ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

デジタル時代の真空管アンプ

2022-05-31 | AUDIO

デジタル時代の真空管アンプ
本棚の整理をしていたら又昔購入した本が出てきました。
黒川 達夫氏 著書の「デジタル時代の真空管アンプ」1989年1月25日発行で私が購入したのは2000年3月15日第5刷 価格本体3,120円でした。

A5サイズになります。表紙は幻想的な感じです。

中身はカラー写真は無く白黒印刷となります。シングルアンプとプッシュプルアンプの制作記事が載っています。

「デジタル時代の真空管アンプ」というのでどういう近代的かつ独創的な回路なのかと思って本を買いましたが中身を見るとごくオーソドックスな真空管を使用した回路で且つ著者の好みなのかもしれませんが整流管を使用した電源回路を多く使用しています。真空管時代にも電源回路の重要性はだれもが知っていてできるだけレギュレーションの良い電源回路を目指していたのに真空管を使用しているとは・・・それに私は前段とドライバはトランジスタを使用し終段の真空管にダイレクトに接続したアンプを想像していたのでなんか少子抜けして1回読んでそのまま本棚にしまったままになっていました。

終わりのページには各真空管のデーターが載っています。

 

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Pioneer Exclusive M4a

2022-05-28 | メインアンプ

Pioneer Exclusive M4a
知人よりメンテナンス依頼されました。このM4aは音が出る現状品を中古で購入した物ということですが何しろA級で50Wという暖房機みたいなアンプなので部品が消耗しているのは間違いなく、特に終段のサンケンのトランジスタ(2SA747,2SC1116)が消耗して使えるのか・・チェックしないと分かりません。強制空冷とはいえA級50Wにしてはサイズが小さい気がします。

表側 汚れがあります。重量が27.3kgもあるので気を付けて運ばないといけません。この時代は各社A級アンプやA級B級切り替えで来る製品を出していました。スイッチング歪が無いということですが私はA級とB級の音の違いは分かりませんでした。

リア側 出力端子はプラスチック部分が割れているのが多いですがこれは特に問題は無さそうです。

スピーカー端子 出力が50Wと少ないので大型に交換する必要もなさそうです。

ヒューズは定格の8Aが入っていました。たまにここに大電流のヒューズが入っていたりしますね。音が出るというのでSWを入れて消費電力を見ると規定値が320Wですが420Wぐらいあり少し消費電力が多そうです。

裏側 ファンのカバーが見えます。

空冷用ファン これ取らないと木製ケースが外せません。

空冷用ファン 60V50Hzで6W 埃があるので清掃しておきます。

上部カバーを取ったところ。 トランスが大きいですがヒートシンクは小さい気がします。

下部カバーを取ったところ ヒートシンクの真下にファンがある構造ではないようです。このアンプは下から空気を吸って上に排出する方式です。

フロントパネルを取ったところ。

サイドのカバーを外します。

パワーブロックを外します。

サンケン 2SA747,2SC1116 A級アンプの宿命なのかやはり少し消耗しており個々のバラつきがあります(こういう4パラPPは経年劣化によるばらつきが出るのが問題です。)アイドリング電流が多いようなので少し減らすとばらつきは減少しました。このTRは初期のままで交換はされていないようです。

ヒートシンクからTRを外したところ 元の色から熱で変色しているのがよくわかります。放熱用グリースは熱でパキパキでした。

ドライブ基板 こちらのドライバTRも消耗していましたがそれほど問題なさそうなのでそのまま使用します。基盤は全てガラスエポキシを使用しており基板の銅箔(板?)も厚いので半田ごては熱量の大きい物が必要です。

電源基板 他の基板もそうですが熱による電解コンデンサーの劣化が心配なので全部交換します。交換するコンデンサーは105℃タイプを使用します。

プロテクト基板

メーター基板

リレー 出力50Wと少ないのでリレーが1個です。富士通 FRL 263 0024/04AL

接点に汚れはありますがアークによる損傷は無さそうなので清掃して使用します。

基板などを取ったところ。 ケーブルが多すぎる感じでもっとスマートにコネクタ配線できなかったのかなー。コネクタも緩いのが多かったので一個一個調整しました。全体的に各部品を見るとそれほど使用頻度は多くなかったような感じです。

扇風機で冷やしながら調整中。アイドリング多めだったので20%ぐらい減らしました。ピークメーターはおまけではなく結構正確です。

消費電力は313W

カバーのネジが入りにくかったのでタップを立てておきます。

空冷ファンを取り付けます。

ここから圧送しているわけですが四角い穴が開いているのでここから空気が漏れます。

ブチルゴムがあったので張り付けておきました。 アンプを置くと空気取り入れ口との距離が狭いので、できればアンプの脇に何か板を置いて少し高くして空気を入れる隙間を広く取った方が良い感じです。

交換部品 コンデンサーは上側は膨らんでいなくても下側が膨らんでいました。熱の影響か漏れ電流が多いのがありました。

L.R=100Hz 方形波

L.R=10KHz 方形波

完成 残留雑音 L.R=0.1mV   周波数特性 L,R= 5-80KHz -1db メンテナンスする前はいくらか発振気味というか不安定な動作をしていましたがそれが全く無くなりました。 入力感度やメーターは左右良くそろっています。ファンの動作音はそれほど気にならないです。

試聴中 アンプが重くてシステムに入れて試聴は無理なので作業場での試聴となりました。DENON DCD-755II+FET差動プリ+Exclusive M4a+ONKYO D-052TXで試聴 力強い音という印象です。

 

 

 

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TRIO KT-5500

2022-05-22 | チューナー

TRIO KT-5500
以前バリコン式のFM専用チューナーTRIO KT-8300を購入したことがあったのですが又懲りずにバリコン式FM専用チューナーTRIO KT-5500を1,200円で購入しました。性能的にはデジタルチューナーの方がはるかに良いのですがダイヤルを回して「選局する」感覚が好きなので買ってしまいました。1975年発売で当時の価格は38,000円でした。

前面 汚れやセロテープが張ってあります。

ガラスが汚れています。

後ろ側

75Ω端子があります。さすがFM専用チューナーです。

電源を入れると明るくなります。

取説が付いていました。

ケースを開けたところ。 FM5連バリコンを使用しています。クォドラチャー検波です。これ点検用の底板を開ける方式では無いので部品を交換することなると大変です。

フロントパネルを取ったところ。パネルは清掃します。

5連バリコン

バリコンのローター部分のアースは紙やすりで磨いておきます。ここのアースが不完全ですと選局時に「バリバリ」と雑音が出ます。

調整中 調整ヶ所は高級機ほどありませんが基本性能がしっかりしているのかセパレーションも良く歪も少なく感度も良いようです。

照明は電球なので中々良い感じです。

ステレオランプもLEDなので玉切れの心配もありません。

完成 ケースは錆があったので黒色のスプレーで塗装しました。

試聴中 感度や音質は使用しているKENWOOD KT-V990の方が上ですがTRIO KT-5500も聴きやすい音でなかなか良い感じです。今回のKT-5500は状態が良かったので調整がすんなりできましたが。この時代のバリコンチューナーは部品の劣化があり調整できなかったりするのも多いようです。

 

 

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DENON DCD-755II

2022-05-17 | CDプレーヤー

DENON DCD-755II 
TEAC CD-P1820を使っていますがどうもシャーシの強度が弱い感じがするのと全体的に安っぽい(実際安いですが)ので他のCDプレーヤーを探していてDENON DCD-755IIジャンク品を2,200円で購入しました。2002年発売で当時の価格は39,800円でした。

表 目立つ傷は無さそうです。表示も大丈夫ですがトレイが出てきません。

後 

2006年製です。

ケースを取ったところ。

ケミコンはELNAのSILMIC-2に似ていますが日本ケミコンのASFです。

DAC(BB PCM1702)を左右別に使用しています。このDACは電流出力なので音が良くファンも多いようでこの後に発売された755AE,755SEより人気があるようです。マルチビット名品DACと言えばPCM1702 OR PCM1704かな?。

三菱製のトラッキングレギュレータM5290を使用しています。

ドライブを外します。

ベルトを交換するのにトレイを引っ張って外すのですが途中引っかかって外せませんよく見るとプラスチック(左右にある)で抑えてあるので小さなドライバなどで広げてから取り外します。

ベルトを外しプーリーはアルコールできれいにしておきます。

ベルトはヒビが入っており引っ張るとちぎれてしまいました。

ベルトはΦ25mmをCDパーツマンから250円で購入しました。

ピックアップはおなじみのSONY KSS-213Cで新品を購入できます。

効果は不明ですがブチルテープがあったので張り付けてみました

表示もクリアーです。

連続運転中 試聴してみると中々よさそうです。以前使用したことのある755AE,755SE,755REはあまり好みの音ではなくすぐ手放してしまいましたが、これはこれらとは違った音で人気のあるのがうかがえます。

追伸
オンキヨーホームエンターテイメント株式会社が破産し、ONKYOとPIONEERの名前が消えてしまうのはさみしい限りです。
ONKYOは松下電器でスピーカー工場長を務めていた五代氏が独立して創立した会社でスピーカーでは定評があって私も使用していた時期がありました。
今や音楽はスマートホンで音楽が聴ければそれで良い時代なので昔からのオーディオメーカーは消えてしまうのは必然的なのでしょうがなんかさみしいですね。

 

 

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真空管の雑誌

2022-05-08 | AUDIO

真空管の雑誌
本棚の整理をしていたら昔購入した本が出てきました。
松村 稀活 氏著書の「直熱&防熱管アンプ」

整然と配線されたシャーシ内部の様子

STEREO SOUND 「管球王国」編 歴代名出力管 これは白黒写真で出力管が掲載されていて各真空管のデーターも掲載されています。

NEC 205DN  NECがWEのライセンスを取得して制作した真空管 出力は0.8Wぐらい これを購入しようとしましたがけっこう消耗している物が多くてやめました。

OSRAM PX25 ヨーロッパの球で 出力は6Wぐらい これは試聴したことがありますがPX4と同じく高音が抑えられたヨーロッパトーンの印象がありました。

MARCINI DA60 イギリスの真空管 このシングルアンプは試聴したことがありヒーターがタングステンなので明るく輝く真空管という印象でした。 出力11Wぐらい

PHILIPS MC1/60 フランスの真空管 この真空管は買うチャンスがあったのですが躊躇しているうちに売れてしまいました。

大塚 久 氏著書の「オーディオ真空管」

ドイツ シーメンス社のタイプA 初期のころの真空管。

三極管の記号のような構造です。これでよく動作するねー。

WE205D なんか電球みたいです。

こちらはWEの大型管 下が212D 上が212E

番外編 RAYTHEON CK-1006  冷陰極整流管で水銀を使用しないアルゴンガスを使用した整流管で青く光る独特な構造が印象的です。

 

 

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武末数馬

2022-05-07 | AUDIO

武末数馬
本棚の本を整理をしていたら武末数馬氏著書の本が出てきました。
パワーアンプの設計と制作は昭和42年11月10日初版1刷発行で私が購入した物は昭和51年3月25日増補7版1刷発行した物になります。
昔はよく真空管アンプを作っていましたがこの雑誌を読んで勉強させていただきました。真空管アンプを作っては音を聴いて手放すというのを繰り返して今は真空管アンプはありませんが、真空管に灯が灯る感じは視覚的に中々良いものです。

 

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TEAC CD-P1820

2022-05-05 | CDプレーヤー

TEAC CD-P1820
作業部屋でFMを聴いていますがCDも聴きたいと思い安~いCDプレーヤーを探して難あり品CD-P1820を1,100円で購入しました(最初はコンパクトサイズを探していましたが人気があるのか安い物が無く仕方なく標準サイズになってしまいました)。当時の価格は29,800円でTEACでも一番のローエンドモデルです。

前面 目立つ傷は無さそうです。

後面

表示は少し劣化しているようです。CDは認識したりしなかったりでトレイがたまに出る感じです。

足は付いていません。

ケースを取ったところ CD-P1850やC-1Dと基本は同じ感じです。

主基板

電源トランス

トレイ用のゴム輪を交換します。ピックアップはレンズの洗浄、グリスの塗布をします。

基板のチェック ハンダの修正をします。使用している部品は特にオーディオ用などは使用していません。

バーブラウンDAC PCM1710U (20ビットのオーディオDAコンバーターIC。ディジタルフィルターを内蔵し、デルタ・シグマ(ΔΣ)DAコンバーターに加えてアナログフィルターまで内蔵しています。)

電源回路のコンデンサーのビニールが破れていたので念のため交換しましたが特に劣化や膨らんではいませんでした。取付時にビニールが破けたのでしょうか。

裏側 ケーブルソケットが中々抜けなくて基板のハンダ付け部分の配線が剥離してしまったのでケーブルにて接続しました。

足は手持ちの物を取り付けました。

完成 このCD-P1820やCD-1850は筐体が薄い板なのでトランスの音やCDのモーターの音が共鳴して「ブーン」という音がプレーヤーに耳を近づけるとします1メートル離れるとわかりませんがケースを外すと音が小さくなるので蓋をすると共鳴しているようです。この点はアルミのフロントパネルや補強がされている中級機以上は当然ですが静かです。

連続運転中 試聴してみると特に問題点はありません。

 

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STANDARD C7800

2022-05-02 | 無線機

STANDARD C7800
懐かしい無線機が出ていたので又買ってしまいました。マイク付き、電源コード付きジャンク品で1,100円でした。1978年発売で価格は79,800円でした。

日本マランツのデザインはトリオやヤエスなどのいかにも通信型送受信機と違ってデザインがスマートで好きな無線機です。正面、目立つ傷は無さそうです。マイクと電源コードが付いています。

後ろ

電源を入れると表示します。

受信状態で0.5Aと正常範囲です。

上蓋を取ったところ。

 

裏蓋を取ったところ。トーンはオプションでしたのでついていませんからレピーターは動作しません。

蓋の裏にTEST & ALIGNMENT POINTの図があり大変参考になりました。

上側のシールドを取ったところ。PLL,VCOを調整します。PLLはTRの劣化なのか調整しきれませんでした。

裏側のシールドを取ったところ。

マイクは分解して埃を取ります。今では珍しいダイナミックマイクです。

マイクに付いていた電解コンデンサーは足が腐食していたので交換しました。

パワーモジュールは三菱電機のM57704M

放熱器部分にあるコンデンサーは熱による劣化がありませんでした。この無線機は車載での使用ではなく家で使用していたのかもしれません。他の電解コンデンサーも見た目劣化はしていないようです。

送信周波数 調整

LOW 1W

HIGH 10W

完成

又ガラクタ無線機が増えました。

 

 

 

 

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