外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2015年年末の台湾旅行~モスク編~

2021-04-24 17:56:28 | 台湾

 

 

今回から数回にわたって、2015年の年末に妹と出かけた短い台湾旅行の写真を載せる。

 

ふと過去ブログを振り返ってみて、この台湾旅行については「猴硐」(houtong)の「猫村」に行った時の写真のみをアップし、それ以外の写真は放置していたことに気が付いたのだ。そもそも台湾というカテゴリーを作っていなかった。すっかり書いた気になっていたのだが・・・

 

「猫村」についての過去記事はこちら:

 

年末の台湾旅行・猫村(前半)

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/87a3f8e1102c02b078eee64c9a0e0b72

 

年末の台湾旅行・猫村(後半)

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/1c98835bf89bd68a2a63f8f0367772d7

 

 

適当に撮った写真で枚数も少ないし、当時のことは例によって記憶の彼方なわけだが、それなりに発掘してアップしたいと思う。さくさくっと(いんしゃーあっらー・・・)

 

というわけで、今回のテーマはイスラム教のモスク。台湾最大のモスクだという「台北清真寺」を訪れたのだ。かつてアンマンで一緒にアラビア語ヨルダン方言の講座に通った猫好き仲間の台湾人の友達に案内してもらった。

 

モスクは動物園や猫スポットと同様、海外に旅した時に私が訪れることにしている場所の1つだ。ソウルに行った時も中央モスクを見学した。東京ジャーミイなどもそうだが、非イスラム諸国のモスクというのは、なかなか興味深いものだ。

 

右から左に読む看板。アラビア語に合わせたわけではないだろうが、ピッタリだな。

 

 

ネットで調べたところによると、台湾にも、たまに右から左に書かれた看板があるらしい。日本にも昔あったな。(私はその世代じゃないですが、念のため)

 

 

もう1つの看板

 

 

外観

 

 

コンクリートそのままの地味な建物に双子の金色のドームが輝いている。こういうの、地味派手って言うんでしょうか。

 

台湾最大規模という話だが、東京ジャーミイよりずっとコンパクトな印象だ。台湾の他のモスクはもっと小さいのだろう。

 

誰もいなかったが、中に入れたので見学させてもらった。

 

清潔感のある簡素な内装。色ガラスがポイントか。

 

 

説教壇は木製

 

 

コーランの最初に出てくる一節

 

 

五大基礎は分かるが、六大信仰はわからないな・・・

 

 

外塀の装飾

 

 

長居せず、写真を撮ったら退出して、辺りを散策した。

 

 

モスクの近くで見かけた標識。コスモスのイラスト入りでかわいい。

 

 

(おまけ)

 

台北清真寺についての記事

https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/794

 

ウィキペディア

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E5%8C%97%E6%B8%85%E7%9C%9F%E5%AF%BA

 

 

 

(続く)

 

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中野に出来たアラブ料理と水煙草の店「ゼノビア東京」

2021-04-17 18:37:16 | 日本における中東

 

 

今回は、今年1月に中野駅北口すぐの中野サンモール商店街にオープンした「ゼノビア東京」を3月の終わりに訪れた時の話。

 

この店は広尾の「ゼノビア」の支店で、2号店である麻布十番の「ゼノビアカフェ」に続く3号店。シリア人シェフの作る本格的なアラブ料理をじっくり味わえる本店とは違い、ファーストフード的な趣向の店で、テイクアウトもイートインも可能。重厚な雰囲気の本店とは違って、1人でも入りやすく、アラブ料理が手頃な値段で気軽に楽しめる。また、シーシャ(水煙草)カフェを兼ねているのも特徴だ。

 

商店街の中で異彩を放つ煌びやかな外観

 

 

この1階部分はテイクアウトと作業用のスペースで、本格的な窯も設置されていた。メニューにある料理やお菓子の他、トルコのゴマパン「シミット」のミニバージョンなど、メニューにないものも売られていた。見ただけで「これは絶対美味しいに違いない」と脳が判断する類の品々だ。コロナ蔓延の時代に外食はちょっと、でも外国旅行の気分は味わいたい、という人におススメ。

 

2階のイートインスペースには、店の正面左脇のうらぶれた路地を入って右手の階段を上っていく。一見入りにくい雰囲気だが、入ってみたら普通の店なので大丈夫だ。ちょっと薄暗くて、ランプの色合いが怪しいだけさ。

 

 

 

 

 

 

このコロナ全盛のご時世に、水煙草カフェというのはいかがなものかと不安を抱いていた私は(アラブ諸国ではコロナ感染拡大対策のため、飲食店での水煙草の提供は軒並み禁じられている)、黒いマスク姿の店員さんに換気について最初に質問したのだが、彼は「換気はバッチリだよ。ここにも、ここにも、あそこにも換気装置がある」と、何か所か指差して教えてくれた。店内で水煙草を吸っていたカップルは、窓際に座って窓を少し開けていたし、他のお客はいなかった。

 

どうやら大丈夫そうだと判断した私たちは、席についてメニューに目を通した。

 

食事メニュー 料理は全てハラールだ。

 

 

メニューは限定的だが、本店にはなかったミニピザ・スナック的なスイハ(本来のアラビア語の「スフィーハ」を言いやすくしたと思われる)やローストチキンなどがある。

 

 

 

 

ケバブライスが500円はお得だと思う。バクラワ(バクラバ)、バスブーサなどのお菓子もある。

 

 

コーヒー・紅茶メニュー

 

 

当然マッテ(マッタ茶=マテ茶)がある。ミルク入りは珍しい。マテ茶というと南米というイメージだが、シリアやレバノンでも飲まれる。南米に移民した人が帰国した際に持ち帰ったと言われている。シリア人の友人たちは、金属製のスプーンに小さい穴がいくつも開いたような作りのストローを使い、頻繁にお湯をつぎ足しながら、このマッテを延々と飲んでいた。苦みがあってくせになる嗜好品で、利尿作用が高いため、トイレに行きたくなる。

 

ジュース・ソフトドリンクメニュー

 

 

甘酸っぱいカルカデ(ハイビスカスティー)、アイラン(アエラン、塩味のドリンクヨーグルト)、ザクロジュースなどもある。しかし、私のおススメはフレッシュジュース、特に生レモンミントジュースだ。レモンミントジュースはシリアでは「ボロ」と呼ばれ、爽やかな風味で人気がある。シリアで「コークテール」(=カクテル)と呼ばれるバナナやイチゴと牛乳のミックスジュースも美味しい。

 

 

この店は本店とは違ってアルコールは置いていないが、持ち込み料を1人500円払えば持ち込めると水煙草のメニューに書いてあった(私は飲まなかったので、店員さんに確認はしていない)。

 

ノンアルコールビールは日本製の「忍者ラガー」のノンアルコール版(参照)で、「日本初のハラル認証済みビールテイスト・ノンアルコール飲料」との触れ込みだが、写真にあるものはアラビア語表記だ。アラブ諸国からの逆輸入か?

 

 

ハーブティーのメニュー

 

 

シリアではハーブティーがよく飲まれており、種類も多い。日本に帰国する際のお土産としても手頃だった。薬効はハーブによって様々なので、体調や気分に合わせて選べばよい。私はハーブティーは薬臭くて苦手だから飲まないが、たまには飲んだ方がいいのかも・・・でも酒の方がいい。

 

水煙草の料金

 

 

ボケボケだが、フレーバーのメニュー。種類がやたらに多い。

 

 

思い出話ばかりして恐縮だが(年のせいね)、ダマスカスに私費留学していた時、同じ下宿に住んでいたスイス人の若者は、水煙草の吸い過ぎで気分が悪くなって倒れた。水煙草はフルーツ系などの甘い香りのフレーバーが多く、若者に人気があり、女性にもとっつきやすいイメージだが、普通の煙草より害が強いようなので、吸い過ぎには気をつける必要がある。

 

 

メニューを検討した結果、私はローストチキン(4分の1羽分)とアイランを注文。友人はスイハとタマルヒンディー(タマリンドジュース)にした。

 

 

 

 

スイハ、羊のミンチとチーズの2種

 

 

トルコのピデを思い出させるボート型の生地の真ん中に具が載っている。少しもらったら、薄い生地がカリッと焼けていて、香ばしかった。ミンチの味付けも完璧だ。本場シリアのその辺のパン屋さんで買うより美味しい。さすがゼノビア系列店、値段を安く設定してあっても、クオリティーは高い。

 

ローストチキンはサフランライスとポテトフライ添え。

 

 

シリアでローストチキンやシャワルマを買うとついてくるガーリックソースが添えられていて嬉しい。ゼノビア本店で作られているのか、これも「シェフの味」という感じ。特にライスが美味しいと思った。私はヨルダンに住んでいた頃も、他のアラブ諸国に旅した時も、ローストチキンをテイクアウトして、中の方の味のついていないところを猫におすそ分けするのが好きだった。次はいつできるかな・・・

 

支払いは1階のレジでする。対応してくれたエジプト人の店員さんがにこやかで、非常に感じがよかった。彼は日本語が喋れるが、若干苦手なようなので、ここぞとばかりにアラビア語で話しかけ、アラビア語を勉強中の友人も交えて、会話の練習をさせてもらった。

 

というわけで、「ゼノビア東京」はなかなか良い店だった。私でも行ける価格帯のアラブ料理店が東京に増えてきているようで嬉しい。どこもコロナの荒波を乗り越えて、ずっと営業を続けて欲しいものだ。

 

 

(参考)

「ゼノビア東京」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13255584/

 

「ゼノビアカフェ」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13222873/

 

ゼノビアのHP (このHPもフェイスブックのページも笑っちゃうほど情報が少ないが、アラブ料理店にはありがち)

http://www.zenobia-ib.com/

 

広尾のゼノビア本店についてこのブログに書いた過去記事

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/119057ba6b0b18572a53fe95c81a3b38

 

マテ茶情報

http://www.matecha-kyokai.jp/study.html

 

水煙草の害についての記事

https://switch-news.com/lifestyle/post-28915/

 

 

リンク貼りすぎ?

 

 

(終わり)

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埼玉・三郷のハラールフードのスーパー「ボンゴバザール」

2021-04-10 18:21:02 | 日本における中東

 

 

今回は、昨年3月に埼玉県の三郷市にオープンしたハラールフードのスーパー「ボンゴバザール」の話。

 

フェイスブックで友達がシェアしていたこの店の写真が気になっていたので、先月の終わり頃、気合を出して行ってみた(ちょっと遠いので気合がいる)。桜が満開の頃だった。さほど時は経ってないのに、遠い昔のことのように思えるのはなぜだろう・・・

 

JR新三郷駅から一本道なのでわかりやすかった。高架上の道を歩いていて、車にひかれそうにはなったが。くたびれた中年女性がそれなりにひたむきに歩いて、駅から15~20分くらいの距離にある。

 

途中の脇道にイケアもあるので、そちらにも寄りたかったが、夕方で時間が遅かったので諦めた。次回はぜひこの2店をハシゴしたいものだ。イケアは、気の利いたものが安く買えるので気に入っているが、遠いのでなかなか行けないのだ。

 

 

ボンゴバザールの手前に、「ボンゴカレー」という同系列のバングラデシュ・インド・パキスタン系カレー店があった。

 

 

ここのタンドリーチキンやカレー、パラタ等は、ボンゴバザールで買える。

 

 

ボンゴバザールの外観

 

 

見た目も広さも、その辺にある標準的なスーパーそのものだ。

 

 

でも、中に入ってみると、こういうヒトがいたりする。

 

 

ボンゴバザールの裏にある「ボンゴファッション」というエスニック衣料店の宣伝担当のマネキンさんだ。目がうつろでちょっとコワい。

 

ボンゴバザールはハラールフード専門のスーパーなわけだが、アルコールと豚肉・豚関連製品が入っていない食品は基本的にハラールフードなので(厳密に言うと他にも色々決まりはあり、解釈にもよる)、野菜や加工食品類、ジュースや寿司など、普通のスーパーにある商品もたくさん並んでいる。

 

野菜がけっこう安かった。買いたかったが、荷物が重くなると帰り道が辛くなるので、やめておいた。

 

 

もちろん東南アジア系のトロピカルフルーツもある。

 

 

地元住民らしき人の姿はあまりなく、客の大半は外国人だった。

 

 

冷凍肉・冷凍食品の品揃えが充実していた。

 

 

冷蔵の精肉コーナーも充実している。

 

 

羊の挽肉は普通のスーパーでは買えないので、心惹かれたが、100グラムあたり約200円の肉は、私の生活水準では気軽には買えないのでスルー。ふっ

 

 

羊肉の塊とチキンソーセージ 大量に買うと安いのだが・・・

 

 

ジュース・牛乳コーナー

 

 

お馴染みの商品に混じって、さりげなくタマリンドの実やチュニジアの枝付きデーツが売られている。

 

 

東京ジャーミイのハラールマーケットでも見かけたトルコ産のハルミチーズもあった。(過去記事

 

 

サバ煮や唐揚げなどの和食の総菜コーナー。

 

 

前述のボンゴカレーのテイクアウト品のコーナー

 

 

「アラビアンローストチキン」というのもあった。あんまりアラビアンっぽくないけど。

 

 

インド系の冷凍食品コーナーの片隅に、冷凍ピザもあった。

 

 

パンも美味しそう。

 

 

アルコール不使用のハラール醤油。比較的安い。

 

 

ジャスミンライス、大人買い用

 

 

スパイス類

 

 

アラブのお菓子に使われるローズウォーター、少量で買いやすい。

 

 

タマルヒンディー(アラブのタマリンドジュース)の原料

 

 

ボンゴバザールの店主はバングラディシュ人なので、この店の品揃えはバングラデシュ・インド・パキスタン系のものが中心。それに東南アジア系の商品が続くという、日本のハラールフード店にありがちな構成なのだが、他の店と違う点は、トルココーナーがあるということだ。トルコ製品以外にも、アラブ諸国の製品も多少はある。そのことが、この店を私たちトルコ・アラブ系日本人(?)にとって貴重な存在であらしめるのだ。(ちょっと鼻息荒くなってる)

 

 

美しいトルココーナー 次回はここに直行すると思う。

 

 

ジャーミイの方で買い損ねたゴマペーストを発見。

 

 

キラキラ輝くスパイス類。スマック(酸味控えめの赤シソっぽい味)もある。

 

 

トルコの漬物類

 

 

大瓶入りの黒オリーブ

 

 

ブルグル(挽き割り小麦)も種類が多い。

 

 

葡萄の葉でピラフを巻いた料理「ヤプラック・サルマス」の缶詰など。

 

 

葡萄の葉で米などを巻いた料理はアラブ諸国にもあり、アラブ人にも外国人にも人気がある。この料理を嫌いだという日本人を私は知らない。私自身は特に好きでも嫌いでもないが。

 

 

トルコ料理に欠かせないトマトペースト「サルチャ」。ひよこ豆のペーストフムス(ホンムス)もある。

 

 

ザクロシロップ(サラダにかけたりする)や乾燥イチジクなど。

 

 

蜂蜜様

 

 

葡萄などの果実を煮詰めたシロップ「ペクメズ」

 

 

桑の実のペクメズもある。トルコのエルドアン大統領は昨年2月、個人的なコロニャ(コロナ)対策について地元メディアに聞かれた時、「桑の実のペクメズを毎朝一匙食べている。血を作ってくれるからな」と答えて、私を失笑させたものだが、栄養があることは間違いないらしい。(参考

 

 

お菓子類。バクラワは見かけなかった。

 

 

 

トルコでよく飲んでいたアンズやサクランボの甘酸っぱいジュース

 

 

トルココーヒーやチャイ(紅茶)

 

 

東京ジャーミイのマーケット同様、イスタンブールの老舗のコーヒー店「メフメット・エフェンディ」のコーヒー粉末が売られていた。ジャーミイの方が安かったかも。トルコのお茶所リゼ産のチャイクル社のチャイもある。この2つを常備すれば、自宅がトルコ化するに違いない。

 

 

トルココーナー以外にも掘り出し物はある。

 

 

アラブ首長国連邦(UAE)産のサムネ(=ギー=澄ましバター)。この「アシール」という商品は、ヨルダンのスーパーなどでよく見かけたものだ。シリアでも見た気がする。

 

 

食品だけでなく、UAE製の石鹸やシャンプー、歯磨き粉が売られているのも、私は見逃さなかった。

 

 

ブラックシード(ブラッククミン)のエキス入りの石鹸。

 

 

ブラックシード等のヘアオイル。こういった商品もヨルダンでよく見かけたものだ。

 

 

ブラックシードはアラビア語で「ハッバト・バラカ」(=祝福の種)「ハッバト・サウダー」(=黒い種)と呼ばれ、「健康上の様々な効能を持つ奇跡のスーパーシード」として珍重されている。気になる方は、過去ブログをお読みになってね。

 

という具合に、1人で地味に盛り上がって、写真を撮りまくっていたので、傍目には怪しかったと思う。買い物を終えた時にはすっかり疲れていたので、店の裏にあるという「ボンゴファッション」に行く気力はなかった。

 

 

 

 

 

 

この日の戦利品

 

 

ちょうど切れてたから買ったものと、ジャーミイのハラールマーケットで買い損ねたものが半々。トルコ産のゴマペーストは、先日ごまだれを作るのに使ってみたら、濃厚で美味しかった。なくなったら、また買いに行こう。

 

 

ちなみに、この記事に写真を載せた商品は、3月末に私が行った時点に店に並んでいたのものなので、今はないかもしれないが、ご了承を。

 

 

(参考)

ボンゴバザールの食べログ

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110205/11052002/dtlmap/

 

 

(終わり)

 

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