外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2018年8月

2018-08-26 19:34:58 | 日記

 

8月某日

お盆に先立ち、数日間帰省する。

実家は京都府なのに案外涼しかったが、猛暑の波が全国を襲っている最中だったので、どこにも出かけず。毎日午後遅くまで寝倒して、起きてからも居間でごろごろだらだら過ごしていたら、父親に「あんた、生産性低いな~」と笑われた。80近い父親にそんなことを言われるなんて、が~ん・・・でも見事に真実を突いているので、一言も言い返せない。

 

8月某日

すずめさんたちのために米屋に有機米を買いに行くと、若旦那に「アボカドの糠漬け、よかったらサービスしますよ。明日からお盆休みで、余ったら漬かりすぎちゃうんで」と言われたので、ありがたく頂戴する。お盆って、素晴らしい。晩御飯に食べてみたら、非常に美味しかった。歯ごたえのあるアボカドがほどよく漬かっていて、日本酒が進む味だ。若旦那も「これはお酒に合いますよ。お客さんはお酒はお好きですか?え、アル中?ははは…(軽く流す) でも、お酒をやらないと一日が終わらないってのはありますね~。一日我慢して頑張って働いて、終わってから一杯やるっていうのがいいんですよね」と言っていた。なんと健全な飲酒観であろうか。スーパーではないお店で買い物すると、色々興味深いものだな・・・

 

8月某日

夜中にふと魔が差してプリンを作る。卵と牛乳、砂糖に生クリームとラム酒少々を加え、ガラスの器に入れて鍋で蒸しただけ。分量が適当だったから、固まらないかもしれないと思ったが、奇跡的に固まった。100均のミニ泡だて器で表面をちょっとくるくる混ぜただけだったので、砂糖が溶け残って沈殿していたが、些細なことである。冷やしてから、ラム酒をかけて食べたが、美味しいとはお世辞にも言いがたい出来栄えだった。お菓子を作ると、いつも「手作りの無添加のお菓子が美味しいとは限らないのだな」と再確認する。当分作らないでおこう。

 

のっぺらぼうプリン。カラメルソースを作るべきだったか

 

8月某日

「すっごく面白いのよ~」と友人に誘われて、新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会の決勝戦なるものに出かける。新宿三井ビルに入っている会社の職員たちが出場するらしい。私の友人はこれを毎年見に行っているそうだが、年々観衆が増えているらしい。会場に着いてみたら、案の定すごい人出だった。人垣に遮られて良く見えなかったが、舞台の上ではいろんな会社の代表者が「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」だの、槇原敬之の「どんなときも」だの、私でも知っているような懐メロを歌っていた。周りの観衆は幸せそうな笑顔でうっとり聴き入ったり、声援を送ったりしている。企業に勤めたこともなく、猫やすずめを相手に浮世離れした暮らしをしている私には、この大会の面白さが今一つ理解できなかったのだが、なんだかよい社会勉強になった気がする。ちなみに私は職業柄(?)、こういう野外の音楽イベントに参加する際に、頭の片隅でちらっとテロの可能性を想定する癖があるのだが、もちろん杞憂に終わった。日本って、安全でいいですね。


がんばって手を高く上げて撮った写真


舞台では不思議な光景が繰り広げられていたようだ


8月某日

8月も終盤だというのに、残暑が厳しい。日本の夏の暑さに関する私の認識は、「毎年7月に10日から2週間くらいの猛暑の波が来て、その後は数日から1週間程度の小波が1,2回来る程度で、お盆が終わったら急に秋めいてくる。やがて秋の使者『キリン秋味』が発売されたら、夏は終わり!」という感じなのだが、今年は暑さのピークの時の気温が連日異様に高く、その後の残暑も長くて厳しい。秋味に再会した喜びも束の間、また熱中症で倒れそうな日々だ。私の中の「秋味神話」が崩れつつある…


君は秋の使者じゃなかったのか

 


(参考)

新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会のまとめ情報

https://matome.naver.jp/odai/2153503423404265201



(終わり)

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新大久保で買い出し&ネパール料理屋再再訪

2018-08-21 17:19:40 | グルメ

 

最近、友人と久しぶりに新大久保に行った。

 

まず、百人町を入ってわりとすぐの角っこにあるハラールショップ「グリーンナスコ」や、隣接した建物の2階にある別のハラールショップ「ローズファミリーストア」(同じ建物の4階にモスクが入っている)でお買い物。私の一番の目当てはタマリンドだった。ヨルダン在住の友人佳子さんがムスリム向けの情報サイトに寄稿したレシピ記事に、「タマリンドを水に浸けて1晩置き、ザルで漉して甘みをつければタマルヒンディーができる」と書いていたので、試したかったのだ。タマルヒンディーは、シリアやヨルダンで暑い時期やラマダン中などに時々買って飲んだものだ。爽やかな酸味のあって、アラブ諸国で一般的なジュースの中では甘すぎないので、わりと気に入ってる。毎日飲みたいほどではないが。(煮え切らない言い方)

 

タマリンドだけローズファミリーストアで買った。タイ産で400グラム400円。つまり1グラム1円か。残りはグリーンナスコで買った。カレー粉と粉砕した唐辛子とジャスミンの香り付きのココナツオイルだ。このオイルでくちゃくちゃの髪がなんとかなればいいが・・・

 

 

お買い物の後は、猫スポットの駐車場で猫にご挨拶。三毛と濃いグレーっぽいような褐色のような長毛の2匹に出会ったのだが、このグレーの子はなんとちゅ~るを食べなかった! ちゅ~るに見向きもしない猫に会ったのはこれが初めてで、衝撃的だった。いるんだ、ちゅ~るに興味がない猫が・・・三毛の方は喜んで食べてくれたが。ちなみに、かにかま味のちゅ~るだった。

 

これは友人が撮ってくれた写真。「ちゅ~るとかどうでもいいねん。あんたうざいねん」とでも言いたげな、迷惑そうな猫さん・・・どうもすんません

 

この後、さらに別のハラール食品店「ザ ジャンナット ハラル フード」も覗き、ナスコで850円だったレバノン製のタヒーナ(ゴマペースト)が750円だったので買おうかどうしようかしばらく迷ったが、結局やめにした。でも買えばよかったかも・・・くよくよ。(優柔不断子さんね)

 

お買い物が終了したので、すぐ近くにある秘密の隠れ家的ネパール料理屋「ソルティーカージャガル」で飲食した。ここには過去に2回訪れ、記事を書いている。

 

ソルティーカージャガルについての以前の記事:

 新大久保のネパール食堂で炒り米が浮かんだ脂っこい焼酎を飲む

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/0a0024817cb84b6f372e99f984fb3f2a

 

 

以前頼んだことのある「ソルティぐるんデイドウセット」、略して「ぐるん定食」を頼んだ。そば粉を練ってオッパイ型っぽくしたやつも(中央陥没してるけど)、カレーも相変わらず美味しかった。そばがきって、なごみ系の味だと思う。

 

 

今回は初めて「のうみそ」という一品を注文してみた。そのまんまな名称だが、なんの脳みそかわからないので、友人が給仕の男性に質問すると、「シッポ」の脳みそだという答えが返ってきた。どうやら「シープ(sheep)」、つまり羊のことらしい。

 

カレー風味のスパイシーな仕上がりで、臭みやくどさが感じられない。今まで食べた脳みそ料理で一番かもしれない。

 

飲み物はビールやネパールの蕎麦焼酎など。私に勧められて友人が頼んだものの、半分以上残したジャイカッテ(ギーで炒めた米にネパールの焼酎を注いで加熱したもの)ももらって飲んだが、ジャイカッテは冷めるとギーが固まって浮いてくるので、熱いうちに飲むべきだと思った。

 

(おまけ写真1)

食料を探す鳩のペア。急いでいたので何もあげずにスルーしてしまった・・・

 

(おまけ写真2)

カーテン越しのうちのお客さんのシルエット。すずめ向けのお米食堂、営業中

 

(参考)

佳子さんのタマルヒンディとカルカデのレシピ記事

https://halal-life.themedia.jp/posts/4620360?categoryIds=951703

 

食べログ

ローズファミリーストア 

https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13179912/

 

(終わり)

 

 

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カタール首長とBOSSコーヒーのおじ様

2018-08-19 16:57:52 | 日本における中東

 

しばらく前のことだが、渋谷駅周辺を歩いていたとき、スクランブル交差点付近に駐車してあった車がふと目に入って、「ええ~こんなところでこんなものにお目にかかれるとは~~」と驚いて足を止め、じろじろ観察して一人で盛り上がったことがある。

 

車の後ろのガラス(リアガラスっていうんですかね)に貼られたこのステッカーを、私は見逃さなかった

 

 

これは、カタールのタミーム首長の肖像画。下の部分にはアラビア語で、「栄光のタミーム」(定冠詞を無視すると「タミーム・マジド」と発音)と書かれている。これに渋谷でお目にかかれるとは…窓が開いていたので車内を覗き込んだら、誰もいなかった。お買い物に行ったのだろうか。カタール大使館関係者の車かな?

 

2017年6月に、サウジアラビア・UAE・バーレーン(+エジプト等)がどう見ても不当なカタール封鎖を開始して、カタールがかつてない窮地に陥った時(軍事的に攻められる危険もあった)、封鎖に対する抵抗のシンボルとして、カタールの街角やカタール人・在住者のSNSアカウントが、このタミーム首長のイラストで満ち溢れたという。カタール封鎖は1年を経過した今も継続中で、終わりが見えない状態だ。

ここまで読んでくださった方にはお分かりいただけたと思うが、私はタミーム首長がけっこう好きである。私の中の中東アイドル(?)としては、たぶんガザ在住のハマースの政治局長イスマーイール・ハニーヤの次か、次の次くらいに好きかな・・・ 

 

フランスのマクロン大統領と握手するタミーム首長。身長差が歴然としていて、マクロン氏は居心地悪そう。タミームさん、背が高いんだよな。2メートル近くありそう

 

ロシアのプーチン大統領も子供サイズに見える。ふっ

 

 

これはガザ地区東部のイスラエルとの境界地帯で行われたデモ行進に参加して、スリングショットを手にして楽しんでいるイスマーイール・ハニーヤ

 

 

後日談

 

先日スーパーを徘徊していたとき、視界の端を横切った画像に脳が「はっ、ここにもタミーム・マジドのイラストが?!」と敏感に反応し、急いで振り返ったらこれだった。

 

BOSSコーヒーのおじ様・・・

 

タミーム・マジドと顔の向きも髪型も目の脇のシワもパイプの小道具も、全然違うがな。

 

こういうの、アラビア語翻訳者の職業病ですかね。いや、私だけか・・・っていうか、そろそろ眼鏡買い替えた方がいいのかも。

 

(参考)

2017年カタール外交危機https://ja.wikipedia.org/wiki/2017%E5%B9%B4%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%A4%96%E4%BA%A4%E5%8D%B1%E6%A9%9F

 

Glorious Tamim: 'You won and you were silent'

https://www.aljazeera.com/indepth/features/2017/07/glorious-tamim-won-silent-170718093327234.html

 

(終わり)

 

 

 

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十条のクルド料理店「メソポタミア」にまた行った。

2018-08-18 14:11:29 | クルド

 

前回の記事(こちら)に、「7月に吉祥寺で開かれていたグループ展にお邪魔した後、画家の皆さんと一緒に十条のクルド料理店で食事した」と書いた。その1週間ほど前にも、クルド人関係のボランティア仲間と同店で食事した(っていうか、私は主に酒を飲んでいた)ので、その時の分と合わせて写真を載せる。

 

クルド料理店「メソポタミア」について書いた以前の記事:

十条駅前にオープンしたクルド家庭料理・手芸カフェ「メソポタミア」

十条のクルド料理店「メソポタミア」でアラビア語会話をする

 

十条駅の南口からすぐの絶好のロケーションで、看板が自己主張しているからすぐわかる

 

 

いつものように、料理人のファーティマさんが笑顔で迎えてくれた。久しぶりに会ったら、日本語がますます上達していた

 

ファーティマさんの子供さんが遊びに来ていた(頭だけ見えている)。子育てと仕事の両立って、考えただけでしんどい

 

メニューが少し増えていた。肉抜きのムサカ?

 

ここに来たら毎回頼むラフマジュン(薄い小麦粉の生地に挽肉ベースの具を載せて焼いた料理)。500円でボリュームたっぷり。真ん中にサラダ(別途注文)をのせて折りたたんで食べると良いとファーティマさんに教えてもらった。美味しいし、野菜も摂れて一石二鳥。トルコでラフマジュンをテイクアウトで買うと、サラダが付いてきたが、こうやって食べれば良かったのだな。

 

これは人が頼んだもの。左がポテトの炒め物で、右はイチュリ・キョフテ(トルコ語の料理名、挽き割り小麦ブルグルをベースにした皮で挽肉などを包んで揚げた料理。クルド語でどういうのかは知らないので聞かないで)

 

以下の2枚は友人のともちゃんが撮影した分。これは茄子の挽肉挟み焼き(トルコ語で「カルヌヤルック」)のプレート

 

こっちはイチュリ・キョフテがメインのプレート

 

この店のビールの品揃えは私の好みに合わないが、ワインは珍しいものが色々あって面白い。ラクも各種カクテルもある。

 

アルメニアワインをグラスで飲んだ(アッシリアワインは高根の花だった)。 普通の赤ワインも柘榴ワインもそれぞれ美味しかった。柘榴ワインは甘いかと思ったが、そうでもなく、ほどよい酸味があった。アルメニアのイメージ、急上昇~

 

 

クルド文化協会事務局長のワッカス・チョラックさんが編集した貴重な日本語・クルド語・英語併記の多言語辞書が置いてあった。最近出版されたらしい。いずれCDを付けてくれないかな~

 

クルド料理は初めてだという画家の皆さんにも非常に気に入っていただけたようだ。美味しいし、値段も手頃だし、雰囲気もいいし、駅から近くて便利だし、いいお店だと思う。これからも末永く続けてもらいたいものだ。

 

食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13212001/

 

(終わり)

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吉祥寺にグループ展「フィレンツェの窓」を見に行って酒を飲む

2018-08-16 16:06:44 | イタリア

 

今年の夏は暑かったですね!(終わったフリをしてみる)

でも残暑がまだまだ厳しい。湿気が憎い・・・

体力と気力が落ちてブログ更新どころじゃなかったが、涼しい日もあったりしてそろそろ回復してきたので、久しぶりに更新。

 

7月に吉祥寺の「リベストギャラリー創」というところで「フィレンツェの窓」と題したグループ展が開かれ、フィレンツェでテンペラ画を描いていた友人の坂岡知子さん(以下ともちゃん)が出品しているというので、本人が一時帰国して在廊していた26日に遊びに行った。随分日が経ってしまったが、今回はその時の写真を載せる。私が自分で撮った写真と、ともちゃんのSNSのページから拝借した写真がまざっているので、ご了承を。ボケた写真が私の分だと思っていただければ、大体間違いないと思う。ふっ


フィレンツェで創作してきた日本人アーティスト5人の作品が並ぶアートな空間


ともちゃんの絵はこれ。トスカーナの田舎の風景や小鳥を頭にのっけた女性、猫などテーマは様々

 

私には絵の審美眼が全くないので、技術的なことはさっぱりわからないのだが、やはり猫の絵に心惹かれてしまう。ねこ好きだもの(みちを)

 

 

フィレンツェのシンボル、ドゥオーモ様(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)には猫がよく似合う

 

窓辺にはこんなコーナーもあった。フィレンツェの伝統技術、マーブル紙の模様や色って、なんだかサイケデリック

 

 

ここにも猫作品。花瓶??後ろにある酒瓶は、振舞い酒。もちろん私は、ここぞとばかりに飲んだ。つまみのオリーブなどもあって、非常に美味しかった。さすがイタリア関係者の集まりである。

 

画家の3人。真中がともちゃんだ。みんな芸術家らしいオーラを出している

 

振る舞い酒をいただきつつ、画廊の方たちとおしゃべりしていた時、「あなたも画家?え、違う?いかにも画家って雰囲気だわ~」と言われた。くちゃくちゃの髪の毛や質素な服装(襟ぐりが伸びたユニクロのTシャツにジーンズ)が、芸術家感を醸し出しているのだろうか。その場にいた本物の画家の人たちは、こんなこ汚い恰好してなかったが。

 

画廊が閉まったあとで、連れだって十条に出てクルド料理屋でご飯を食べたので、次回はその時のことを書こうと思うが、いつになるやら・・・

 

このグループ展を取り上げた読売新聞の切り抜き。オンライン記事はこちら(有料記事だけど)

 

 

(終わり)

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