外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

シリア南部ダラアで今起こっていることとワールドカップロシア大会

2018-06-30 15:39:15 | 中東ニュース

 

 

シリア南部ダラアの民間人の命が危険に晒されている。

 

約10日前から、政府軍側がダラアの反体制派(自由シリア軍)支配地域の東側に激しい攻勢をかけ、砲撃や空爆、地上攻撃を行っているのだ。政府軍の同盟勢力であるイランの部隊やヒズボラ等はもちろん、ロシア軍も激しい空爆を行って加勢している。

 

ダラアの位置を示す地図。ヨルダンと接している。

 

国連の26日の発表によると、ダラアに住む約75万人の生命が危険に晒され、約4万5千人がヨルダン国境に向かって避難した。避難民の数は刻一刻と増えていることだろう。シリアのNGO「Assistance Cordination Unit](ACU)の29日付け発表によると、今回の攻撃による死者は100人を超え、10万人以上が他地域(主にヨルダンとの国境地帯)に避難、6つの病院が業務を停止している。23日、地元の評議会はダラア県東部を「被災地」とみなすと発表した。

 

シリア人の友人の家族も今ダラアから避難しているそうだ。その友人自身はご主人や子供(+猫たち)とともにサウジに住んでいるのだが、実家はダラアで、そこに家族が残っていたという。どんなにか心配なことだろう。

 

攻撃されている地域は、2017年7月にロシア・米国・ヨルダンが合意した「緊張緩和地帯」に含まれ、長期的に平穏を保っていたが、シリア政府側がこれを破った形になる。アメリカは軍事介入しないと宣言しており、ヨルダンは「これ以上難民は受け入れられない」として国境閉鎖を継続している。

反体制派は応戦しているが、軍事力が全然違うので、勝てるわけはない。2015年9月にロシアがシリアに軍事介入して、政府軍を支援するために空爆を開始し、2016年12月にはアレッポ東部が陥落。この時点で反体制派側の敗北は、ほぼ確実になったのだと思う。

ロシア軍がダラアを激しく空爆して、民間人の死傷者や大量の避難民が出ている中、同国で開催中のFIFAワールドカップで世界は盛り上がっている。日本の盛り上がりようは皆さんよくご存じだろう。スポーツは政治と無関係という意見もあるだろうが、政治的に利用されている面も否定できないだろう。シリアで住宅地や病院、学校等への空爆を続けているロシアのイメージがアップし、経済効果が生まれるのを目の当たりにするのは耐え難いので、私はW杯をボイコットしている(と言っても、そもそもうちにはテレビがないんだが)。一般の人々がW杯を楽しむのになんの異存もないが、シリア情勢を気にかけている人々、特に支援活動に携わる人たちは、この問題について一考してみてほしいと思う。アメリカがシリア政府軍の軍事空港を空爆したら声をそろえて一斉に非難するわりに、ロシアの国防相が「ロシア軍はシリアで兵器の実験をしている」と自慢気に言っても(参照)、誰も気にしていないようだが・・・

ヨルダンの活動家たちは、SNS上で「 #OpenTheBorders」(#افتحوا_الحدود)というハッシュタグを使って、シリアから避難する人々を受け入れるよう政府に呼びかけているが、ヨルダン政府はこれ以上受け入れるのは無理だとする姿勢を崩さないだろう。しかし、シリア人の活動家もFBで書いていたが、ヨルダンにいるシリア難民はヨルダン政府からお金をもらっているわけではないし、学校に行っていない子供も多いし、電気・水道・教育等のインフラ施設に関しても、様々な国から多額の支援金をもらってきたはずなのだが、それはどのように使われているのだろう・・・ヨルダンでもトルコと同様、世論は大量の難民流入に反発する方向にあるので、それも考慮されているのかもしれないが。

避難民が増えて自国に難民として流入することを懸念するヨルダンが仲介して、29日の午前零時から12時間の一時停戦が成立し、その後12時間延長されたとアルジャジーラで報道されていた。一時停戦は包括的停戦への布石であり、この間に政府側と反体制派側がヨルダンやロシアの仲介で協議して、停戦条件に関して合意を目指すことになる。東ゴータと同じ流れになるのは目に見えており、ロシア側が提示した条件の大半を反体制派側が受け入れざるを得なくなるだろう。注文を付けられる立場ではないし、合意できずに戦闘が再開したら、激しい攻撃に晒されてさらに大きな犠牲を払うことになるからだ。東ゴータの時は、交渉が進められている最中にドゥーマで化学兵器攻撃が起こり、結果として反体制派のイスラム軍は相手側の停戦条件を受け入ることとなった。今回、あの悲劇が繰り返されないことを願う。

 

W杯ロシア大会ボイコットのキャンペーンより

 

シリアのNGO、ACUの報告

L'immagine può contenere: una o più persone

 

<参考記事>

(アラビア語)

http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/6/29/%D8%AF%D8%B1%D8%B9%D8%A7-%D8%A3%D8%B9%D8%AF%D8%A7%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D9%86%D8%A7%D8%B2%D8%AD%D9%8A%D9%86-%D8%AA%D8%AA%D8%B6%D8%A7%D8%B9%D9%81-%D9%88%D8%AF%D8%B9%D9%88%D8%A9-%D8%A3%D9%85%D9%85%D9%8A%D8%A9-%D9%84%D9%88%D9%82%D9%81-%D8%A7%D9%84%D9%82%D8%AA%D8%A7%D9%84

 

(英語)

https://www.theguardian.com/world/2017/jul/09/us-russian-ceasefire-holding-in-southwest-syria-say-rebel-sources

 

これも英語。上にある地図の引用元

https://www.alaraby.co.uk/english/news/2018/6/28/syria-airstrikes-halt-un-emergency-aid-convoys-to-daraa

 

TRTWorldのダラア情勢に関するニュース映像

https://youtu.be/AvehbeyjfLU

 

ちなみに、私はW杯以外でもロシアをボイコットしているが、イクラやキャビアなどを自分で買って食べたりしないので(お金がないから)、ウオッカを買うときにロシア製品を買わない程度のボイコットしかできていない・・・まあ自己満足なのだ。

 

(終わり)

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新大久保の猫たちとネパール料理屋さん「ソルティカージャガル」再訪

2018-06-28 16:18:34 | グルメ

 

久しぶりに(でもないか)新大久保に行って、またネパール料理屋さんで食事をしてきた。

百人町に入り、まず猫スポットの駐車場に寄ってみたら、もふもふの2匹がべたりと地べたに伸びて眠りこけていらっしゃった。前回は1匹しか会えなかったが、2匹に増えていてうれしい。餌をあげているおっちゃんに感謝したい。

 

蒸し暑い日だったから、シェスタは必要だろう。しかし、日が落ちてきたといっても、そこはまだ暑いのでは・・・

 

ピンぼけですが。このヒトはかなり大柄で体が長かったので、全身を収めてちゃんと撮ることができず(言い訳)

 

やや小柄なほう。どちらも毛足が長めなので、暑い時期は大変そうだ。

 

スリーピング・ビューティーちゃんたちを堪能した後は、ネパール料理店に移動。

 

前も行ったこの団地の中のお店、「ソルティカージャガル」だ。(前回の記事)この看板、一見解読不能のデーヴァナーガリー文字で書かれているようだが、よく見ると普通のラテンアルファベットで「solti」と書かれていて、横棒で繋いであるだけ。なかなか凝ってるな。

 

まず生ビール350円、揚げせん付き。友人たちはカシスビアとやらを頼んでいた。女性に好まれそうなカクテルだ。(私も一応女性ですがね)

 

蒸したモモ、とても美味しかった。餃子より好きな味。しゃべりながら食べたんで、細かい味はあんまり覚えてないが。私はしゃべりながら食べると、食べることに集中できないので、味がよくわからなくなりがちだ。一度に二つのことができないっていう、不器用な人間なのね・・・歩きスマホで命を落とすタイプ(^^♪

 

スクティ。ヤギの干し肉の炒め物。味わい深いが肉が固いので、歯の悪い私はあまり食べられなかった。しんみり…

 

サモサ。カレー風味のジャガイモ入り。定番の味

 

ワイワイサデコ。ネパールのインスタントラーメンを細かくしたものに生野菜が和えてある。味付けはインスタントラーメンの粉末だと思う。健康的なのか不健康なのか不明な一品だ。料理名も意味不明だが、なんだか魅力的。わいわい

 

ネパールのひえ酒(RAKSH)とそば酒(SOMRUS)も飲んだが、どちらも普通に癖のない焼酎という感じだった。ネパールのお酒は飲みやすいようだ。

メニューの選択に迷ったとき、ほかのテーブルのお客さん(たぶんネパール人)が「それは美味しいよ」とアドバイスしてくれたりして、良い雰囲気だった。また行きたいものだ。しかし考えてみたら、うちの近所にも数軒インド・ネパール料理店があるので(雨後の筍のように増えつつあるのはなぜ)、そちらを試すべきかもしれない。でも軒数が多すぎて選べない。(優柔不断)

 

お店情報

http://main-dish.com/2016/11/01/solti-halal-khaja/

 

(終わり)

 

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2018年6月24日のトルコ大統領選

2018-06-24 17:14:13 | 中東ニュース

 

本日6月24日(日)、トルコでは大統領選・総選挙が実施される。

っていうか、もうとっくに投票始まってる・・・もっと前に選挙について書きたかったのに(でも書こうと思いついたのは2、3日前っていうトロさ)、どうしてこんなに時が経つのは早いのか。私がどんくさくて無気力なだけ? 書くといっても、普段さほどトルコニュースをチェックしているわけではないので(アラブニュースで手一杯で)、極めて個人的な素人の感想しか書けないが・・・まあ個人のブログだしいいよね(^-^)

 

今回は憲法改正で大統領の権限が極端に強化された後の初の大統領選ということで注目が集まっているが、私が特に注目しているのは6人の候補者の中のうち現職エルドアン(64、以下敬称略)の対抗馬、最大野党・共和人民党(CHP)のムハッレム・インジェ候補(54)だ。

 

インジェを初めてTRT(トルコ国営テレビ)で見たとき、「な、何この人…CHPったら、こんな隠し球を持ってたの~?」と驚愕した。非常に強気な姿勢でエルドアンの悪口を堂々と言いまくり、滑舌がよくて力強い。そんな印象だった。CHP党首のクルチュダロール氏はインテリでジェントルマンなので、どんな手を使ってでも権力を掌握しようと突き進むエルドアンに太刀打ちできない感じなのだが、インジェならいけるかも!と思わせるものがある。彼の演説をよく聞いたら、言ってることはエルドアンの悪口に加えて経済・教育改革等での大風呂敷を広げる感じの大衆迎合的な内容で、野党批判ばかりやっているエルドアンと大差はないのだが、言い換えればエルドアン並のカリスマがあるということになるだろう。インジェの22日のイズミルでの選挙集会では、およそ250万人が集まったと言われている。これはトルコの政治集会としては、歴史に残る規模だとトルコメディアが書いていた。ツイッターでも、エルドアンのほうが圧倒的にフォロワーが多いが(エルドアン1300万余、インジェ440万余)、インジェのほうが一つ一つのツイートへの「いいね!」の数が多い。世俗主義・中道左派のCHPを支持する世俗派、左派、学生、インテリ層等がツイッターを多用するというのもあるかもしれないが。ちなみにCHPは世俗主義だが、インジェはムスリムの家庭に育ち、母親と妹はヒジャーブをしているので、反エルドアンだがこれまでCHPに投票しなかったムスリムの票が今回はそちらに流れる可能性がある。また、彼はトラックの運転手の息子で、庶民出身であることを前面に打ち出しており、その効果も狙えるかもしれない。とにかく、今回の大統領選ではインジェの得票数がどこまで伸びるかに注目したい。

インジェほどではないが、中道右派「いい政党」(IYI)(究極のネーミング)の女性党首メラル・アクシェネル候補も人気が高いようだ。この政党は、エルドアン率いる与党公正発展党(AKP)と連立を組む極右の「民族主義者行動党」(MHP)から分離した一派からなる。勉強不足で最近まで知らなかったが、当初IYIは結成したばかりで国会での議席がなく、選挙に参加する資格がなかったのに、CHPが議員15人を「貸して」、資格を獲得させてしまったらしい。で、この2党は当然連立を組んでいる。AKP・MHPを支持していた右派の票がこちらにいくらか流れるわけで、しかもアクシェネル候補は女性なので、女性票も期待できる。個人的には、この人はいかにも右派って感じで好感が全然持てないが。今日の投票でエルドアンが過半数を取れず、7月8日に決選投票が行われることになったら、アクシェネルの票の多くはインジェに流れる気がする。

クルドの国民民主主義党(HDP)からは、デミルタシュ前共同党首が獄中から立候補している。反エルドアンのクルド人で彼に投票する人は少なくないと思うが(在日クルド人の多くがそう)、得票数は大して伸びないと思う。所詮獄中からの出馬で、選挙運動もろくにできず、メディアへの露出も最低限だったし。決選投票では、デミルタシュの票がけっこうインジェに流れるんじゃないかな~

そういうわけで、個人的には、エルドアンの強権体制を終わらせる力がありそうなインジェを応援したいのだが、そういうわけにもいかない事情がある。というのは、インジェは「シリア難民をシリアに帰還させる」と宣言しているのだ。アクシェネルもそう。デミルタシュもそれに近いことを言っていた。エルドアンがどんどんシリア難民を受け入れて、その人数が300万人をとうに超え、不況が続く近年、トルコでの彼らに対する風当たりはしだいに強まっているのだ。「シリア人は政府にお金をもらって、タダで医療を受けて、自分たちの仕事を奪った上で、休暇にはシリアに帰国したりしている。帰れるんなら帰ればいい」と思い込んでいるトルコ人・クルド人は多い。エルドアンもこれを考慮して難民受け入れを停止し、できるだけシリア国内で避難民支援を行うとともに、北部の軍事作戦で制圧した地域(アフリーン、ジャラーブルス、バーブなど)に希望するシリア難民を帰還させる方向に進めているが…エルドアンが国籍を与えたシリア人約3万人が今回の選挙で投票するそうだが、彼らはエルドアンに入れざるを得ないだろう。

あと、エルドアンがもしも落選した場合、トルコとカタールやイラン、サウジ・UAEとの関係はどうなって行くのか心配だ。っていうか、反エルドアンのサウジ・UAEあたりが野党連合にコンタクトして、既に支援を申し出たりしてそう・・・カタールとアルジャジーラを応援したい私としては、色々心配だ。

選挙運動疲れか、野党連合に押されてるせいか、ここ数日エルドアンが憔悴して見えるけど、倒れるんじゃないのか・・・でもエルドアンだから大丈夫か(?) なお、前回の国民投票の時と同様、今回も選挙の公正さが懸念されるが、そもそも非常事態宣言が解除されてない中での選挙って、ありなんかいって気もする。

大統領選と同時に議会選も行われる。選挙結果の予測記事では、エルドアンがかろうじて大統領に当選するが、議会ではAKP・MHPが過半数を取れず政治的に不安定になることを懸念する向きがみられたが、どうなんだろう…

そういうわけで、今回のトルコの選挙、結果が非常に気になる…投票が締め切られたらすぐ開票が始まるので(時差は6時間)、朝まで寝られないかも~ドキドキ(◎-◎;)

 

(参考記事)

日本語

https://fx-rashinban.com/k00011-FX%8f%ee%95%f1/a4572-%83G%83~%83%93+%83%86%83%8b%83%7d%83Y%82%b3%82%f1%82%c6%83g%83%8b%83R%91%e5%93%9d%97%cc%91I+%92%bc%91O%98_%93_%90%ae%97%9d%81I

 

英語

https://neoskosmos.com/en/117540/your-guide-to-sundays-turkish-elections-and-what-they-mean-for-greece/

 

トルコ語

https://www.bbc.com/turkce/haberler-turkiye-44557263?ocid=socialflow_facebook

 

https://www.bbc.com/turkce/haberler-turkiye-44543399?ocid=socialflow_facebook

 

 

(終わり)

 

 

 

 

 

 

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フクロウカフェ池袋「あうるぱーく」でハリネズミの背中を眺める

2018-06-20 17:37:39 | ハトやスズメなど

 

先日、シリア人の友人と池袋駅のそばにあるふくろうカフェ、「あうるぱーく」というところに行ってきた。ネットで検索したら、池袋駅付近にもう1か所ふくろうカフェがあることがわかったが、そちらはワンドリンク付きで入場料1500円で、あうるぱーくはドリンクなしで1200円だということなので、300円ケチってこっちにしたのだ。1200円でも高いと思ったが。

 

カフェを名乗ってはいるものの、ここでは飲み物の提供はない(カフェカフェ詐欺?)。入口付近の廊下に自販機(お茶や清涼飲料水等)があるので、そこで買って持ち込むのは自由。私はいつものように紙パック入りの赤ワインをカバンに忍ばせて携帯していたので(備えあれば憂いなし)、それを飲みながらふくろうの写真を撮ったり、腕にのっけたり、なでたり、つつかれたりして楽しんだ。ふくろうと安物の赤ワイン、なかなかいい組み合わせだと思う。

 

池袋のありふれた雑居ビルの一角。雨の平日だったせいか、お客はまばらで、外国人ばかりだった。

 

まず入り口のところで、この子がちんまりとお出迎えしてくれた。手のひらサイズで非常に愛くるしい。触る前に手を消毒する。

 

この子はけっこうデカいけど、まだヒナなので触るのは禁止だった。もふもふのお腹、触りたかった・・・首をぐるんぐるん回したり飛んだりして、活発に動き回っていた。いいな~、肩が凝ったりしないんだろうな~

 

私が気に入ったのは、ハリーポッターに出てきそうなこちらのご兄弟。鼻のところのひび割れ(?)が気になって触ったらつつかれた。アグレッシブなところもス・テ・キ

 

セルフィーっぽい写真になった。

 

ふくろうに紛れて、でかいカワセミの一種も展示されていた。彼は自分をふくろうだと勘違いしていないだろうか。

 

ここはハリネズミもいたのだが、私たちがいる間はみなさん針山になって眠っておられた。手のせ・ふれあいを楽しめる時間帯も設定されている。

 

ふくろうもハリネズミも好きなのだが、やはりビルの一室に閉じ込められて見世物にされているのを目の当たりにすると、色々考え込んでしんみりしまう。お世話係の若い女性がふくろう好きだそうで、愛情を持って接している様子なのが幸いだったが。シリア人の友人は、ふくろうを腕に乗せてもらって喜んでいた。その姿は、鷹狩りをするアラブの遊牧民を彷彿とさせた・・・とまではいかないものの(所詮ふくろう)、多少その雰囲気はあったといえよう。

そういえば、かつてパレスチナのビリン村でハリネズミに触ったことがある。村の若者が捕まえてバケツに入れたやつだ。逃げようともがいて針が何本か落ちてしまっていて、気の毒であった。その後、あのハリネズミがどうなったのかは不明。うまく逃げおおせていればいいのだが、もしかしたら食べられたのかも・・・食べる人もいるらしいし。動物って、たいへんだな~(非常に大雑把な結論)

ふくろう見学を終えたあとは、同じビルの階下にある安いミャンマー居酒屋で一杯やった。生ビール250円、他のお酒の大半が190円と激安だった。マサラオムレツも美味しかった。猫スポットの公園もお寺カフェもデパートの屋上の空中庭園あるし、池袋はなんでもあって便利だ。

 

あうるぱーくのHP

http://www.owlpark.tokyo/

 

池袋ふくろうカフェ情報

http://tokyolucci.jp/ikebukuro-fukuroucafe

 

居酒屋「希望の星2号店」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13196299/

 

池袋の猫スポット

http://nekonoshima.miau2.net/higashiikebukuro-chuo-park/

 

池袋西武の屋上にある空中庭園についてこのブログで書いた記事

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/5727e241ac9e65c37de5b893755c17dd

 

(終わり)

 

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池袋のお寺カフェ「ぼうず’n Coffee」で一休み

2018-06-10 16:03:47 | グルメ

 

池袋駅から徒歩10分くらいの都心にある祥雲寺は、「ぼうず'n Coffee」という名のカフェを運営している。週一くらいのペースで不定期にオープンしているので、行くタイミングがむつかしいのだが、このカフェの存在を教えてくれた友人がフェイスブックのお寺のページで情報をチェックしてくれたので、予定を合わせて一緒に行くことができた。


正門脇には、池袋のシンボル(?)、ふくろうさんの姿があった。最寄駅は池袋ではなく東京メトロ有楽町線・副都心線の要町で、5番出口から徒歩2分程度。非常識なレベルの方向音痴の私でも迷わなかった。


祥雲寺の正門。ごくオーソドックスな普通のお寺らしき風情


境内に足を踏み入れたら、こんな風景が待っている


この看板あたりから、普通のお寺とは違う気配が漂い始める


建物入口前にはカエルさんが控えている


こういう蚊取り線香も置いてあった。この寺はカエル推しか。っていうか、もう蚊がいるのか…


上り口はこんなかんじ。残念ながらカーンと鳴らす機会はなかった


メニューはこちら。アルコールはないのね(いつも真っ先にチェックする)・・・この後仕事だったから構わないが。お店で酒以外のものを飲むのは久しぶりだ


スイーツも人気らしい。ここは入口で注文して先にお金を払い、番号札をもらって席に着いて待つシステム。


帰るときは食器類をここに返却。半セルフサービス形式


異世界に誘う雰囲気の廊下を通って、いざ座敷へ


たどり着いた先は案の定異世界だった



正面の庭は広くはないが、初夏の明るい緑の植物が生い茂っていて、風雅な雰囲気だ。紅葉の時期も綺麗に違いない


縁側に座布団を敷いて座ることもできる。


お客さんの数は思ったより多かった。皆SNSでカフェ情報をチェックしているのだろう。私のように友達と来て嬉しげに写真を撮っている人もいたが、どちらかというと一人で来てお茶やお菓子を味わいながらくつろいでいる人や、勉強や書き物をしている人が多く、穏やかな空気が流れていた。こんなに美しい緑の庭を眺めて座ってたら、嫌でも癒されちゃう~という雰囲気の場所なのだ。(なんで嫌なん)

京都府出身の私は、最初「こんなお寺京都にはなんぼでもあるし、癒し系の町家カフェもいっぱいあるもんね。でも東京にはこういうの、なかなかないよね、ふふっ」という上から目線の感想を抱いたが、考えてみたら京都と東京では都会度がケタ違いだし、エラそうにする筋合いでもなかった。

 

オーダーをとってくれたお坊さんが、「お寺なので抹茶を注文される方が多いんですが、うちは住職がバリスタなので、コーヒーが美味しいです」と強調していたので、抹茶はやめてアメリカーノにしてみた。美味しかったが、エスプレッソに慣れている私には、アメリカーノはやはり薄かった・・・ごくごく飲めていいが。


友人は抹茶とほうじ茶プリンのセット。美味しかったそうだ。他のお客さんたちに運ばれてくるスイーツも、どれもこれもいかにも美味しそうなオーラを出していた。


長居したので、コーヒーをおかわりした。2杯目はカフェラッテ。見た目も一般のお洒落なカフェに引けを取らないし、味もしっかりと濃くて、イタリア長期滞在組の私も合格点を出すレベル(どこまでも上から目線)。カフェの名称に「Coffee」という単語が入っているだけある。さすがだぞ、住職バリスタ。



ちなみに、2階にはテラス席もあったが、正面のビルが見えてしまうせいか、そこに座っている人は誰もいなかった。


祥雲寺のそばには鳩寺(正式名称は功雲院)もあると友人が教えてくれた。閉まっていて入れなかったが。

 

18歳で病気になった女性が、夢に出てくる鳩に教えられた薬を飲んだら治ったことに感謝して、42歳の時に観音堂を建てて鳩を供養したのが由来らしい。この女性は、普段は観音堂で過ごし、疲れた時は実家に戻って養生したりして、82歳まで生きたらしい。なんとなく親近感を覚える・・・猫と酒も好きだったのかも。


祥雲寺から鳩寺に向かう時にみかけたムーミン谷っぽい壁画

 

というわけで、お寺カフェに大変癒されてしまったわけだが、「ぼうず'n Coffee」という名称の「'n」の部分の意味について質問しなかったことだけが心残りだ。こういうのって、気になり出すと気になってしょうがない・・・誰か知っていたら教えてください。

 

「ぼうず'n Coffee」情報

https://icotto.jp/presses/11112

 

(終わり)

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