星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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曲想とは…? むずかしい。。:NHK交響楽団 第2002回 定期公演 Cプログラム

2024-01-24 | LIVEにまつわるあれこれ
前回のつづきです。

14日にトゥガン・ソヒエフさんの N響第2001回 定期公演でカルメンとラヴェルのバレエ音楽を聴いた日、 あまりに素晴らしかったので帰ってすぐに次回のCプログラムも買い求めたのです。

今度はプロコフィエフによるバレエ音楽「ロメオとジュリエット」 どんな音楽のドラマを創り上げてくださるのか、 とてもわくわくしていました。

NHK交響楽団 第2002回 定期公演

リャードフ/交響詩「キキモラ」作品63

プロコフィエフ(ソヒエフ編)/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
 モンタギュー家とキャピュレット家 
 少女ジュリエット
 修道士ロレンス
 踊り
 ロメオとジュリエットの別れ
 朝の踊り
 アンティル諸島から来た娘たちの踊り
 朝の歌
 ジュリエットの墓の前のロメオ
 仮面
 タイボルトの死


「ロメオとジュリエット」は昨年の春、 東京交響楽団でクシシュトフ・ウルバンスキ指揮のものを聴いていました。 そのときの日記はこちら>> 
あの日以来「ロメオとジュリエット」の楽曲は聴いていませんでしたし、 今回(ソヒエフ編)とあったので、 何も予習せず初めて聴く感じで出かけました。 そして・・・

結論から言ってしまえば、、 前のカルメンとはまったく違った感想でした。 「カルメン」も予習なしに聴いたけれども まるで物語を味わっているようで、 ラストには涙がこみあげてくるほどでした。 「ロメオとジュリエット」は、、 そうではなかった、、 何が違うの…? 自問自答でした…

まず音の鳴らし方がぜんぜん違う印象。。 バレエ音楽というよりも 壮大な交響曲を奏でるよう。 金管楽器を鳴り響かせる時などは振動音までしそうなほどの爆音の迫力。 迫力はあったのだけど… 
ひとつひとつの曲が短いために、 曲がおわると咳ばらいが聞こえる。 一度誰かがそれをすると まるで許可を得たかのように、 つぎの曲の間でも、 次も。。 だんだん咳ばらいの音も気になるくらい大きくなってせっかくの緊張がそがれる… そのせい…?

N響さんの演奏は決して悪くなかった気がします。 ソロの部分もとても美しかった。 フルートさんや弦楽器さん。 金管楽器は思い切り良く。

では何なのだろう… と考えて、、 やっぱり曲順。 たぶんそうだろうと思いました。 曲展開のドラマ性が「カルメン」のようには感じられなかったのです。 最後はティンパニーの連打など曲調も高まって終わる、、 けれども結局どんな音楽を聴いたのかという印象が伴わない… なぜなんだろう…

、、 あのあと、 ベストオブクラシックの聞き逃し配信で何度も聴いてみました。 やっぱり曲順の問題なのだと思います。 

楽曲に物語性が必要、とは必ずしも思いません。 でも、ぜんぜんタイトルなど知らなくても、 音楽を聴いて感じるイメージ、、 「悲しい」とか「楽しい」「軽快」「壮大」「わくわくする」「陰鬱そう」、、 そういうイメージを音楽を聴いて自然に浮かべてしまうのは避けられない、 そのイメージを残したまま次の曲が聞こえてくる… こういう「流れ」が今回の「ロメオとジュリエット」にはじゅうぶん感じられなかったこと。。

今回の「ロメオとジュリエット」の構成は なんとなく、ですが 長めで壮大な感じのする曲のあいだに 短い軽めの曲がはさまれている、という印象なのですが、 そのためにかえって印象がぶつ切りになって「流れ」というものが感じられない。。 特にラスト4曲くらいはとっても違和感。。 「仮面」があそこに入るのは何度聴いてもなんか奇妙…

「タイボルトの死」で終わるほかのロメジュリも聴いてみました、 ゲルギエフさんのとか。。 でも違和感はありませんでした。
、、 ソヒエフさんのこの「ロメオとジュリエット」の構成は今までにも演奏なさったのかしら、と検索してみましたが 過去には見つからず、どうやら2月にドイツで公演があるようです。 もしも同じ曲順で演奏されるのだとしたら、 ドイツの聴衆のかたがどんな感想を持たれるかすごく知りたいところです。

ごちゃごちゃ書きましたが、 N響さんの演奏力をすごく発揮させるような指揮をソヒエフさんがなさったことは間違いないような気がします。 とっても生き生きとした演奏でエネルギーに溢れていた。 きっと、今日のBプログラム 、 モーツァルトとベートーヴェンも聴き応えある演奏になることでしょう。 できれば全部聴いてみたかった。。

毎日クラシックナビにCプログラムのレポートが載っていました。 圧巻の迫力、、 その通りだったと思います⤵
https://classicnavi.jp/newsflash/post-13716/


誠実と熱意…:NHK交響楽団 第2001回 定期公演 Aプログラム

2024-01-19 | LIVEにまつわるあれこれ
トゥガン・ソヒエフさんを初めて拝見したのは ARTE Concert の映像だったと思います。

なんと誠実に、 そして熱意を込めて指揮をなさるかただろうかと、 ひと目で好感をもった指揮者さんでした。 

そして昨年暮れ、 念願だったベルリン・フィルの演奏会に出かけたすこし後、 同じころ来日していたウィーン・フィルについて、 そういえばご病気のメストさんの代わりに指揮をしたのはどなただったのかしら… と思って検索したら、 トゥガン・ソヒエフさんでした。 (ソヒエフさんも観てみたかったなぁ…)と思いつつ、、 つぎの来日予定をみたら、、

なんと明けて新年1月、すぐにN響さんの定期公演で来日されると知ったのでした。 さっそく早速…

 ***

昨夜の NHK-FM ラジオ「ベストオブクラシック」で その公演の模様が放送されました。 らじる☆らじるの聴き逃し配信で25日まで聴くことができます。

いま聴いていたのですが、 この録音を聴いているだけでも 涙がこみあげてきます。 シチェドリン編の「カルメン組曲」、、 映像もなにもないのに、 なんだか映画館でたまらないシーンにハンカチを握り締めて息をつめて見入っているような…

そしてラストの鐘の音がひいていった後は、 まるで一冊の長編小説を読み終えたような 深い余韻が胸に迫ってきて、、 これは会場での私の想いでした。。 胸がいっぱいですぐには立ち上がりたくなかったくらい、、

ソヒエフさんの指揮は やはりとてもとても誠実で ものすごく熱情をこめてその想いを伝えるような、 そんなすばらしい指揮でした。




ビゼー(シチェドリン編)/バレエ音楽「カルメン組曲」

ラヴェル/組曲「マ・メール・ロワ」

ラヴェル/バレエ音楽「ラ・ヴァルス」


(追記)
ラヴェルの2曲もとても素晴らしかったです。 「マ・メール・ロワ」は繊細でうつくしく、 「ラ・ヴァルス」のほうはワルツ音楽が次第に変化して 混沌の乱舞へと展開していくさまが面白く、 N響さんの怒涛の演奏にあっぱれ、でした。


 ***

昨日に続いて、 今夜の公演も NHK-FM で生中継されるのですって。。 今夜は プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」(ソヒエフ編)です。 

ロメオとジュリエットは 昨年4月にウルバンスキ指揮の東響さんで聴いています。 キレッキレの鮮やかな… (こんなロメオとジュリエット きっともう二度と聴けない!)というのがあの時の感想でした。。 たぶん、 ウルバンスキ氏とはまったく違うロメオとジュリエットをソヒエフさんは聴かせてくれるような気がします…


 ***

つい20日前のこと…

N響の第九演奏会、 下野竜也さんの指揮で最初にバーバーの弦楽のためのアダージョがしずかに奏でられたのがとても印象的で、 そしてこの晩の第九合唱 新国立劇場合唱団 のみなさんが素晴らしかった。 その迫力を楽しんで、 そしてジルベスターコンサートで コバケンさんの熱いチャイコ5 …

そんな楽しい一夜が、、 数時間後には…


いろんなことがつぎつぎに起こって かなしくなったりもしました。。



それでも あの「カルメン組曲」には胸がふるえて、、 その気持ちは美しさへの感動や こんな名演奏に出会えたことへの歓びや嬉しさ… すばらしい演奏を見せてくださった楽団員さんたちへの感謝や称賛… こんなドラマを創り出せる指揮者さんへの驚きと感嘆… いろいろな熱い想いがいっぱいでした… 


ロメオとジュリエット、、 このつづきはまた明日以降に書くことにしましょう…



雪になるかもしれないという東京です。



あたたかくして… くださいね

front row から

2024-01-12 | MUSICにまつわるあれこれ
寒中お見舞い申し上げます。

今年も…  いただいた年賀状を見たりしていると 想いが遠い記憶へと彷徨い出て、 ノスタルジックな気分から抜け出るのがむずかしくなったりします。。

かつてのギター仲間、 田舎の街から夜を徹してドライブして 渋谷のライブハウスへ駆けつけた友のひとりが、 昨年定年をむかえたとあった。。 髪の長い、 スリムな君しかおぼえていない、、。
 (音楽は聴いている…?) と そっと賀状に呟く。。

 ***

新年なので テンプレート少し変えてみました。。


Guns N' Roses - Perhaps (Official Music Video)
何度でも観ていられる。。 歌も歌声も好き。 
、、 自分がこういうLIVEに身体を張って行くことはたぶんもう無いだろうと思うけれど…。
アクセルも還暦超えたのね、、 でもなんていい声。。 ダフ・マッケイガンときたら 年をとるたびに卒倒しそうなほど格好良くなっていくし…

このMV見ていて気づきました。 ロックバンドはフロントロウから撮って欲しいの。 front row でしかも front low から。 だってその位置から観るのが最高だもの。。

以下、 コメントは無し。 見ればわかるから… 

The Darkness & Ed Sheeran - Love Is Only a Feeling (Official Live Video)

Liam Gallagher & John Squire - Just Another Rainbow (Official Video)

The 1975 - Heart Out (Reading Festival 2023)

Tom Petty and the Heartbreakers - So You Want To Be A Rock and Roll Star

The Black Crowes - 99 Pounds (2023 Mix) (Official Music Video)

The Yellow Monkey - 【Member's Selection】メカラ ウロコ・8


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あさっては また違う種類の音楽を聴きに行きます。



よい週末を。




Aerosmith + 鯛焼き屋さん お裾分けいただきました。頂いたのはリンゴのではなかったけどとっても美味でした(餡たっぷり&尻尾カリカリ)

2024年 新春

2024-01-05 | …まつわる日もいろいろ
2024年 新春

なんとも悲しい年明けになってしまいました。
過去の震災と同じく、一日一日と被害のようすがさらに増していきます。 どうか避難されている方々、 救援にあたっている方々、 体調をくずされませんように…

3.11のことも思い出されました。 職場の休憩室にみんなで集まって夜を明かしました。 あのときは寒くなかったと書いていたけど、 今思うとやっぱり寒かった。 3月の東京ですらそうだったのですから、 今はどんなにか寒いことでしょう… 

そんな記憶のせいか、、 初夢では職場でばたばたはたらいていました。 「〇〇は使える?」などと停電の心配をして後輩の子にきいていました… 退職してもう何年も経つのに…

それでも 何かしら自分のできることをしたいという想いがあるのかな…と 目覚めて思いました…

 ***

昨夏、、

56年くらい前に受けた手術の部位に炎症を起こして病院に駆け込みましたが、 そのときにドクターに、 こんな時どんなケアを自分でしたらいいのかと尋ねたところ、 「わからない」と…。

というのも、 半世紀以上も前の手術。 とうぜんこんな術式の患者はもういません。 先生曰く、 ボクも含めて(今の医師は)誰もこのような術式を診たことが無い、 症例が無いから何がベストか「わからない」と。。 わからない、と言ってくれる医師は信用がおけるとワタシは思ってはいるのですけれど… (もちろんちゃんと治療してくださって治りました)

私の手術をした教授もとうの昔に亡くなられ、 確かいま70代くらいのドクターに かつて学生時代の講義で聞いたことがある… とか言われました… きっとどこか図書館の奥底あたりの学会誌には、ワタシの症例も残っているのかもしれません…

そんなだから、、 これからの日々を生きることは、 一年一年が なんというか前人未踏の領域みたいなもの… 笑  でもそんなことを言えば どんな人だって、 生きていくことは 前人未踏の世界をすすんでいくことですものね…


今年の目標は

う~~ん むずかしい…  、、やりたいこと、 行きたいところ、、 そういう希望はいっぱいある。 それを目標というのは ちょっとちがう… 

さきほど書いたことも含めて、、 自分自身でもわからない、 人にも(ドクターにも)教えてもらえない 自分自身の身に苦心しつつも、 それでも 自分はこうなんだよ… という自分がおもう(うつくしい)生き方をいつも目指していたい…

「美しさ」 ということばの意味を調べると、 調和のとれた とか 乱れの無い とか出ていますが、 それを私自身に求めるのはムリ。。 不均衡だろうが 乱れていようが 時にはなにもできずダウンしていようが、、 私がこうありたいと思える(うつくしさ)をもとめて、 できるだけ前をみて 背筋をのばして。。

そうやって

未知の領域を 歩んでいこう…



一歩  一歩。





どこかにあった… とさがして見つけたドラゴン柄。 
今年を見守っていてね…