これは日本に限っての傾向でもありますが。なんだかんだ言ってオートバイにおいて現在一番人気を確実なモノにしてるのはスポーツネイキッド
だったりします。ホンダ「GB350」にしても、いわゆる「CB」シリーズにしても、カワサキ「Z」シリーズにしても結局はそれに該当しますから、
間違いない事だと思います。また、そんな中でも、もっと絞り込んで具体的なモノを見て行くと「スタンダード・スポーツ」と言われる日本製を
世界に知らしめ1970年代から登場した、かつての「CB750ドリーム」や、カワサキ「Z1-2」を筆頭とした国産スポーツに辿り着く事になります
よね。とにかく「現在でも非常に高い人気モデル」として不変の人気モデルであり続けてる状況だったりします。で、フッと思ったのですが、まぁ、
これはボクの個人的な考察にもなるのですが、いわゆるこの手の国産からなる「スタンダード・スポーツ」と言われてもいるオートバイたちって、
実は1989年に登場したモデル、カワサキ「ゼファー400」の存在があってのことじゃ無いかとボクは考えたりするんですよね(笑)。いわゆる現在
においては「ネオクラッシク・スポーツ」と言われるモデルですが「かつてのモデル」を新ためて再現した「画期的なモデル」として登場しています。
もしかしたらですが、ボクが思うにこの「ゼファー400」の登場が無ければ、そもそも国産「スタンダード・スポーツ」と言われるジャンル自体が、
今のようなカタチで「存在して無かったかもしれない」って思うんですよね。過去のオートバイをうまくアレンジして登場した「ゼファー」はその後
の1991年に大型ミドルとなる「ゼファー750」が追加され、さらに1992年から最高峰となる「ゼファー1100」へと続く事になります。そもそも
考えて見ると普通に「正当な方向でオートバイ進化」を考えた場合、その時代に反映される「ストリートファイター」的な新しいフォルムを持った
「シン・ネイキッドスポーツ」が、どんどん進化を遂げながら登場する「だけ」だったかも知れないって事です。今一度、流れを追って見ていきます
と、1980年代から「レーサーレプリカ」が大流行りし、その後を考察するとフルカウルに飽きた時点で、もし「ネイキッドスポーツ」を設計するなら、
間違いなく「レーサーレプリカ」からの流れから進化するのが自然で、いわゆる「レーサーレプリカ」を「ネイキッド」にしたモデルがそうであると
考えるからです。もちろんそう言ったモデルは実際にキッチリ登場していますし、登場するべきして登場したと言うモノだったりしますよね。ここは
間違いなく「自然進化」と言える部分です。しかし「ゼファー」シリーズの登場を皮切りに、他社からも続々と過去のオートバイをオマージュした
「ネオクラッシク・スポーツ」が登場し、その煽(あお)りを受けて、実際の「CB750ドリーム」や「Z1-2」が脚光を浴びる切っ掛けとなったのは、
間違いなく「ゼファー」シリーズがあったからと考えるんですよね。とにかく今の流れを作った要因として「大きな貢献を果たしたモデル」であると
新ためて思う訳です(笑)。もし「ゼファー」シリーズの存在が無かったら…。今のスポーツネイキッドの人気であったり、それに伴って登場した他
のモデルたちもその存在自体が無かったかも知れません。それだけ実はカワサキ「ゼファー」シリーズは大きな意味を持って登場したモデルであると、
ボクは考えたりするんですよね。(笑)