錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

腰岳探訪 ( 黒曜石 )

2021年02月16日 | 石ころ

昨夜のことですが佐賀県にある腰岳の黒曜石に関する文献に目を通していると、何気に懐かしくなって・・・・
お昼から車を走らせちゃいました。
まぁ、西の端に位置する伊万里市とは言ってもCherryの自宅からは65kmくらいなので、上手くすると1時間と30分もあるとイケる距離ときたものだから捉え方しだいでは程良いドライブなんだなぁ。


そして、この腰岳は黒曜石の産地としては日本でも有名な場所なので行けば何とかなると思うかもしんないけど、そんな甘いもんじゃない。
と、言うのも腰岳の山頂は流紋岩(黒雲母流紋岩)で覆われていて、その下に黒曜石の層がバンド状に存在しているので、このことを知らずに闇雲に山頂を目指すと黒曜石は得られない。
だからもし、その黒曜石を得ようとすれば中腹を一周するように存在する層っていうか露頭から下を探さないと・・・・ ねぇ。


だから、その露頭から下であれば、こんな林道脇でも普通に拾えた・・・・ 昔はね。
と、言うのも・・・
今は物珍しさも手伝って畑の脇とか道路脇に放置された黒曜石は片っ端に持ち帰られてなくなった。
ただ、5cmほどの小さな黒曜石であれば拾えるかもしんない・・・・ 頑張ればだけど
なら何処へ行けばイイの?


そう、こんな山中徘徊でルッキング。
でもね、ここは ブヒ・ブヒ と鳴きながら駆け回るイノシシ もいるので要注意。
しかーし!
こんなところで拾えるサイズの黒曜石では我は納得できないんだなぁ。


だから露頭を目指して道なき谷を登る。
そして、烏ん枕(からすんまくら)と呼ばれる黒曜石の露頭を探すんだなぁ。
でもぉ・・・
露頭には手をつけない。
だって、その足下には大きめの黒曜石が転がっているので、敢えて露頭を傷つける必要がない。


ただ、これらは気が遠くなるような時を経た黒曜石なので表面は風化して、これが黒曜石か?と思えるような黒曜石と化している。


が!
そんな黒曜石を割ってみると・・・・
ほらぁ、黒くてピカピカ。
と、言うのも黒曜石って火山ガラスだもんね。
で、この黒曜石を以前に『石ころ』のカテでUPしたように動物の皮とシカの角を使って面取りをすると鋭い石器が出来上がる。
例えばナイフとか矢じりとかね。


しかーし、そんな黒曜石の中には発泡したもの存在し、これらは貝殻状に割れずに細かく砕けてしまうので使い物にならない。
要するに粗悪品というか不良品なんですよ。
だから・・・
この腰岳の黒曜石は九州だけでなく遠くは韓国にまで運ばれて加工されていたようなので、こんな発泡した黒曜石を誤魔化して流通させると場合によっては取引停止ってこともあったかもしれない。
と、言うことで・・・・


得るものを得たら腰岳の中腹に腰を下ろして一休み。
ただ夕方ごろから西よりの風が強くなり肌寒さを感じるようになりましたが天気にも恵まれて楽しい一日でした。


と言うことで・・・・
次は化石採りにでも出かけるかぁ!

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