 弥
※松本錦吾休演につき、配役変更にて上演いたします。  
山崎屋与五郎 錦之助
藤屋都 魁 春

◆清水観音で交錯する男女の思い
 新清水の料亭浮無瀬(うかむせ)。
藤屋の遊女吾妻には豪商山崎屋の若旦那与五郎、
都には元は侍で今は笛売りの南与兵衛という恋人が
それぞれいます。
しかし、横恋慕する侍が吾妻を身請けすると聞
いた与五郎は、店の金に手をつけてしまいます。
与五郎は店の手代の計略にかかり盗人の汚名を
着せられてしまいますが、その危機を与兵衛が救います。
腕に覚えのある与兵衛は悪人たちを打ち負かしますが、
はずみで人を殺してしまい…。
 人気狂言『双蝶々曲輪日記』より、上演の珍しい
序幕の場面をご覧に入れます。
与兵衛が清水観音の舞台から傘を差して飛び降りる
趣向など、随所にみどころあふれる作品です。

初めて観たぁああ!!
これが序幕なんだぁああ。
双蝶々曲輪日記といえば、
あれだよね、引窓!
でもって角力場!
あの雰囲気とはまた違う…。

だってだってぇえ、
与兵衛が宙をぉおおお!!
笛売りなんだけどねぇ、
その笛がさぁ、
鳥の形をしてたりしてキュ~ト♪
1個欲しいぞぉお。
でもって
それが広げた傘の先っぽに
ジャジャラと付いてるわけヨ♪

ラストは
その商売道具をバサッと広げてぇえ。
ゆらいりゆらりとぉ
新清水観音堂から飛んだぁああ!!

ロープが上手から出てきて
木を描いた書割の後ろに、
スタンバッテル黒衣がキャッチ。
梅玉の体にサササと装着させてる…
んだよね。
さすがに3階からでも、
そこまでは見えなかったぁ。
裏方さんたちとの連携プレーお見事!

宙乗りじゃなくって、宙吊りっていうのかね。
ひっさしぶりに観たよぉお。
ホラ。骸骨が出てくる
なんちゃらって演目でもやるじゃない…。
なんだっけなぁ…。
『骨寄せの岩藤(加賀見山再岩藤)』だぁああ!
久しく観てないなぁ。

舞台上で上手から下手へぇえ。
悪人達の動きもナイス!
必死に梅玉を斬ろうとするんだけど、
刀な空しく宙を切るばかり。
キャハハ

新歌舞伎十八番の内
紅葉狩(もみじがり)

更科姫実は戸隠山の鬼女 染五郎
局田毎 高麗蔵
侍女野菊 米 吉
山神 金太郎
腰元岩橋 吉之助
従者左源太 廣太郎
従者右源太 亀 寿
平維茂 松 緑 

松緑カッケェエエ!!
それを取り巻く女達がぁああ。
おかちめんこでお笑い担当の腰元岩橋。
またまた吉之助だぁあ。
キャワイイ♪
前の公演の時(2012年 歌舞伎座)に、
思わず舞台写真をゲットしたんだったぁ♪
イヒヒ

侍女野菊の米吉から目が離せないぃ。
だって可憐なんだもぉの♪
萌えぇええ♪

平維茂は鬼女を松の大木に追い詰めたぁあ!
松緑の骨太な踊りがMYツボツボ♪ 

紀有常生誕一二〇〇年
競伊勢物語 (だてくらべいせものがたり)
序幕 奈良街道茶店の場
   同  玉水渕の場
大詰 春日野小由住居の場
   同  奥座敷の場

紀有常 吉右衛門
絹売豆四郎/在原業平 染五郎
娘信夫/井筒姫 菊之助
絹売お崎 米 吉
同 お谷 児太郎
旅人倅春太郎
 初お目見得:井上公春(桂三長男)
およね 歌女之丞
川島典膳 橘三郎
茶亭五作 桂 三
銅羅の鐃八 又五郎
母小由 東 蔵



平安文学の傑作「伊勢物語」を題材にした演目で、
歌舞伎座では昭和40(1965)年以来、実に半世紀
ぶりの上演となります。
初代中村吉右衛門は大正4(1915)年と昭和10(1935)年に
紀有常を演じており、秀山祭にゆかりの深い演目です。

◆忠義のはざまで紀有常が下した苦渋の決断
 文徳帝(もんとくてい)の跡目争いで、
朝廷では惟喬(これたか)親王と惟仁(これひと)親王が
対立していました。
大和国春日野に住む小由(こよし)の娘信夫(しのぶ)は、
玉水渕で惟喬親王方に奪われていた神鏡を
銅羅の鐃八(にょうはち)と争いながら手に入れたのも、
夫の豆四郎(まめしろう)が惟仁親王方の旧臣の子であり、
忠義を立てさせたい一心からのことでした。
一方、紀有常(きのありつね)が小由の住居を訪れ、
信夫を返してほしいと申し入れますが拒まれます。
信夫は実は有常の娘で、訳あって小由に託していたのです。
有常が今、自分の娘として育てている井筒姫は、
実は先帝の子であり、在原業平と深い仲。
惟喬親王はそうとは知らずに井筒姫を所望するので、
二人を助けるために、有常は姿形のよく似た信夫と
豆四郎に自らの思いを伝え…。
 

「伊勢物語」って授業で習ったっけ…。
っていうぐらい超ビギナー(なんでやねん!)
麗しい菊ちゃんが女方の色香を漂わせ…
吉右衛門の気品が劇場を充満させ…
一幅の絵の様じゃったぁあ。
しっとりとして優美いぃぃい♪
レロレロォ♪ 

王朝物って、最近あんまり
掛かったことがないと思うんだけど…。
いやぁあ。
独特の空気感だわぁああ♪
当代が上演してくれなかったら、
”忘れられた歌舞伎演目”…。
ってことになったんだろうな…。
ありがとう!吉右衛門!
VIVA!播磨屋!  

「紀有常」雅の中に悲しさ / 初代と実父が得意な役 

今年の秀山祭は… (2015.7.16記)
中村吉右衛門登場! サワコの朝 (2015.9.9記)  

秀山祭九月大歌舞伎
2015(平成27)年9月2日(水)~26日(土)
昼の部 双蝶々曲輪日記/新清水浮無瀬の場 紅葉狩 競伊勢物語 

2006年秀山祭 (2006.10.6記)
2007年秀山祭 (2007.9.18記)
2008年秀山祭 (2008.9.17記)
2009年秀山祭 (2009.9.18記) 
2010年秀山祭 (2010.10.4記)
2011年秀山祭 (2011.10.3記)
2012年秀山祭 (2012.9.24記)
2014年秀山祭 (2014.9.13記)
2015年秀山祭 (2015.10.11記)


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