あんなになりふりかまわず熱くなってる西川くんは、a.b.s.では初めてかも。
すべてはJだった。西川くんを、私を熱くさせたのは、Jと、そしてJのファンなのだった。
2008年8月17日、Zepp Nagoya、MATCH UP'08。
東京は薄ら寒い雨模様だったのに、新幹線の車窓がどんどん晴れていって、名古屋はピーカン。新幹線を降りたとき、暖房かと思った。
午後3時頃、Zepp Nagoyaに到着し、アイカタのBジルさんと落ち合う。。
Jさんのライブは去年の野音ぶり。
あのときは、10年来の夢を実現してa.b.s.を始動させたばかりの西川くんが、Jと同じ舞台に立った記念すべき日だった。
そのJさんが西川くんの招きに応じてくれた、しかも最終日に。スペシャルな日になることは間違いない。
Bジルさん情報によると、どうやらJは前日にも名古屋でライブがあったらしく、「俺、客で呼ばれてるんだけど、関係なく暴れるつもりなんで」的な宣言をしてたらしい。ファンもJさんもカラダがあったまってるはずだ。
楽しみだね~。怖いね~(笑)。などと話しながら、まずはセブン-イレブンでライターを買った。
ええ、「PYROMANIA」用です。よく知らないのに必需品だと思い込んでるうちら(笑)。
野音でめちゃめちゃキレイだったのを覚えてる。
でも今回は室内だし、ファンの人たちも自粛かな。まあ、一応。
「RIDE」は買って予習しておいた。っていうか、Amazonに見に行ったらジャケ写が牛だったもんだから、ついワンクリックしちゃったのだ。
去年の野音のときのJさんの印象は、まさにこれ。猛牛。
西川はそれでいうと小動物ですが。外見かわいいのに獰猛な小動物。びっくりするほど太い声で吠える小動物。
今回の席は2階の3列目。
実は1階のチケットも当たってたんだけど、2人で熟考の末、2階にしたのだ。
Zepp Nagoyaは東京と違って会場の奥行きが少ないからそんなに遠くないし、何より、何一つ見逃したくなかったのだ。
今日は3アーティストでしょ、a.b.s.たくさん演るでしょ、当然「DESIRE」も演るよね。あの、獲物に飛び掛かる前の猛獣のように低い構えで歌う彼を見逃したくなかった。それとJファンって男の人多そうだし。モッシュに身を任すのも快感だというのはわかってるけど、体力に若干の不安もあり。
開演。
HIGH and MIGHTY COLOR
PRIDE
一輪の花
energy
ROSIER
HOT LIMIT
DIVE into YOURSELF
のっけからノリのいい曲で、会場のボルテージ、上がる上がる。
「一輪の花」、大好き。でもって「energy」はホントに名曲だ。
「ROSIER」で歓声がいっそう大きくなる。
むむ、Jファン、思ったより多いみたい。しかもあったかい。若者たちのカバーを喜んで受け入れてる感じ。
ハイカラ版「ROSIER」はZepp Tokyoのときよりさらによかった。ユウスケが熱かった。
で、楽しい楽しい「HOT LIMIT」。やっぱり喜んで受け入れる西川ファン(笑)。
振り付け指導もちゃんとあった。明らかにJファンって感じの人も踊ってくれてる。
しかしこの曲が流行ってた頃まだ中学生だった子たちに指導されるって、なんかくすぐったくて、口元がほころびっぱなしなのだった。
マーキーの声を聴けるのはきっとこれが最後だ。ホントに惜しいよなあ。子どもをポポポンと産んだら早くこっちの世界に戻っておいでよー。
(10月18日に赤坂BLITZでライブがあるって告知してたけど、残念、その日は八王子でT.M.Revolutionなのだ)
J
暗転。
暗いステージで機材の入れ替えが行われているのを見守っていると、突然、うぉぉぉぉぉぉぉ!と大きな歓声が上がった。
マリアアンプが登場したのだった。
そうか、今日はこういう感じか。ちょっと覚悟を決める。
2階にしておいてよかったかも。
ステージ上の機材がひとそろい整ったところで、沸き起こるJコール。
ジェーイ! ジェーイ! ジェーイ! ジェーイ!
うわぁ、すげぇ!
2階から眺めていると、Jファンの分布がよく見えた。
当然A.B.S.F.Cのチケットの方が整理番号が早い。それを横から果敢に攻めてきていて、a.b.s.ファンをJファンが取り囲む形になってる。すごくわかりやすい(笑)。
前の方では民族の大移動も起きていた。
相当な圧力になってるはずだ。楽しそう(笑)。ちょっと混ざりたい。
そしてJの登場!
振り上げられる拳、拳、拳!
Jさんのバンドはすごい肉体派。外国の方なのね。筋肉、筋肉、そして筋肉!
この4人とa.b.s.4人、総重量を比べたらだいたい1.5倍くらいなんじゃないかな。
シモテのギターの人は最初から上半身裸。カミテのギターの人も数曲目で早くも脱いだ。Jさんもいつの間にか上半身裸。
(ひょっとしてこの人たちも脱ぎたがり?)
「西川のファンはこんなもんか!」
言われて逆上するうちら(笑)。
セットリストはこんな感じ(よそからもらってきた)。
暴れ度といい、レア度といい、かなりスペシャルなラインナップだったようです。
break
PYROMANIA
final call
ray of light
go charge
RECKLESS
Feel Your Blaze
CHAMPAGNE GOLD SUPER MARKET
MC。
「みんなの方がよく知ってるかもしれないけど、西川とは20年来の腐れ縁」
あは、知ってる知ってる。
「野郎はいるか!」
おっ、Jさんも野郎チェックやるんだ。
「倒れそうになってる女の子がいたら助けてやれよ」
やさし~~~!
「野郎みたいな女の子はいるか!」
おーっ! 女の子も呼んでくれるなんて! 思わず雄叫びあげちゃった。
「倒れそうになってる男子がいたら助けてやれよ」
あははー!
「足の2本や3本は折って帰れ」
「この中で、一番高く跳べる奴は誰だ!」
跳んだ。
Jゾーンとa.b.s.ゾーンはもはやひとつになっていた。
野音で、惚れるかもしれんと思ったけど、やっぱ惚れちゃったみたいだ。
ああ楽しかった。すっかりやり切った感が。
えっ、あっ、そうか、まだa.b.s.があるんだ。
ああしまった、体力温存とか、そんなん考えなかった。
a.b.s.登場。MCで西川くんは、さっきの様子を「焼け野原」って言ってた。
「盛り上げてくれとは言ったけど、ここまでやれとは言ってない」
「Feel Your Blazeまで袖で見てたけどPYROMANIAで止めておけばよかった。」
この日の西川くんは燃え方がハンパじゃなかった。
上半身は脱ぐわ、Tシャツはフロアに投げ込むわ、ダイブするわ。それも二度も。
「DESIRE」で歌いながら背中からダイブしてスタッフがすくい上げるまで歌い続けてた。その歌がまた、全くブレないの!
こんなこと、T.M.Revolutionではたまにあるけど、a.b.s.では初めてだ。
a.b.s.であんなむき出しになってる西川は初めてだ。
すべては、小野瀬だったのだ。