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「駆込み女と駆出し男」、江戸時代幕府公認の駆け込み寺の顛末

2015-05-26 19:04:42 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

ただ、早口セリフが随所にあり、意味不明となると、置いていかれる。

井上ひさしが、11年かけて執筆したという原作(未見)。

原作のよって立つところか、セリフの多さにうんざり。

江戸末期、幕府公認の縁切り寺東慶寺。

だが、そこにはいる前の御用宿というのがくせもの。

縁切り寺は、2年。猶予期間を置く。

だが、御用宿は、縁切りの真相に立ち入る。

すなわち、関係者の意見聴取だ。

その宿に、戯作者を目指し、医者見習いでもある若者信次郎がいた。

そこへやってきた。離婚希望の女性二人。

この3人が物語を紡いでいく。

原作が原作だけに、中々しゃれた作りになっていて、人それぞれの思惑が入り乱れて人生が浮き彫りに。

暴力夫から逃れた娘は、顔にやけどの跡が、これを丁寧に薬草で直していく。

そしていつしか芽生える恋心。

一方、うさんくさい豪商の愛人は、自らの病を伏せて、愛人のもとから去りたいとの心情。

その他、やくざの侵入や妊娠騒動など、江戸時代の風情をうかがわせてくれる。

四季の移ろいを、自然豊かに描き、物語を深めている。

信次郎を演じる大泉洋がはまり役。女二人を満島ひかりと戸田絵里香が好演

ちょっと毛色の変わった時代劇が思わぬ拾い物。


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1 コメント

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駆け込み女と駆け出し男 (大正の黄門)
2015-05-26 21:36:27
モット喜劇性の有る笑い飛ばせる映画を予測しましたが、以外にシリアスな時代劇、 監督 原田眞人だから此れだけの女優、男優が揃ったのかな。
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