ひろの映画見たまま

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「ヴィオレット ある作家の肖像」、1940年代後半のパリ、ボーボワールに見いだされた生と性文学の天才

2016-01-14 19:07:21 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

文学好き ☆☆☆☆

フランス・ベルギー合作 PG12

冒頭暗い画面から始まる。

そんなに美しくない女性文学者の卵ヴィオレット。

夫は、作家だが、ホモのため、愛してはくれない。

父なくして育った私生児の身分を、心から憎んでいた。

仕方なく闇商売で生活、警察に捕まったりする。

だが、ヴィオレットは、そんな逆境だからこそ書ける小説の執筆に没頭していた。

そして出会うボーボワール。

ボーボワールはのちに、「第二の性」で一躍有名になった、哲学者。

そんな彼女の励ましで、出版にこぎつけるが、題材が反社会的なため、世に受け入れてもらえない。

再び、ヴィオレットの苦悩が始まる。

苦悩と小説、苦悩と小説のサークルで、徐々に世間に認められる。

ボーボワールの友人たちは、一流の文壇陣。

その人たちとの交流もあるが、結局、ヴィオレットは一人。

ボーボワールとも、愛のある生活にはならない。

後半、南仏プロバンスに移り住み、画面も明るくなる。

そこで、愛なき性に溺れ、作品にふくらみが。

やや明るさが見えるものの、ボーボワールの派手さから見たらしょぼいものだ。

それが今やっと日の目を見るのか?
コメント
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