一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

住宅トラブル相談

2008年04月28日 21時24分53秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

メールでのトラブル相談ですが、一般的なものにして、お答えします。これから家を建てる皆さんにも、ぜひ知っておいて頂きたいことだからです。


「今年の2月末に引渡し予定だった新築家屋が、現在の段階でまだ内装が
 ほとんど出来上がっておりません。サッシの一部が入ったのみです。

 現段階での過払いがかなりあります。

 一昨年の夏に建築士と設計監理契約を結び、その1年後に現在の工務店と請負契
 約を結びました。昨年の秋に工事が始まり何とか12月までに躯体までは出来た
 のですが、それ以後、以上のような状態に陥り、工事はストップしたままです。

 銀行ローンの抵当権設定期日が今年の夏にあり、万が一、入居できない場
 合、ローン残金を全て返済することになります。

 現在、工務店が資金および職人さんを確保出来ないことから、お金がなければ何
 も工事が進まない状態です。工務店側から残金の先払いを依頼されました.

 あらゆる相談機関に相談して、工務店との解約をすすめられました。ただし、限
 られた期日と、解約によって生じる持ち出し金額を考えると、何とかして、現場
 の工事を進める方法はないものでしょうか?」



みなさんは、どう思われますか?
このパターンは、珍しくありませんし、今後も減ることはないでしょう。

ですが、契約時の交渉と注意で防げたはずなのです。

今回は、相談者と建築士の過失については、ここでは述べても意味がありませんから、これからどうするかです。


まず、工務店の状況がどうなのかわかりませんが、残金の支払いは絶対に避けて下さい。一般的には盗人に追い銭になるケースがほとんどと考えられます。

もし工務店が再生する余地があるならば、今の状態で残金の支払いを要求しません。それができ無いから今の状況でも要求すると思われます。


今となっては、たぶん返って来ないと思いますが、その工務店が動いてくれない限り、契約を解除して、返金要求をして下さい。そこに未練がある限り、打開策はありません。時間が無いのであれば、なおさら今からできることに取り組むことです。

その工務店を当てにして、払った金に執着があれば身動き取れなくなるでしょう。

その上で、工事を少しでも安くやってもらう業者を探し、当然設計内容を変更して工事費を削減することになるでしょう。

メーカーにサッシが残っているとのことですが、直接交渉して、工務店に入れる予定より半値くらいに安くしてもらい譲ってもらって下さい。メーカーも捨てるよりマシなはずです。

相談者が、あといくら出せるか、その金額で工事を完成させる方法を至急考えるべきです。もちろん、設計変更をしてです。業者も分離して安くしてもらってください。確認申請も変更してください。設計監理者に全面的に協力してもらって下さい。というか、前面に立ってもらって下さい。

銀行は、期日を決めていますが、本当に工事が動き出して、「あと1ヶ月待ってもらえば、本当に完成します!」ということがハッキリわかれば、少なくとも担当者は稟議書を出してくれるでしょう。それで何とかなった例もあります。


現実に、そういう事態に陥った方が相談に来られ、運良く何とかすることができた例は、複数あります。


今回の場合は、その設計監理者に頑張ってもらって、工事業者を分離発注し、資材などの支給、設計変更で集められる金額に収めて、とにかく完成させることしかありません。





みなさんに、知っておいてもらいたいのは、

親戚の工事業者でさえ、こういうパターンになることは珍しくない世の中の状況です。

一流のハウスメーカーと思っていても、そうなってもおかしくない世の中の状況です。
株価を見てください。いつ潰れてもおかしくない財務状況の会社はありますよ。


では、どうやって防ぐか。完成保証を付けるのも方法です。

一番は支払いをコントロールしなくてはいけません。
何回にも分けて、後追いのような支払い条件にすべきです。

さらに、契約解除の事項を契約書に盛り込む。

もうひとつ、遅延金についての記載とその金額が妥当な額になるような記載にすべきです。

この3つは最低必ず契約時に行うべきものです。

頭に入れておいて下さい。




住宅設計 ミタス一級建築士事務所

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ファンミーティング プリンスアイスワールド2008

2008年04月27日 22時26分16秒 | アイスフィギュア
▲荒川静香さんが、取材中にもかかわらず顔を出してくれました!


プリンスアイスワールド2008ファンミーティングに出席するため、新横浜プリンスホテルへ行ってきました。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


初めてで、内容が良く分からなかったのですが突然チケットが舞い込んできましたので、喜んで行ってきました。

八木沼純子さんをリーダーとするプリンスアイスワールドチームを中心に、プリンスアイスワールド2008に出演しているゲストが登場します。ファンクラブの中から抽選で出席できるというものです。

荒川静香さんは、取材中にもかかわらず、「こんな、すごい頭(髪型)ですが…」と抜け出してきてくれました。

高橋大輔さんは、明日の朝早くの「はなまる」のテレビ出演のため、東京へ既に行ってしまったので出席できずということでした。
村主さんも体調のためだったと思いますが、欠席でした。

その他のメンバーは、ゲストもすべて来てもらえました。

着席テーブルで食事をしながらですが、なんとプロチームのメンバーが各テーブルに座ってくれます。

私のテーブルは、西田美和さんという素敵なプロフュギュアスケーターの女性でした。

西田さんは、ご自身がプロのショースケーターとして活躍しているだけでなく、
選手指導や振り付けもされています。

トリノ五輪では安藤美姫のサポートコーチも務められ、ユニクロのCMにも何度か出ています。

西田美和さんの公式ホームページ

西田美和さんの公式ブログ



お話によると、

新横浜スケートリンクで選手指導をしていて、それが終わってから、今回のプリンスアイスワールド2008のレッスンが始まり、スケートリンクから降りるのが午前1時30分くらいだそうです。

次の日は朝の6時からレッスンを教えるので、プリンスアイスワールド2008の練習が始まる1ヶ月前からは、ほとんど睡眠時間が無い…というようなことをおしゃっていました。

私たちを楽しませてくれる華やかな世界の裏では、
凄い体力…そして努力を毎日続けてくれているのですね…。
そして本番では、笑顔で何事もなかったかのように明るく楽しく!

情熱をもった好きな仕事でなければ、とても続かないしできない…。
ブログやホームページからも人生、こんな風に打ち込み続けたいという
お手本のような方です!





本田武史さんは、先日のジャパンカップに出ていましたが、久しぶりの競技ということで、その感想は

「4分30秒を滑って、もう2度と滑りたくない」と思うほど疲れるらしいです。
後で、「1年に1回ならいいかな…と思います…」と訂正されていましたが、

普段プロフィギュアとして訓練していても、それくらいフリー演技の競技はハードなんですね。



でも、この言葉を聞いてレベルは違いますが、想い出したことがあります。

私も社交ダンスの競技会のある決勝で、心臓が破れるかと思うくらい苦しくて、競技を中止しようかと思ったことが、たった1度だけありました!(笑)

社会人の大会で、ダンス教室の先生がダンス経験の無い女性を私のパートナーに短期間で特訓して出してくれたことがあります。

予選から勝ち上がって、決勝はモダン4種目を連続で踊るのですが、経験の少ない方には非常にハードですから、持久力がなくバテバテになります。

パートナーが足はもつれて体力が持たず、完全に私にぶら下がってくる感じでした。バテてアップができないようで、私と組んだ手で私を押さえつけて上に伸び上がろうとしてしまうのです。

そこは私も軽やかに伸び上がらないといけませんから、私を押さえつける相手をさらに持ち上げて私は姿勢を崩さず、一緒に持ち上げながら踊ったのです…。

朝10時から夜の10時までぶっ通しで、平気な顔をして、自分の踊りに納得できずひとりでダンススタジオでシャドーダンス踊り続けていた私を観て、

ダンス教室の先生が、「どうなってるの?信じられない体力…!」と唖然とさせていたときの私でさえ、そのときは、本当に途中で競技を止めたかったです!(笑)


というような、お話を聞きながらの交流会です。


抽選でなかなか当たらないらしいですが、次回は勝手がわかったので、再度チャンスがあれば出たいものです。


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プリンスアイスワールド2008

2008年04月26日 19時46分30秒 | アイスフィギュア
2008年4月26日プリンスアイスワールド2008を観に行ってきました!

荒川静香さんと高橋大輔さんのソロは、毎度ながら、さずがでした。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

特に1度だけしか滑らなかった高橋大輔さんの滑りは、圧巻でした。
試合では無いので、リラックスしているのでしょうが、世界トップクラスの滑りを目の前で観れるだけでも、価値がありました。

荒川静香さんは、最近アップテンポの曲が多くなりましたが、スケートの巾を広げるためにも、意識して振り付けの選択をしているのでしょう。

アップテンポの身体の動きは、荒川静香さんといえども師匠のシェリーンボーンさんほどの切れはありませんが、長い手足を活かした丁寧で魅力的な滑りです。

目の前で荒川静香さんのアイスフィギュアを観れて、握手してもらうだけでも、私には行く価値があります。(^^)ゞ

今回は、前回の失敗を繰り返さないように、花束を2束用意しました!
しかし、いっせいにみんなが出てきたため、他の人に渡している間に、荒川静香さんが通り過ぎて行ってしまわないように、荒川静香さんにまず絞って渡そうと思ったら、他の方は1回だけで流れて帰ってしまったので、結局、花束が余ってしまいました。(笑)

他には、八木沼さん、村主さん、中野さん、恩田さん、本田さんのおなじみのスケーターと、初めて目の前で観た笑顔の素敵な武田奈也さん、多分ロシア出身の男女ペア、中庭、プリンスアイスワールドのメンバーでした。

八木沼さんは、プリンスアイスワールドのリーダーということもあり、今回も大活躍です。活き活きと輝いていました。

フィナーレが終わってからの選手との握手は、相変わらず荒川静香さんが、一番丁寧に時間を掛けて、ファンとの受け答えをしてくれますので、頭が下がる思いです。

今回は、5月の最前列のチケットを購入していたのですが、
同じ最前列でもなかなか手に入らない真ん中の良い席が本日のチケットで突然、
1枚手に入ってしまったので、仕事のアポイントを動かしてもらって、行ってきたのです…。

明日は明日で、実は、ラッキーなことにトンでもないチケットが突然、手に入ってしまいました!またまた楽しみにしています!


過去のアイスフィギュアのブログの記事



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申込み金についての相談

2008年04月24日 22時40分45秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

メールで質問が来ました。個別に回答しますが、
みなさんの参考のために、質問を変えて一般的なものにして、ここでお答えしましょう。


「注文住宅で家を建てようと考えてあるハウスメーカーと契約し、
申し込み金を払いました。契約後、プランを立ててもらいましたが、
こちらの事情でそのハウスメーカーとは契約をやめようと思っています。

でも、申し込み金が戻ってこないといわれました。本当でしょうか?
契約書には、購入者の諸事により契約破棄する場合は返金しない旨は記述されています。」


みなさんは、どう思われるでしょうか?

私は法律の専門家ではありませんから、この内容は本来は弁護士さんに相談すべき内容ですね。

弁護士さんに質問されても、おそらく契約書を見せてくださいとか、経緯と今までのやり取り、ハウスメーカーが行った内容を詳しく聞いたうえでのアドバイスになると思いますが、

それを踏まえた上で、私の考えをこの方の回答として述べてみます。

申し込み金が、どういう意味のものなのかによっても変わりますが、ハウスメーカーが現地調査してプラン等を考えて提案しているのであれば、ハウスメーカーは契約を着手していることになります。

それに対して、何の支払いもしないというのは、契約前なら良いのですが、契約をして支払ったあとなら、申し込み金といえども、全額戻ってくる可能性は低いと思われます。


民法から考えても、一般的には難しいですね。


また、契約書に返さないと書いてあるようです。
これは、着手金という意味あいのもののようですから、相手が契約に着手した場合は、何らかの義務が生じます。

さらにハウスメーカーが契約を止めるのであれば、返さないと言っているようなので、なおさら難しいでしょう。

私は、建築紛争の調停委員をしていますので、こういう場合の判断など弁護士さんとご一緒に考える機会があるのですが、残念ながら、争っても可能性は低いと感じます。

ハウスメーカーは、まだ実際には何もしていない、ということであれば、契約に着手していないので、戻ってくる可能性はあります。

申込金の金額より、行ってもらったことの内容が、客観的に考えて低過ぎれば、その分は戻ってくる可能性はあります。

そうでなければ、戻ってくる可能性は低いと私は思います。


後は、契約書にどう書いてあるか、ハウスメーカーにどの程度まで行ってもらったか、その行ってもらったことと申込金の金額を比べてみて、妥当な金額かどうかを整理して、弁護士さんのところへ相談に行かれたら、もう少し具体的にアドバイスくれると思います。


弁護士さんへの相談は、最初は役所や弁護士会の無料相談を利用されても良いでしょう。

有料相談であれば、一般的には1時間1万円程度で初回は行ってくれると思いますが、価格は事前に確認された方が良いでしょう。

余談ですが、ミタス一級建築士事務所では、契約するまでプランは作成いたしません。ハウスメーカーや工務店では、プランや見積もりまで無料という場合が多いですが、それは、その費用を契約する人に転嫁することになるからです。

また、工事で儲けるハウスメーカーや工務店と異なり、プラン作成がまさに我々の大切な仕事だからです。膨大な費用と時間を掛けて学び続けている知識と経験、時間を売るというのが、私の仕事でもあります。

ミタス一級建築士事務所を指名して依頼された方にだけ、私の経験と知識、時間を使いたいことと、依頼された方にその費用の転嫁をしたくないからです。

もちろん、事前相談やアドバイス、他でのトラブル相談も、社会還元としてすべて無料で行っています。


最後に、みなさんにお伝えしたいことは、安易に契約をせず、契約書の内容を良く理解してから、契約して欲しいのです。そのため事前に契約書を入手して、そこに書かれていることを理解するのは当然ですし、それが先々どういう意味を持つのかも知ってから契約すべきです。

相談に来られる方だけでなく、ほとんどの人が建売の購入はもちろん、請負工事の契約も安易になされていると感じるからです。

ミタス一級建築士事務所が設計と監理を行う場合、工事業者の契約書を見せてもらい、変更や加筆、場合によってはこちらで用意したもので契約を行います。

契約時には、契約の内容、お互いのリスク、万一の場合の解除方法や協議方法、ペナルティを説明しますし、業者へも確認します。

弁護士さんでも、遅延金などについては、それがどういう意味になるのか、どういうレベルか判断できない建築独特の内容もあります。以前もこの内容やポイントについて、ブログでコメントしたと思いますが、正しく理解することが大切です。



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ドイツのリボス社と郊外住宅

2008年04月22日 16時06分14秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ドイツのリボス社 外観



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアー(20)です。

ドイツ郊外、ウィーレンにあるリボス社の研究開発所の見学です。
ここで、簡単なランチと講義を受けました。

リボス社は、自然塗料で私もよく使います。

床や建具、棚板、枠など水性や有機溶剤を使った従来の塗料より、
自然素材のみを使った塗料やワックスなので、環境にも健康にも優しいからです。

以前、現場で私がこのリボスの自然塗料を
間違って飲んでしまったことがありました。(笑)

小さなお茶のペットボトルを現場監督が

「清水さん、これ」と休憩時間に私に渡したので、飲まないと悪いと思い、蓋が一度明けてあった感触はあったのですが、そのまま一気に飲んでしまいました。

私が、「あっ!」と感じて飲むのを止めたときには、ひとくち目を飲みこんで、さらにふたくち目を口の中に入れたときでした。現場監督は、唖然と見ているだけでした。(笑)

慌てて、洗面に駆け出して口の中に入ったものは吐き出しましたが、既にしっかりと飲み込んでいました。

幸い、特に体調を壊したわけではなかったので、この自然塗料の安全性が多少、証明された…というわけです。

現場監督は、余った予備の塗料をお茶の小さなペットボトルに入れて、私に今後のために渡したつもりだったようです。(^^)ゞ


同じ自然塗料で、リボス社以外に、やはりドイツ製ですが、オスモ社があります。

これも、以前は良く使っていましたが、リボス社より、液体がドロっとしているので、塗る労力が掛かります。結構大変です。

自然塗料は薄く延ばすので、オスモ社の方が同じ価格でも多くの面積が塗れますが、塗る労力を考えると、シャブシャブのリボス社の方が塗り易いので、最近はリボス社のものを使っています。

材料代だけを考えると、リボス社の方が、私の感覚では2倍くらいの価格になると思います。

ご自身で塗られるときは、手間は掛かってもできるだけ材料のコストを落としたければオスモ、少しでも手軽に塗るのであれば、リボス社の自然塗料が良いでしょう。


なお、リボス社には、床材そのものやその他製品もいくつかありますが、私が普段使っているのは、ここの自然塗料やワックスだけです。






▲リボス社の1階内部ホール部分 ここで、ミニセミナーを受けました。外観と同じレンガ造りです。一部鉄骨を使って屋根を支えています。



▲同じくリボス社の2階部分 カラフルな塗り壁でした。




▲廻りの民家を観てみました。レンガ造りが多いです。柱や梁を外部に出していますね。その間をレンガで積み上げていってます。パラボラアンテナのようにものが、3箇所くらいこの家に取り付けてあるのが見えました。



▲こちらは、漆喰壁です。




▲ご覧のように、この地域はレンガ造りが多かったです。



▲これは、家に付いた倉庫か納戸か…子供たちが見ていたので、パチリと撮ってしまいました…。本当はダメかも…。



次回は、ウォルフスブルクにあり、アルバー・アァルトの設計したカルチャーハウスです。
細部までこだわってこの建築家が設計したことが、賞賛されている建物です。



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筋交いの入れ方間違い

2008年04月21日 13時26分31秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日の朝に、第三者検査を依頼されている建売住宅の確認に行きました。

工事中ですが、構造体の検査のときに、筋交いの入れ方が
2階で1本おかしいところがありました。

設計図書を見せてもらうと、設計通りで間違いはありませんでした。

建築基準法でも、公庫基準でも、性能表示制度と照らし合わせても、
明文化されていないので問題にはならないのですが、
構造を良く知っている者にとっては、有り得ない入れ方でした。

第三者検査で、設計についてクレームを付けるには、
明文化された客観的な根拠が必要ですが、それはありません。


「構造を考えれば常識です」という指摘の方法では、相手を怒らせ、
明文化された根拠を示せ!と対立してしまうこともあります。


現場監督は好意的なので、「この入れ方はどう考えても、何かの間違いだと思うの
で、設計担当者に聞いてみてください。今なら、簡単に入れ替えができますから。」

とお願いをしました。

後日の返答は、「指摘された入れ方の方が良かったかもしれませんが、
どちらでも問題ありません。」との回答でした。


「木造の筋交いの入れ方を、大学の建築でも教えないし、何かテキストに書いてい
るわけでもない。」と嘆いた専門家がいましたが、現在の大工さんは指示をされた
通りしないと叱られますし、現場監督も同じです。

建売で設計変更は一切無いという条件と、私は着工後に検査依頼を受け、
構造体の図面も検査当日に見せてもらったので、事前に指摘できませんでした。

一度工事を行ってしまったのを、手直しさせるには客観的な根拠が必要です。


そこで、止むを得ず、再度現場監督にお願いをしてみました。

「設計担当者の考えは、どちらでも構わないということですが、構造を知っていれ
ば、この入れ方は選択しません。おかしいですよ。申し訳ないですが、設計担当者
ではなく、貴社として本当にこれで良いと思っているのか、再検討してくれませんか?
貴社としての結論が、そういうことならば、責任を取られるのは貴社です。
第三者検査の立場で、手直しの強制はしませんが、写真と報告書は作成しますよ。」


と伝えました。手直しするための期間は、まだありましたので、ここまで言えば、
この監督なら何とかしてくれるかも?という期待はありました。

幸い現場監督や大工さんとのコミュニケーションはスムーズに行ってました。

そして「手直ししますから完了の確認をして下さい。」と連絡があったので、
本日の朝、見に行ったのです。



私が設計監理していれば、設計をしたのも私ですし、
当然その場で職人に直接指摘して手直しさせますが、第三者検査の立場では、
そういう権限はありません。

でも、図面には明確に記入しますので、
こんな間違いは、設計段階から有り得ませんが。

現場監督に伝え、承諾をもらって手直ししてもらうことになります。

工事品質だけの問題であれば、現場監督とのやり取りになりますが、
設計絡みでは、現場監督も勝手には変更できませんから、
こういう面倒なやりとりになります。


この筋交いの正しい入れ方を知らない建築士は珍しくありません。
年配の大工さんでも図面があれば図面通りに入れます。

以前、やはり第三者検査に入ったハウスメーカーの現場で、

筋交いの入れ方が、2階全部で間違っている現場がありました。

指摘しても、年配の大工さんや現場監督、設計担当とその上司まで現場に来てもら
って話をしましたが、誰もなぜ間違っているのかわからなかったのには、
驚きました。

しかも、性能表示制度を利用していて、構造体の検査も合格しているのです。

私はさらに驚いて、その検査機関の名前と担当者の名前を確認させてもらいました。
名刺のコピーまでくれたので、確かだったのです。

性能表示制度で合格しているのであれば、その申請図面見せて欲しいとリクエストしたところ、

筋交いの図面も出てきました。

この設計図書には、筋交いは現場とは異なり正しい向きで記入されていました。

それで、やっとやり直してもらうよう強く要求できたのですが、

図面を見るまでもなく、現場を見た瞬間に間違いとわかる入れ方をして、
年配の大工さんも、たくさんいる担当者も、性能表示の検査員も誰も気付かずOK
してしまうことに、私は驚きを隠せませんでした。

1箇所ではなく、2階のすべてです。見た瞬間にわかる間違いでした。


ということで、今後は、第三者検査の依頼を受けるときは、スタート時に筋交いに
ついても書面を事前に提出してもらい、チェックすることにしたいと思います。


現時点の建築確認申請では、筋交い計算書や向きに関しての書面は必要とされてい
ませんので、新築木造2階建てに関しては、それらの図面やチェックが無くても、
堂々と完成して引き渡されています。

間違いが無くなると良いのですが、現場で気付く人が少ない現状ではと
完全に良くなるかどうかはわかりません。



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300年住宅 完成写真その2

2008年04月19日 16時39分15秒 | 300年住宅
 ▲2階部分階段の前で 左の扉2つがトイレ 
  真ん中が屋上への階段 右が展示コーナー 
階段手摺の中には、人間のDNAの模型が1階から屋上まで
  延々と繋がっています。オーナー自作品です。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

300年住宅 完成写真その(2)のアップです。

ブログ更新が途切れ、私の体調が悪いのかとご心配されてメールやお電話を
頂きました。お心遣いありがとうございました。来週2008年4月25日には、
私がメインの忙しかった仕事がほとんど終わり、徹夜の連続は必要なくなりゆっく
りできますので、今日からまたアップを続けます。(^^)ゞ




▲グレーの扉は倉庫部分 右に吹き抜け部分の白い手摺



▲2階部分片側より



▲2階部分別面より



▲2階から吹く抜けを見下ろす



▲1階実験コーナー



▲手前の天井に見える白い格子は、様々なものをぶら下げることができるようにしています。



▲1階から吹き抜け部分を見上げる
 奥の白い扉は、プロジェクターのスクリーン用
 扉の奥は、実験用の流し台あり



▲図書コーナー
 書籍はどんどん増えていってます
 また、イスだけでなく床に座ってはもちろん、
 ここで寝そべっても本を読めるように、
 床は厚さ3センチの無垢の赤松フローリングです。
 この床下には、断熱材は当然ですが、さらに冷輻射を防ぐ工夫をしています。


他の写真と建物の説明は、下記をクリックして下さい。
300年住宅完成写真 その1


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ハンブルグのソーラー住宅

2008年04月03日 18時38分37秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアーその(19)です。

ハンブルグにある、ソーラー住宅群です。

こういうところでは、必ず下の写真にあるように個別のソーラーに
集中管理のボイラー室があります。

これは、戸建て群だけでなく、マンション群などでも同じです。

日本のソーラーシステムでは、地域や条件によってかなり異なりますが、10平方メートルの面積(6畳くらいの大きさ)で、1KWくらいです。

いざという停電時に、日本では自宅で使えるのは1.5KWまでと決まっていてそういうシステムになってしまっていますから、たくさん付けてもすべてこれで電気が賄えるわけではありません。

もちろん余剰電力は、電力会社に買い取ってもらうことができます。
3KWくらいがひとつの目安です。





▲家の南側の屋根は、当然ソーラーが載っています。



▲わかりにくいですが、車庫の屋根は、ほとんど植栽のグリーンで覆われています。



▲左にいる人が、このソーラー住宅群を開発したガス会社の職員さんで、案内して頂きました。南の屋根にソーラーパネル、北の屋根にトップライト(天窓)です。



▲これが、この地域の集中ボイラーです。



▲システム概要図



▲内部は、こういうボイラーや配管の機械だらけです。


次回は、いつも床材や木部の自然塗料でお勧めしている リボス社とその付近の建物を紹介します。




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300年住宅の完成写真

2008年04月01日 16時25分31秒 | 300年住宅
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

300年住宅の内部の完成写真をアップします。素人写真ですから、やはりプロのように上手くは撮れませんが…。

なお、この建物は 理科ハウス としてミタス一級建築士事務所が設計し、建物も工務店が費用がいくら掛かるかわからないゆえに、嫌がったため本体部分の費用リスクは、ミタス一級建築士事務所が負担して完成させました。

これから、内部のセットや準備に掛かるとのことで、開館予定は、5月中旬以降になるそうです。

おそらく火・水・木 が児童への開放で
週末は実験などを児童に教えてくれるはずです。

詳しくは、上記ホームページで確かめてください。




▲風除室から、玄関先んい入ったところ。床のレンガは、ウンチレンガです。
施主の支給品です。エコがコンセプトですから。
正面の階段下の扉は、ナラ材に自然塗料のリボスの白を着色しています。
左が、受付カウンターがあり、図書コーナーが少し見えます。
右に行くと、実験室やセミナーの場所になります。




▲実験コーナーから受付カウンター、図書コーナーを見る



▲受付カウンター側から




▲2階から屋上へ行く階段は、光と風の流れを考えストリップ階段とした。
左の扉2つは、いずれもトイレの扉。やはり自然塗料のリボスで着色した。



▲展示コーナー 壁の上にある白い横線はピクチャーレール 
ほとんどの壁にピクチャーレールが付いている



▲トイレ内部



▲屋上の塔屋から階段を見下ろす

他の写真と説明は、下記をクリック
300年住宅完成写真 その2



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