ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

LUXMAN MQ60Customその4

2020-11-19 | 真空管アンプ

LUXMAN MQ60Customその4
以前メンテナンスした時に歪が多いまま依頼者に渡したのがどうも心に残っていたのでもう一度引き取ってきました。
以前は調整用のVRが焼けていたので全部取り外して固定抵抗に置き換えたのですが、皆さんご存じのようにこのアンプは無負帰還アンプなので歪そのものは多いのですが前段をわざと歪ませて終段と歪の打ち消しを行って歪を低減しています。今回調整用のVRを手に入れたのでもう一度調整してみました。

預かってきたLUXMAN MQ60Custom 

 

配線を手直しして調整

調整終了 歪はL,Rとも1W時(1KHz)で0.04%以下に下がりました。音が変わるかどうかはわかりませんが精神的に安心です。

 

 

 

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ST-6P1 真空管アンプ

2020-06-13 | 真空管アンプ

ST-6P1 真空管アンプ
LUXMAN MQ60Customの修理をして知人のお宅にセットしてSP-LE8Tで音楽を聴くと「真空管アンプもいいもんだなー」とまたとんでもないことを考えてしまってまた凝りもせず中華製ジャンク品を13,000円も出して買ってしまいました。
購入したのは6N2-6P1を使用したPPアンプでどうやらそれぞれ12AX7-6AQ5と同等管のようです。6AQ5といえば昔高校生の時にアンプを作ったことがありますがあまり印象には残っていません。オーディオの世界では6BQ5の方が有名で真空管としてみても効率も良いし内部抵抗も低いのでこちらを使用したアンプが多かったようです(音も良いし)。6AQ5というとラジオ管というイメージなのでパワーアンプとして自作する人はほとんどいませんでした(昔はAM送信機の変調に使われていたのでオーディオ用というイメージではありませんでした)。6P1と6AQ5はピンが9ピンと7ピンで真空管の直径が違うので6P1の方が放熱の点でよさそうです。EP/IP曲線を見ると肩特性が違っていて6L6に似ているような気がします。この肩特性を改善したビーム管が Kinkless Tetrodeの頭文字を取ってKT88,KT66となります。

前面 パイロットランプがありません。

後 入力は2つあります。

カバーを取ったところ カバーは歪みがあったので修正、塗装の剥げていますので後で塗ります。トランスのネジにも錆が見られます。

前面

このアンプのパワースイッチはロータリースイッチじゃなかったかな。 このアンプは色々なバージョンがあるようです。

ツマミには印が無いので今どのへんなのかわかりません。

6N2 なんか高周波増幅用三極管に見えますね。

6P1 こちらは9ピンなので6BQ5のように見えます。

下のカバーを取り外します けっこうきちんとしています。VRはガリがあったので分解清掃しました。

パワースイッチは故障が多かったのか途中でこの方式に変わったようです。

中華製ではなくニッケミのKMGを使用しています。

この大きさで250mAあるのかな? 交流で240mAですのでブリッジ整流後のDC電流は55%とすると130mAぐらいでしょうか。2次側電圧も210Vとなっていて変更になっています。このアンプはいくつかのバージョンがあるようです。

出力トランス インピーダンスは書いてありませんが6AQ5互換のAB1PPですと10KΩかな、SGタップは無いようです。

アースは電源トランスの取り付けネジになります。

ツマミは印が無かったので2.4mmのドリルで穴をあけ穴にタッチペイントの白を入れました。

完成というか点検しただけ

チェック中 方形波を載せればよいのですがやはり高域に乱れがあるので今回はサインウェーブのみ、中華製アンプの出力トランスは国産のトランスと比較してはいけないのですがもう少し工夫してもらいたいものです。出力トランスはノウハウの塊のようなもので電源トランスのようにただ鉄心にコイルを巻けばよいというものではありません。こういうあばれがあるトランスにNFBをかけると発振しそうです。

カバーも付いてデザインも良いです。

試聴中 5極管のPPでNFBもかかっているのに残留雑音がL=1mV R=2.4mVもあります(試聴位置では雑音は聞こえませんが)。周波数特性は7-80KHz -3db 出力は10Wぐらいです。音はやはりトランジスタアンプよりナローに聞こえますし低域のダンピングが弱いかんじですが不思議とボーカルは自然に聞こえます。

 

 

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LUXMAN MQ60Customその3

2020-06-04 | 真空管アンプ

LUXMAN MQ60Customその3
予備の50CA10があったようです。これも15年ぐらいまえに購入したと言っていましが新品ではないようです。

交換する50CA10(080)表にはメーカー名が何も書いてありませんがNEC製品です。 50CA10は3種類ぐらいあるようで初期のは横にゲッタ・リング1個があり(私はまだこの真空管は実物を見たことがない)その後上部に2個になるその後プレートの放熱用穴が大きくなり黒化ニッケルと変わっていきました。交換する真空管は第2世代のものと思われます。この真空管はプレート損失が最初25Wでしたがその後30Wに変わっています。

左 交換する50CA10(第2世代)  右 付いていた50CA10(第3世代)6267(EF86)や12BH7Aは当初のままのようで経年劣化はしてると思いますが今回は交換しません。

調整中 なんか「ジジ」という小さな音がすることがあるしやはり1本の50CA10の電流が変化します。そのうち焦げ臭いにおいがしたのでSWを切りました。「トランス??かなー」思いながら何回かSWを入れてみたらそのうち12BH7Aのプレートに入れてあるVRから小さな火花が出て赤くなりました。どうやらこの火花の雑音が50CA10のグリッドに入り電流が流れすぎておかしくなったようです。このタイト製のVRは販売してないので固定抵抗にします。その他のカソードに入っているVRも固定抵抗に変更します。多少歪が多くなっても仕方がありません。ムラード回路のプレート抵抗は下側のプレート抵抗は上側より10%多い抵抗を入れます。

経年劣化したVR 高電圧用のタイト製VRは探してもありませんね。

MURATA製のVR

L,R=100Hz 低域はトランスのインダクタンスの影響か優れています。

L,R=10KHz 高域はあばれもなく素直な特性です。

修理完了 残留雑音LR=0.4mV  周波数特性8-80KHz-3db(1W)歪率LR=1.4% DF約 2 (これはかなり低いのでスピーカーを選びますね、普通の3ウェイのブックシェルフスピーカーには合わない気がします。)ダンピンファクターは10はほしいですね。6267や12BH7Aの経年劣化により左右でバランスが1dbほど違います。50CA10は貴重な真空管なので電流は35mAにしてあります。(昔OMから真空管アンプは最大規格付近で使用するのが一番良いといわれたことがありましたが・・)
無負帰還アンプは初期の性能はまあまあでも経年劣化で性能がすぐ低下していきます。この点負帰還アンプはある程度の性能は保持できるので安心して使用できます。LUX社はこのアンプにつなぐスピーカーは何を念頭にしてたのでしょうか?ALTEC A7,A5やJBL Harknessあたりなんでしょうかね

後ろ側

火を入れます(真空管アンプではこう言うんでしょうね)

ヒーターが赤く見えます。

試聴中 CEC CD3300+MQ60C+Technics SB-MX70(このスピーカーは6Ωですがアンプの8オームに接続)歪もトランジスタアンプより100倍以上多く帯域も狭くダンピングファクターも小さくSB-MX70という真空管アンプには向かないスピーカーなのに出てくる音は不思議と普通に聞こえます。人間の耳は不思議なものだと思います。単に私の耳が違いをききとれないだけかもしれませんが・・・。

 

 

 

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LUXMAN MQ60Customその2

2020-05-28 | 真空管アンプ

LUXMAN MQ60Customその2

スピーカー切り替えSWは分解清掃します。

接点をきれいにします。

RCA入力端子は金メッキタイプに交換します。

裏側はカシメてあるのでハンダ付けしておきます。

VRは分解清掃しておきます。クリック付きタイプです。

スピーカー端子は交換します。

6267 オーディオ用5極管マイクロフォニックノイズも小さくこれの3極管接続の特性は優れています。12BH7A TV用の垂直発振用によく使われていた球でオーディオ用にも使われています。私も中学生のころこれでPPアンプを作ったことがあって以外に丈夫な真空管だった記憶があります。真空管の足はきれいにしておきます。ソケットはそれほど傷んでいないようなので今回はそのままにします。

50CA10 G1とG2の目合わせがされていることからこれビーム管の3極管接続の真空管でヒーターが50Vというのはありがたいですね。よく見ると真空管式カラーテレビの水平偏向出力管6JS6Cに似ているような気もします。

部品の交換が終わりました。試しにスライダックトランスで電圧を60Vまで上げて状態を確認すると50CA10の1本がおかしいようです(真空管を見たときゲッターが少し変な感じがした)。変な音がする感じで電流も一定しません。依頼者に予備の50CA10があるか確認後にまたチェックします。

 

 

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LUXMAN MQ60Custom その1

2020-05-23 | 真空管アンプ

LUXMAN MQ60Custom その1
以前私が(15年以上前?記憶が定かではない)メンテナンスをした製品で依頼主はその後使用したのは数回ぐらいで後はしまっておいたようです。
今回改めて使いたいのでメンテナンスをしてほしいというので預かってきました。
ご存じのようにこのアンプはMQ60の無帰還アンプでこのタイプはキット製品はなく完成品のみだったようです。オーソドックスなムラード型の50CA10PPアンプでドライブはMQ60の6AQ8から12BH7Aに変わっていてこの歪の多いドライバを使って50CA10と歪の打ち消し行っているようです(この歪の打ち消しは昔からよく行われていますが素人の私が思うにはこの打ち消しによる歪の低下が実際の音に反映しているかは疑問に思っています)。したがってメンテナンスする場合は歪率計が必要になります。このMQ60アンプは出力トランスのOY-15-5の故障(断線や絶縁低下)が非常に多く購入する場合は注意が必要です。このMQ60シリーズはキットも含めB電圧が高すぎる気がします。まだ真空管が安く消耗品的な考えのもとの回路なのかまたはトランジスタアンプに対抗するために三極管といえども大出力を狙ったのかもしれません。

前面 意外とコンパクトです。シンメトリ配置になっています。昔真空管アンプを作ったときはこのレイアウトも参考にしていました。マッキントッシュ MC240,MC275のデザインの方が人気があったかようですが。

後ろ側

スピーカー端子は使いにくいので交換します。

錆もあるし今では考えられないくらい穴が小さいです。

入力端子も錆があるので交換します。

カバーを取ったところ 電解コンデンサーはほとんど交換してありますがC電源はそのままなのでこれを交換します。

以前メンテナンスしたときある程度の部品は交換したようです。(私がしたんですが記憶があまりない)

出力トランスはピッチの漏れもなく大丈夫なようで安心しました。このOY-15-5は一次巻線が細く断線や湿気によって発生した緑青による絶縁低下、熱による絶縁の劣化があり多くのトランスが使用不能となっています。このOYシリーズは一次インダクタンスが大きくアンバランスの許容範囲が1.9mAとシビアなので使いにくいのですがその性能は一級品で個人的に好きなトランスです。

チョークトランスも大丈夫なようです。

出力トランスのチェック オシレータから1KHzを別のアンプに入れその出力(5V)をこのアンプの16Ω端子に加えます。インピーダンス比5000Ω/16Ω=312.5これのルートは17.6*5V/2=44.19V(挿入損失は考慮していません)

R B-P1電圧  41.4V

R B-P2電圧  41.4V

L B-P1電圧  41.4V

L B-P2電圧  41.5V

 

 

 

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UY-807(T)無負帰還シングルアンプその2

2019-09-21 | 真空管アンプ

UY-807(T)無負帰還シングルアンプその2
このパワーアンプはトランスにあまり余裕が無いので整流管を止めてシリコンダイオードにしました。これでヒーター電源(5V1.9A)が無駄に消費されません。

5AR4を手持ちの1N4007(1000V1A)に交換

整流管の穴はアルミの板を加工して塞ぎました。プレート電圧が上がり電流も60mAになり出力も少し増えて1.7Wぐらい。5AR4から出ていた熱も無くなりシャーシの温度も下がりました。このアンプは歪も多く(3極管シングルアンプというと歪が少ないと思っている人もいますが小出力で歪が多く自作以外はあまり採用されませんでした)DFも小さいので低音が締まっていない音ですが人間の声は自然に聞こえます。

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UY-807(T)無負帰還シングルアンプ

2019-06-24 | 真空管アンプ

UY-807(T)無負帰還シングルアンプ
音楽を聴く部屋では比較的大きな音で聴くので1Wそこそこのアンプでは辛いのでリビングに持ってきました。ここでは大きな音では聞けません。せいぜい0.1Wぐらいですのでこのアンプでも大丈夫です。

Technics SL-PG5+UY-807(T)無負帰還シングルアンプ+Technics SB-MX70で試聴 Technics SB-MX70は真空管アンプとは相性が悪いのですが無負帰還アンプは不思議と広がりのある音を聴かせてくれます。

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6P3Pシングルアンプ ジャンク品 その3

2019-06-11 | 真空管アンプ

6P3Pシングルアンプ ジャンク品 その3
全く期待していなかった807(T)シングルアンプですがその後ずっと聞いています。
歪も多く、周波数帯域も狭くダイナミックレンジも狭く出力も1W足らずのアンプですがスピーカーを繋ぐと心地よい音がします。私の聴いている年代が60-70年代の音楽というのも影響しているのかもしれません。以前使用していたELEKIT TU-8730の300Bアンプよりこちらの方が好みの音がします。そういえば昔OMが「6L6は3極管接続では出力は小さいが良い音がする」と言っていました。

はじめはNFBをかけるつもりだったのですが無負帰還にしたので回路を変更しました。

USB-DAC+807AMP+LM022で試聴 無負帰還アンプだと低音がブーミーになるのですがこのアンプはダンピングファクターが小さいのに不思議とダンピンが効いた音になります。出力が1W足らずなのですが家庭では大きな音では聞けないのでそれほど不満にはなりません。昔、ラジカセで1,000mWの大出力と書いてある製品がありましたっけ。

 

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6P3Pシングルアンプ ジャンク品 その2

2019-06-06 | 真空管アンプ

6P3Pシングルアンプ ジャンク品 その2
真空管と中身の抵抗とコンデンサーを捨てましたので(これに使用してあるコンデンサーはどうも信用できない気がします)トランスとシャーシしかなくなったのですが使わないのはもったいないので手持ちの807を使ったアンプを作ってみました。真空管は5AR4-6SL7-807(T)構成で6SL7をSRPPで使用して807をドライブしようという考えです。普段はダイオード整流なのですが見た目重視で整流管の中では好きな5AR4を使用してみました。6SL7のヒーターは直流点火し、B電源からヒーターバイアスをかけています。
電源トランスの容量が240mAと書いてあるのですがどうも大きさから信用できないので全体の電流を控えめに(807は50mAで使用)設定します。出力トランスは20KHz以上に少しピークやディップがあります。直熱型真空管がもてはやされますが防熱型真空管の方が安定した電子を放出しますので悪い訳がありません。
807シングル(3結)無負帰還アンプ特性
残留雑音 L.R=0.7mV
周波数特性 L.R=15-20KHz -1db (0.125W)
出力 L.R=1.3W DF1.9
温度は807,130度、5AR4,111度、電源トランス60度(トランスの温度はJISで50度以下となっています。これに室温が加わります。)

部品を一旦はずし入力端子や出力端子などは取り付け807のプレート用コードの穴を開けました。この入力端子や出力端子は部品の精度が悪いのか入力端子の取り付けは力をちょっと入れるとネジが舐めてしまうことがあり、出力端子はスピーカーコードをネジで締め付けるネジの精度が悪くスムーズに動きません。このアンプは底板がありネジで止めるのですがシャーシの穴と底板の穴がずれています。まあ中華製アンプはこんなものですが。

電源トランス 外装は手作業で塗ってあるようです。コードはトランスから直に出ています。AC110V仕様ですのでヒーター電圧は5.7Vぐらいになります。トランスは唸りが出ないようにネジは増し締めしておきます。このコードは相変わらず熱に弱くて配線しづらいです。電圧ですがトランスに書いてある電圧は「目安」と思って臨機応変に対処してください。

出力トンランス 5W程度の大きさでしょうか?外装の寸法があっていないのか「カタカタ」音がするので接着剤で接着しました。この出力トランスは定損失が大きく(通常シングル用トランスは70-80%)分布容量も多そうで高域の特性がよくありません(これ電源トランスを作っている感覚で作っているんでしょうか?)。そうなると位相特性も悪くなりNFBをかけるとどこで発振気味になるかわかりません。高域にあばれがあるので積分型の補償を入れても補償しきれませんのでNFBを止めで無負帰還にしました。

100KオームVRは分解清掃します。ギャングエラーは少ないですが0まで絞っても片方は0オームになりません。強度も弱いようで使用に当たっては優しくした方が無難です。操作感もあまり良くありません。

電源SWも分解清掃しましたが操作性がどうも良くないので手持ちのSWと交換しました。一応スパークキラーも取り付けます。

配線終了 直角に配線すればきれいなのですがどうも私は最短距離で配線する癖があります。アースは電源回路と6SL7付近の2ケ所にしました。ヒーターを整流するブリッジダイオード(25A)は発熱するので放熱効果の高い金属ケース入りを取り付けます。

807は以前オークションで購入したNEC製の物(チューブチェッカーでチェック済み)を使用しましたが実際電流を流すとどうも動作がおかしいので「フロービス」さんから新品ペアを3,200円で購入しました。

ロシア製の807  これを3極管接続で使用するのですが6L6系の出力管はビーム管で使用する時より3極管接続にすると6CA7などと違ってかなり出力が低下します。

完成 

100Hz

10KHz

システムに入れて試聴中 歪も多く特性も良くなく出力も少ないのに不思議と「そんなに悪くない」ように聞こえます。人間の耳とはいい加減な物なんだなと改めて思いました。

 

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6P3Pシングルアンプ ジャンク品

2019-05-18 | 真空管アンプ

6P3Pシングルアンプ ジャンク品
オークションに「電源入らずジャンク品」が1,000円で出ていたので入札してたら最後には9,270円も出して落札してしまいました。「なんでこんなアンプを落札してしまったんだろう」と思っても後の祭りです。中華製と言うと以前は電源トランスがしっかり作られていなくて(自分で作っている?)トランスの唸りや塗料のにおいがあるものがあり出力トランスもただ巻いてあるだけのトランスでピークやディップだらけの物があったりトランスのケースは立派なのに中身はすごく小さいトランスが入っていたりするのがあってアンプとしては使いたくない製品が多かった気がします。今回の製品は色々いじってあってとても修理して使用してみようとは思いません。まあ以前オークションで買ったアンプで「スイッチ入りました」製品が中身が空っぽよりはいいかな?

真空管は5Z4P,6P3P,6N8Pと言う中華製で出力管の6P3Pが1本ありません。まあジャンク品ですからこんなものでしょう。

横から

5Z4P 特性を見るとかなり古い設計のようで現代にあるというのが不思議です。

6P3P 特性は6L6と言うことですが6L6でも初期の6L6の特性に似ているようです。

6N8P 特性は6SN7と言うことで、これは現在でも使えそうです。真空管は全体的に軽い感じで作りが町工場で作った感じです。ガラスも薄く内部の組み立ても粗いです。これならロシア製の方がまだましですね。真空管は全部捨ててしまおうと思います。とても使う気になりませんね。

電源が入らないというのでヒューズを見ると切れていました。これ5Aのヒューズですねこれが切れるというのは重大な事故があったということかな?

回路図が見つかりました。「うーん、なにこれ」という感じでしょうか。スクリーングリッドを安定化しているところはいいかな。5Z4Pの出力のコンデンサーは容量オーバーな気もしますが。

内部の様子 色々いじってあるようです。電解コンデンサーの容量が表示よりけっこう少ないです。これ本物のニッケミのコンデンサーなんでしょうか?

ここら辺のハンダ付けは私の方がまだいいかな。

整流管の部分 けっこう危ない配線です。

半田ごてが当たったのか溶けています。

入力端子部分 出力の2次端子からNFBによる配線がありませんしアースもとっていません。シャーシも何かのショートによる火花が飛んだあとがあります。

配線も焦げています。

 

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