一日一言
甘井(かんせい)先ずつく
旨い水の湧く井戸は、多くの人々が利用
するため、真っ先の枯れてしまうと言う
意味から、才能ある者は、その能力を早く
使い果たして衰えてしまうと言うことのたとえ
るときに用いる。
★正岡子規はあの若さで夭折したのも、まさに
甘井先ずつくということであろう。
類語:薫(くん)は香をもって自ら焼く
4月~5月にかけて咲いていた花「小手毬 (こでまり)」
開花時期は、 4/20頃~ 5/15頃。
・中国から渡来。
・小さな花が丸く集まり、手毬のように咲くこと
から「小さな手毬」で「小手毬」になった。
・枝は弓状に垂れ下がる。
・生け花の材料や茶花として利用されている。
・4月2日の誕生花
・花言葉は「友情」
(季節の花300より)
一日一言
勘定にかかる
利害・損得などを考え合わせた計算の
収支が旨く行くと言う場合に用いる。
また、物事が色々な事情を考えに入れ
て判断しても引き合うと言う時にも用いる。
★彼の率いる部隊を有利に導くための、
いずれの陣営に与するか、勘定にかかり
始めた。
4月に咲いていた花「なんじゃもんじゃの木」
開花時期は、 4/20頃~ 5/10頃。
・プロペラ型の白い花。すぐ散ってしまう。
・明治時代、東京の青山練兵場(今の明治神宮
外苑)の道路沿いにこのなんじゃもんじゃが
あり、名前がわからなかったので
「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちに
いつのまにか「なんじゃもんじゃ?」という
変わった名前になってしまった。
(おもしろい♪)
「何でふ物ぢゃ」→「なんじゃもんじゃ?」
・「なんじゃもんじゃの木」という名前の木は
いろいろあり、
「くすのき」「あぶらちゃん」「かつら」等に
「なんじゃもんじゃの木」の名前がつけられて
いる(関東地方で多いらしい)。
千葉県神崎町の「神埼(こうざき)神社」
(利根川沿いにある)にあるくすのきは、
水戸黄門が自ら「なんじゃもんじゃ」と言った
との伝承もあるそうです。
ただし、一般的によく知られているのは
上記青山練兵場に植えてあったのと同じ、
「一葉(ひとつば)たご」と呼ぶ種類。
(「たご」は「とねりこ」という木の
方言名。「とねりこ」が羽状複葉で
あるのに対してこちらが単葉である
ことから名づけられた)
(季節の花300より)
一日一言
勘定に入れる
金銭や物を数える際、その中に繰り入れて
計算すると言う時に用いる。また、ある事柄
を考慮の内に含める、計画や予想の対象と
して考えると言う時にも用いる。
★今回の新再建計画には、有識者の専門的
答申も勘定に入れて策定したものである。
4月に咲いていた花「宝鐸草 (ほうちゃくそう)」
開花時期は、 4/20頃~ 5/10頃。
・林の中などの陰地に生える。
・宝鐸(お寺の堂の四隅の軒に下げた鈴)に
似ている、筒形の花。
・実は秋に青黒く熟す。
・黄色い花の
「黄花宝鐸草(きばなほうちゃくそう)」
というのもある。
(季節の花300より)
一日一言
癇癪(かんしゃく)に障(さわ)る。
「癇癪」は、些細な事も腹で腹を立てる
気性をいい、その怒りっぽい性質が刺激
されるとという場合に用いる。
★記者会見で某新聞記者の詰問が、首相の
癇癪に障ったのか、暴言を吐いたようだ。
4月に咲いていた花「桐」
開花時期は、 4/20頃~ 5/10頃。
・朝鮮、中国から渡来してきた。
・紫色の筒状の花を木の上の方につける。
(背の高い木なので、下からそうとう
見上げないと花は見えない)
・強い芳香がある。(落ちてきた花を拾い上げて
匂ってみてください)
・若い木の木膚は滑らかだが、老木になると
縦にひび割れ灰褐色になる。
・非常に軽くて湿気を吸わない、良い材質なので
”桐箪笥”(きりだんす)や、箱、下駄、
琴の胴の部分 などの楽器、人形の型、
金庫の内張りなど幅広く利用される。
・切ればすぐに芽を出して生長する意で、
動詞の「きる」がそのまま「きり」になった、
との説がある。
桐はとても生長が早いので、農村では女の子が
生まれると桐の苗を植え、結婚するときに
それで箪笥を作るところがある。
・中国では、聖王を表す”鳳凰”には
「桐の木にだけ棲(す)み、
竹の実だけを食べる」という伝説があり、
桐は霊鳥の宿り木とされた。
そのため桐は、平安時代の頃から尊重され、
上流社会の人々の間で紋章、装飾として
広く用いられた。
また、1974年までは、
日本のパスポートには桐紋が入っていた。
(なお、鳳凰が棲む木は本当は桐ではなく
青桐(あおぎり)であるらしい)
・岩手県の県花(桐)
(季節の花300より)