YAMAHA C-4
YAMAHA C-4はあまり興味が無かったのですが回路図を見てみるとヘッドフォン回路が初段トランジスタ差動カレントミラー、エミッタ接地増幅ダーリントン接続SEPP-OCLとなっていて本格的なアンプとなっていて中々良い感じがしたのでジャンク品を14,000円で購入しました。
このアンプはYAMAHAが開発したローノイズデュアルFET(2SK100)を使用しているのですがこれが壊れていると面倒です。こういう専用FETは販売されていなく又、特性が公表されていないので代替え品を探すのが大変です。またリードリレー(FUJITSU RL-6442-H132)も故障となるとこれも代替え品を探すのが大変です。
YAMAHAのプリアンプは C-1,C-2,C-4,C-6とありC-3とC-5がありませんパワーアンプはB-1,B-2,B-3,B-4,B-5,B-6があるのに?
外見は目立つ傷はないようです。
貴重な取扱い説明書付
リア側 RCA端子は汚れているので磨いておきます。
各切り替えスイッチは動きます。
RCA端子のPHONO-1に少しガタがあったので裏からエポキシ系接着剤で固定しておきます。
天板は放熱用の穴が開いています。
底板
ランプはみんな点きますがLEDに交換します。
底板を取ったところ このアンプもC-2と同様に基盤が上下逆さまです。
基盤の裏側
各種スイッチ類
電源トランスはけっこう大きいです。消費電力が大きいようです。
基板同士はコネクタではなく直接コードでハンダ付けされています。
整流回路とトーンコントロール
定電圧回路 けっこう発熱します。
ヘッドフォン回路とターンオーバー回路
ファンクション切り替え回路 フォノイコライザ回路ヘッドアンプ回路
モードスイッチ
VRは取り外して洗浄します。
モードスイッチは分解しましたがきれいでした。密閉型なので汚れが入らないのかもしれません。
ファンクションSWは真っ黒です。
カートリッジ負荷抵抗と負荷容量の切り替えSWは汚れはそれほどありませんが緑青が出ています。
VRは分解できませんので洗浄のみ
ターンオーバー回路のVRは分解清掃します。
RL-6442-H132リードリレーは取り外してチェックしましたが大丈夫なようです。
リードリレー リードスイッチ(ガラス管の中に封入されている2本の強磁性体リードが一端に隙間を持って相対したもので ガラス管の中には接点の活性化を防止するための不活性ガス等が封入されています)を用い、ガラス管の周囲に巻かれたコイルの磁束でリード片を駆動させて接点開閉を行うリレーです。
2SK-100 取り外してチェックしましたが壊れてはいませんがバランスは崩れています。代替品が無いのでこのまま使います。
秋月電子で購入した電球色3mmウォームホワイトLED これ眩しくなくて電球の代わりになるLEDです。
C-4のランプ回路電圧が-12Vぐらいなので1.2Kの抵抗で電流を押えて使用します。
電源コードは付け根がちょっとおかしいので切り詰めて付け直しました。
完成 使用したコンデンサーはニッケミBP,KMG、ニチコンミューズ、FG、エルナ、パナソニック、TOSIN
調整中に定電圧回路の2SC2088BLを壊してしまいましたので互換品ではありませんが2SC1815GRに交換しました。
交換部品 電解コンデンサーは全部交換、消耗しているTRを交換(まだ使えるか交換するかは悩みます。)今回はあまり音に影響するところの無いTRだったのでよかったです。
調整箇所 30分ぐらい電源を入れてから調整、1は電源電圧の調整、2はオフセット調整ですがけっこうクリチカルですので範囲内であれば気にしないように、3のMCアンプの調整はひずみ計が必要なのでなければVRはそのままにします。
L,R=100Hz
L,R=10KHz
L,R=10KHz (イコライザアンプ)
完成 出力にもVRが入るので残留雑音は低く L,R=0.01mVで測定器限界です。VR-MAXでも0.2mV以下でした。
試聴 DENON DL-103+Technics SL-1300+YAMAHA C-4+YAMAHA B-2+YAMAHA NS-451+YAMAHA CDX-993 ざっと聞いた感じで音はC-2とあまり変わらない感じですがどちらかと言うと繊細なC-2で力図よさでC-4という感じでしょうか?C-2が自然な感じでC-4が広帯域な感じかな?これからじっくりと聞いて見ます。
LEDランプもちょうどよい明るさです。