ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「少女」奥田瑛二処女作品

2014-02-16 19:58:47 | 日本映画
2001年作品。

神代辰巳監督が、生前撮ろうとしていた連城三紀彦の小説の映画化を、俳優の奥田瑛二が初めてメガホンをとった作品。

したがって、日活ロマンポルノ風の成人映画だ。

舞台は、のんびりした愛知県瀬戸市、まったくだらしのない43歳の警官と15歳の中学生が恋をするという危ない話。

登場人物も、少女の祖父は彫り物師。警官も背中に「比翼の鳥」という彫り物がある。

また、精神的に弱い兄がいて、2人に割り込んでくる。

普通あってはいけない、中年と中学生の恋。

そんな異常さが、かなり怪しい雰囲気の田舎町に醸し出されて、奥田瑛二ばりの男性像とあこがれの少女像が交錯しながら描かれていく。

少女の家庭環境も複雑で、警官も脛もつ身、

やってはいけない行為でありながら、セックスに溺れいく姿は、奥田の役者魂と、小沢まゆのあっけらかんとした演技に興味を惹かれる。

初期作品ゆえの乱暴さや、拙さは見られるものの、絵的センスも発揮して、

結局二人は、彫り物カップルとして出発することに。

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