人生の終末期を迎えた患者の選択肢として、私は自然死が一番と思うがほとんど賛同が得られない。
食事を自分で摂れなくなった時、種々の疾患で呼吸の維持ができなくなった時、自分の腎臓の機能で生命を維持できなくなった時などには、一時的に生命を維持する方法が確立している。これには「人工栄養補給」療法、「人工呼吸器」療法、「人工透析」療法も含まれる。
若干用語解説する。
(1)延命治療とは
延命治療とは、老化や病気により生命の維持が難しくなった患者に対し、医療的措置によって一時的に生命をつなぐ行為を言う。
「人工栄養補給」療法はあまりにも手軽に行われているから延命治療だと思っていない医療関係者もいる。
「人工栄養補給」療法はあまりにも手軽に行われているから延命治療だと思っていない医療関係者もいる。
それによって、少しでも長生きしてほしいという家族の願いは実現するものの、様々な問題が生じてくる。患者にとっては寝たきり、尿便の垂れ流し、ベットへの拘束などなど、この世の地獄の始まりである。
例えば、本人の意思が確認できないままでの延命措置導入が多いこと、本人に苦痛を与えてしまう可能性がある、延命措置を中止する場合の法的問題があることなど・・・の問題も多い。
いずれ人は全員死を迎えるが、その際にどこまで医療を受け続けるのか、本人の意思を確認しておくことが必須である。航空機に例えれば、目的地にスムーズに着陸するのか、途中で墜落するのか、不時着するのか・・・に相当する重大な判断に相当する。後二者を希望する人はいるのだろうか??
いずれ人は全員死を迎えるが、その際にどこまで医療を受け続けるのか、本人の意思を確認しておくことが必須である。航空機に例えれば、目的地にスムーズに着陸するのか、途中で墜落するのか、不時着するのか・・・に相当する重大な判断に相当する。後二者を希望する人はいるのだろうか??
(2)ターミナルケアとは
ターミナルケアとは、余命が短いと判断された患者に対し、残りの時間を患者がより快適に過ごせるよう、医療・看護・介護などの多面的なアプローチでケアすること。
その主な内容は、以下の3種類に纏められる。
「身体的ケア」は痛みの緩和や生活の介助一般
その主な内容は、以下の3種類に纏められる。
「身体的ケア」は痛みの緩和や生活の介助一般
「精神的ケア」は死への不安や残された家族への配慮など、心の問題の緩和を図る
「社会的ケア」は医療費などの経済的不安や社会的な孤立感などに対するケア
医療的には延命措置、治療への移行が可能であるが、それらを望まない場合にはターミナルケアが重要になってくる。
医療的には延命措置、治療への移行が可能であるが、それらを望まない場合にはターミナルケアが重要になってくる。
(3)緩和ケアとは
緩和ケアとは、がんなどで不治の状態と診断された患者、治癒の可能性があるが治療に難渋する患者が受けることができる総合的なケアを言う。緩和ケアの目的は、身体的苦痛・精神的苦痛・社会的不安などを緩和させることなので、ターミナルケアと重複する部分もある。
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