興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

ほめ言葉になっていない

2024-02-12 | 随感・偶感・歳時感

(すだれ)越しに入ってくる朝陽を受けて、観葉植物の葉に簾の縞模様が映っていた。

 

 

   

手前の葉には、奥の葉の影が落ちて、葉の濃淡がくっきり。これもなかなかおもしろい図柄である。

 

むかし、さる「生け花展」に行ったときのことを思い出した。

その展覧会の案内をくれた知人の作品は、部屋のすみに、白壁にいまにも接するような位置に置かれていた。

部屋の照明の加減で、その白壁には知人の生け花の影が映っていた。葉と枝の多いその作品は、壁のシルエットとともに微妙なハーモニー効果を醸し出していたのである。

「あれは影も含めて鑑賞するという演出だったの?」
と、後日その知人に会ったとき、わたしはほめるつもりで聞いた。

ところが知人はめんくらった表情を浮かべ、首をわずかに横にふりながら口をつぐんでしまった。彼女は生け花本体だけをほめてほしかったのだ。

考えてみれば一つの生け花展で、一つの作品だけそんな演出をするわけないではないか。

茶化すつもりはなくとも、無知と早とちりは人間関係を台無しにする。



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