一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

スイス漆喰のセミナーで

2007年03月31日 16時35分10秒 | 住宅の材料を考える
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

先日のスイス漆喰のセミナーのお話をいたしましょう。

塗り壁に関して、これだというものを探し続けていますが、一番の問題はクラック(割れやヒビ)です。本当は、北米のようにドライウォール工法に塗装仕上げをしたいのですが、日本での高い工事価格やこのクラックを考えると迷うところです。北米では、石膏ボードの質が日本と異なるようですし、ジョイント部分の処理も日本より丁寧です。それでいて、道具が揃っていてシステム化しているので工事費も安いのです。

珪藻土では、サメジマコーポレーションが粘土をつなぎに使い壁に引っ付くようになっています。先日紹介したワンウイルという会社の珪藻土は、漆喰を使ってつなぎとし、壁に引っ付けています。少なくともこの2社は、本物の珪藻土ということは言えそうです。もちろん、これだけでなく他にもあるでしょうが、私の狭い知識の範囲でのことです。

では、その漆喰そのものはどうかということです。
「スイス漆喰?日本の漆喰とどう違うの?」ということですが、基本的には石灰ですから同じです。ただ、日本で漆喰というと、左官屋さんがつるつるに仕上げたキメ細かい仕上げのものを想像しますね。

このスイス漆喰は、もう少しザラザラして仕上げ感はキメの細かい珪藻土に似たような感じの仕上がりです。つるつる仕上げは難しいので、そういう骨材をあえて入れてありますが、かなり塗り易いです。

漆喰の良さは、アルカリ性なのでカビが生えないとか殺菌作用があるなど、いくつかあります。また、二酸化炭素を吸収しながら硬化していくので、年月が経てば経つほど硬くなるということです。これは、100年間続くと言われています。

これまでの見聞で、私はある結論に達しました。塗り壁はどうしてもクラック(ヒビ)の問題は避けられませんが、最小限にするための5つの工夫です。

北米の方法と日本の方法との比較、構造的な問題点、良いと言われているいくつもの方法をこれまで見聞しての仮説です。工事手間や材料を含めた費用は余分に掛かりますが、次回の現場で試すことにいたします。ここまでの方法はたぶん誰もしていません。うまくいけば、ドライウォール工法の塗装仕上げにも応用できそうです。



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桜の季節に想うこと

2007年03月29日 10時37分45秒 | 建築家の日記
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

桜がいよいよ週末には満開になりそうな気配ですね。

当然ながら日本は、桜の名所が多いのですが、昨年行ったバンクーバーも街中に桜が多かったです。桜の花の期間が長く数ヶ月に渡るとのことでしたが、様々な種類の桜が植えてあるからだそうです。

この季節に桜を見ると、小学校の校庭に象徴的な大きな桜があったことと同時に小学生のときの記憶がよみがえります。

桜が咲いた石畳の芦屋川ほとりの土手を海まで歩きながら、なんと美しくて素敵な散歩道だろうと感激したことも、自然に浮かんできます。

冬の気が引き締まる季節は、自身の勉強や仕事が進むので私は好きなのですが、新学年、新社会人のスタートは、やはり日本は4月であるべきだと私は思います。

桜が咲いてこれから暖かくなり、活動的な夏を迎えていく方が新しくスタートする人たちには良い時期だと思います。


学校も2学期制になり、欧米のように9月スタートの話が出ているようですが、一年の四季を感じながら生活を送る日本とは異なる、欧米の真似を何でもするのは反対です。

住宅や都市は欧米の方が進んでいるので、良い点は取り入れたいと思いますが、風流さを感じない合理主義だけが良いわけではありません。

住宅もそういうバランスを考えながら選択し、設計していきたいものです。


P.S. 朝のときとは違い、この陽気で本日一気に満開までいきそうな気配です。週末まで強い風や雨が無ければ良いのですが。



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造付家具のコストダウン

2007年03月28日 20時57分59秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、2回目です。本日のスイス漆喰セミナーの話は、またの機会に。

さて、オーダーの造り付け収納建具の件ですが、予算があれば家具屋さんに依頼しますが、そこまででなくても良いという場合、



コストを下げるためには、

①家具屋さんを使わないで、大工さんと建具屋さんで可能な設計にすること
②大工さんの手間を省くこと
③塗装手間を少なくすること
④既製品と組み合わせること

です。このお話でした。

上記を解決するポイントですが、引き出しを造ることは止めましょう。引き出しが欲しい場合は、既製品を組み込むか、イケヤなどで引き出しバスケットを探してきて組み込みましょう。

引き出しは、大工さんにも建具屋さんでも無理があり家具屋さんに頼まないとよろしくありません。その分コストがあがります。

棚を大工さんに造ってもらい、建具を必要なら取り付けてもらいましょう。

大工工事の手間を省き、家具らしくするには、ランバーコアという建材を私は使います。これを切ってもらうことで、自由な寸法と形状での造り付け家具をお願いすることができます。

カウンター材を組み合わせたり、棚板はダボレールというものを使うと簡単に可動棚も造ってもらえます。

すべてご希望の寸法通りにできますが、無駄な材料を使わないためには、材料のランバー材が、90センチ×180センチ、100センチ×200センチとか、90センチ×240センチといった材料の寸法をできるだけ無駄にしない寸法を考えます。

例えば、46センチや48センチの奥行きではなく、45センチの奥行きなら90センチで2枚分取れます。46センチがどうしても必要な数字ならともかく、そうでなければ45センチでOKですね。

同様に30センチなら3枚取れますね。厳密にはのこぎりの刃のロス分がワンカットで2ミリ程度はあります。

そういったことを考えてプランします。

塗装も、極力無くした方が良く、これもまたテクニックがありますが、話が少し長くなりますので、またの機会にお話しましょう。
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漆喰メーカーのセミナーへ

2007年03月28日 08時46分21秒 | 建築家の日記
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、早朝に本日ご引越し予定の家を確認に行ってきました。手直し、残工事が少し残っていたので、月曜に続いての確認でした。

これから、特定のスタッフとの打ち合わせをし、その後通常の全体ミーティングを行い、都内へ漆喰メーカーのセミナーを受講に行きます。築地方面であるので、せっかくだから昼はおいしいものをと考えていましたが、その時間は無く、立ち食いで簡単に済まして終わりのようです。

戻りは夜になりますので、昨日の造り付け家具についてのお話などは再度アップいたしますので、お待ちください。



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質問回答と造り付け家具

2007年03月27日 16時54分30秒 | 2階リビング空間を考える
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。


昨日の話で、地震では1階が潰れるが話をしましたが、

「それでは、寝ているときに危ないので、なおさら2階に寝室の方が良いのでは?」とのご質問を受けました。

結論は、2階をリビング、1階を寝室にすることで、1階の耐力壁の量をかなり増やすことができるので潰れないという考え方です。どの程度かというと、性能表示の耐震等級3級(建築基準法の1.5倍)以上が容易に確保できます。

さらに、倒壊する原因の大きな理由のひとつに、柱と梁の取り合い部分が破壊されることがありますが、大きな空間のリビングが2階に上がり、寝室などの小さな空間が1階にあることで、これを防ぎやすくできることは、かなり大きなメリットなのです。



さて、オーダーの造り付け収納建具は、新築やリフォームでは必需です。 いかにコストを抑え使い勝手を良くするかがポイントです。

既製品を使うのが一番安いのですが、寸法や使い勝手、仕上げ感の関係で現場対応になることも多いのです。

コストを下げるためには、

①家具屋さんを使わないで、大工さんと建具屋さんで可能な設計にすること
②大工さんの手間を省くこと
③塗装手間を少なくすること
④既製品と組み合わせること

になります。コストダウンの話と重なります。明日は、この内容について簡単にお話しましょう。
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能登半島の地震報道を観て

2007年03月26日 11時36分44秒 | 住宅リフォーム・耐震
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日3月25日は、朝9時過ぎから現場でのお客様と打ち合わせの後、10時30分から2度目の完成検査の立会い、午後は事務所でのお客様との打ち合わせに時間があるので、事務所に戻る前に昼食を採りました。

入ってすぐにテレビで、能登半島の地震の報道を観て初めて知り驚いたのですが、もうひとつ驚いたのは、たまたま入った店の人の実家が震源地のすぐそばということで、「実家に電話がつながらない」と店の人が話をしていました。

店を出て店名は、そのとき初めて知ったのですが…『能登屋』でした。

報道を観ると、阪神大震災や中越地震と同じようにやはり1階が潰れています。何度もお話しているように、木造2階建ては必ず1階が潰れます。2階が先に潰れることはありません。1階が潰れて2階が乗ってきて落下したその衝撃で2階が潰れるケースがほとんどです。

1階には、柱はあっても壁が少ないケースが多いのです。特に被災した家を観ると、昔からある立派な家でも内部は襖が多くて開放的です。全体を大広間としても使えるような壁が少ない家は被害を受けやすいのです。私のホームページの中越地震の写真をご覧になっても、わかると思います。

構造的にはリビングを2階にした方が地震には強いという理由でもあります。

屋根も通常の瓦だけでなく、本格的な家はその下に土を敷いている非常に重い屋根の家ですから、これも不利です。地方の本格的な古い家には多いですね。

驚かれるかも知れませんが、建物というのは、どんなにいい加減な建て方でも、地震が無ければ倒れることはまずありません。テレビに出てくるひどい欠陥住宅はもちろん、もっとひどい昭和48年のオイルショックで建てられた家でも傾いたりガタガタになっていても、完成してしまえば倒れることはありません。このことが、
建築業界の考え方を安易にさせている原因のひとつでもあります。


今回の地震で、残念ながらお亡くなりになられた方はおひとりです。庭の灯篭の下敷きになってのことです。あれだけの建物の被害で、建物自体による被害で怪我はされても、お亡くなりになった人はいないのが、不幸中の幸いでしょうか。

さらに、2次被害の火災の被害の報道が無いということは、最小の災害で済んだということでしょう。阪神大震災では、密集していたこともありますが、この火災の被害も甚大でした。

被害が拡大しないこと、被災に合われた多くの方の安全とご健康をまず祈りっています。



ミタス 一級建築士事務所のホームページ より

中越地震のときの写真





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向井亜紀さんの判決に思うこと…

2007年03月24日 09時59分22秒 | その他
こんにちは、清水です。


本日の新聞に向井亜紀さんの最高裁の判決が大きく出ていました。
私の住まいの考え方の前提には、大きな意味でそこに住まう子供や出入りする子供たちのことを考えているので、こういう子供絡みの内容は、つい真剣に読み込んだり聞きいったりしてしまいます。

判決の是非は置いておいて、判断の基準となった判例が45年も前の、現状を予測していないものを取り上げていることに疑問を感じてしまいます。

法の精神や子供のことを考えると、現在の法の不備を指摘しているように
裁判に長い時間を掛けている割りに、法の精神よりも判例主義や形式に重きを置いてることが何となく、残念です。

毎日の仕事を通してでも、建築基準法のその解釈や適用、指摘において、同じような疑問を抱くことは度々あります。

建前、形式主義、責任逃れなど、社会という大きなシステムの中では、確かに必要で多少の弊害が出ても秩序の維持のためには、止むを得ないことも多いでしょう。


大切なのは、日々の我が身の行動と考え方を振り返りながら、自身がそういう考え方や行動に陥っていないか常に反省すべきだと感じながら、(やはり人間は、つい安易に流れます)車を運転して事務所に来ました。


本日も気持ちを新たにして、これから打ち合わせと現場確認を行います。





横浜市 住宅設計 ミタス 一級建築士事務所

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ドイツ、オーストリア、スイスの環境配慮型の住まい

2007年03月23日 09時28分18秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日は、建築士会の「環境先進国ドイツ、オーストリア、スイスの環境配慮型の住まい」というセミナーを受講してきました。白井勇氏の講演です。寒さへの断熱性能や地熱利用、屋上緑化、廃棄処分を考えた資材、太陽熱の取り入れ方など様々な実例写真を拝見しました。目新しいものはありませんでしたが、その背景の考え方や実例を見ると、いろいろな発想へと想いが飛んでいき参考になります。


今年の秋は私もドイツへ行きたいと思っていますが、昨日の内容は、現在の時点でもヒントになることがいくつかありました。

しかし、一番感じたのは、それぞれの個々の住宅の内容よりも、その前提にある都市計画の考え方の日本との大きな違いです。今回のテーマとは少し違ったのですが、たくさんのスライドを観ながら、あらためて感じました。個別住宅の件で感じたことは、検証しながら試していきたいと思います。



帰宅したときには、アイスフィギュアの高橋選手のスケートは終わっておりましたが、水泳シンクロのフランスのデデュとロシア選手の最高峰の一騎打ちは、何とか観ることができました。





横浜市 住宅設計 ミタス 一級建築士事務所



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リビング空間について考える(5)

2007年03月22日 14時23分24秒 | 2階リビング空間を考える
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

2階リビングのメリットについての話、2007年3月13日の続きです。

今までの話は、

①空間については上部の屋根空間を目一杯使えること
②耐震性に極めて有利であること
③温熱環境や快適性が有利であること

でした。

本日は、

④視覚面、プライバシー面で優位性があること

をお話いたします。


リビングは、明るくて風通しが良いほうが良いですね。外部からの視線が気になって、リビングの大きな窓のカーテンを閉めなければならないのは、ちょっともったいないです。

お庭が広いとか、敷地が道路より上がっていて擁壁があり、道路や隣地に視線が気にならなければ良いのですが、そういう条件でない場合は、2階リビングが有利なケースが多いです。

しかも、リビングの掃き出し窓(床からの大きな窓)には、バルコニーを取り付けます。可能であれば大きくして視線が気になるようであれば手摺も高くしてしまいます。これは、あまり高くすると景色が見えないなどの好き嫌いがありますので、視線と風景との関係で高さを決めて下さい。

そうすることで、外部の視線を気にすることなく、昼も夜も必ずしもカーテンを閉める必要をなくすことができます。大きなバルコニーは、リビングと空間的に一体感をもたらし、広がりや開放感を感じさせてくれるメリットがあります。

1階リビングでも庭が広ければ視線は問題ありませんが、1階の庭に加えて2階のバルコニーも大きい方が、皆さんの使用できる空間も広がるわけです。

1階リビングの場合で、2階に大きなバルコニーを付けてしまうと、リビングの日当りが悪くなる場合があります。

ミタス一級建築士事務所の実例では、大きなバルコニーと高い手摺で気になる視線を遮り、その空間も自分たちのリビング空間として使えるようにしているケースが多いのは、このためです。


現在、工事中の現場で、視線のカットは大きな鉢植え程度で問題ないと考え、通常の手摺の高さで予定していたら、隣地の方から、完全に視線をカットして下さいとの要望を受けました。事前にOKをもらってはいたのですが、後から建てる方が不利です。

可能な限り近隣とは仲良くすべきですから、追加の出費を負担して頂くことになってしまいました。





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暖炉のある暮らし…

2007年03月20日 10時51分10秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんにちは、清水です。

いろいろ騒動があり、ブログがちょっと間が開いてしまいました。

世界水泳のシンクロに、世界フィギュアスケートまで今日から始まり、見逃せない内容のTV番組をチェックしておきました。


さて、以前暖炉の写真とお話を少し紹介しました。リフォームで暖炉も付けたのですが、この方のところへ行ってきました。

暖炉の薪は、桜の木が一番良いとのことですが、その意味がわかったとのこと。ほんのりと家中が香るそうです。家に入った瞬間にかすかにわかる程度で、すぐわからなくなるそうですが、ハーブのようなかすかな匂いとのこと。

逆に、廃材を使ったときには、接着剤や薬剤などが付いていたりすると大変な臭いになり、家中を開けっ放すそうです。

シーズン中は火種を絶やさず維持するので、手入れは大変ですが暖炉の楽しみを感じているとのことでした。

余熱で煮物やお湯を沸かすことはもちろん、ピザもできるとおっしゃっていました。オープンなリビングダイニングに、現場で作った御影石の天板のアイランドキッチンがあり、その正面に暖炉があります。

お孫さんたちとも団欒が楽しめることを含めてリフォームしたのですが、珪藻土もご自身で塗られ、ご家族の手型やサインを刻まれました。ご自身で塗ることも、住まいながらのリフォームも大変だったと思いますが、リフォームの工事中を楽しまれ、その後の生活も楽しまれています。

リフォーム前の普段から生活を楽しまれていた前向きな奥様です。何事も考え方次第で楽しくなりますね。

今月末までには、この写真をホームページの実例にアップしておきます。

いろいろお話しているうちに、パーティーに呼んで頂けるというか、わざわざ開いて頂けることになりました。いずれその報告ができるかもしれません。


ミタス 一級建築士事務所 清水煬二




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雑誌の取材と写真

2007年03月16日 17時26分30秒 | 建築家の日記
こんにちは、清水です。

昨日は、雑誌の企画のインタビューを受けました。カメラマン、ライターなど4人に事務所に来て頂き、数時間お話をしました。


写真を何十枚と撮り続けてもらったので、最後に「データーで下さいね。」とお願いしておきました。

ホームページのトップページには、このブログの写真と同じものを使っていたのですが、「いったい何年前の写真?」と聞かれ「いや、まだ2年だけど…」と答えても信じてくれない職人がいます。以前も、知人に半年前の写真を信じてもらえず、早めにチェンジした覚えがあります。(笑)

仕方が無いので、ホームページのトップページの写真は昨年の夏に公演をしたときの写真に差し替えていますが、スタッフも、「あのアングルは細く見えていいですね。」とのこと…。


昨日の取材の人たちにその話をして、「差し替えるので、今日の私の顔の写真データー下さい」と伝えたのですが、大笑いされました。しかし、プロのデジカメで撮ってもらって、カメラマンがその場で画面を見ると、「あっ…。確かに写真だと…。」


ミタス一級建築士事務所のホームページでは、設計実例の写真を載せていますが、いずれも素人の私が簡単に撮ったものなので、実物の方がはるかに良いということを宣言しておきます!         以上



ミタス 一級建築士事務所 清水煬二


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住宅設計 





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地盤のボーリング調査(2)とお知らせ

2007年03月15日 10時51分52秒 | 住宅検査・トラブル相談
おはようございます。清水です。

昨晩は、追加のアップをできませんでした。
写真をアップしておきます。

住宅の地盤調査では、通常ここまではしないのですが、特殊な固い地盤層が途中にありその下がはっきりしなかったことで、このままでは地盤保証が付かないた、ため安全を考えて行いました。

ボーリング調査では、支持地盤が出るまで深さは30Mくらいまでは掘り進んでいきます。スウェーデン式のものでは10Mくらいで終わりです。

また、その間の地層を搾取して分析するため正確なのです。

通常は1日掛ですが、ここの地盤はそこまで進む必要がないようなので、途中で私は帰りました。

2M下にあるのは、かなり強い支持地盤で問題ありませんでした。これをもとに2Mまでの地盤改良を行う予定です。





▲これがボーリングのための機械です



▲これが搾取した地質。こうしてすべて保存して地盤の固さだけでなく地質を分析します。



お知らせ その1

ミタス一級建築士事務所で設計監理させて頂いたお客様が雑誌に写真で載りました。これは、家が中心ではなく奥様の趣味(といってもそれを教える先生をしている)の紹介です。

「古布に魅せられた暮らし」で2007年2月末発売の最新号です。内部のインテリアと一緒に多くの写真も載っています。日本画やその他の趣味もお持ちの素敵な奥様で、ご主人も焼き物をされます。神奈川県の沢田様で載っています。

記事中、「モダンな印象のインテリア…」とありましたが、私は「素材感のあるナチュラルなインテリア…」として欲しかったと思いましたが…。興味のあるかたは、立ち読みでも…。



お知らせ その2

今月の勉強会ですが、趣向を変えて相談会方式にしたからか、午前中は定員が埋まってしまいました。午後の個別相談はまだ空きがあります。昨日お申し込みされた方には、残念ですが次回ということにさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。




ホームページ 
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地盤のボーリング調査

2007年03月14日 08時28分02秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。清水です。

本日、これから出発で、地盤のボーリング調査の立会い、他の現場確認、建築士会のセミナーに出席して戻りますので夜になります。

その前に簡単にアップを。

この現場は、地盤調査を2回、業者を変えて行いましたが判定が出ないのです。

最初は、50センチでどこも止まってしまい、2回目はなんとかその部分を突き破ってもらいましたが、2メートルのところで止まってしまいました。

そこが支持地盤であれば良いのですが、近隣のデーターからそれほど堅い地盤があるとは考えられないため、保証が付けられないのです。

そのため、費用は掛かりますが鉄筋コンクリート造(型枠コンクリートブロック、300年住宅)ということもあってボーリング調査を行うことにしました。

このあとの続きは今晩に。

ミタス一級建築士事務所 清水煬二
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リビング空間について考える(4)

2007年03月13日 14時49分51秒 | 2階リビング空間を考える
こんにちは、清水です。

この後、横浜関内で、建築事務所協会の委員会があるのでアップしておきます。

リビングが2階にあることのメリットですが、次の2点はお話しました。


①空間については上部の屋根空間を目一杯使えること
②耐震性に極めて有利であること

でした。

本日は、

③温熱環境の快適性が有利であること

どういうことかお話しましょう。
2階にリビングがあると寝室は通常1階ですね。

まず夏を考えると、昼間はリビングにいて夜になって寝る時間帯は1階です。

戸建にお住まいの方はわかると思いますが、2階はエアコンを消して寝ると寝苦しいですね。夏は、断熱性を良くしても2階より1階の方が涼しくて寝やすいのです。起きているときの室温と寝る時の室温は、寝る時に少し低い方が快適なのです。

この点を考えても夏はもちろん、冬でもリビングなどの暖房の流れや効率を考えますと2階リビングの方が有利です。

また、夏は暑いのでは?というご質問がありますが、1階より風通しも良く、断熱性能を上げて風が通るようになっていると「夏でもエアコンの使用はかなり少なくて済んでいます」とのお声を頂いています。

一方、寒さを考えても2階リビングは日差しを受けて、冬でも昼間は暖房不要との方が多いのです。これは1階リビングよりはるかにメリットがあります。

もちろん、温熱環境のメリットを受けるには正しい断熱性能の設計と工事の両方ができていねいと半減しますので念のため。


次回は、視覚面、プライバシー面での優位性をお話します。


ミタス 一級建築士事務所 清水煬二



断熱性能の良い家




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エアコンについて

2007年03月12日 12時13分52秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんにちは。清水です。

エアコンについて、私の考えを。

お掃除ロボットと省エネ率の高いものが人気ですね。

お掃除ロボットは、良いなぁと思いますがよく読むと、永久に掃除しなくても良いのならともかく、5年とか10年には一度はしなくてはいけませんね。

ということは、掃除は不完全で細かい部分や、細かい誇りやダニ、花粉、など取り残しがあるということではないでしょうか。毎度行う掃除中の音がうるさいという人もいますし、直感的には1年に1度フィルターを自分で掃除した方が有効なような気がするのは私だけでしょうか?便利さが捨てがたいのはわかりますが、もしかしたら大した機能ではなかったりして…。


ちなみにイオン発生空気清浄機は、自宅でも使っていますし、入れた当初はその効果に驚いて事務所を含め何台も追加したのです。半年も経つとフィルターを換えても、掃除をしても当初の効果がなくなったのがわかります。なぜだかわかりませんが、イオンの発生を感じなくなったというか…。過信はしない方が良いかも知れません。


家庭の24時間風呂が流行出したのは、随分昔でしたが、当時は「本当に大丈夫かなぁ。」と直感的に思いました。

かなりたって、問題が発覚したことは皆さんも記憶にあると思います。もっとも、昔はエアコンの掃除もしませんでしたから、それを思えば、進化ですね。


省エネ率も数字で出てくるので、重視されている方も多いかも知れません。
数字だと説得力がありますね。しかし、良く考えて下さい。その数字が実際に当てはまるのかどうかです。

省エネ率の最新のもので、お掃除ロボットが付くと最低20万円、お掃除ロボット無しで少し旧式というだけで、5万円でありますね。2年前のエアコンは、省エネ率は劣りますが、そこまでの差が実際にあるのでしょうか?電気メーカーの数字にに躍らされ過ぎのような気がします。


15万円を一部屋のエアコン代で償却するには、何年掛かるでしょう。
念のため申し上げますとメーカーの数字を、絶対にそのまま信じないでくださいね。ウソではないでしょうが、実際の条件とは異なりますし、楽観的な数字になっているのはエアコンに限らずどれもそうでしょう。

半値8掛け2割引!まではいかなくても、実際の使用条件や環境を考えれば、かなり離れた数字になるはずです。60キロ走行の車の燃費と実際の走行との差のように違う数字になるでしょうね。


10年前のエアコンと現在のエアコン比較でならともかく、2年程度ならまずその差額の費用で家の断熱性能を良くした方がはるかに省エネに貢献でき快適なはずです。

それで費用が余ればエアコンの省エネ率も考えれば良いでしょうが、断熱性能の良い家なら2年程度の機種の差なら、実質的にはあまり差が無くなるはずです。数字に振り回され過ぎない方が良いのではないでしょうか。

それを気にしだすと、2年に一度、もしかして毎年変えないといけなくなりますから。

ミタス 一級建築士事務所 清水煬二



横浜市 住宅設計 ミタス 一級建築士事務所


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