一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

外壁防水検査

2007年11月28日 11時15分35秒 | 住宅検査・トラブル相談
▲検査でおかしいと思い、剥がして見ました。

みなさん、おはようございます。

昨日は、現場での外壁部分の防水検査でした。

業者も現場監督も誠実で、職人さんも手抜きはしない人でも気づかないうちに問題が隠れてしまっている場合があります。

この写真は、検査のときに見つけたのですが、サッシの上部に防水テープがありません。コーキングはしてあります。そしてその上から黒い布のようなもの(手でめくっているもの)が、防水のための強い素材で念のため行ってもらったものです。

なぜこういうことが起こったのかと推測すると、ここまでやっているから大丈夫だろうと進んで行きます。隠れてしまっているので、現場監督も職人さんも気づきません。検査でも通常の検査では、わかりませんからOKでしょう。これがわかったのは、わざわざ剥がして見たからです。

これでも、通常の雨では漏りません。台風で強い風向きがこの方向でというタイミングで初めて雨が染みこんできます。風の吹上と毛細管現象で水が窓の上に登っていき、サッシのツバと外壁下地の間から水が染みこんで雨が漏ります。この程度のコーキングでは完全には、水を止められません。

みず道ができてしまえば、後は外部からコーキングをしても台風が来るたびに雨が漏るというパターンが多いです。止まってくれるときも、確率は低いですが原因によってはあります。


私が木造住宅で一番恐れるのは、雨漏れです。そのため、その原因となりそうな部分には神経質なくらい確認します。ホームページを見て頂ければ、築20年程度で外壁はもちろん、柱や土台が気づかないうちに腐っていたというケースは珍しくないからです。

この部分を慎重にしないと、政府の200年住宅の構想どころか地震がくれば30年も持たないということになります。

200年住宅の構想は、メンテナンスを行って200年持たせようという考え方ですが、構造体をかなり交換しなければならないということは、解体することと同じになることがあります。木造の構造体を守るには雨漏れに関して、どこまで慎重に工事を行うかです。


すべての工事の職人さんや現場監督が毎回私の現場を行ってくれれば、考え方の違いは無くなるのですが、そういうわけにはいきません。

幸いにも今までに私が設計監理をした現場で完成してから雨漏れがあったことは無いですが、どんなに慎重に行っても、雨漏れすることもあるでしょう。

ポイントがわかっていながら、少なくともその部分をおろそかに工事をすることはもちろん、確認や指示を安易に考えることはできません。

この雨漏れのポイントをわかっているというのは、実は非常に大切な知識なのですが、あまり重要視されていないのが不思議です。





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300年住宅の工事進行中(4)

2007年11月26日 11時14分35秒 | 300年住宅
▲昨日2007年11月25日(日)、屋上床の写真です。

みなさん、おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水です。

300年住宅の屋上のコンクリート打設が今週です。

屋上のコンクリート打設を行うとしばらく養生期間を置き、窓を取り付けたり、ペントハウス(屋上への階段室)の工事、屋上の防水を行ないます。

断熱サッシはすべて特注、ガラスはペアー、LOW-E、防火仕様、1階はこれに防犯が加算されますので、これ以上は無いというガラスの仕様になります。

サッシと屋上防水は、年内に完了しておきたいところです。



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竣工検査

2007年11月24日 12時03分29秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。

竣工検査についてお話しましょう。

私が第三者として竣工検査に参加する場合は、3つのパターンがあります。

(1)通常の設計監理者として、竣工検査を行う。

(2)工事中の検査だけの依頼を受けて、工事中に引き続き竣工検査を行う。

(3)竣工検査だけを初めて行う。



(1)は、ミタス一級建築士事務所が設計と工事中の監理を行い、工事中はもちろん完成時も施主と一緒に検査するパターンです。隅々まで頭に入っていて、それまでにも指摘を繰り返しています。


(2)は、ハウスメーカーなどのように設計を別でお願いをし、工事中の検査と完成時の検査だけをミタス一級建築士事務所が行う場合です。工務店での注文住宅、建築条件付住宅、建売のフリープランの場合です。


(3)は、完成している建売や注文住宅でも最後だけはという場合です。マンションなどでもこのケースが多いです。


今回は、(2)(3)についてお話しましょう。

原則として施主と一緒に検査をします。

みなさんにお願いしたいのは、キズや汚れなどは皆さんが中心になってください。これは、主観的なものですから第三者として皆さんが気づいていなくて、これは言っておいた方が良いというものだけしか指摘しません。

キズや汚れの指摘した事項を、工事業者が対応してくるかどうかは、話し合いですので、気になることがあれば一応、言って見れば良いのです。

簡単に手直しできるもの、トライしても完全には直らないが良くなるもの、取り替えるべきもの、この程度は仕方が無いもの、という判断が両者の意見が食い違えば、私も第三者としてコメントさせて頂きます。


第三者として追加で指摘することもあれば、「軽微なものでこの程度は、引越しの翌日には付いてしまう…」というものについて、壊したり取り替えなければ直せないものについては、「わざわざ取り替えなくても良いでしょう」とコメントすることもあります。

業者の「できない」という返事に対して、「いや、こうすればできる」「こうすれば、マシになる」「これは、一般的にやるべきでしょう。」というコメントのときもあります。


こういう汚れやキズに対しては、両者が納得すれば私がコメントする必要も、コメントに従う必要はないのですが、判断が付かない場合は、コメントしています。

その他、施主の皆さんに見て欲しい点は、約束した内容についてです。(1)の場合には、私が把握しているので問題ないのですが、(2)(3)の場合は第三者にはわからないからです。


では、私は何をするのでしょう?簡単に概略を述べると次のような大項目です。


目視による全体の確認    

開閉や作動に関しての確認 …サッシや収納、什器などです。

床下の水平、壁の垂直確認 …レーザーレベルという器械で測定します。

床下や天井裏の確認    …(3)の初めての場合でも多くのことがわかるのが、ここです。

外部の確認          …境界、枡、外壁、雨樋、防水関係

図面や確認申請の確認   …(3)の場合は、確認申請や筋交い計算の確認もします


竣工検査をするメリットは、そのときにどうかということもありますが、後々に何かあれば、電話でも気軽にご相談頂けることの方が大きいかもしれません。現場を確認していますので、みなさんからの質問の話の内容が、こちらでも具体的にわかり易いので、アドバイスしやすくなります。



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300年住宅の工事進行中(3)

2007年11月22日 12時47分18秒 | 300年住宅
▲2007年11月21日(水)の外観状態です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

300年住宅の現在の工事状況です。

2階に入って、進行ペースが落ちました。材料の持上げに手間取っています。途中、クレーンも入れましたが、置き場所や吹き抜けや敷地の関係などから多くは置けなかったのです。

このためコンクリート打設が予定より少し伸び27日予定となりました。この日は、私は建築紛争の調停委員の仕事があるので、午後からの現場確認となりますが、2度目ですから前回と異なり、安心しています。





内部は、上の写真のようになっていて、梁の部分は完全に鉄筋コンクリート造と全く同じです。
この梁は仕上がってもコンクリートが見えてしまうのです。外壁と同じように化粧にすることもできるのですが、外壁と異なり多くの鉄筋を入れたかったので強度的により安心するため、この方法を選択しました。万一、コンクリートが良質に工事されていなくても、この大切な梁の部分は後でも容易に確認できます。

外壁と同じような化粧にすると、この梁のように主筋と呼ばれるものが計算上はOKでもたくさんは入れることができないのです。写真から梁と呼ばれるところに鉄筋がたくさん入っているのがわかりますでしょうか。外壁にはこのようにたくさんの鉄筋は入りません。






▲外壁部分は、このようになっているのです。梁のようにたくさんの鉄筋は入らないことがわかりますね。





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おいしいお店の紹介

2007年11月21日 19時09分06秒 | 建築家の日記
▲福来満 という 中華のお店です


みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

以前、逗子に私が食べておいしいと感じたお店があると書いたことがあるですが、そのお店の名は、「福来満」という中華屋さんでした。

中華街の本格専門店と家庭料理の良さを足して2で割ったようなお店で、マスコミにも出ていて人気があり、地元では有名なお店らしいです。

何日か通って、いくつか食べてみました。

中華丼
五目焼きソバ
なすと挽き肉の味噌炒め
ワンタンメン
ラーメン
チャーシューメン
餃子
角煮丼


チャーシューが有名と聞きましたが、私は野菜がおいしいと思います。
餃子は特大ジャンボです。
チャーシューメンや角煮丼は、若い人や肉好きの人以外は食べ切れません。

私が一番おいしいと思ったのは、中華丼です。しっかりとしたダシと薄い味付けに
野菜との食感が絶妙(グルメ番組のように大袈裟にほめ過ぎか…)だと思います。
本日もまた食べてきました。(^^)ゞ


平日、13時を廻っても駐車場もかなり車が止まっていて、お店の中もたくさん人がいました。


▲この通りです。全部で10台分の駐車場があります。


週末は、外人の家族連れも多いようです。
米軍キャンプがすぐそばにあるせいですが、おいしいのがわかるんでしょうね。

ボリュームあります。
大衆食堂の感じで気軽に入れます。

インターネットで調べたら、

福来満

福来満2

です。

児童科学館の300年住宅を見に来る機会があれば、ぜひこの店で中華丼を食べてみてください。(^^)ゞ

明日は、300年住宅がどこまで進んでいるか写真をアップする予定です。



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漏水いろいろ

2007年11月19日 21時24分11秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。仕事が遅くなるので、休憩がてらにアップします。どうしちゃたんでしょう。今日は3回目です。


本日は漏水の話が続いています。

ユニットバスではないお風呂で、排水の接続を床下で忘れたまま、気づかずにいたケースです。一流のハウスメーカーでしたが、かなり昔の建売でした。

約20年経ってお風呂をリフォームするために、お風呂の床のタイルとコンクリートを壊したら、どうなっていたと思いますか?

人が入れるくらい地面が、えぐれていました。排水の水が地面に染みこんで外部からはわからなかったのですが、長い間に地面をほじくっていたのです。

そのままさらに続いていたら…。多分地面が陥没して気づいたと思います。


漏水の話は、実は第三者として検査や指示をしているもので、まだ現在進行中のものもあります。業者が誠実に対応してくれることを前提に、業者からの依頼で私が引き受けています。業者からの依頼の場合は、必ず「そちらに不利になる意見になるかもしれませんよ」と確認しています。この例はすべて解決して、少なくとも1年以上経ってから、またの機会があればお話しましょう。


漏水の最後に、サッシからの雨水の漏水の話をしておきましょう。

サッシは、風や雨に耐えられるように設計され実験もして発売されているのですが、どんな風や雨でも耐えられるというわけではありません。といっても、サッシの形状や性能によって異なります。

かなり強く吹き上げてくる場合は、サッシの内側が濡れてくる程度の漏水はあります。私は別々のサッシで2回経験しました。いずれもメーカーを呼んで検討しましたが、不良品ではありませんでした。雨漏れというほどの量ではなく、スポイトで垂らしたくらいの量で被害はないのですが、間違いなく漏れて濡れているという感じでした。

ビルのサッシでは、個別にオーダーで製作するケースが多く、サッシの設計が悪くて雨が入ってくるということはあります。

住宅に使われている既製品のサッシでも、新製品を改良しながら性能アップしていくということはあります。これは、サッシに限らず、自動車をはじめどの工場製品でもそうですね。


今後は、地球温暖化で台風が強くなっていくでしょうから、サッシの性能は断熱性や防犯性だけでなく、こういった性能も合わせて考えていくようにしましょう。



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排水からの漏水

2007年11月19日 17時37分37秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日2007年11月19日の朝にアップしましたが、水漏れ関連をもう少しコメントしておきましょう。


朝の話は給水からの漏水でした。
新築で排水から漏水ということもあります。

本日2番目の例は、建売の話です。入居して3ヶ月ほど経ったある日、台所の床下収納が水だらけになっていたことに気づいたのです。調べてみると、ユニットバスの排水接続がされていませんでした。

ユニットバスから排水された水は、ベタ基礎のため外部に出ることなく、床下一面に溜まっていったのです。外部からは気づかなかったので発見が遅れたのです。排水が溜まっていたので、水を抜くだけでなく臭いを取るにも時間が掛かりました。



本日3番目の例です。
ある一流のハウスメーカーの新築注文住宅でした。やはり、お風呂の排水を接続しておらず、家の外に水が溜まるのでおかしいと調べたところ発見したのです。これは、布基礎だったので水が床下の地面から外部に溢れてくれて、すぐに発見できたのです。



同じ布基礎でも、水漏れを気づかずにそのまま放置したらどうなっていたか…。という例を、仕事が終わって時間があれば、本日また夜にアップします。




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洗面台からの漏水

2007年11月19日 07時51分53秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。昨日の2007年11月18日(日)は、洗面台からの漏水の現場確認に行きました。先週初めに「どうすれば良いでしょうか?」と電話がありましたので、電話でお話をすることで、その日のうちに業者による漏水の手直しは解決したのです。

ただ、漏水の手直し方法が正しいのかどうか、下階の天井の手直しをどうするか、リフォームして3年経っているため、その費用や方法についてどうなるのかが心配とのことでした。

原因が、「パッキンの劣化のようだという工事業者のコメント」でしたので、もし本当にそうならば、責任はメーカーの可能性もあります。

メーカーの責任であった場合、3年という期間では保証期間は過ぎています。

工事方法には何も問題は無いのか?本当にパッキンの劣化が原因なのか?一体どんな方法で漏水を止めたのか、下階の天井の被害はどういうものか?

電話の話だけでは分からないので、時間の取れる昨日の朝に現場を拝見に行くことにしていました。

その方からお願いしてもらっていたメーカー、本体工事業者、水道業者も来ました。

現場を拝見し、メーカーの話と業者の話の両方を聞き話し合うと、原因はメーカーには関係ないということになりました。工事業者が別途に用意した接続部品での劣化だったようです。

3年となると構造体や雨漏れではありませんし、リフォームですから工事業者は無料ではできないと開き直る可能もあります。その点が心配でしたから、ハッキリしておかないといけません。幸い、無償で行いますとの回答をその場で頂きました。

下階の天井の工事方法や壁の中の状況に応じた手直し方法についても、お話をしておきました。


今回のポイントは、メーカーと工事業者と第三者の私が一度に集まって話し合ったことと、取り替えた部品を捨てないで保管してもらっていたことです。これによる、話し合いがその場で決着が付きました。

工場ですべて造り、厳しいチェックを受けた一流メーカーの電化製品でも、不良品はあります。

住宅の工事は、新築でもリフォームでも現場で人間が造るのですから、不具合が生じることは当然あります。

それに対してどう業者が対応してくれるかは大切ですし、皆さんの対応方法も大切です。

この方は、「消費者センターに電話したほうが良いでしょうか?」と私に電話で質問をされましたが、業者が対応や手直しを拒否したのならともかく、そんなことを最初にイキナリしたら、誠実な業者でも頭に来て対応してくれないでしょう。

今回とは異なり、調べると業者には責任は無く使用方法に問題があるケースもあるのです。もしそうなった場合、消費者センターに電話された方のために、通常以上の対応をしてくれるでしょうか。


時間があれば、本日は別のケースも紹介したいと思います。



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カナダツガとCOFY合板

2007年11月17日 19時48分18秒 | 建築家の日記
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

木材のカナダツガとコフィーの合板について、お話しましょう。

先日のジャパンホームショーでも出ていましたし、大きな建材ショーにはカナダ材の出品が必ずあります。

カナダ大使館でのセミナーや研修など、カナダの輸出を増やすために様々な啓蒙活動をしていますから、その気になればこれらの知識を得ることは容易いのです。

カナダからの輸入住宅から、木製サッシ、木製ドア、キッチンはもちろんですが、最初に書いたカナダツガやコフィーの合板などは比較的どの住宅でも使えます。

筋交いなどには、私はカナダツガを指定しています。ホワイトウッドやそれらの集成材などは、できれば避けたいところです。


このカナダツガの良いところは、強度や釘の保持力が強く耐久性も優れていることです。ヤング係数といって、その木材強度の目安になる係数を1本ごとに表示してくれています。これだけの強度を持った木材は少なく、価格もその割りには手頃です。もちろん、ホワイトウッドよりは価格も高いですが、筋交いという大切な部材ですから惜しまないようにしています。


デメリットは、指定しても仕入先が無いから他の材にして欲しいと言われることがあります。さらに、現在カナダのストで入荷がストップしており、日本の流通在庫が少なくまもなく底をつくことです。


良い材料なので残念ですから、早く入荷することを期待しています。現在ミタス一級建築士事務所が設計監理して建築中の家では、まだ在庫がありましたのでカナダツガを使っています。

合板についても、COFY合板の方がベターです。これは、しかし価格が高いことと仕入先の両方の問題で、業者がなかなかウンと言いません。これもできれば使いたいところです。




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地元のヒノキ合板

2007年11月16日 12時13分51秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日お知らせしたジャパンホームショーを観て、これから私も使ってみようと思ったものがいくつかありますので、もうひとつ紹介しましょう。

合板は、外壁構造用としては針葉樹合板を普段使っています。これは耐水性が強いからです。

また、建具の表面材としてシナベニヤに自然塗料仕上というパターンも使います。
これは今までも使っていましたが、

新しいものとして使いたいと思ったもののなかに、
神奈川県産のヒノキ合板もありました。

ヒノキの香りが本当にしますし、神奈川県産の地元というのが良いですね。
価格は高いのでしょうから、その問題をクリアーしないといけませんが、
屋根の野地板などにも耐久性を考えれば良いでしょう。

ロフト床の下地に使って床面の剛性を高め、2階の天井なしというパターンも考えられます。

こういう風にいろいろイメージしながら、あれこれ物を見ていくと時間が掛かってしまいます。

インプットする時間とあれこれ新しいものに想いを馳せる時間をどんなに忙しくても無理に取るようにしないと、ベターなものを求めていくことはできません。私が設計と監理をするにも、今までの知識だけでの対応ではなく、そういう時間をかなり取って自身の価値を高めることを、かなり意識しています。




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ジャパンホームショー

2007年11月15日 17時53分03秒 | 建築家の日記
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

本日2007年11月15日は、行きたいが時間的に無理だと思っていた東京ビックサイトで開催されている ジャパンホームショー に突如、行くことにしました。昼前に車に乗って、昼食を抜くつもりで東名高速から首都高速へ。しかし、事故渋滞で予定以上に時間が掛かりました。


到着後、いくつか見て廻りましたが、思った以上に見ごたえがありました。
あくまで、プロとしての眼ですから、一般の人にはあまり面白くないかもしれませんが、時間が足りませんでした。


内装や建具、外装材などの建材から、断熱材や防犯、家具に海外出品も少しありそれなりに良かったです。使っていたホールは東の3ホール分です。小さいショーの場合は、1ホール分しか使わないこともありますから、それを思えば確かに建築の催しでは、規模は大きいほうに入るでしょう。

いろいろありましたが面白かったのをひとつ紹介しましょう。

円柱型の空気圧を利用した簡易なエレベーターです。カタログでは以前見ていましたが、実際に乗ってみました。床の上に設置するだけでOKなのです。しかも周りはすべてシースルーです。吹き抜けはもちろん、後で設置するにも簡単なのです。
大きな円筒状のガラス、いってみれば巨大な注射器の中に入ったまま上下するような感じです。(^^)


問題は価格と広さで、ちょっと高めの300万円程度とのこと。大人2人が立って入れるスペースしかありませんから、車椅子は無理です。

通常のホームエレベーターならもう少し安いですが、設置スペースも少なくて済み工事が簡単です。後付には特に威力を発揮するでしょう。


明日の金曜もやっているようですが、アポイントがいろいろ入っていて私は行くことはできません。気になる方、特にプロの方にはお勧めです。



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デンマークの高級セカンドハウス

2007年11月09日 12時32分25秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー

▲コペンハーゲンのボート・ホールの室内リビングダイニングからロフトへ上る階段


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

ドイツエコバウツアー報告(6)になります。

デンマークのヴァンコンテン設計事務所で、50年以上前にボートの管理維持のために出来ていた建物を、近年アパートに全面改築をした建物を拝見しました。ヴァンコンテン設計事務所が設計したものです。

デンマークでは水辺の家がステータスのようで、このアパートはセカンドハウス的なものですが、運河と一体となったこの建物は、かなり高級なセカンドハウスなのです。




▲こういう美しい運河にボートやヨットを停泊させて、
週末に楽しむことが好まれているそうです





▲建築家のヴァンコンテン氏。
 案内して頂いた部屋は、知り合いの建築家の方が所有している部屋でした。
 プライバシーの関係で室内は、あまりお見せしませんが以下に少しだけ。




▲ロフトの手摺で、右下はキッチンです




▲運河を見下ろすリビングの窓枠はチーク製です




▲コンセントと巾木の関係が、なるほど…なのです。






▲建物外観




▲アパート形式となった各戸




▲内部の大きな外階段 手前には運河が建物内部に食い込んでいます






ここでは、デンマークの政治や学校教育、税金、福祉や社会的な考え方なども教えて頂きました。


デンマークの進んだ社会福祉や本当の意味での子供たちへのゆとり教育、値段が高くても良いものを長く使う精神など、羨ましい部分が非常に多いですが、デンマークの物価の高さにも驚きました。






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300年住宅の工事進行中(2)

2007年11月07日 17時41分51秒 | 300年住宅
▲壁への流し込みが終わり、床へコンクリートを流込み中



みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

先月、300年住宅のコンクリートの打設を行いました。1階の壁と2階の床にコンクリートを流す作業です。
鉄筋コンクリート造と全く同じように鉄筋があり、壁にも床にもコンクリートを流します。

コンクリートに流動化剤というものを入れて、コンクリートの強度を落とすことなく、コンクリートの流動性を増します。その方が、鉄筋と鉄筋の間にコンクリートが完全に廻りやすいからです。



▲一般的には ハイフルード という呼ばれていますが、これが流動化剤です


さらに、通常の鉄筋コンクリート造のコンクリート打設で行う、バイブレーターという微振動(といっても、人間にはかなり凄いですが)を起こさせるマッサージ器のようなもので、コンクリートが隅々まで行き渡るように作業をするのです。




▲ほぼ床まで打設が終わり均しています



コンクリートが適正な強度になるかどうか、現場で同じコンクリートからテストピース(コンクリートの強度を測定するため、破壊試験するためのサンプル)を作成します。




▲テストピースを測定して保存します




すべての作業を終えて、1週間はコンクリートに振動や衝撃を与えないように何もしないで放置します。これを養生といいます。

現場では、本日2007年11月7日から、ようやく2階の作業を開始しました。




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住宅ロフトの考え方

2007年11月05日 17時07分47秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲1階から2階への階段と同じ場所に2階からロフト(小屋裏)への階段があります。
明るさや空気の流通を確保するために、ロフトをリビングに面して取付けた例です。



皆さん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

住宅のロフトに関しての実例をお知らせしましょう。
ロフトは2階建ての住宅の場合、2階の床面積の2分の1までは特例として認められます。昔は8分の1まででした。

私の設計では平面だけでなく高さ方向にも、できるだけ有効に設計してしまうので、ロフトや2階の高い天井が多くなります。


ロフトにはいくつかの制約があります。

その中であまり知られていないのが、窓の面積が床面積の20分の1までということです。これでは小さな窓しか造れません。


しかし、同じ造るなら明るくて使い易いロフトを考えたいものです。

費用は掛かってしまい高さの問題もクリアーしないといけませんが、固定階段を取り付けたロフトは可能です。



▲ロフトから階段を見たところ。





そして、許された窓が小さくても、明るくする風通しを良くする工夫です。


▲このロフトでは吹抜けに面して配置し、吹抜けの窓から光と風を取入れています。
この窓の分は、20分の1の制約を受けません。
また、この吹抜けは1階のリビングまでつながっていて光と風を送っています。




というように制約の中でも工夫することで、普通のロフトよりもっと有効なロフトを考えることができます。




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青葉区民まつり に参加

2007年11月03日 16時14分18秒 | 建築家の日記
▲野外ステージで 某高校ダンス部 のプログラムがあったので、
その時間は抜け出して見に行きました。
それなりにみんな上手でしたが、私から見ても「あの娘はうまい。」と
光っていた高校生もいました。  

   

みなさん、こんにちは。本日の11月3日は朝10時から午後3時まで 「青葉区民まつり」 でした。

私も横浜市建築事務所協会の青葉支部として参加し、横浜市の耐震診断制度の広報活動や耐震診断などを1日ボランティアで行ってきました。

なかなかの活況で、多くの家族連れでにぎわっていました。食べ物が安い!バザーや催し物もある!子供たちも喜ぶ!ということで人気があるのでしょう。



▲100円から200円の食べ物がほとんどでした。私も買って食べました。




横浜市の公の事業である耐震診断の広報のためのアンケートやチラシを普通に配っても、なかなか協力してもらったり読んでもらえません。


そこで青葉支部では、子供たちになんと無料の「ヨーヨー釣り」を行っています。

ベビーバスに浮かべて釣ってもらうのです。釣れても釣れなくても、1個だけ好きなものを差し上げているので、好評です。あっという間に無くなるので、裏で、ヨーヨーを水に濡れながら造り続けました。


無料とは書いていないので、無料と聞くと驚かれたり、喜ばれたりします。

また、「いらない」と言って通り過ぎようとしていた親子も、他の人に「無料ですよ。」とお話しているのを聞くと、ピタッと足が止まり戻ってきます。
(^^)ゞ


▲耐震診断のパネルやパンフレットの配布と相談を行い、
ここでヨーヨー釣りをしたのです。




そのかわり親には、無記名の簡単な○付け式のアンケート(横浜市の無料耐震診断の制度があることを知っていたかどうかの)をお願いしていますが、必ず行ってくれます。

アンケートが足りなくなり、最後はチラシをお渡しするだけでしたが、みなさん、しっかり読んでくれていました。


片付けが終わって、「お疲れ様で一杯!」と行きたいのですが、私は仕事があるので事務所で本日も仕事です。





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