ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

ONKYO Integra P-306

2020-11-26 | プリアンプ

ONKYO Integra P-306
オークションに「音出し確認、接続コード付きジャンク品」が出ていてちょっと高い気がしましたが14,500円で購入しました。1979年発売ですから40年前の製品です。
この時代は接続コードとかスピーカーケーブルとか色々話題があふれていました。今考えると他愛もないことなのですが当時は取るに足らないことを大げさに宣伝することが流行っていてそれを評論家が書くものですから製品を購入するユーザーは振り回されていた時代だったと思います。このアンプは「Wスーパーサーボ方式」という考えで作られていてアンプの出力の他にサーボアンプのセンサー端子も備えています。この時代は東芝AUREXのアンプに採用されていたクリーンドライブもありました。考え方はわかるのですが「それが音に影響するのか?」と当時の私は不思議に思っていました。評論家の方は音が劇的に変わると盛んに書いていましたが・・・私は「そんなわけないだろう!」と思っていました。今は採用されなくなってしまいましたがこの時代は色々な考え方があってすごく活気があった時代でした。

前面 汚れはありますが目立つ傷はありません。音出し確認とあったので一応チェックすると膨大なノイズがあり発振しているようです。まあ音楽が聞こえたとは言ってないので雑音でも音が出ていますので間違いではないですが・・・。

表示用ランプは所々点きません。14Vの電球を使用していますが電圧を測ると15Vあるので切れて当然ですね。

後ろ側 こちらも比較的きれいです。RCA端子もきれいです。普通の出力端子もあるので素人考えですがこれに1mのコードを付けてパワーアンプに繋げれば何ら問題は無いと思うのですが?。

上面 こちらは所々錆が見えます。

出力ケーブル やはりONKYOのアンプといえばこのケーブルでしょうこれが付いていたので購入したわけです。

ケースを開けたところ。

各ブロックごとにこのプラスチックケースが付いています?多分素人考えですがこのアンプはDCアンプなのでTRやFETが温度的に安定するように考えて付けたのかな??単なるデザイン?

プラスチックケースを取ったところ 当時の価格100,000円にしては良い部品を使用している気がします。

パネルを外したところ

ツマミが中々外れなくてペンチで無理に引っ張ったら傷がついてしまいました(>_<)。ツマミはアルミの削り出しを使用しています。

表示用ランプ もうこういうランプは販売していません。LEDに交換するかいっそのこと全部付かなくするかどうしようかな

VRは全て高級品の帝国通信工業株式会社(NOBLE)を使用しています。この価格のアンプでは珍しい。

メインVRは分解できませんがそのほかのVRは分解できるのできれいにしておきます(さすが高級品です)。

SW類は全て分解清掃します。内部は汚れています。密閉構造のスライドSWは分解しましたが汚れはありませんでした。

端子をきれいにします。この後SWを組み上げるのですがスライドする端子の位置がズレてしまいもう一度分解して組み上げました。分解したとき注意深くSWの構造を見ていなかったので勘違いをして組み立ててしまったようです。

電源回路のTRはシリコングリスが塗布されていませんでしたので塗っておきました。この放熱器はけっこう熱くなります。

イコライザアンプにはデュアルFETの2SK146をパラで使用しています。これgmが高いのでパラにしたら発振しやすくなりますねメーカーでは特性のそろった製品を選別して使用しているんでしょうけど我々アマチュアが購入すると特性がそろっていないない製品が多い気がします(デュアルFETなのに特性がそろっていない製品が多い気がしますメーカーで弾かれた製品なのかな?)。MC入力とMM入力はイコライザのゲインを変えて対応しています。回路を見るとなかなか凝った構成のようです。

ラインアンプの入力にはデュアルFET 2SK150を使用しています。

サーボアンプに使用されているJRC 4558DX

基板の電源には銅板を使用しています(この時代流行りましたね)。ラッピング配線ですが一応ハンダを浸み込ませておきます。

出力のリレーは信号をアースをするかしないかの方式なのでチェックのみ

電源SWへのACコードの引き回しはちゃんと金属のカバーの中を通しています。こういうところまで気を使っているプリアンプはあまり見たことがありません。

左側 電球 右側 交換したLED LEDは秋月電子で購入した電球色のLED(OSM54L3E32B)でスモークタイプ拡散型で直視してもぎらつかないので電球の代わりに使えます。

ランプはSTANBYを除いてLEDに交換しました。LEDは4mAで使用します。元の電球が14V60mAでしたので1/15の消費電流で明るさはLEDの方が明るいです。

フロントパネルをつけてランプのチェック中

2SK146 チェックしましたが特性はまあまあそろっています。メーカーでは選別品を揃えているようです。

裏から見ると2SK147が2個アルミケースに入っているのが見えます。

2SK109 チェックしましたがこれも何とか使えそうです。

アース端子は汚れていたので磨いておきました(これによるノイズが発生していて発見するのに苦労しました)。

出力端子のRCA端子がひび割れていたのでエポキシ系接着剤で補修しました。

調整中 DCアンプなのでけっこうクリチカルです。

交換部品 今回使用したコンデンサーはニッケミKMG、TOSGIN AUDIO、ニチコン ミューズFG Panasonicです。サーボ用ICは全部交換 その他劣化したTRを交換 DCアンプは古くなると交換部品が多いです。

L,R=10Hz AUX

L,R=100Hz AUX

L,R=10KHz AUX

L,R=1KHz PHONO

完成 残留雑音 L,R=0.06mV  周波数特性 L,R=5-100KHz -1db

Technics SL-1300+EPC-270D+ONKYO Integra P-306+YAMAHA B-2+VICTOR SX-3Ⅲで試聴中 YAMAHA C-2と比べると意外にパワフルな音がします。よく聞くと低域が力強い気がしてこれがサーボ効果なのかもしれません。その後クラシックをじっくり聞いているとホールの響きがよくわかる感じがします。奥行き感があるような感じでしょうか。

 

 

 

 

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YANAHA B-4 2台目

2020-11-23 | メインアンプ

YANAHA B-4 2台目
通電確認のみの製品で写真の本体ネジに傷が無く分解された様子が無かったので3,200円で購入しました。もちろんジャンク品です。以前購入したB-4はネジに傷があり分解されていて内部がいじられていておまけに部品が不足しているのがあって修理が面倒だったので・・・。

正面 汚れはありますが目立つ傷はありません。

上面 細かい傷や錆があります。

取り付けネジは外された様子はないようです。

裏面 汚れやスレがあります。入力切替SWがDCになっています(嫌な予感)。

ケースを取ったところ。 埃がありますがヒートシンクに付いているクッションもちゃんとついています。

電源用コンデンサーは膨らんでいないようです。

パワーブロックを外したところ。 ヒートシンクの色が変色しています(何か不安な気持ち)。これPioneer Exclusive M4のヒートシンクの焼けた色に似ています。A級動作で使用していたようです。

入力切替SWを分解清掃します。これDC入力に切り替えられていたのでDC入力で使用していたのでしょうか?不安な気持ちになります。

入力VRを分解清掃します。プラスチックにヒビが入っています。清掃しましたがガリが取り切れません。DC入力による弊害で抵抗体に傷が出来たようです。

DFコントロールのVRも分解清掃します。

ヒートシンクからパワートランジスタを外したところ。 当然グリースは乾いています。

グリースを拭くとヒートシンクの元の色が見えてきました。

パワートランジスタをチェックすると壊れてはいませんが1個の2SC2460が規定値を少し下回っていました。私の持っているトランジスタチェッカーではパワートランジスタの正確なhfeは測れないのですが・・・まあパラプッシュプルなのでとりあえずこのままでいいかな?後でオークションに中古が出ていたら交換しましょう。

A級B級切り替え用リレーはアークが飛んで焼けているので交換します。前のユーザーは動作中にA級B級を切り替えていたようです(よく壊れなかったな)。

左旧リレー 右交換用リレー

スピーカー用切り替えリレーは汚れだけでしたので清掃後そのまま使用します。

TRは全部外してチェックするのですがTRに書いてある型番の文字が消えているのが何個があるので回路と確認しながらチェックしていきます。

パワーブロック整備完了

交換部品 電解コンデンサーは電源以外は全部交換しますがA級動作の場合はアンプの温度が高くなるので使用する電解コンデンサーは105度Cタイプを使用します。消耗しているTRも交換。

調整中 調整は大きいドライバ基板の+65VとE端子の電圧をVRで調整、小さい基板のE端子とNE端子の電圧をB級は25mVにVRを調整A級は250mVにVRを調整、E端子とCT端子の電圧を0mVに大きい基板のバランスVRを調整します。けっこうクリチカルですので+-5mV以内であればOKでしょう。

L,R=100Hz

L,R=10Hz

L,R=10KHz

完成 ランプはLEDに交換しました。今回は電球色のLEDを使用して電流は5mAほどに抑えて電球と同じ感じに明るさを押さえました(ランプにつながっているコードは電源とスピーカー切り替えは+が白-が赤、A級B級切り替えは-が白+が赤で統一されていないので注意が必要ですなお電圧は12Vです)。
残留雑音 L,R=0.1mV  周波数特性 L,R= 5-90KHz  -1db
音は前回のB-4と同じ感じですので省略します。

 

 

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KIKUSUI PMC18-3A

2020-11-20 | 測定器

KIKUSUI PMC18-3A
KIKUSUI PMC18-3Aのジャンク品が出品されていたのでCV-CC電源装置は3台あるのですが3,000円で購入しました。

前面 写真では奇麗に見えますが実際は日焼けしていてけっこう黄色いです。こちらの電源は電圧と電流を表示するタイプです。

裏側

カバーを取ったところ 埃を取っておきます。液漏れコンデンサーなどを交換します。

フロントパネルを外し各部の動作をチェック及びハンダの修正。

組み立ててチェック中

出力電圧オフセット、出力電圧フルスケール、電圧計フルスケールを調整して終了(電流は正確な抵抗が無いため未調整)。

 

 

 

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LUXMAN MQ60Customその4

2020-11-19 | 真空管アンプ

LUXMAN MQ60Customその4
以前メンテナンスした時に歪が多いまま依頼者に渡したのがどうも心に残っていたのでもう一度引き取ってきました。
以前は調整用のVRが焼けていたので全部取り外して固定抵抗に置き換えたのですが、皆さんご存じのようにこのアンプは無負帰還アンプなので歪そのものは多いのですが前段をわざと歪ませて終段と歪の打ち消しを行って歪を低減しています。今回調整用のVRを手に入れたのでもう一度調整してみました。

預かってきたLUXMAN MQ60Custom 

 

配線を手直しして調整

調整終了 歪はL,Rとも1W時(1KHz)で0.04%以下に下がりました。音が変わるかどうかはわかりませんが精神的に安心です。

 

 

 

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Windows 10バージョン20H2

2020-11-12 | デジタル・インターネット

Windows 10バージョン20H2
私のPCはみんな古いのでWindows 10 バージョン2004が中々来ない(まもなくリリースされるという案内が出ては消えるパターン)だったのですが今回その次のWindows 10バージョン20H2(Windows 10 October 2020 )の案内が来たのでアップデートしました。まあ新しければいいんだろうけど・・まだまだ古いPC使いますよ。マイクロソフトさん見捨てないでください。

やっと来たアップデートですが??あれ バージョン2004を飛ばしてバージョン20H2が来ました。新しいのでまあいいか。

 

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