(日経8/24:景気指標面)
国際商品の下げに歯止めがかからない。原油はWTI(ウエストテキサス・インターミディエート)で先週末に一時、1バレル40ドルを割った。100ドル台だった相場は昨年秋から今年初めにかけ半値に。その後いったん持ち直したが、7月以降再び下げ足を速めている。
足元の商品相場下落の背景は、何と言っても中国経済の失速懸念である。中国の資源・食料の爆買いがこれまで商品相場全体を . . . 本文を読む
(8/23日経新聞)
原油などの商品相場は変動を繰り返す。ただ、経験豊富なトレーダーは2003年あたりから「今回の上げ相場はいつもと様子が違う」と思い始めた。さまざまな商品の需給が逼迫し、「原料を求める中国人がオーストラリアの鉱山に押し寄せている」との情報が飛び交った。
通常の変動を超えた「スーパーサイクル」の始まりだ。それまでの20年間、国際商品は上がっても銅で1トン3000ドル、原油で1 . . . 本文を読む
(日経7/25:マーケット商品面)
国際商品の総合的な値動きを示すロイター・コアコモディティーCRB指数(1967年=100)は約6年4カ月ぶりの安値をつけた。中国の景気指数が悪化し、原油や銅など主要商品の価格を押し下げた。多くの商品で供給の過剰が長引くうえ、需要が伸び悩むとの観測も強まっている。
CRB指数は23日に206台まで下げ、直近高値の5月中旬から1割下げた。為替市場でドル高が進み . . . 本文を読む
(7/8日経・総合2面)
商品市場で中国景気減速への警戒感が強まっている。代表的な国際商品指数、ロイター・コアコモディティーCRB指数は3カ月ぶりの安値をつけた。最近の上海株の急落で、原油や金属などの需要の下振れ懸念が高まっている。中国は素材産業で過剰な生産設備を抱え、需給ギャップはさらに拡大しかねない。
中国が世界需要の4割を占める銅はロンドン市場で7日、1トン5300ドル台を割り . . . 本文を読む
〔15.4.1.日経新聞:マーケット商品面〕
資材の在庫は高止まりしている(千葉県浦安市)
産業資材や燃料の企業間取引価格を示す日経商品指数42種が2カ月ぶりに低下した。3月末値は前月末値を1.2%下回った。原油価格に連動しやすいガソリンなどの石油製品や化学製品だけでなく、木材や鋼材など資材全般に値下がりが広がったのが特徴だ。建築向けの需要が消費増税から1年経てもなお回復していない影響が . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:マーケット商品面〕
食材や花の卸売市場の経由率は商品の特性や流通形態の変遷を映している。農林水産省の「卸売市場データ集」によると2011年度の市場経由率は青果、水産が6割、食肉が1割程度。過去20年でいずれも10~20ポイントほど低下した。この傾向は現在も変わらないとみられる。
各地から集まる品物に適切な値を付け、多様な需要家に効率よく振り分けるのが市場の役割 . . . 本文を読む
〔15.2.5.日経新聞:マーケット商品面〕
アサカ理研は廃レンズのリサイクルに取り組む(福島県いわき市)
廃液から貴金属を取り出します――。昨年9月、田中貴金属工業はメッキの工程で出た廃液から、貴金属のパラジウムを回収する業務を始めた。自動車部品やプリント配線板などをメッキする時に出た廃液で、低濃度のパラジウムを含む。
回収したパラジウムは田中貴金属が買い取り、排ガス除去触媒などに再 . . . 本文を読む
〔15.2.4.日経新聞:マーケット商品面〕
資源リサイクルが新しい局面に入ろうとしている。日本など先進国で再生資源の発生は頭打ちが予想され、調達先は新興国へと広がる。効率的に再生資源を生み出す技術も刻々と進化する。ただ、再資源化に向けたコストをどうするかなど課題も多い。日本は天然資源が少ない。再生資源が眠る都市鉱山を掘り起こす知力が試されている。
2014年6月、ナイジェリアの首都、 . . . 本文を読む
〔15.1.29.日経新聞:マーケット商品面〕
天然ゴムが安値で横ばいとなっている。国際指標となる東京商品取引所でのシート状ゴムの先物価格は、この年末年始に一時上昇する場面もあったが、昨年秋以降は1キロ200円前後と同値圏の推移が続く。昨秋に主産地である東南アジア各国が市況対策を打ち出したことが価格を支えている。ただ、供給過剰感が強いうえ、原油安も響き、上昇力に欠けている。
「1キロ1 . . . 本文を読む
〔15.1.22.日経新聞:マーケット商品面〕
東京商品取引所に米国の投資家が直接注文を出せる見通しになった。米商品先物取引委員会(CFTC)のティモシー・マサド委員長は21日、直接発注できる認可を東商取に与えたと表明した。直接発注は1000分の1秒単位で売買を競う高速取引の普及で重要性が増しており、東商取は米国からの利用増加を期待している。
マサド委員長は21日に東京都内で講演し、「東商取 . . . 本文を読む
〔15.1.9.日経新聞:マーケット商品面〕
国際商品(コモディティー)で運用する金融商品の残高が大幅に減少している。2014年末は世界全体で2670億ドル前後と、前年から2割弱減ったようだ。原油を始め商品相場の急落で資産が目減りしたのに加え、資金が流出し債券市場などにシフトした。投資資金の減少は商品相場の上値を重くしそうだ。
英バークレイズが、コモディティーで運用する投資信託や仕組み . . . 本文を読む