外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(15)~ヨルダン3日目アンマン街歩き編~

2023-07-31 20:40:17 | ヨルダン(猫中心)

 

 

ヨルダン3日目は、ホテルで洗濯したり、まとめてPC作業をしたりしてゆっくり過ごし、近場を散策した程度で遠出はしなかった。旅の疲れを緩和させるための休養日だ。

 

 

昼近くなってから出かけ、まず日本円を両替しにいった。

 

 

ダウンタウンの両替所

 

 

アンマンのダウンタウンには、両替所が数軒集まっているので、4,5所か回ってレートを聞き、一番良かったところで替えた。日本円を扱っていないところもあった。どこも概ね適正レートで、大きな違いはなかった(1万円が50~52ディナールだった)。

 

 

両替を済ませてから、セルビス(乗り合いタクシー)に乗って、ダウンタウンに隣接する高台のジャバルウェブデに登った。ジャバルウェブデは、ジャバルアンマンのレインボーストリート界隈と同様、オシャレスポットとして知られており、雰囲気の良いカフェが集まっている。てっぺん辺りのパリサークル(ロータリー)に隣接するフランス文化センターでは、アラビア語ヨルダン方言のコースも開講されており、アンマン在住時に通ったことがある。

 

 

セルビスをパリサークルで降りて、その近くの比較的空いているカフェに入ってみた。

 

 

ここ

 

 

 

私は普段はオシャレな店を敬遠しているのだが(結界が張られているかのように近づけない)、アンマンのオシャレカフェに興味があったので、思い切って入ってみたのだ。

 

 

アラブ音楽がかかっていて、ヨルダン人の若い女性のグループが、それに合わせて楽しそうに歌っている。外国人は私一人だけだった。

 

 

オレンジ・バジルジュースを注文

 

 

フレッシュなオレンジジュースにバジルの風味がとても爽やかだ。ガラスのポットに入ったレモンとミント入りのデトックスウォーター付き。さすがオシャレカフェである。

 

 

会計を頼むと、ジュース代3.5ディナールに水代と税金とサービス料が加算されて、5ディナール余りだった。約千円だ。ジュース1杯しか飲んでないのに千円とは…アンマンのオシャレカフェ、おそるべし。それなのに、ヨルダン人のグループやカップルは盛大に飲み食いしていた。富豪か。

 

 

 

 

やはり分不相応にオシャレカフェなどに入るべきではなかったと反省しつつ、散歩がてらダウンタウンまで歩いて下った。

 

 

欧米人の客が多いカフェもあった。

 

 

骨董品屋のウインドー 木彫りのビクターの犬が可愛い

 

 

オシャレスポットっぽい壁画

 

 

ダウンタウンまで降りて、ホテルの方に向かう。

 

 

水を飲む猫に遭遇

 

うま~

 

 

猫にエサをあげるおじいさん

 

 

昼寝猫

 

 

上を見上げたらすずめ

 

 

シリア菓子が買える店

 

 

流行っているシャワルマ屋

 

 

この店でチキンシャワルマのサンドイッチをテイクアウトした。ちなみに、チキンのシャワルマサンドの小は0.5ディナールで、さっきのジュースの10分の1の価格だった。

 

 

ホテルでサンドイッチを食べてビールを飲み、昼寝してからPC作業などをスローモーションでやる。

 

 

夕方また出かけ、バスに乗ってラガダン・バスターミナルまで出た。

 

 

 

ラガダン・バスターミナルには市場や飲食店が入っていて賑やかだ。

 

 

 

 

ここのサンドイッチ屋で、またチキンのサンドイッチ(シャワルマではなく串焼きのシシタウーク)を買い、奥のテーブルに座って食べたのだが、途中で警官がやってきて調理場をチェックし、何やら小言を言っていた。衛生管理の指導だろう。夏場は食中毒が多いからねえ…

 

 

 

 

またバスに乗ってダウンタウンに戻り、酒屋に寄ってアラクとビールを買って帰った。

 

 

10%のペトラビールはお買い得(5%のと同じ値段)

 

つまみ

 

 

ヨルダンは全般的に物価が高めだが、アルコール類が特に高いのでキビシイ。食事はサンドイッチで済ませて食費を抑え、その分を酒代に回す私。酒飲みの鑑じゃなかろうか…

 

 

「たわごとが聞こえたニャ」

 

 

(続き)

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(14)~ヨルダン2日目後編・昔のアパートと餌付けおじさん~

2023-07-30 06:22:17 | ヨルダン(猫中心)

 

 

今回から、途中まで書いてそのままになっていた2022年の旅行記をようやく再開する。ヨルダン2日目(旅の開始から1週間も経っていない時点)の話の後編からだ。前編を更新したのは今年の5月7日で、その後旅行の準備で忙しくなり、約1か月後には新たな旅に出てしまったので、ブログを書く余裕などなかったのだ。まあそれ以前も、休み休みの匍匐前進レベルでしか更新してなかったんだが…

 

ヨルダン2日目の前編は、アンマン在住の友人Hinaさんとランチやお茶をした後、私がかつて住んでいたアパートを見に行くのに付き合ってもらった、と書いたところで終わっていた。(2022年の旅日記を最初から読みたい方、おさらいしたい方はこちらからどうぞ)

 

 

私はアンマンに滞在していた時(2013年~2014年頃)、ダウンタウンに隣接するジャバルアンマン(文字通りには「アンマン山」だが、実際には丘レベルの高さ)のてっぺんの辺りにあるアパートに住んでいた。Hinaさんとお茶をしたアブダリモールからは少し距離があるが、彼女の車で連れて行ってもらったら、すぐに着いた。車があるって、素晴らしい。

 

 

アパートは一見、昔と変わっていなかった。

 

 

私が住んでいたのは、道路の反対側の裏庭に面した半地下の部屋で、上の階には大家さんの息子さん一家(パレスチナ人)が住んでいた。大家さんの息子さんは私とほぼ同年代で、昼間サラリーマンとして働く傍ら、アパートの管理人としての役割を果たしており、何か壊れた時や断水の時(よくあった)などに、しょっちゅうお世話になったものだ。

 

長い間ご無沙汰した後に連絡もせず訪ねて行ったのだが、彼も奥さんも子供たちも家にいて、「よく来たね!」「さあさあ上がって!」と、とても歓迎してくれ、コーヒーや自家製の焼き菓子で私たちをもてなしてくれた。

 

彼らの家の玄関付近にいた野良猫さん

 

 

大家さんの息子さん夫婦には息子が5人いるが、私が関わることが多かったのは、一番下のハイサム君と次男のアハマド君だった。ハイサム君は私がいた頃、まだ年端のいかないやんちゃな子供だったのだが、今はすっかり成長して、大人しい少年になっていた。次男のアハマド君はもう結婚していて、今はトルコで暮らしているとのことだった。私はアハマド君がまだ中学生くらいだった頃、高いところに登って降りられなくなった白猫を、身を危険に晒して救い出すところを目撃したことがある。あの時、彼は王子様のように輝いて見えたものだ…白猫の方はデカくてふてぶてしい、姫っぽくない猫だったが(たぶんオス)。なお、この日いただいたお菓子は、料理好きの3男君(名前は失念)が焼いたものだった。

 

私がいた頃、大家さんの息子さん夫婦には男の子しかおらず、「女の子が欲しいのに、生まれるのは男ばかりだ」と嘆いていたが、その後待望の女の子が生まれていて、一家のアイドルのように可愛がられていた。

 

もうそのアパートの建物に住んでいるのは、彼らだけだということで、私が住んでいた部屋もずっと無人の状態で閉め切られていた。部屋を見せてもらうのは支障がありそうな雰囲気だったので、裏庭だけ見せてもらうことにした。建物の脇の階段を下りて、裏の方に回る。

 

懐かしいドア…

 

 

裏庭のベンチスペースが青く塗られていた(微妙)

 

 

もうエサをあげる人がいないせいか、最近庭にやって来る猫はめったにいないという話で、がらんとして寂しい感じだった。かつては私の隣に住んでいたインド人男性がよく猫たちにミルクをあげていたが、彼もずっと前に別の所に引っ越してしまっていた。隣の建物に住んでいたフィリピン人たちも猫好きだったようだが、彼らもいなくなったのかもしれない。

 

 

隣りの建物との境の塀。かつてふぁーちゃん(同居していた猫)が子猫を咥えてジャンプしていたところだ。

 

 

 

ふぁーちゃんと子猫たちがいた頃の庭

 

 

 

 

 

私が帰国してしばらくの間は、まだふぁーちゃんたちが庭に来ていたそうだ。

 

 

その頃に大家さんの息子さんが撮って送ってくれた写真

 

 

 

ふぁーちゃんとその子供たちは、どこへ行ったんだろう。もう10年近く経つから、誰もいなくなってしまったかな…

 

 

 

暗くなってきたのでお暇して、近くの第2サークルでHinaさんとも別れ、散歩がてらダウンタウンまで歩いて下った。

 

 

途中で見かけた美猫さん

 

 

第2サークルと第1サークルの間にあるラブリーなイラク大使館

 

 

アンマン有数のお洒落スポット、レインボーストリートの界隈

 

 

レインボーストリートの酒屋でワインを買ったら、値切ってないのに14ディナールのところを12ディナールにしてくれた。ヨルダンの酒税の高さについて、愚痴を言い合ったせいかもしれない。

 

ダウンタウンまで降りてから、前夜も行った酒屋でビールも買い、そのそばにあった串焼き肉がメインの食堂で夕食を仕入れようと思って近づいたら、店の前に出されたテーブルで飲み食いしている客のおじさんと目が合った。

 

そのおじさんに、この店にサンドイッチはあるかと聞いてみたら、うなずいて店主に声をかけ、私のためにサンドイッチを作るよう言ってくれたので、カバーブのロールサンドをテイクアウトで注文する。店主はもう店を片付け始めており、渋い顔をしていたが、おじさんに説得されて仕方なく再び火をおこし、肉を焼き始めた。

 

肉が焼けてサンドイッチが出来るまで、ものすごく長い時間がかかった。その間私は空いている席に座って待っていたのだが、それを見ていたさっきのおじさんとその連れが何を思ったのか、自分たちのテーブルにあるホブズ(ピタパン)にラブネ(水切りヨーグルト)をつけ、1口大にちぎって、交互に私に差し出し始めた。

 

私は最初、条件反射でそれ受け取り、深く考えずに食べていたのだが、途中でふと、「なぜ私は、このおじさんたちに餌付けされているのだろうか」と疑問に思い始めた。このままでは、サンドイッチが出来上がる前に満腹になってしまうし、衛生的にも問題があるだろう。おじさんたちはホブズを手でちぎっていたので、直接口を付けたものではないのだが、もしも彼らがコロナだった場合、確実に伝染るだろうし、そもそもコロナ以前の問題ではないか。

 

 

 

 

 

ようやく出来上がったサンドイッチの袋を手にぶら下げ、おじさんたちに挨拶してホテルに戻った。

 

フロントのおじいさんに、Wi-Fiが使えるようになったか尋ねたら、「故障しているからまだ使えない。たぶん明日には直るよ、インシャーアッラー」などと言う。私が激怒した猫の形相になり、「Wi-Fiがあるからこのホテルに泊まることにしたのよ~ないんなら、ここには泊まらなかったのよ~シャ~~!」と騒ぎ立てたら、それを聞いていた従業員のルーマニア人女性(金髪でジャージ姿)が間に入り、ホテルにあるモバイルルーターを後で部屋まで持って行ってあげると言ってくれた。ウクライナもそうだが、ルーマニア、ジョージアなどの東欧から出稼ぎに来ている女性は、イタリアでもトルコでも、ヨルダンでもよく見かける。

 

部屋に戻ってからしばらく待っても彼女は来なかったので、今日はもう来ないだろうと思い、シャワーを浴びてビールとワインを飲み、サンドイッチを食べた。もうすっかり冷めていたにも関わらず、肉がジューシーでスパイスと塩が効いていて、非常に美味しいサンドイッチだった。

 

夜中の零時を過ぎてから、そのルーマニア人女性がドアをノックした。彼女は本当にモバイルルーターを持ってきてくれ、スマホとPCに繋いでくれて、何か問題があったらいつでも言ってねと微笑みながら去って行った。天使か。

 

 

フランスのオレンジという通信会社のモバイルルーター

 

 

日本で使っていたモバイルルーターと同様、サクサク繋がり、突然切れたりすることもなかった。普通にホテルのWi-Fiを使うよりずっといいネット環境だ。

 

シャワーも食事も済み、懸案事項だったWi-Fi問題も解決したので、この日は早めに寝ることにした。前日の移動の疲れがまだ残っているのに、一日中出かけていたから、休息が必要なのだ。翌日も遠出はせず、近場を散策する程度にするつもりだった。もう若くない身体で無理をすると、すぐ行き倒れそうになるからな…

 

 

 

(続く)

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海外旅行を終えて、無事に帰国しました~

2023-07-25 19:03:24 | 海外旅行

 

 

約1か月半に渡る長旅を終え、先日ついに帰国した。

 

日本で廃人のような暮らしを続け、気力も体力もなくてへなへな状態だったのに、暑い時期に暑い地域(中東)に敢えて出かけたので、まさか無事に帰れるとは思わなかったぜ…

 

今回訪れた国はトルコ、イラク(クルド人自治区のみ)、イラン、フランス(パリとその近郊のみ)。当初はイタリアにも寄る予定だったが、日程と費用等の関係で厳しくなり、結局行くのを諦めた。まさかの「イタリア飛ばし」である。(新幹線のぞみの「名古屋飛ばし」に匹敵) 

 

フランスもどうしようか迷ったが、結局予定通り行くことにした。でも、ヨーロッパは物価が高いから(しかも円安)、今後はなかなか行けないかもしれない。っていうか、仕事を探さないとな…

 

 

すでに帰国したわけだが、前回と前々回に引き続き、今回もとりあえず旅の写真を適当に選んで載せるに留め、次回から旅行記を再開することにする。去年の旅行記ですけどね…

 

ちなみに、今回の写真は全てパリで撮ったものだ(ホントよ)。パリは最高気温が30度に達することなく、毎日涼しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に帰ってきたはいいが、今度は日本の猛暑に脅かされている。試しにエアコンを消して寝てみて、午後14時頃に起きたら、室温が35度でコワかった…

 

日本よりもさらに気温が高く、しかもエアコンが普及していない地域(イタリアとか)で暮らしている人も多いと思うが、皆さんお体に気を付けて、無事に夏を乗り切っていただきたい。

 

 

では、今後ともよろしくお願いいたします~

 

 

(終わり)

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引き続き旅行中です~(まだ生きてます)

2023-07-04 18:23:39 | 海外旅行

 

 

前回「現在海外旅行中です」ということで、取り急ぎ写真だけ適当に選んで載せた。今もまだ旅先なので、引き続き写真だけで失礼する。ちなみに、今回の写真は全てイランで撮ったものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅も後半に入り、山場を越えて(=私にとって難易度の高い国をクリアして)終わりが見えてきた状態だ。暑さが厳しくなる時期だし、年も年だし、元々体力がないので、スローモーションの低空飛行で行こうと思う。皆さまもお体に気を付けて、夏を乗り越えてくださいませ~

 

帰国してもきっと暑さでへなへなだと思うが、なるべく早く旅日記を書きたいものである。去年のやつの続きを…

 

 

(終わり)

 

 

 

コメント (2)
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