一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

資材価格と外壁の穴開け

2008年02月28日 05時29分14秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

ちょっとブログの更新が飛び飛びになっています。
本日2008年2月28日から4日間、出張で不在のため、それを補うために急ぎの仕事を優先していました。

ブログの更新は、出張から戻る3月3日以降でないとできない可能性が高いです。
ノートパソコンは持参してみますが、インターネットができるかどうか不明です。携帯メールは私は簡単なやりとりしかできませんので、お許しを。


この1年で資材がかなりアップしています。その前の1年でもアップしていましたから、材料代のアップだけでも工事費全体の予算に影響が出ています。
アルミサッシはもちろんかなりの商品が値上げをし、再度値上げ予定というものもあります。

この1年は原油の高騰と中国の需要などの影響が大きかったようですが、その前はインドネシアからの床材などの高騰がありました。

いずれは消費税アップの可能性が高いのですが、住宅は実質免除というようなことになれば良いですが。



さて話は変わりますが、ドイツでは、電線が建物の外壁を電柱代わりに使っているところもありました。日本でみなさんの家の外壁を電力会社が電柱代わりに中継点に使っていると問題ですね。

「建物の所有者がいても所有者は一時的なものであって、建物の寿命は所有者個人よりもっと長く、建物というのは個人のものではあってもそれは一時的なもので、ある種、公共的なものだというような捕らえ方をしているからだと思います」と、ドイツのツアーでコーディネーターの先生に解説をしてもらいました。

昨日200年住宅の話をしましたが、そうは言っても木造に関しては、外壁面の防水のことがありますから、こういう考え方まではなかなか難しいですね。

この防水面での例を挙げると、私は木造外壁に物干し金具を取り付けることは、できるだけ避けるようにしています。物干し金具は後から外壁に穴を開け、防水層を貫通することになるからです。下地の補強や見映えの問題がありますが、軒裏に金具をぶら下げるケースは、防水上の問題はありません。外壁面に物干し金具の場合です。

エアコンの穴開けも、「後から開けた方が正しい場所にスッキリ付けられます」と工事業者は良く言いますが、この問題は防水面を破ってしまうこと以外にも、壁の中にある筋交い及び電気配線類や配管類をカットしないかどうか、さらにグラスウールなどの断熱材を使用している場合では、エアコンの穴開けのカットをすると通常はグラスウールがグチャグチャになります。

そういった面がありますから、後から防水層を破って穴開けすることや、断熱材がグラスウールの場合の穴開けは、止むを得ない場合でも慎重に行うようにすべきです。少なくともその建物に携わっていない職人さんが穴を開ける場合は、特に注意しましょう。




注文住宅 ミタス一級建築士事務所

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200年住宅

2008年02月27日 17時25分49秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。200年住宅について新しいコメントをしておきます。

昨年2007年に政府が発表してから、新聞にも何度か載りました。
発表の内容を読んでも、200年住宅の工法がどういうものかはハッキリしていませんが、どうすれば200年住宅が可能なのかを私も考えてきました。これからも考え続けますが、こうすれば何とかなるのではと仮説をたて、全体像は既に浮かんでいます。

200年住宅について、いくつか発表はされているもののうち、木造で集成材の5寸柱を使ったものが、発表されています。

これだけは、自信をもってハッキリ言い切れますが、集成材の柱ではどんなに太くても200年は無理です。その接着剤の耐久性が持たず、柱もバラバラになってしまいます。構造体が200年持たなければ、どんなにメンテナンスをしても無理があります。


政府の構想では、通常は60年から100年しか持たない鉄筋コンクリート造を200年持つ高耐久な鉄筋コンクリート造にし、メンテナンスを行い易いものにして、ライフスタイルの変更にも対応しやすい、フレキシブルなものにしようという提案があります。この200年というのは、構造体の鉄筋が錆び出すまでの期間を考えているのです。

これと同じような考え方で、私は既に300年住宅を工事中ですが、これもメンテナンスフリーということではありません。構造体部分の鉄筋が錆びだすまでに、計算上300年掛かるということです。建物の寿命を考える場合、構造体が少なくとも持たなければなりません。これが前提になります。構造体以外は当然、メンテナンスは必要です。

話を木造に戻しますと、200年の寿命をもった木造となると、寺社仏閣や古民家のように無垢の太い柱や梁で、腐らないように顕しが必要です。現在の木造のように壁の中に隠れてしまうもの、細い無垢材や太くても集成材では不可なのです。

では、200年持つだけで良いのでしょうか?住宅ですから快適性が問われます。寺社仏閣や古民家の場合、暑さや寒さ、特に寒さや省エネルギー性にも問題があります。

完全な木造では、他に高床式のログハウスが候補に挙げられますが、地震はもちろん台風や水害などの災害にも強くなければなりません。
これらの点まで考えると、完全な木造ではコスト的にかなり高額になり、現実的にはどうでしょうか。


私が現在考えているのが、工事中の300年住宅と木造を組み合わせたものです。

耐久性だけでなく耐震性、耐水害性に優れ、雨漏れを防いでも湿気から木造は1階が腐りやすいため200年というスパンを考えると、また快適な温熱環境を考えても、1階部分は外断熱工法でもあるこの300年住宅の工法、または同等の鉄筋コンクリート造を採用します。そして、2階部分は木造ということを考えています。

2階部分は、ヨーロッパに多く見られる勾配が強く外壁に近い部分は天井が低くなり、そうでない部分は天井が高くなるようなイメージです。外見は、屋根の勾配が強い建物になります。

300年住宅が完成してから、このハイブリッドな住宅を次は追求する予定です。そのときには、詳しくどういう住宅かわかるように発表いたしますので、興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。

なぜわざわざハイブリットにするのか、それは住宅ということを考えると、コストはもちろん木材の持つ効果など、さまざまな両者の長所を取り入れたいからです。

私が高校のときに「快適な住宅を設計したい」と思い、今まで30年間以上求めてきた区切りの集大成の住宅、世界中のどこにも無い考え方を組み込んだ第一号になりそうです。

イタリアの石の文化を観て、「こういう何百年も持つ石造りで、地震にも強く温熱環境も快適な夢のような建物ができたらなあ…」と想い続けていらら、田邊先生の300年住宅に出会い、しかも様々なトラブルや障害を乗り越えて、設計、そして工事へと進むことができました。

実現するかどうかは、まだ全くわかりませんが、私のイメージの中では、段々固まってきています。イメージが固まれば固まるほど、賛同して頂ける人が現れるのではないかと、楽観的に考えて楽しみにしています。





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究極の自然素材住宅(2)

2008年02月21日 13時48分50秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
      ▲これは、デンマークでの写真です。水辺の街並みが綺麗ですね。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。ドイツエコバウ建築ツアー その(14)になり、前回の続きです。

ゲオルグ・コンラディ教授が実際に建てて、使用している建物の見学でした。

説明は、2008年2月6日 をお読み下さい。



▲ この建物です。地元テレビ局が、日本から見学に来るということで撮影に来ていました。








▲平面的には、写真右に続きの建物があり 下の写真のようにL字形 になっています。







▲窓は当然、木製です。



▲見学が終わったとき昼食の時間だったので、このホールのテーブルの上に、果物、ジュース、ワイン、パン…。一杯あって、食べ放題でした!やった~!(^^)ゞ




▲ローカの両側が部屋です。



▲部屋の中ですが、ロフトになっています。




▲ロフトです。


下の写真は、この建物とは関係ありませんが、途中の街並み。

本日、本文は手抜きのため、写真の枚数でお許しよろしく!









悩んだすえ、昨日デジカメ一眼レフと超広角レンズを購入しました。もう少し綺麗な画像を撮りたいので、写真に凝りだすかも…。面倒だと続かないか。



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住宅の設計監理スタッフ募集!

2008年02月18日 18時56分04秒 | 建築家の日記
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

スタッフ募集の広告を出しました。
スタッフに興味のある方だけお読み下さい。


ミタス一級建築士事務所の思想を理解できて、設計と監理の両方できる人を育てたいと考えています。簡単に言えば私の右腕になれる人です。一人前になって独立していっても構いません。最初から右腕になれる人なら、なお良いですが、住宅に対する考え方の食い違いが多分あるでしょう。スキルがあればうれしいですが、考え方を一番重視します。


目先の仕事をまじめに一生懸命する人はたくさんいます。大半がそういう人でしょう。でも、ミタス一級建築士事務所では、それだけではダメなのです。

本当に良質な住宅を求める人に提供していくには、何が必要でしょう?

まず、そういう想いです。私が高校2年生のときに「快適な住宅を設計する建築家になりたい。」と志したように、そういう想いが必要です。

知識も経験も必要ですが、目先の仕事を一生懸命こなしていくだけでは、なぜいけないのでしょう?

いつも私がスタッフに言っている「向上心」とは具体的な例でいうとどんなことになって現れるのでしょうか?

例えば、仕事を目一杯してへとへとになって帰宅する。バタンキュウで次の日はがんばって起きて仕事へ行く。

そういう頑張った毎日を送っている人でも、建築士の資格をもっていないなら、どこで勉強するのでしょう?建築士の資格を持っている人でも、どうやって自分自身をさらに向上させていくのでしょうか?毎日の仕事だけでは、どんなに頑張っても井の中の蛙で終わってしまいます。

休日や早く帰っていても、本当の意味で向上心や目標の無い人は時間を浪費します。


私は、一級建築士の資格を取ろうと思ったときには、終電で帰ったり、休日無しで毎日仕事をしていたときでも、気力を振り絞って問題集を毎晩開いて知識を詰めていきました。現場で現場監督として先輩や後輩と同じマンションの一室で寝泊りしているときでも、皆の邪魔にならないように玄関へ卓上スタンドを持っていって夜に勉強していました。

インテリアコーディネーターは、昼食の外食時に、食事の行き帰りの歩きながらと食事中も問題集から目を離すことなく一週間勉強して資格を取りました。

宅建主任は、試験直前の秋の連休に加えて休みを取り、一週間前からの勉強で取得しました。

住環境福祉コーディネーター2級は、試験前日の夜10時から徹夜し、当日の電車の中はもちろん、会場まで歩きながら、試験会場に付いて試験用紙が配られる直前まで、テキストを読んで取得しました。

必要だと思う資格は取った今でも、私が講習会やセミナーに忙しくても時間とお金を掛けて参加するのは、もっと自身が向上して仕事に生かしていきたいからです。


海外の研修は、その費用負担や仕事がストップすることを考えると、今の私には過剰な負担です。それでも何とか続けて行っているのは、もっと見聞を広げて向上していきたいからです。ですから観光などは一切しませんし、時間が惜しいので食事もまともにとらなくても平気なのです。

目先の仕事だけで毎日が終わっていたら、どんなに頑張っても理想の住宅ができるはずはありません。どんな環境や立場にいても、無理にでもインプットし続ける時間を取らないとダメですし、できるはずです。

なぜもっと向上して行きたいかというと、最初に戻ります。
「本当に良質な住宅、快適な住宅を設計するだけでなく、現実に提供したいからです。」

書籍やテキストに書いてあることだけでは不足です。その分野のエキスパートに教えを乞うだけでも不足です。次は未知の領域に入っていかなければならないからです。まだ正解や答えが無いものを求めていかなくてはなりません。

設計だけではどんなに素晴らしくても、しっかりとした監理が無ければ本当の良質な住宅は提供できません。そのため監理も同じように重視します。監理をするには、職人さんと対話も必要ですし、説得できるだけの現場の知識や職人さんの考え方がわかっていないと職人さんは納得しません。

では、設計した建築士がしっかり監理してくれれば大丈夫でしょうか?
住宅の本当に良質な設計ができて、しっかり監理もできる建築士がこの日本にたくさんいるでしょうか?


常に向上していきながら、それを求められる人のために労力を惜しまず設計も現場も大切にしていく人との縁を求めています。(^^)ゞ

その人が一人前になって独立していった後でも、同じ考え方の輪が広がり、必要なときには助け合って進めていければと考えています。

まだまだミタス一級建築士事務所は無理をせず、こじんまりと私が先頭で走っていきますが、アシスタントから右腕、そしてすべて任せて、私は私にしかできない仕事を掘り下げて拡大して行きたいと考えています。


現在のスタッフは、頑張ってくれていますし向上心もありますが、私の右腕になれる人は、監理にも強くならないといけません。監理という面での指導は、まだ始め出したばかりです。


スタッフへの基本的なスタンスや考え方の間違いに対しては厳しいですが、それ以外は非常に甘いです。週休2日を実行していて有給もありますし、夜になると常識的な時間に早く帰れと毎日言っているとはいえ、こんな厳しく自分勝手な思い込みの私でも、志を同じくする多くの方とご縁があることを気長に願っています。




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300年住宅工事進行中(9)

2008年02月13日 19時56分03秒 | 300年住宅
           ▲ 300年住宅の外壁タイル工事中

みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

今朝は、寒かったですね。本日は早朝から新規の現場を確認に行き、それから300年住宅の現場へ。

外壁のタイルを正面部分も張り始めています。

このように引っ掛けながら念のためボンドを併用して固定します。

中国でこのために造ったタイルで、精度の悪さは覚悟していました。
工事さえできれば多少の精度の悪さは、均一過ぎるより味になるとも言えますから。

内部の方は、1階の床で土間からの冷輻射を防ぐ工夫をしました。外断熱で、土間の下には厚い断熱材が入ってはいますが、それでもやはりコンクリートの土間からの冷輻射が考えられるからです。2階の床は心配ありません。

内部の写真は、ある程度進んでからまとめてお見せします。


まだまだ、心配な点やどうやって改善していくかを試行錯誤ならぬ思考作後しながら進めていくことになります。

工期が遅れていますが、我慢してお待ちくださっている施主に感謝です。m(__)mペコッ



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今年初めての花粉症!

2008年02月12日 16時54分29秒 | 建築家の日記
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨晩2月11日は、仕事中に喉が痛くなり、風邪だと他の人に移すのでまずい!と思いこじらせないよう早めに帰宅しました。

早朝に、あまりに口の中が痛いので目が覚め、あることに気づきました。

「これは、花粉症だ!」喉といっても息が鼻から口に入る部分の口の奥の上側が、かなり痛いのです。

昨年、このブログでも書きましたが、私は慌てて起き上がりゴマ油を探して、鼻の穴の中に塗ったのです。(笑)

2007年3月8日 花粉症に簡単に効果がありました…

すると、どうでしょう。10分くらいで痛みが明らかに和らぎ、1時間後にはほとんど痛みを感じなくなりました。

現在、事務所で仕事中ですが、これから事務所でも使えるようにゴマ油を買いに行ってもらいました。(^^)ゞ


昨年は、これで乗り切れたので今年も医者には行かず、これで乗り切ります。

「油が花粉をカットしてくれるんでしょ」

「油が鼻の粘膜をガードしてくれるわけね」

と話をしても試してくれる人は少ないですが、口の中がアレルギー反応で腫れ上がり、痛くて仕方がなくても、このゴマ油を鼻の中に塗るだけで痛みが取れるのですから、こんな良い薬はありません。

単にガードしてくれるだけではない気がします。私が建築ではなく化学方面なら、このゴマ油を研究して、安全な花粉症の塗り薬造りにチャレンジしますが…どなたか…。(^^)ゞ


但し、鼻水に対しては効き目がありません。むしろ鼻づまりなどは、これを塗ると息ができるようになりますが、鼻水はポタポタと落ち易くなります。




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スタッフの前提

2008年02月08日 18時43分42秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日は、朝、現場へ行って打ち合わせをしてから「横浜市建築事務所協会」に書類を提出、昼から夕方まで「神奈川県建築士事務所協会」の設計監理指導委員会主催の「建築建物調査鑑定事務所」に対する講習会を行いました。

全国でも、建築士事務所協会でこれだけ積極的に調査や鑑定の講習会などを定期的に行っているのは、神奈川県だけだという噂も聞きました。

私は委員で主催者側でしたので、準備と片付けを終えて、そのあと夜は「NPO横浜市まちずくりセンター」の勉強交流会に参加してきました。



本日は朝一番でやはり現場へ行き、戻ってからスタッフとの全体ミーティング、午後からは新しい取り組みに対しての社内研修を行いました。

これから私の仕事に取り掛かりますが、建築に関して新しいことを知ることができる、その道のエキスパートに教えてもらえる、理解を深めることができるということは大変嬉しいことですし、日々の仕事と同じように大切なことです。

どんなに忙しくても仕事が趣味といいきれるのは、自身を磨いた分をすべて仕事に反映させて、結果として見つめていくことができるからでしょう。


仕事を楽しむことだけに満足しているのであれば、自宅か仕事用に小さなマンションの一室を借りて、ひとりで仕事をしていれば、こんな気楽なことはありません。

ですが、私の考え方に賛同してくれるスタッフを育てながら、私のポリシーを広め、もっとたくさんの仕事をして社会貢献したいと思っています。

住宅に関して私と同じ考え方のスタッフが仕事をし、スタッフの力を借り、より多く広めていってくれる、大げさに言えば、最終的には日本での住宅に対する考えかたを少しでも変えたいと思っています。

そのため、私はせっせと頑張っていますが、

スタッフに関しては、「自身が常に向上していくことを楽しむことができるかどうか」という考え方を一番重視しています。これがミタス一級建築士事務所のスタッフとしての前提条件です。現時点で多少の技術や知識が余分にあっても向上をしなければ、すぐに陳腐化してしまいます。

天狗になっていると、私から雷を落とされますが、慢心は向上心を蝕むからです。
失敗をして、叱られると思ったら全くそうではなかったとスタッフが意外に感じることがあるのは、本人が気づいて反省していれば私からわざわざ指摘する必要が無いからです。

20年間や30年間必死に学び続けてきた人が自分は一人前だと考えていたとしても、住宅の建築という広くて深い分野に関しては、どんな天才でも「学ぶべきことはない」とまではいかないと私は確信しています。100年間でも無理でしょう。そのため、その道50年間のベテランでも人間である以上、失敗もあれば知らないことはたくさんあるはずです。

ミタス一級建築士事務所で求められもっとも大切なことは、常に学んで自身を向上させ、少しでも快適な本当の意味での良質な住宅を、望まれるみなさんに提供することです。


世の中は刻々と変わっていきますし、私たちも向上し成長していかなくてはいけません。建築の世界では、例え少しづつの向上であっても、10年間頑張れば誰でも並みのプロ以上に成れます。日常の仕事を一生懸命こなしている人はたくさんいても、忙しさを理由にして、それに加えてさらに向上し続けようという人は少ないからです。




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究極の自然素材住宅ドイツのリューベックで

2008年02月06日 14時59分10秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
               ▲ これが室内です

ドイツエコバウ建築ツアー その(13)になります。

こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。


キールからドイツのリューベックへ移動しました。ベオルグ・コンラディ教授が自然素材、しかも再生可能な原料で試験家屋を大学の敷地内に建てたものを拝見しました。






具体的な材料は、木材・ガラス・葦・膠(にかわ)のみです。これぞ、究極の自然素材住宅です!!






▲これが入り口





その試験家屋を見学し、スライドを使っての30分程度のミニ講義を受けることができました。なんて、凄くて嬉しいツアー!!!個人ツアーでは、これは決して無理です。


▲屋根、床、壁の説明スライド



▲屋根には、この葦を載せます。断熱効果も



寒さ・暑さに対して断熱材も不要で、防火に関してもドイツの基準を満たしていました。実際に屋根で火災を発生させ、類焼の危険性や室内側の材料温度なども測定して実験は成功したとのことです。


▲燃焼させた屋根




▲右から、ゲオルグ・コンラディ教授、建築家でツアーコンダクターのホルガーケンイッヒ氏、私、主催してくれた池田コーポレーションの社長(許可を得ていないので顔を隠しました!)



この家の凄さは、壁の厚みが32センチ  屋根が 21センチの無垢の木でできているのです。膠で簡単に接着して木製の釘のようなもので合わせて厚みを出しているのですが、この厚みなら断熱材は不要ですね。再生も簡単です。

この厚い無垢材が構造体であり、断熱材であり、防火材、防水材、となっているわけです。

たまたまテレビでこの構造体のことを以前聞いていたこともあり、興味深く拝見し講義を聞かせて頂きました。




このあと、試験家屋ではなく、実際に使われている建物へと移動したのです。それは、次回ということで。






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300年住宅工事進行中(8)

2008年02月05日 13時16分57秒 | 300年住宅
 ▲ 外壁はこのようにタイルを引っ掛けていきます。目地が無いので、メンテナンスは容易です。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
300年住宅の工事について報告です。

外壁は、防水シートで念のため囲みました。この工法でこんなことをするのは、私だけですが、万一の漏水や長い間の劣化を考えて行いました。

さらに、念入りに補修をさせなくてはいけません。これは、どの工法でも同じことです。職人さんには、一体何度、何重に念入りにしてもらったかわかりません。
コーキングや防水テープで外壁だけで4回は繰り返してもらっています。






▲防水テープで、最後の防水処理を念入りに完了




▲ その上で、タイルを引っ掛けるための網を、ブロックに最初に仕込んでおいたステンレス金物に引っ掛けます。




▲タイルを取り付けるとこのようになります。専用のタイルと金網です。写真は最初と同じです。




▲屋上は、歩行用に保護モルタルを打設しました。縦横に直線が見えるのは、モルタルがあちこちにヒビが入らないために施したものです。ヒビが入る場所を作為的に決めてしまい、その部分に防水処理を行っています。






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キールのホテルで

2008年02月01日 18時57分49秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
        ▲ 朝起きてのホテル外観。夜のイメージは前回参照。

ドイツエコバウ建築ツアー その(12)になります。

こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

キールのホテルに泊まり、朝は早くに起きて散歩しました。目の前がヨットハーバーです。





▲4ツ星ホテルでした。



▲ホテルのテラスから目の前のヨットハーバーを




▲▼朝食は、ここで…。当然ソーセージは多いです。












▲海外ではいつもツインルームの個室使用ですが、珍しくシングルルームでした。



▲質素な室内だけを観ると4ツ星ホテルとは思えませんでしたが…。室内の照明器具は、すべてハロゲンランプでした。これもホテル室内では初めてでした。

▼チェックインをして部屋に入ったら、こんなチョコがひとつ置いてありました。喜んで食べてしまったのですが、ホテルからですよね。まさか、前の人の忘れも物…???(^^)ゞ





▲エレベータの中が鏡張りというのは多いですが、すべてというのは少ない。
一体何人くらい自分が増えるのか、後で数えようと写真を撮りましたが…。
カメラが邪魔で全ては見えませんが、無限…というわけにはいかなかったようです…(^^)ゞ


まあ、こんな感じで朝は早く夜は遅く、食事の暇も無いほど盛りだくさんの、楽しくてワクワク充実したツアーが、まだまだ続きました。次回は、大学の教授が実験している究極の自然素材使用木造を見学に行くのです。





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