Good Frlend!(motovlog)

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レーサーレプリカを避けてたカワサキが出した、ZXR400/R。(番外編vol.3945)

2024-05-03 00:23:59 | 日記

本来、カワサキにとって「オートバイとは?」と言う考え方やコンセプトを語ると「最速バイク」と言う言葉が返ってくる雰囲気ってのが

1980年代にはあった様で、それを決定づけたのが、映画「トップガン」で有名になったカワサキ「GPZ900R」の存在だったようなんです

よね。当時この「GPZ900R」は世界で最高速を誇っていましたからね。また、この車両の大成功を見たカワサキの上層部の考えは、それ

以降「一貫した考え方」の元でオートバイ作りを行うことで、当時、圧倒的な人気を誇ってた「レーサーレプリカ」を「あえて作らない」と

言う制作コンセプトを打ち出します。特に販売台数が見込める、250cc〜400ccクラスですら、それに該当するモデルが中々登場しない中で、

その代わりとなったのが「GPZ400R」など、ツアラー色が強い中型スポーツバイクだったりしていました。で、またこれが驚くほど成功した

事で、他のメーカーがこぞって「レーサーレプリカ」で勝負してる中、ユーザー側からしたら、なんだかカワサキだけ何か番う方向に向かっ

てる感じを受ける事になって行くんですよね(笑)。また、2スト250ccモデルに関しては、渋々「KR250」を登場させますが、残念ながら

性能は高かった割に売上的には決して成功したとは言えず、上層部から「ほら見たことか!」ってな感じで、あっという間にこの手のモデル

から撤退してしまいます。しかし1980年代も後半に差し掛かると、当時カワサキワークスでレース活動をしてたスタッフなどからレースで

培った技術を、全然市販車に生かせないジレンマが襲い始め、会社に本格的な「レーサーレプリカ」を制作する様に嘆願(たんがん)を求め

る様になるのですが、上層部の回答は残念ながら「NO」でした。そこでチーフをしてた西村さんと言う方が、会社に内緒で秘密類に「ZX-4」

の試作車を作ることになります。そのコンセプトは「一切の妥協をしない最速マシンを作る」でした。そこからより洗礼されたマシンとして

販売まで漕ぎ着けたのが「ZXR400/R」だったんですよね。まず初期モデルの登場は1989年からで、お粗末ながら同時に正反対のコンセプト

を持った「ゼファー400」も全く同時期に登場します。なんだか同じメーカーで「潰し合い」みたいな感じになるのですが、なぜこんな事に

なったかと言うと、先にも言った会社のコンセプトと、レースに関わる社員の考え方の行き違いがあったからだったんですよね(笑)。それ

でも毎年マイナーチェンジを繰り返し1991年には「L/M型」と言うほぼ最終に近いモデルへと進化して行きます。で、この時のエピソードです

が、本来「レーサーレプリカ」のカラーリングはメーカー独自のレーサーカラーか、スポンサーカラー、もしくはワークスカラーなどが採用

されるのが一般的だったのに対し「ZXR400/R」には、レッドやブルーなどのシンプルな単色をラインアップさせます。これも社員の意向で

完成され尽くした車体の「造形」をいかに美しく見せるかがテーマとなり送り出されたと言われていました。何かと独自性を貫くカワサキですが、

この当時はこの当時で、色々な事があったと言うエピソードと共に、簡単に「ZXR400/R」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)






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