錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

冷凍ストッカー

2022年12月05日 | Bone (骨)

この年末に、とうとう4台目となる冷凍ストッカー(319L)を購入しました。
ただ…
この件に関ししてはストッカーが増えたのではなく、そろそろ新しいものと交換しようと購入したものですが、これは周知のごとく食料用ではなく標本用の虫とか動物の遺体安置に使うもの。
しっかし319リットルともなると下の方に埋もれたものは、いざ掘り出すとなると大変な作業になりますよね。
そう言えば…
これまで大きいが故に後回しにしていた巨大なタカアシカニなんかも、年内に標本化しなければならない。
はぁ~
今は忙しいからと後回しにしたツケが、こんな大型冷凍ストッカーの購入に繋がるんですよね。
ならば!
このジジイも『後は宜しく』とばかりに入っとこうかな?

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ヤエヤマオオコウモリ

2021年06月28日 | Bone (骨)
コウモリが起源とされる新型コロナ。
今日は、そんなコウモリのお話です。
時は3日前の6月25日のこと、空港へ向かうには早すぎるということで島の中で時間つぶしをしていると・・・・
なにやらボロ布みたいな真っ黒な塊が道の先に落ちていた。
ん!?
また、若いオサハシブトガラスの轢死体かぁ?
なーんて思いながら通過しようとしたところ・・・・


なんと、そこにあったのは我が国に生息するクビワオオコウモリの中でも宮古列島・八重山列島・波照間島の亜種にあたるヤエヤマオオコウモリじゃないですかぁ。
そして、このヤエヤマオオコウモリの死体に遭遇したのは今年は2度目。
で、前回は死んでから随分と時が経過していいたようで、そのボディはカリカリの干し物と化していたのですが、それに比べると今回は少しばかりフレッシュなご遺体。
あっ!
こいつ・・・・
やりやがったなぁ?
なーんて思われたかもしれませんが、荷物は朝イチで保安検査を通過させちゃったものだから手元には何もない。
おまけにヤエヤマオオコウモリは比較的に小型の亜種とはいっても羽を広げると60cmもあり、ちょっとしたカラスほどの大きさがあるんですよ。
だから、そんなご遺体には・・・・
あっはー、何を言ってんだよ。
この男は、そんなんで屈する人間じゃないよ!
へっ!?
そうかなぁ・・・・ ?
まぁ、そんな話は皆さんの想像に任せるとして、大きなヤエヤマオオコウモリが路上で死んでいたというお話でした。

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砂埋め処理

2021年03月30日 | Bone (骨)
飼育棟を含めて我が家の大型冷凍ストッカー には事故や病気によって死んだ生き物や、或いは何かの参考資料として使ってほしいと持ち込まれた遺体が保存されている。
そんなことから、この冷凍ストッカーは一つ・・・
そして、また一つと増えていくわけでヒマを見つけては処理をしていかないと追いつかない。

そこで!


今日は冷凍庫で眠っていた大きなワニガメに着手。
内臓を摘出し肉を削ぎ、その後は酵素液に浸けながら残った肉を外していくのが良いのだろうけど・・・ 
そんな大量の酵素液を毎度のように作るのは無理。
だから手っ取り早く内臓と肉処理だけを済ませて砂に埋めることにした。


で、この状態のまま一夏を越せば肉はく腐り果て、そこには骨だけが残るという方法なんだけど細かい骨は紛失に注意が必要。
ただカメさんは背骨が背甲と一体化しているので他の動物からすると比較的に楽なんだけど、指骨や爪に加え脛骨や尾骨が問題なんだなぁ。
まぁ、この事を考えると酵素液で作るのがイイんだろうけど・・・・

やっぱ 無理!

それを考えると予算請求ができるところはイイよなぁ・・・

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パラロイド B-72

2020年06月05日 | Bone (骨)

突然ですが・・・
👆このパラロイド B-72ってモノをご存じですか?
まぁ、普通の方だと一生知る必要のない代物ですが・・・・
で、このパラロイド B-72は有機溶剤に溶かして発掘された遺物や化石などの表面補強に使うものなのですが、その他にも骨格標本や美術品(絵画など)の修復にも使用されています。
ただ、このアクリル樹脂は特殊なものだけに入手が厄介。
と、言うのも購入する場合は㎏単位になったりするですよね。
だから昨日・・・・
別の用事で某収蔵庫を訪ねた際に、そのパラロイド B-72を分けてもらってきた。
が!
その量と言うのが正確ではないけど1㎏以上はある感じ・・・ マジっすかぁ。
こんなに要らなんだけど・・・・
でも、このパラロイド B-72と言うアクリル樹脂は、ちょっとした高級黒毛和牛並みの単価なので取敢えず貰えるものであればと遠慮なく頂いてきました。
けど・・・
この量ってCherryにとっては一生分に相当するかもしれない。

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コウイカの顎器(顎板)

2020年01月22日 | Bone (骨)
ここ福岡南部では海が近いと言うこともあって、この時期になると地元で揚がったコウイカが店頭に良く並びます。
と、言うことでCherryは3杯のコウイカを買ってきた。
もちろんイカ刺しで食べるためですよ。
でも、それだけで終わるのは勿体ない。
そこで、先日にUPした口顎器(カラストンビ)を観察してみようと思います。
と、言うことで早速・・・


ここでは口顎器(カラストンビ)をテーマにしていますので胴体である外套部には用は無い。
だからコウイカは早々に捌かれて刺身として盛りつけられた。
で、残った頭部で腕の中心部分を軽く押してみると・・・
硬い口球の中から顎器であるカラストンビが顔を出す。
そんなもの誰でも知ってますよ!
なーんて言われるかもしれませんが、もう少しだけお付き合いをください。


でもって、その口顎器(カラストンビ)を取り出して乾燥させたものが👆コレ!
向って右側が上顎板で左側が下顎板。
この鋭い上下の顎板を使って獲物をハサミ切って食べているんですよ。
ちなみに・・・
右側の上顎板が黒いカラスで下顎板が猛禽のトビ(トンビ)の“くちばし”に似ていることから、その二つを合わせてカラストンビって呼ばれているんですよね。
ただ、Cherry的には、どちらも大差はないと思うんだけど・・・ 
ご覧の皆さんはどう思いますか?
そして・・・・
これで話は終わらず、この先は絶滅したアンモナイトの顎器へと続くのでした。

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ん!?  もしかして事件か事故か?

2020年01月08日 | Bone (骨)

今日は今年最初の定期検診日。
そして何時もであれば沈みがちの気持ちも、朝から青空が広がってくれたおかげで少しは楽だった。
そんでもって、車からは葉加瀬太郎のANOTHER SKYが流れる。
ジジイが聴くにはシブイっしょ。
で・・・
そんな中で右手に海を見ながら車を走らせると何気に気分がイイ。
しかーし・・・


定期検診から解放されたのは、既に日は西へと傾いた午後の4時を過ぎた頃だった。
おまけに、それまで見られた青空は何処へやら。
流れ来る雲に太陽も隠されて、もっと光を・・・・
我に光を・・・ 
なーんて叫びたくなるような天気に変わっていた。


けど・・・
定期検診からの解放感もあってカメラを抱えて海岸を歩いていると、数羽のトビが忙しく旋回していた。
ん!?
何やってんだぁ?
おまけにカラスもギャーギャー騒いでる。
って言うか・・・・ 臭っ!
いやいや、兎にも角にも臭いってもんじゃない。
これは間違いなく死臭。
いや、それよりも前に人の死体だとヤバイよ。
と言う事で、その匂いの後を辿ると・・・・・


はい、大きな死体を見ーーーーっけ!
そう、スナメリの死体が打ち上げられてました。
ただ普通は、ここで終わる話。
だけど、このCherryにとっては貴重な資料。
だから日没を過ぎ暗くなる中で尻尾にロープをかけて波打ち際からズリズリと引っ張って歩き、砂浜に大きな穴を掘って埋めました。
で、GWの頃には骨が掘れるかなぁ?
ちょっと臭いかもしんないけど・・・・
そんでもって、こんな事ばっかりやってるから実の兄弟から“お前はプレデター”と揶揄さるんだよなぁ。

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耳石は消化されずに排泄される

2019年10月10日 | Bone (骨)

マアジ(Trachurus japonicus)の幼魚で通称、豆アジ。
その豆アジをオオウナギに与えているのですが個体によって好みはあるものの、それなりに食べてくれています。
そして豆アジを与えて暫くするとタンクの底に白いものが転がっている。
で、それを手に取って良く見ると・・・・ 見えません。
なぜならば老眼だから。
そこで登場するのがハズキルーペ・・・・ いや、老眼鏡。
そんでもって、その老眼鏡を介して確認するとタンクの底に転がっていた白いものは耳石じゃないですかぁ。
なるほどねぇ・・・・
骨や身は消化されても耳石は消化されずに排出されるってかぁ! φ(..)
と、言うことは・・・・
化石として産出する耳石は死後にバラバラになったものではなくて、こうやって捕食後に排泄されたものが堆積したのかもしれませんね。
もちろん全てがそうだとは言いませんが・・・・

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使えねぇ・・・・

2018年08月02日 | Bone (骨)
飼っている虫さんの餌を取りに山へと出かけると、その山道で・・・・・
ん!?
なんだぁ?
ロープかぁ?
いや、それにしては短い。
で、車の速度を落として接近すると・・・・
あっ!


何かと思ったらマムシじゃないっすかぁ!
それも死後間もない轢死体。
しかーし、後頭部から頸部にかけて踏み潰されてやんの。
これじゃ、頭骨の標本にも使えねぇ・・・
轢くなら、せめてボディだけにしてくれよなぁ。
ちなみに、ここにUPした画像には“自主規制でぼかし処理”を施しています。

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ニホンイノシシの頭骨

2018年02月25日 | Bone (骨)
狩猟後に現地で解体されたのか山で見つけたニホンイノシシの頭。
それも半生・・・・
しかーし、幸いなことに腐敗臭は放っていなかったので直ぐに持ち帰り処理を始めたのですが・・・・ 仕上げるまでに、どんだけ時間をかけとんのじゃい!ってね。
まぁ、そんな話は置いといて・・・・


時間をかけた分だけ脱脂も良くできました。
が!
捕殺された際に岩か何かに頭から突っ込んだのか?
或は谷底へと落下したのか?
その理由は分かりませんが下顎の両犬歯が折れていた。
ん・・・・・ 残念。


って事で、別個体の両犬歯から義歯を作成して挿げ替える事も考えたのですが、今回は止めました。
と、言うのも上下を組むとそれなりに見えるでしょ。


で、そんなニホンイノシシの頭骨を別のアングルから撮影。
この頭骨標本は完成までに1年近くを要しましたが、その分、余裕をもって作れました。

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御首(みしるし)頂戴

2017年12月24日 | Bone (骨)

このところ南の島ではサトウキビが収穫されています。
もちろん、本格的な収穫は、もう少し先なんだけど正月を前にして何かとお金が入用なので年明けを待たずして早めに収穫しているとか・・・
で、そうなるとサトウキビ畑を住処としていたハブは居場所を失い徘徊を始めると島のオジイたちが言っている。
でも、それってホントかよ!
もしかして、これから冷え込む季節だから今よりも暖かい場所を探してるだけなんじゃね?
まぁ、そんな話は別にして・・・・
このところ道を走っているとサキシマハブの成蛇を良く見かけます。
で・・・
今回も大き目のサキシマハブから御首(みしるし)を頂戴しました。
もちろん頭骨標本を作るのが目的なのですが、出没場所が歩行者が普通に通るような場所ですから、そのまま放置していたら危ないでしょ。
でもね・・・
だからと言って“よい子”の皆さんは絶対に真似をしちゃダメだよ。
だって、こいつは首を切り落としても噛みついてきますからね。

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