外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2022年たぶん12月

2022-12-29 08:36:07 | 日記

 

 

今回は年末スペシャルということで(?)、全然進まない旅行記を脇に置いといて、久しぶりにまとめ書き日記。まあ、まとめ書きっていうほどの量でもないけどね…ふっ

 

 

12月某日

冷蔵庫を開けると、ストロングゼロの酎ハイの缶が開いたものが入っている。自分で入れた覚えはない。

 

おやおや、誰が入れてくたのかしら? 心優しい妖精さん(アル中担当)が私への贈り物として、寝ている間にこっそり入れてくれたのかしら?

 

さっき起きたばっかりだし、まだ昼間だけど、せっかくだから一口くらい飲もうかしら、うふふ~

 

ごくごく(一口じゃない)

 

うむ、ちょっと気が抜けてるけど、気になるほどではない。ちゃんと酎ハイの味がする(当たり前)。

 

妖精さん、どうもありがとう!さあ、贈り物もいただいたし、今日も一日がんばろう~

 

パタリ(冷蔵庫を閉める音)

 

~完~

 

 

最近私は、こういう一人芝居をしょっちゅうやっている。

 

寝る前に缶酎ハイを飲むにあたって、全部飲み切らずに少し残しておいて、翌日の自分へのプレゼントとして、飲みかけの缶を冷蔵庫に入れておくよう心掛けているのだ。起きてからすぐ缶酎ハイを開けるのはさすがに気が引けるが、すでに開いたものを少し飲むくらいなら、やましい気分にならないからだ。

 

しかし、残り物をそのまま飲むのも味気ないので、自分が残したのではなく、妖精さんが差し入れしてくれたことにし、ファンタジーの次元に持ち込むことで、心温まるエピソードにするという演出を手掛けるようになった。我ながら芸が細かい。

 

問題は、最近缶酎ハイを残さずに全部飲んでしまうことが増えてきて、妖精さんの出番が減ってしまったことである。これはよくない傾向だ。

 

う~ん

 

ロング缶を買うべきかな・・・

 

 

猫さん「やめときなさい」

 

 

 

12月某日

1束58円だったから、つい2束買ってしまった小松菜の使い道に悩む。

 

野菜や果物、肉類は週に2回ほどまとめて買いこんで、適当に切って冷蔵・冷凍保存するのだが、私が調理するのは一日一回、夜だけだし、一人暮らしなので、買い過ぎると食材が余りがちなのだ。たいてい一品しか作らないし。

 

それに加えて、私はイタリア帰りの人間特有のカルマを背負っている。

 

それは、「イタリア料理を作る時に、和食材を入れてはいけない」というプレッシャーだ。つまり、パスタの具に小松菜やシイタケなどを入れてはいけないし、納豆なんてもってのほかである。醤油やみりん、味噌といった和の調味料もダメ。

 

私はスパゲッティーニかペンネを具沢山のソースで和えて食べることが多いので、安いからといって和食材を大量に買い込むと、困った事態になりがちだ。なお、サラダを添える際も、和風ドレッシングを使う訳にはいかない。豆腐などもサイドディッシュにできない。

 

イタリアから離れてもう長くなり、その呪縛は大分薄れてきたのだが、それでもあの国が私の中に植え付けた「食のタブー」はいくつか残っていて、なかなか消えてなくならない。だから、なるべく和食とイタリア料理の両方に使える食材を買わなければならないのだ。

 

イタリア帰りって、大変だなあ…(私だけ?)

 

 

バーミヤンの猫型配膳ロボット「細かいことは気にすんにゃ~」

 

 

 

12月某日

両親からのお歳暮をようやく受け取る。

 

宅急便を受け取ることは、私にとって非常に難易度の高いタスクのひとつである。

 

なぜなら、昼間は寝ているし、起きていてもヤマンバ(ギャルじゃない方)のような恰好だから出たくないし、再配達の手配をして、人間に変身して配達を待つのも億劫だからだ。

 

集荷所が家の近所なら取りに行くのだが、歩いていけない場所だとそういう訳にもいかない。

 

そういうわけで、不在通知を数日放置した後、勇気を出して再配達を頼んで、ようやく受け取ったお歳暮はこれだ。

 

金色の眩しいヤツ

 

 

ごくごく(一気飲み)

 

ヱビスは美味しい。苦労して受け取った甲斐があるというものだ。

 

それにしても、私以外にも宅急便の受け取りが苦手な「おうちヤマンバ」(かわいく命名)の仲間は日本全国に少なくないと思うのだが、みなさんどうやってこの問題を切り抜けているのだろうか。

 

一度「全国おうちヤマンバ大会」を開いて、相談したり、愚痴を言い合ったりしたいものだ。その場合、ZOOM等のオンラインミーティングになるだろう。そして、なにしろ全員ヤマンバ(ギャルじゃない方)なので、画面で姿を見せることを嫌がり、音声だけの参加となることだろう。微妙な会になりそうだな~

 

 

通りすがりの猫さん「ヤマンバとは目を合わせたくにゃい」

 

 

 

今回のまとめ書き日記はここで終わり。

 

もうちょっと書きたかったが、年々心身ともに衰えて、たくさん書けなくなっているので。来年はもっと頻繁に更新して、なるべく早く旅行記を終わらせたいのだが、分不相応な野望かしら…

 

 

(おまけの猫ワイン写真)

 

 

かわいい…甘口だから買わないけど。

 

 

それでは、皆さんよい年末年始をお過ごしくださいね。

 


来年もよろしくお願いいたします~

 

 

(終わり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (6)
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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(8)~ローマ2日目・モスクと猫編(後半)~

2022-12-07 09:54:38 | イタリア

 

 

毎日ぼんやり過ごしているうちに、今年もとうとう最後の月に突入してしまった(デジャブ)。日本の首都圏では寒い日が続いているが、皆様いかがお過ごしだろうか。

 

うちの安アパートは窓の建付けが悪いせいか(まともなカーテンを掛けてないせいもあるかも)、昼間目覚めて室温をチェックしたら10度前後だったりして、かなりサバイバルな状況だ。昼間はエアコンとコタツをつけ、夜は毛布を重ねて凌いでいるが、もういっそ冬眠したい。恒温動物って、大変だなあ…

 

というわけで(?)、また間が空いてしまったのだが、今回はローマ滞在2日目の話の続き。ローマモスクを訪ねて行って、写真を撮らせてもらい、帰りがけに門番の男性にお礼として少しお布施を渡そうと思ったら、「寄付金?それは猫のエサ代か?」と言われた、というところで終わっていた。(前回の話

 

それを聞いた私が目の色を変えて(たぶん)、「猫のエサ代? ここには猫がいるんですか??」と勢い込んで尋ねたら、彼はこちらにやってくる猫を指さした。

 

おお~

 

キジ白の美猫さんが~

 

 

ぐいぐい来る~

 

 

やっぱりモスクには猫がいなくっちゃね!うふふふ、ふふふふふ(不気味)

 

盛り上がる私を見て、門番氏も心なしか嬉しそうだった。彼が猫を餌付けしているそうで、全部で4匹いるが、昼間は暑いから他の猫はどこか涼しいところに隠れているとのことだった。この猫の名前は「Marocco」(マロッコ)だという。イタリア語でモロッコのことだ。

 

モロッコちゃんは私がエサを持っていることを敏感に察知し、すり寄ってきてくれたので、日本から空輸したいなば食品の「焼きかつお」やちゅ~るを振舞った。

 

いなば食品のスローガンは「世界の猫を喜ばす。」そのまんまやん。

 

 

私が猫好き丸出しでエサをあげたり写真を撮ったりするのを見て、さっきまで冷たかった門番氏の態度が一気に軟化。「預言者ムハンマドは、床に置いた外套の上で寝ている猫を起こさないため、袖部分を切り落として外套を着た」という逸話を教えてくれたので、その話は日本の猫好きの間でも有名だと逆に教えてあげ(私の周りだけかな)、預言者の教友で、猫好きで知られるアブー・フライラ(アラビア語で「子猫のお父さん」という意味の呼び名)の話などをして盛り上がった。(参考

 

すっかり打ち解けたところで、彼が「モスクの中で暮らす人たちがいるから、訪問客は決まった日時にしか入れないが、入り口の前で写真を撮るのは構わないし、外階段の上から見える小モスクの写真も撮っていいから、もう一度行って来たらどうか」と言ってくれたので、再び撮影しに行った。でもすでに十分写真を撮っていたし、小モスクも発見できなかったので、早々に戻った。

 

戻ったら、モロッコちゃんが水を飲んでいたので写真を撮っていたら、また何かくれるのかと期待してすり寄ってきたので、ちゅ~るビッツをあげる。残りのちゅ~るは門番氏に託した。

 

 

あのカバンの中にまだ美味しいものがある気配がするにゃ~

 

 

さて、お腹いっぱいになったから、どっかで昼寝するにゃ~

 

 

よく見ると、後頭部が刈り上げ君。

 

 

猫が立ち去ってから、しばらく門番氏とお喋りした。猫の名前から推測できるように、彼はモロッコ人だったが、長年イタリアに住んでいて、ここの暮らしに満足しているとのことだった。

 

アラビア語のフスハー(標準語)が話せるかどうか聞いてみたら、話せるとのことだったので、練習のためイタリア語からアラビア語に切り替えて話させてもらった。アラブ人はフスハーが苦手な(話せない)人が大半なのだが、宗教関係者は話せることが多いのだ。アラビア語で話しつつも、時々頭が混乱して、ついイタリア語の単語が混ざったりしたが、なにしろ相手は両方できるので、何の問題もなく通じた。言葉が通じるって、素晴らしい。

 

話し始めてわりとすぐに、案の定「何歳か、結婚しているか、子供はいるか?」等と聞かれた。アラブ人男性との会話で避けては通れない質問だ。私が年を正直に答え(驚いていた、うふふ~)、「結婚はしてない。自由に旅したいから」と適当に答えると、彼は少し考えてから、「その方がいい」と真顔で言ってくれた。「建築家か?」とも2,3度聞かれたので、このモスクを訪問する建築家は少なくないのかもしれない。あまり類を見ないデザインのモスクだから。

 

別れ際、「明日の午前中はモスク内部が見学可能だから、また来なさい」と言ってくれたが、間に合うように早起きできる自信がなかったので、「来られたら来ます、インシャ―アッラー」とだけ答えてモスクを後にした。

 

帰りは鉄道で帰った。グーグル先生に聞いたら、行きに通った高架のある駅が「Campi Sportivi」駅で、そこからFlaminio(フラミーニオ)まで列車が通っていることが判明したのだ。フラミーニオからテルミニ駅までは地下鉄1本でいける。これで来たら楽だったのに、気づくのが遅かったわい…

 

フラミーニオ駅にはすぐ着いた。暑い中歩き回って疲れたので、少し休憩する事にして、広場の近くのバールでプロシュット・コット(Prosciutto cotto、加熱済みのハム)とチーズを挟んだパニーノとビールを取り、外のテーブルで通りを眺めながらゆっくり食べた。ぼんやりしてる間にパニーノを温められてしまったが、イタリアなのでハムもチーズもパンも美味しかった。サルデーニャ製の冷えたビールも当然美味しい。

 

 

 

 

おこぼれのパンくずを狙って待機しているすずめが道路にいたので、パンの具の入っていない部分をちぎって投げてあげたら、小型戦闘機のように飛んできた。

 

 

こちらのすずめは色が薄め

 

 

パン屑ゲット

 

 

ハトも乱入

 

 

結局半分くらいパンをあげてしまった。

 

 

食べ終えてから、メトロでテルミニ駅に戻った。疲れていたから、夜はもう外出しないことにして、駅構内のスーパー・コナドで夕食を買って帰ろうと思ったが、道に迷ってたどり着けなかった。方向音痴って、かなしいことね…仕方がないので、地下のバールで生絞りのオレンジジュースを飲んで一息つき、ホテルに戻ることにする。

 

 

ここもイタリア南部系のバール

 

 

美味しそうな南部の郷土菓子も売られている。

 

 

ホテルの部屋に戻って、道すがら買ったビールをぼんやり飲んでいたら、エリザベッタさんがノックした。「部屋にあった飲みかけの赤ワインの瓶を冷蔵庫に入れておいたのよ。冷えていた方が美味しいだろうと思って」と言って、瓶を渡してくれる。イタリア人も夏は赤ワインを冷やすのか、と意表を突かれたが、礼を言って受け取っておいた。親切な人だ。

 

よく冷えた赤ワインの瓶を眺めていると、うちの母がかつて私が里帰りする度に、「何飲む?赤ワイン冷やしておいたよ!赤ワインって冷やすものなんでしょ?」と言っていたことがふと頭に浮かんだ。私はその度に「お母さん、赤ワインは冷やしちゃダメ。冷やすのは白ワインよ」と訂正したものだが、イタリア人も赤ワインを冷やしているんだから、母はあながち間違っていなかったのかも…

 

ビールとワインを飲んでから、しばらく昼寝したら、少し元気が出たので、夜8時頃夕食の買い出しにまたテルミニ駅に出た。今回はコナドが発見できた(地上だと思い込んでいたが、地下にあった)。

 

 

ビタミン補給のため、生オレンジジュースを購入。セルフサービスでペットボトルに詰める方式。

 

 

総菜コーナー。クスクスもある。

 

 

アジア食品コーナー。即席めんが充実している。

 

 

インスタント味噌汁がヨルダン製のホンムスの隣りに並んでいる。

 

 

紙パック入りのワインコーナー。ベンチ飲みによさそう。

 

 

結局オレンジジュースの他にライスサラダ、あんず数個、白ワイン(瓶入り)を買った。合計約10ユーロ。ホテルに帰ってシャワーを浴びてから、テレビのウクライナをテーマにした討論番組を眺めながら食べた。出演者は皆怒っていて、大声で一斉に喋っているのに、なぜか会話が成り立つというイタリア的な展開だった。ライスサラダは量が多かったが、ビネガーが効いてさっぱりしていたので完食できた。夏の食欲のない時はこれが一番だ。

 

 

 

 

翌日はトレビの泉やパンテオンなどの王道の観光スポットに寄りつつ、その近くの保護猫施設を見に行くつもりだった(モスク訪問はもう頭になかった)。熱中症にならないように気を付けなければ・・・

 

 

(続く)

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