方向性結合機
スペクトルアナライザーやカウンターを接続するのに簡単な方向性結合機を作りました。
π型アッテネーター
測定器は過大入力に弱いので簡易型のπ型アッテネーターを作ってみました。スイッチで切り替える方式は便利ですが接点の問題があり又配線が長くなってしまいます。
-3,-6.-10,-20db チップ抵抗にしたかったのですが数個単位では販売していないので金属皮膜抵抗 1/4W 1%級を使用しました。
ADVANTEST TR5821 UNIVERSAL COUNTER その2
反応しないキーがあるのがどうも気になったのでスイッチを交換しました。
購入した他社製品のスイッチ
こちらは付いていたスイッチ
ゴムが破れています。
交換終了 このカウンターはコンセントにコードを刺すと電源を入れていないくても10MHz基準発信機部分は通電したままになりますので家庭での使用時にはACタップにスイッチが付いたものから電源を取った方が良さそうです。こういう測定器関係はスイッチを入れていないのに通電しっぱなしってけっこうありますね(家電製品も多いですね)。
National VP-7220C RC OSCILLATOR
昔の古い低ひずみ発振器が出ていたので懐かしく思い4,560円で購入しました。当時の価格は高かったような気がします。
前面 けっこう大きいですがアルミケースなので軽いです。こういう周波数をスイッチで切り替える方式は周波数も正確で経年劣化がしにくい構造です。外見は汚れもほとんどありません。
裏側 こちらも汚れがあまりありません。
上側
dbとdbmの出力メーターがあります。試しに0dbで出力を合わせます。
ミリボルトメーターで読むと少しオーバーでしょうか。
1KHzをカウンターで測るとこんな感じでそれほど誤差は無いようです。
カバーを開けます。中はガラガラというかスペースがありすぎです。
基板はこれ1枚だけです。
裏側 なにもありません。これ半分のケースに収まりますね。
電源トランス。
タイト製の切り替えスイッチを使用してあります。接点の汚れもあまりありませんが一応アルコールできれいにしておきます。
基板はこれだけになります。今使用しているNational VP-7201Aと構造が何となく似ている気がします。
電解コンデンサーを交換しました。
コネクタは清掃しておきます。
交換部品
dbvを合わせます。
周波数調整。
1KHzの歪 最近HP-8903b歪率計本体の歪がこれ以下に下がらないので本来はこれ以下と思われます(カタログ値は0.002%)。HP-8903bのメンテナンスは素人では無理なので思案中・・最近はPCによる歪の測定の方が簡単なので・・・
完成 これ大きいので置くところがありません。
ADVANTEST TR5821 UNIVERSAL COUNTER
電源が入るジャンク品が1,200円で出ていてだれも入札しないのでカウンターは2台あるのに落札してしまいました。以前から精度はあまり要求しないカウンターがあれば
手軽に使えると思っていました。
前面 汚れ変色破損があります。電源は入りますが反応しないボタンがあります。まあジャンク品ですからね。この時代のADVANTEST製品はこのスイッチの故障が大変多く中古品のほとんどの製品がスイッチ不良となっているようです。TR5821はシリーズ中一番ベーシックなカウンターで周波数上限は120MHz、発振器温度特性は±1×10-7(0℃~+40℃)となっています。
裏面
上面 写真では分かりませんがけっこう黄色いです。
前面が破損しています。
中を開けて電源部分を取り出します。トランスが傾いていたので垂直になるように修正します(落としたのかな?)。ファンレス仕様です。
コントロール基板
表示部分 よく見ると動作するスイッチが黒色で動作しないスイッチが白色です。どうやら2ケ所だけ交換したようです、
10MHz基準発信機
組み上げて自作した基準10MHzOCXOで調整中 動作しないボタンもありますがカウンター機能は支障なく使えるのでこのまま使おうと思います。このカウンターは120MHzまでカウントできますが感度は下がるものの170MHzぐらいまではカウントできるようです。
TRIO KT-7007 チューナー
古いバリコン式のチューナーは問題が多いので手を出さないようにしていたのですがダイヤルスケールを裏から照らして文字を浮き上がらせる方式のチューナーが懐かしくてジャンク品を1,000円で購入してしまいました。KT-7007は1974年発売でもう48年も前の製品で当時の価格は65,000円とけっこう高価でした。
前面 さすがに48年前の機種なので汚れがけっこうあります。たばこのヤニかなー。このKT-7007は上位モデルと同じような回路で価格を下げた製品で、この下のモデルとは回路が違うようです。
裏側 ネジが錆びています。
M型コネクタを使用しています。当時これを使用しているのはマニアでしょうね。
チューニングダイヤル
サイドウッドは劣化が少ないです。
天板 錆は見られません。
スイッチを入れると電気が点き各ランプも切れていないようです。電球にかかる電圧を規定値より少し下げているようです。ダイヤルと放送局がズレています。
ケースを取ると埃がすごいです。
うーん、とりあえず埃を取ります。
バリコンケースを外します。FM4連、AM3連です。
裏蓋を取ります。各基板のハンダはしっかりとしています。
フロントパネルを外して埃をとります。
チューニングダイヤルはプラスチックにアルミのカバーなので軽いです。これ上位モデルはアルミ削り出しなんだろうか?。
VRは分解清掃します。これクリック感がある構造です。
バリコンは埃をとりローターのアース部分はクリーナーで洗浄しておきます。ダイヤルを回すと所々で「ギ―」と音がするのでダイヤルの糸の張り調整を色々しましたが改善しませんでした糸が劣化しているのかもしれません。
M型コネクタはJ型コネクタに交換します。
太陽誘電 CF-10M-24 セラミックフィルタ (10.7MHz)を使用しています。
電源回路のトランジスタはシリコングリスがありませんでしたのでグリスを塗布しておきます。
交換部品 電解コンデンサーは古いので全部交換、TRも劣化しているのを交換。
修理、調整終了。調整すると歪やセパレーションが劇的に改善しました。
錆びたネジは新品に交換したり内部の錆びていないものと交換しました。
75Ωコネクタを交換。
完成 木製のパネルがあると高級感が出ます。
昔のチューナーという感じで中々良いです。
試聴中 古いチューナーですが中々良い音でデザインも風格があります。