ひろの映画見たまま

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「人生タクシー」、イランの監督が、映画製作を禁止されたにもかかわらず撮り続けた傑作!

2017-10-07 17:06:45 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

今のイランが知りたい人 ☆☆☆☆

イラン映画

2015年・第65回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。

「白い風船」をはじめとして、意欲的な作品で知られるジャファル・パナヒ監督。

イラン社会の実像を描いたとして、逮捕され、保釈されるが、映画の製作などが禁止されている。

そんな彼が、果敢にも、自らタクシードライバーに扮し、その車載カメラでイランの今を活写した本作。

当然ながら、イランでは上映禁止。各界の協力を得て、海外で上映、評判を得ている。

ただ、タクシーに乗ってくる乗客とのやり取りだけで、これだけ、面白くかつ意味深い表現を切り取った作品には喝采を送りたい。

なじみのない国の話であり、タクシーでのやり取りだけが中心の映画なので、興味のない人には不向き。

ドキュメンタリータッチながらどこか作為の感じられる本作は、まさにイランの現在を活写したといっていいだろう。

特に、姪っ子が映画を撮り続けるという手法で、映画の何たるかを訴え、胸に刺さる。

 


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