〔15.3.19.日経新聞:マーケット商品面〕
「海外で売るには良い環境だ」。水道管などに使う塩化ビニール樹脂の大手、大洋塩ビの村中正和常務は意気込む。塩ビ樹脂の輸出量は2月まで3カ月連続で前年同月比2桁増。原油安で原料価格が下がったのに加え、円安も重なり輸出採算が向上した。近年、石炭系の原料から作る中国製が高い競争力を持っていたが、従来の石油系が盛り返した格好だ。
建材や事務機に使う . . . 本文を読む
〔15.3.18.日経新聞:マーケット商品面〕
急転直下の原油・ナフサ安が石油化学製品の市況に波乱をもたらしている。2014年まで値上げムード一色だった合成樹脂(プラスチック)は本格的な値下げ局面に入り、フィルムやシートなどの加工品にも影響が及びつつある。急速な円安が重なり、輸出入にも変化の兆しが出始めた。激変する環境にさらされる石化市場の現状を探る。
埼玉県加須市。樹脂商社の高六商 . . . 本文を読む
〔15.1.27.日経新聞:マーケット商品面〕
石油化学原料となるナフサの安値が続いている。アジアの指標価格はこの半年で半値以下に下がり、ほぼ5年9カ月ぶりの安値水準だ。原油価格の下落が続くうえ、ナフサ自体の過剰感も消えない。欧米から余剰品が大量に流入しているためで、需給緩和を受け原油との価格差も縮小している。
製油所で原油を精製してできるナフサの価格は原油の値動きにほぼ連動する。日本 . . . 本文を読む
〔15.1.22.日経新聞:マーケット商品面〕
ナイロン繊維・樹脂の原料となる石油化学製品、カプロラクタムが約5年ぶりの安値となった。原油安を受けて、原料となるベンゼン価格が下落しているためだ。
大手の宇部興産の韓国・台湾大手向け契約価格は、2014年12月分が1トン1970ドルと前月から4%(75ドル)安くなった。14年夏につけた直近高値からはおよそ15%安い水準だ。下落幅はベンゼンに . . . 本文を読む
〔15.1.22.日経新聞:マーケット商品面〕
合成樹脂(プラスチック)などの石油化学製品は、製油所で原油を精製してできたナフサが基礎原料となる。原油相場に連動するナフサのスポット(随時契約)価格は現在1トン430ドル前後と、昨夏の半値以下に下がった。ナフサ安は石化企業のコスト減につながるが、樹脂や加工製品にも値下げ圧力が加わるためメーカーの警戒も強い。
石化製品の値決めで重要なのが、ナ . . . 本文を読む
〔15.1.14.日経新聞:マーケット商品面〕
食品トレーの製造コストも下がりそうだ
食品容器や建設資材などに使うポリスチレン樹脂の国内取引価格が下落した。原油安を受けて樹脂原料となるベンゼンが値下がりしたのを反映した。内需も鈍く、需要家から値下げ圧力が強まった。これまでの高値で採算が悪化していた加工メーカーのコスト負担は和らぎそうだ。
国内の樹脂メーカーが出荷価格を引き下げ、年明け . . . 本文を読む