(日経9/26:国際2面)
【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は24日の講演で、自身を含む米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの大勢が現時点で年内利上げを支持していると明言した。中国経済への不安などから利上げ観測が大きく後退しかねない中で、引き締めの裁量権を死守するためだ。利上げのカギを握る米インフレ率を伝統的尺度で測り難くなっていることに、一抹の不安ものぞかせ . . . 本文を読む
(日経9/19:総合2面)
【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送った。中国経済の失速懸念に端を発した世界同時株安の余波や、さらなるドル高・原油安を受け、市場が一時有力視した9月利上げシナリオの修正を迫られた。米経済に自信を持つイエレンFRB議長は10月の利上げも視野に臨戦態勢の構えをみせたが、国際金融情勢の不透明感はぬぐえない . . . 本文を読む
(日経9/16:総合1面)
日銀は15日の金融政策決定会合で、新興国経済の減速や日本の輸出・生産のもたつきを指摘したが、年80兆円の資金を市場に供給する金融政策は現状維持に留めた。物価下落や需要の弱さなど昨年10月の追加緩和時と似た経済状況も出てきたが、更なる追加緩和は食料品などの値上げに拍車をかけかねない。黒田東彦総裁が進める異次元緩和は難関に差し掛かっている。
「企業部門、家計部 . . . 本文を読む
(日経9/16:経済面)
(総合1面参照)
問 本日の決定会合の内容について。
答 マネタリーベース(資金供給量)が年間約80兆円のペースで増えるよう金融調節を行う方針を維持すると賛成多数で決定。資産買い入れもこれまでの方針を続けると賛成多数で決めた。
景気は、輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、緩やかな回復を続けている。海外経済は新興国が減速しているが、先進国を中 . . . 本文を読む
(日経7/29:M&I 2面)
円相場の値動きに大きく影響する金融政策を運営する日銀。相場の乱高下を抑えるため、日銀は様々な方法で「市場との対話」を進めるが、日銀のメッセージは個人投資家にとって難解な場合が多い。そこで日銀の一挙手一投足を注視している「日銀ウオッチャー」と呼ばれる民間のエコノミストに、日銀の情報を読み解くコツを聞いた。
日銀は2013年4月に量的・質的金融緩和を導入し、 . . . 本文を読む
(日経7/17:経済面)
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が年内の利上げを改めて示唆したことで、ドル高・商品安が進んでいる。ギリシャ債務問題や中国株下落を受けて市場で浮上していた米利上げの先送り観測が一掃されたためだ。投資資金の米国回帰が進むとの見方から、資源国通貨を中心に幅広い通貨がドルに対して売られ、商品市場でも金や原油の下落が目立った。
16日の外国為替市場では、カナダドル . . . 本文を読む
(7/8日経・国際1面)
【モスクワ=小高航】中国、ロシアなど新興5カ国(BRICS)が創設する新開発銀行(通称BRICS銀行)が7日、モスクワで第1回総会を開いた。中国・上海に本部を置き、年内にも業務を始める見通しだ。途上国のインフラ金融を囲い込み、欧米が牛耳る国際金融秩序へ対抗する狙いがあるが、この役回りは中国が主導して別に創設するアジアインフラ投資銀行(AIIB)と重なる。BRICS銀を周 . . . 本文を読む
(総合・経済面)
米連邦準備理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長(68)が5月、米北東部ロードアイランド州を久々に訪問した。高校を首席で卒業して同州名門ブラウン大学に進んだのが1963年。そこで専攻を当初の哲学から切り替え、経済学者の道を歩み始めた思い出の地だ。一貫して取り組んだのが失業の研究だ。
「相場への影響度が断トツで大きい統計」(ゴールドマン・サックス)。毎月初旬に前月分が速報 . . . 本文を読む
(経済面)
株式市場で日銀の存在感が高まっている。2015年上期(1~6月)の購入額は1兆6737億円と14年下期(7~12月)の約2倍になり、外国人投資家に次ぐ買い手になった。日銀の購入は株価を直接押し上げるうえ、投資家に心理的な安心感を与える効果が大きい。日銀という公的マネーの存在が日本株の底堅さを支える大きな要因になっている。
日銀の株購入額は昨年下期の2倍に
日銀が購入しているの . . . 本文を読む
〔15.5.08.日経新聞:総合2面〕
【ワシントン=矢沢俊樹】イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は6日、現在の米国株式相場について「かなり高い水準だ」と指摘した。巨額の緩和マネーが一部企業の株価を実体以上に押し上げた恐れが強いとみているためだ。米景気減速で9月以降への利上げ先送り観測が強まる中、金融緩和長期化による負の側面に確信犯的に警鐘を鳴らす意図があったようだ。
「かなり高い」発言 . . . 本文を読む
〔15.4.10.日経新聞:経済面〕
日銀は9日に発表した4月の金融経済月報で、日本経済の需要と潜在的な供給力との差を示す「需給ギャップ」を公表した。昨年10~12月はマイナス0.1%となり、デフレにつながる需要不足がほぼ解消した。日銀は需給ギャップの改善を根拠に「物価上昇の基調が崩れていない」と判断しているが、民間エコノミストは慎重な見通しを崩していない。日銀の想定通りに物価上昇率が高まる . . . 本文を読む
〔15.4.4.日経新聞:1面〕
日銀が大量の国債や株式を購入して市場に資金を供給する異次元緩和が4日、3年目に入った。円安・株高の好循環が生まれ家計の資産や企業業績が急回復。デフレ脱却の動きは前進しつつある。一方で、個人消費や設備投資には慎重さが残る。市場には大量購入のひずみも見え始め、副作用を懸念する声もくすぶっている。(関連記事政治面に)
200兆円に迫る
「理論の上でも実践の上 . . . 本文を読む
〔15.4.2.日経新聞:総合1面〕
金融緩和で物価を上げるリフレーション。安倍晋三政権の基軸となってきたリフレ派の人たちに、温度差が出てきた。2月の消費者物価は増税分を除くと横ばいにとどまった。景気に追い風の原油安で物価上昇が鈍り、追加緩和の必要性について評価が割れる。消費増税が絡む財政運営でもズレが目立つ。異次元緩和から4日で2年。マクロ政策運営は胸突き八丁にさしかかっている。
3月 . . . 本文を読む
〔15.3.25.日経新聞:経済面〕
日銀は13年4月の異次元緩和導入時に日本株に連動するETFを年1兆円購入すると決めた。昨年10月の追加緩和では3兆円まで増やした。保有株の帳簿上の価格(簿価)は約5.7兆円だが株高もあって時価は今月に入り10兆円を超えた。東京証券取引所全体の時価総額の2%弱にあたる。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF、27兆円)に次ぐ大株主だ。
日銀は具体的 . . . 本文を読む
〔15.3.20.日経新聞:総合2面〕
【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、声明から利上げに「忍耐強くなれる」との表現を削除した。最短で6月の利上げに道を開いた形だが、肝心の景気情勢についてはドル高による輸出鈍化などから判断を下方修正した。FRBはドル高の影響を注視しながら利上げ時期を慎重に見極める構えだ。
「機が熟さない段階で . . . 本文を読む