錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

第20回 福岡 ミネラルショー

2024年04月12日 | 石ころ

このジジイの記憶が正しければ先月の16日のこと…
愛用しているデジカメのメインレンズとして使用していたNikonの AF-S DX18-200mm(F3.5-5.6G ED VR) が異音を出しはじめた。
これってヘリコイドのトラブル?
だとすると、この爺さんには手が出せない領域。
と、言うことで…
今日はレンズの修理依頼で空港の近くまで出かけてきました。
しかーし!


レンズの症状確認を行い、修理の概算で折り合いがつけば全て終る。
その時間、10分程度…
福岡空港の滑走路へと向かう飛行機を眺めながら、この後は何をする?
そこで思いついたのが、今日は4月の12日。


はい、第20回 福岡 ミネラルショーの開催日でしたぁ!
まぁ、この会場は勝手知ったる場所なので何時もの駐車場に車を入れて…
いざ参らん!


でもぉ、コロナ明けの開催で少しはレパートリーが増えたかというと貴石・半貴石のルースに裸石、ビーズ、アクセサリーパーツが幅を利かせた内容でしたね。
と、言うことで…
爺ちゃんは常連になっている山口のビルマミッションさんとか、岡山のストーンズクラブさんと雑談し手ごろなものをお買い上げ。
あっ、そうそう…
北鎌倉の水蓮さんで土産用のアンモナイトを2つ買ったんだけど、帰ってきた“おつり”が多かった。
だから間違えてるよ!って言ったら、帰ってきた言葉がオマケですって。
あーざーす!🤣

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昆虫化石

2024年01月10日 | 石ころ

👆こちらは恐竜が闊歩していた1億3000万年前(白亜紀)の昆虫化石。
では、この昆虫の正体は?
何となくは分かるけど…
前翅長(翅の基部から先端まで)は1cmほどど小さく、おまけに印象が薄いものだから好い加減なことは言えない。
が!
幸なことに、この化石にはネガとポジがある。
※どちらをネガとポジと表現して良いのか分かりませんが…ww
で、その双方を撮影した後に一方を反転してコンポジットしてみると…


双方の欠落した部分が補えて全体像が見えてくるんたなぁ。
で、その印象から正体を特定すると…
はい、あの嫌われもののGですよ。


そして、その翅の前翅長からしてチャバネゴキブリやモリチャバネゴキブリほどのサイズ。
な・ん・だ・け・ど… 
チャバネやモリチャバネと比べると翅脈形状が違う。


まぁ、どちらかと言えばヒメチャバネゴキブリにの翅に似てるかな?
ただねぇ…
Gには間違いはないのだけれど、この手の同定は属の特定すら難しい。
だからG(ゴキブリ)の一種ってところが無難かな?

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中国 / 熱河生物群
白亜紀 前期

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矢山岳探訪

2023年11月26日 | 石ころ
昨夜、自宅へ戻ると一日の疲れから毛布一枚をかけたまま…… 寝た
だから朝方になって寒さで目が覚める😱
そりゃそうだ、だって外の最低気温は4℃なんだもん。
お早うございます、錯乱坊の爺ちゃんです。
そんなこんなで…


今から24時間前の爺さんは👆ここにいた。
そう、もののけの谷!
すっ… すみません。
嘘ついちゃいました。
正しくは熊本県の中央ある矢山岳(標高869.5m)西方の水無谷。
ここは今から約3億5.000万年前から2億8.000万年前の石灰岩で構成されているのですが…


先ずは…
この谷の奥に祀られた山の神に、二礼二拍手一礼のご挨拶。
しかーし、そんな携帯も使えないような場所へ何を目的に出かけたかと言うと… 無い。
無いというか…
友人に案内(ガイド)を頼まれたものだから私的な目的は無いだけ。
が!


その友人の胸は目的満載。
しかし、この山(矢山岳)の成り立ちを理解しないと意味がない。
そこで、この深い谷底で見られる枕状溶岩からスタートし、その山と共に形成されたサンゴ礁が基でできた石灰岩の観察なんだけど…


これが分かるかなぁ?
ある生き物の断面なんだけど…
はい!
その答えはアンモナイト。
で、その後は山道を登りながらピソライ(豆石)とか比較的大きな二畳紀(ペルム)のフズリナであるQuasifusulinaPseudoschwagerinaなどを観察。


その後は山頂へ到達し、自身が立つ位置が過去にラグーンであったことや、そこに広がる絶景を楽しむことができる。
また、標高869.5mからの眺めは九州を形成する付加体(山並み)も同時に理解することができる面白い場所でもあり機会があれは古代のロマンと合わせて訪ねて見られては如何でしょうか?


≪おまけ≫
石灰岩の上で見られたシャクガ科のキオビエダシャク。
この爺さんが意図しないところから変なものを見つけてくるのは、こんな出会いから…

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熊本ミネラルマルシェ

2023年06月11日 | 石ころ

お隣の熊本県にて一昨日の6月9日金曜日から本日10日日曜日までの3日間、『『グランメッセ熊本』で開催されている 第6回 熊本ミネラルマルシェへと出かけてきました。
と、言うことで…
九州縦貫自動車道を南下して益城熊本空港ICで下車。
そして、その後のアクセスがちょいと面倒なんだけど県道36号線を空港方面へとと出て、後は迂回するように表示板に沿って走れば難なく到着。


そして併設された駐車場に車を止めて開催会場へと入場。
先週の九レプとは違い入場は無料!
そして予約も不要で誰でも入場可。
しかーし!
今回は残念なことに、この爺さんの目に止まるものはなく1時間ほどで退場。
そんなこんなで予定は大きく変更されて、何時も行く園芸ショップで大株の食虫植物(ウツボカズラ)のネペンテス・ルイーザ(Nepenthes ‘louisa’)を買って帰りました。
まぁ、こんな日もあってイイんじゃないかなぁ…

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変質流紋岩(リソイダイト)の露頭

2023年03月31日 | 石ころ

その昔、天草といえば木目調をし石であるリソイダイトが有名で、砥石や陶石の原料石材として知られていたのですが…
今では刃物の研ぎ手も少なくなって砥石としての需要も減ってしまいました。
いや、その前にリソイダイトって何ぞや?ってね。
それは…
むかーし、昔、その昔、地中深くから流紋岩が貫入した時に、その熱水作用によって絹雲母・電気石・石英のなどが生成されてできた石。
そして、その中でも天草のリソイダイトは別名『木目石』とも呼ばれ、岩石中の鉄分が酸化したものが年輪のように現れたもので、言い方を変えれば… 単なるシミ


で、一昨日は平日だと言うのにホテルも空きが無いし、行きつけのお店も定休日だったことから、その天草砥石を採掘している大矢野江樋戸の砕石場を訪ねてきたんてすね。
その名も澤村製砥所。
おまけに事務所に掲げられた大きな表札もリソイダイト製。
と、言うか…
このリソイダイトは加工がしやすく壁に貼る石材や、プレートを透かし彫りをしランプシェード としても利用されてたりするんだけど、砥石としての需要が無くなったがための苦肉の策 ってところでしょうか?


そして、この砥石に話を戻すと…
天草砥石には真っ白な備水(備水砥)と木目柄の天草(天草砥)があり、サンドペーパーに置き換えると800番程度。
要するに… 砥石を荒砥中砥仕上げ砥の3つに分けると、こちらの天草砥石は中砥ってところかな?
ただ、家庭で使う包丁とか農作業用の鎌とかであれは何の問題なく、この天草砥石一つで事足りる。
ただ、いくら時代の流れとは言え、需要の減少と安価な人工砥石(合成砥石)に押され天然の天草砥石が忘れ去られるのが惜しい気がする。

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ファコプス(三葉虫)の複眼

2023年03月18日 | 石ころ

デボン紀を代表する三葉虫にファコプス(Phacops)なるものがいて、この生き物(三葉虫)は複眼が良く発達する。
そして、随分と昔のことですが、このファコプスの目にジジイは心を奪われてしまった。
何故かって?
いやいや👆この複眼を見てくださいよ!
トンボなどの数とは比較になりませんが小さな個眼の集合体。
で、この個眼の一つひとつから入ってくる情報を結んで一つの画像として認識する…
そんでもって、その突出した複眼で前方だけでなく後方も同時に見ることができるんでよ。
もちろん、ある程度の死角はありますけどね…ww
そんな生き物(三葉虫)が約4億年もの前に存在していたことを考えると、何気に凄いことだと思いませんか?
と言うか…
もし、この三葉虫が絶滅していなかったら、今頃は飼育棟の水槽で飼っていると思う。
特に仁王さんのワラジみたいな大きなアンダルシアナとかね…
何時まで経っても頭の中は お子ちゃま 気分の、この爺さん。
でもぉ…
時として、こんな夢もイイんじゃないのかなぁ?

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鬼界アカホヤの続き

2023年01月15日 | 石ころ
先の『鬼界アカホヤ』で『続き希望』をクリック頂いた皆さん、大変お待たせをしました。
そして、その話は先にUPした画像から始まります。


今月の12日に阿蘇の外輪に堆積した鬼界アカホヤ(白いラインの沿う赤い部分)を撮影した際に少しだけサンプリングしてきました 。
そう、この堆積した鬼界アカホヤに含まれる火山ガラスを取り出そうという訳です。


先ずは…
サンプリングしてきた鬼界アカホヤを白い碗に適量入れます。
※使うサンプルは欲張らず少量で十分です。
次は碗の中に水を入れ塊を指先で潰す。


すると赤い泥水なり、その泥水だけをコメをとぐ要領で捨てる。
これを数回繰り返すと…
👇こんな感じまでになる。


それでも細かい泥の塊が確認できるので、指で軽く潰しながら更に数回繰り返すと…
👇こんな状態にまでなります。


で、その目的とする火山ガラスが含まれるのは右端の黒い残留物の中なので左の茶色い部分はスプーンなどを使って掻きだして捨てる。


そして水切りを終えた残留物を碗に入れたまま自然乾燥させたものが👆これ。
碗が白いために見えにくいのですが、それでもルーペで拡大するとキラキラとして火山ガラスを見ることができます。
が!


この残留物を透明なシャーレなどの容器に移し、下に黒い紙などを敷くと、より観察しやすくなります。
そして!
これで話を結んでも良いのですが…


この爺さんは顕微鏡にカメラを乗せて撮影してみた。
で、これが約7,300年前の巨大噴火で放出された、その火山ガラスです。
だから…
火山噴火に伴う噴煙の中を飛行機が飛ぶと、この火山ガラスがエンジンに吸い込まれ燃焼室で溶けた後に再び固まる。
すると全てのエンジンが機能しなくなり、場合によっては墜落という事態を招く。
そして、この残留物の中にも確認できますが、最も厄介なのが細かい粉塵と化した磁鉄鉱。
名に磁石の『磁鉄』と付くだけあって磁気を帯びているものだから、電子機器の冷却窓やファンなどを介して吸い込まれるとショートやエラーを起こし人の生活に大きな影響を与えてしまうのです。
で、最後に一言…
もし機会があれば “ 論より証拠 ” で皆さんも火山ガラスの観察にトライしてみては如何ですか?

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鬼界アカホヤ

2023年01月12日 | 石ころ

昨日は子供や孫に御伴して、冷たい風が吹きつける阿蘇の外輪まで出かけてきました。
しかーし、そこは冬の山。
木々の葉もなく雪もなく、そんでもって人も獣も見かけぬ殺伐とした風景だけが続く場所。
まぁ、厚く積もった雪に阻まるよりはマシだけど…
それでも全く面白さに欠ける。
ならば!


このブログネタに使う画でも撮って帰ろうと…
約7,300年前に九州南部の縄文文化を壊滅させたと推測されている鬼界カルデラの大噴火に伴って堆積した火山灰の地層を撮影してきました。
でもぉ、それって… どれ?
ですよねぇ。
そこで画像に写るアカホヤ(鬼界アカホヤ火山灰)に線を引いてみました。


分かるかなぁ?
白い線に沿うように赤い地層が続いているのが…
これが約7,300年前に大噴火を起こした鬼界カルデラ由来の火山灰層になります。
で、これで話は終わりですか?
いえいえ、この話は…   つづく

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上空から見た龍ヶ岳町

2023年01月08日 | 石ころ

昨年の12月に福岡から沖縄へと向かう飛行機の33,000フィート (約10,000m) 上空から見た熊本県上天草市の龍ヶ岳町。
そして、この龍ヶ岳町の大半が中生代白亜紀の堆積物で構成されています。
だから…
この爺さんが若かりし頃には毎週のように通った場所なのですが、ここで詳しく書くと正体がバレるので…… ごめんなさい
ただ、当時は現在のような規制区域もなく手つかずの露頭が多くあって、石を割る度にアンモナイトやイノセラムスなどの化石が見つかりワクワクしたものです。
特に黒く光るものが出てくると…
心は┌(^。^)┘♪└(^。^)┐♪┌(-。-)┘♪\(^^\)♪ (/^^)/♪\(^^\) ♪(/^^)/よと舞い上がる。
懐かしいなぁ…
ただ最近は、そんなワクワクした気持ちになった覚えがない。
やっぱ年を取ると感動とかが薄れるのかなぁ?
もう少し暖かくなったら…
いや、無事に退院できたら、体ならしの序に何処かの露頭を訪ねてみようかなぁ?

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漂流軽石

2022年05月12日 | 石ころ

昨年、小笠原諸島の福徳岡ノ場新島が海底噴火を起こし、そこから放出されたパミス(軽石)が海流により運ばれて沖縄から鹿児島南部の島々へと漂着したことは記憶に新しいかと思います。
そして、この漂着したパミス(軽石)は今も貴重なものかのようにネット上で売買されている。
が!
島民の方々にとっては迷惑なもの。
この漂着したパミスは次々と漂着し、今もなお島の方々へ大きな影を落としているのも事実。


それが👆これです。
ここに並んだフレコンバックの中身は全てパミス(軽石)。
海岸に漂着したゴミを分別清掃し、そこにの残ったパミスだけをフレコンバックに詰めていく・・・
で、その結果は御覧のとおりで処分先が決まらないまま大量のフレコンバックが並ぶだけ。
正に、それは“イタチごっこ”で限がない。
ただ1924年(大正13年)10月31日に西表海底火山(正しくは西表島北北東海底火山)が噴火した時と同様に、何れは波に揉まれ砕かれて形を無くしたり、また一部は水を吸って海底に沈むのでしょうけど景観をウリにする観光地では何時までも待ってなんていられない。
報道では沖縄本島や奄美の漂着軽石が大きく取り上げられましたが、ここ先島諸島の島々でも事の大小は別にして同様のことが起きてます。
どこも大変なんだろうけど、この島の人たちは騒がないだけ・・・・

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