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私の仕事はJTBの予約・発券システム"TRIPS"と、トップツアーの予約・発券システム"VENUS"の中のJRアプリケーションの運用・開発をしています。
入社から1年間は開発の仕事だったので、ユーザーとの打ち合わせは上の人たちの仕事だったので、私は黙々とPGMの製造とテスト。結局そのPGMたちが本番にアップされるのを見届ける前にJR運用担当へ異動したので、自分の作ったPGMたちがどう運用され、支店の人たちがどう使っているのかは見たことがありません。
そして今担当しているJRの運用のお仕事は、システムを使う店舗の人からの問い合わせを受けたオペレーションセンターからの問い合わせに対して調査・対応したり、定例的に発生するデータの更新等メンテナンス、そして半年に1度のお祭り・定期改修のお手伝いなどをしたりしています。
実際まれに店舗の人と会話することもあり、その時に自分の運用しているシステムがどう使われているかが見える瞬間はあるのですが、やっばり実際に目の前で使っている様子を見たい…という訳で、今のチームに異動した頃から、努めて旅行の度にJTBの支店へ行き、端末が設置してあるカウンターで、操作の様子を見ながら実際に旅行の手配をしている様子を見ながら、自分の旅行券を手配してもらいに行くことがあります。
ちょうどあさってから高校時代の友人とスキーへ出掛ける事になったので、例のごとくJTB支店へ相談へ行きます。長い順番待ちをクリアして、呼び出され座ったカウンターで接客してくれる人はどうやら新人。なんか初々しいオーラがバリバリでてて、気持ちいいけどなんか不安な感じがします。
店員:「どちらのご旅行をご検討ですか?」
私:「3月4日出発の5名でSKIツアーを考えていて…」
ここで具体的に決めてきたコースをバシッと言ってしまうと、店員もそれに向かってぱきぱきと手配を進めるだけなので早いのですが、そうすると私が万が一更にいいプランを見逃していた時に、誰も気付かず損をすることがあります。
なのでここは店員に申し訳なく思いながら意地悪です。
私:「予算30,000円くらいでリフト券付のプランで、アクセスのよいところで、かつホテルがゲレンデが近く、そのゲレンデの広いところ」
向かいの新人さんは意気揚々と、端末で探し出す前に「蔵王なんていかがですかね。この間私も行ったんですが、結構よかったっすよ」なんて言いながら、国内旅行の検索機能で、地区を蔵王に設定し照会します。
当然私はその機能は知っており、会社でなら同じ照会かできるのですが、仕事中は仕事。あまりそういうことはしたくないので、端末で照会していく様子を見ます。
大体最初の1発目の回答で雰囲気はおおよそつかめます。
まず蔵王は予算オーバー。30,000円で手頃なホテルは既に満室。予算追加してもいいと思ってはいたのですが、その追加投資に見合ったホテルがなく断念。
さぁ次はどこを勧めてくるんだ?…とちょっとその新人さんのスキルチェック。
出てきたのは「南小谷駅からバス…」「超しょぼいゲレンデ近くのなぜかいいホテル」「日程が対象外のホテル」。まず南小谷駅って、横浜から何時間かかるのよ。そして大きなゲレンデ言ったよな。日程が出発除外日だったら予約できへんやないの!!…これは長期戦の様相です。
だんだん向かいの新人さんの表情が微妙になってきたので、ちょっとアシスト。
「スキー場は××か△△あたりで探してもらえます?」
ようやく表情に笑顔が戻り、意気揚々と慣れない端末を叩き叩き、私の納得の行く部屋が見つかり、まずは宿泊券の手配が完了。リフト券も付いていて、かついいホテルなのにたぶん偶然格安で、かつ朝食付。たぶんスキルで見つけたとは到底思えない手つきではあったものの、ここまでは合格です。
さて次は往復の電車の予約。
宿泊券は苗場で取ったので、往復東京~越後湯沢の新幹線の指定券を手配しなければいけません。
私は知っていました。この時期の、私が乗ろうとしている時間帯の新幹線の予約がなかなか難しいのを。だって先日旅客会社さんと呑んだ時も、JR東日本の人が難しいですねって言ってたんだもん。
私の行きの電車で出した条件は以下の通り…
・東京6:20発Maxたにがわ71号を第1希望。
・参加5人が1列に並ぶ席希望。
・できればMaxなら2階席、もちろん禁煙席。
あいにくMaxたにがわ71号は照会したところマン回答。分散でもマン回答。1階席もダメ、グリーン車もダメ。これは諦めざるを得ません。
次に第2希望として出したのが、東京6:08発Maxとき301号。
これも2階席希望で、5人がまとめて座れることが前提。
こちらは照会すると残席あり。但し2階席は分散でないと座れないとのこと。でも1階席だったら取れそうですというので、ちょっとだけリクエストを。
私:「フラット席が取れるのであればその列車で」
フラット席とは…2階建新幹線Max(今日のトップ画像はE4系Max)は、2階建なので、基本的には2階構造なのですが、台車の上など2層にできない部分だけ、普通の新幹線と同じように平屋のレベルに席があるエリアがあります。この席のことを別名「フラット席」と呼びます。
ただこのフラット席。その席をピンポイントに取るのは難しいことは知っています。さらに分散不可、禁煙で…なんて条件まで付いています。さぁ新人さんどうする!!
まずその新人さんは裏へ引っ込み、席番をまとめた本を持ってきて、その席に売れていない席があるか探し始めました。
「1階席の×番~…でない、でない」なんて店員さんがつぶやきながら、一生懸命叩いているけど、俺は分かる。ひとつ特殊な入力をしないと、その席は手配できないことを。
新人さんが裏へまた行って調べに行こうとしたので、ちょっと待ったと一声。
上長からあまりするなと言われているけど、身分を名乗り、系列のシステム担当でJRをやっている旨を伝え、その画面入力に「GF」の入力が抜けていることを指摘。
新人さんは「そうなんですか!」なんて言いながら照会キーを発信。ようやく欲しかった照会回答が出てきました。
苦労の甲斐あり、フラット席を分散せず横並びで手配ができました。
でもそれから、いろいろ必要な操作があると、これは…と質問をしてくる新人の店員さん。これから仕事のいいお客さんにはなりそうですが、端末操作を勉強しながら操作する店員と、教える客。光景は異様でした。
自分の運用しているシステムは確かに使われていて、なんか自分の仕事が関わった旅行券を手にする瞬間はまた一入。いい仕事に出会えたなと充実感さえ。
ただトータルして考えれば、確信犯で店員を困らせる厄介な客なんだろうなと帰り道ちょっぴり反省。ほんとその際はごめんなさいでしたm_m
p.s.スキー旅行紀を一気にアップしました。「ブラボー!~」がそのシリーズです。珍しく文章短めです。
入社から1年間は開発の仕事だったので、ユーザーとの打ち合わせは上の人たちの仕事だったので、私は黙々とPGMの製造とテスト。結局そのPGMたちが本番にアップされるのを見届ける前にJR運用担当へ異動したので、自分の作ったPGMたちがどう運用され、支店の人たちがどう使っているのかは見たことがありません。
そして今担当しているJRの運用のお仕事は、システムを使う店舗の人からの問い合わせを受けたオペレーションセンターからの問い合わせに対して調査・対応したり、定例的に発生するデータの更新等メンテナンス、そして半年に1度のお祭り・定期改修のお手伝いなどをしたりしています。
実際まれに店舗の人と会話することもあり、その時に自分の運用しているシステムがどう使われているかが見える瞬間はあるのですが、やっばり実際に目の前で使っている様子を見たい…という訳で、今のチームに異動した頃から、努めて旅行の度にJTBの支店へ行き、端末が設置してあるカウンターで、操作の様子を見ながら実際に旅行の手配をしている様子を見ながら、自分の旅行券を手配してもらいに行くことがあります。
ちょうどあさってから高校時代の友人とスキーへ出掛ける事になったので、例のごとくJTB支店へ相談へ行きます。長い順番待ちをクリアして、呼び出され座ったカウンターで接客してくれる人はどうやら新人。なんか初々しいオーラがバリバリでてて、気持ちいいけどなんか不安な感じがします。
店員:「どちらのご旅行をご検討ですか?」
私:「3月4日出発の5名でSKIツアーを考えていて…」
ここで具体的に決めてきたコースをバシッと言ってしまうと、店員もそれに向かってぱきぱきと手配を進めるだけなので早いのですが、そうすると私が万が一更にいいプランを見逃していた時に、誰も気付かず損をすることがあります。
なのでここは店員に申し訳なく思いながら意地悪です。
私:「予算30,000円くらいでリフト券付のプランで、アクセスのよいところで、かつホテルがゲレンデが近く、そのゲレンデの広いところ」
向かいの新人さんは意気揚々と、端末で探し出す前に「蔵王なんていかがですかね。この間私も行ったんですが、結構よかったっすよ」なんて言いながら、国内旅行の検索機能で、地区を蔵王に設定し照会します。
当然私はその機能は知っており、会社でなら同じ照会かできるのですが、仕事中は仕事。あまりそういうことはしたくないので、端末で照会していく様子を見ます。
大体最初の1発目の回答で雰囲気はおおよそつかめます。
まず蔵王は予算オーバー。30,000円で手頃なホテルは既に満室。予算追加してもいいと思ってはいたのですが、その追加投資に見合ったホテルがなく断念。
さぁ次はどこを勧めてくるんだ?…とちょっとその新人さんのスキルチェック。
出てきたのは「南小谷駅からバス…」「超しょぼいゲレンデ近くのなぜかいいホテル」「日程が対象外のホテル」。まず南小谷駅って、横浜から何時間かかるのよ。そして大きなゲレンデ言ったよな。日程が出発除外日だったら予約できへんやないの!!…これは長期戦の様相です。
だんだん向かいの新人さんの表情が微妙になってきたので、ちょっとアシスト。
「スキー場は××か△△あたりで探してもらえます?」
ようやく表情に笑顔が戻り、意気揚々と慣れない端末を叩き叩き、私の納得の行く部屋が見つかり、まずは宿泊券の手配が完了。リフト券も付いていて、かついいホテルなのにたぶん偶然格安で、かつ朝食付。たぶんスキルで見つけたとは到底思えない手つきではあったものの、ここまでは合格です。
さて次は往復の電車の予約。
宿泊券は苗場で取ったので、往復東京~越後湯沢の新幹線の指定券を手配しなければいけません。
私は知っていました。この時期の、私が乗ろうとしている時間帯の新幹線の予約がなかなか難しいのを。だって先日旅客会社さんと呑んだ時も、JR東日本の人が難しいですねって言ってたんだもん。
私の行きの電車で出した条件は以下の通り…
・東京6:20発Maxたにがわ71号を第1希望。
・参加5人が1列に並ぶ席希望。
・できればMaxなら2階席、もちろん禁煙席。
あいにくMaxたにがわ71号は照会したところマン回答。分散でもマン回答。1階席もダメ、グリーン車もダメ。これは諦めざるを得ません。
次に第2希望として出したのが、東京6:08発Maxとき301号。
これも2階席希望で、5人がまとめて座れることが前提。
こちらは照会すると残席あり。但し2階席は分散でないと座れないとのこと。でも1階席だったら取れそうですというので、ちょっとだけリクエストを。
私:「フラット席が取れるのであればその列車で」
フラット席とは…2階建新幹線Max(今日のトップ画像はE4系Max)は、2階建なので、基本的には2階構造なのですが、台車の上など2層にできない部分だけ、普通の新幹線と同じように平屋のレベルに席があるエリアがあります。この席のことを別名「フラット席」と呼びます。
ただこのフラット席。その席をピンポイントに取るのは難しいことは知っています。さらに分散不可、禁煙で…なんて条件まで付いています。さぁ新人さんどうする!!
まずその新人さんは裏へ引っ込み、席番をまとめた本を持ってきて、その席に売れていない席があるか探し始めました。
「1階席の×番~…でない、でない」なんて店員さんがつぶやきながら、一生懸命叩いているけど、俺は分かる。ひとつ特殊な入力をしないと、その席は手配できないことを。
新人さんが裏へまた行って調べに行こうとしたので、ちょっと待ったと一声。
上長からあまりするなと言われているけど、身分を名乗り、系列のシステム担当でJRをやっている旨を伝え、その画面入力に「GF」の入力が抜けていることを指摘。
新人さんは「そうなんですか!」なんて言いながら照会キーを発信。ようやく欲しかった照会回答が出てきました。
苦労の甲斐あり、フラット席を分散せず横並びで手配ができました。
でもそれから、いろいろ必要な操作があると、これは…と質問をしてくる新人の店員さん。これから仕事のいいお客さんにはなりそうですが、端末操作を勉強しながら操作する店員と、教える客。光景は異様でした。
自分の運用しているシステムは確かに使われていて、なんか自分の仕事が関わった旅行券を手にする瞬間はまた一入。いい仕事に出会えたなと充実感さえ。
ただトータルして考えれば、確信犯で店員を困らせる厄介な客なんだろうなと帰り道ちょっぴり反省。ほんとその際はごめんなさいでしたm_m
p.s.スキー旅行紀を一気にアップしました。「ブラボー!~」がそのシリーズです。珍しく文章短めです。
・自分の仕事が現場でどうなっているか確認したいのか
・もっといいプランが知りたいのか
・スタッフさんのスキルを見たいのか
・スタッフさんをいぢめたいのか
どれが一番大事なんですか?(笑)
答えは「いい旅行がしたい」ですかね?
でも昔と違って、明確な目的を引き下げずに支店に行ってしまうから、質問が抽象的になってしまって相手の店員さんを困らせちゃう訳。しかも俺の場合、大体がJRのプランを使うので、それで店員がチンタラ端末叩いていると、より早く操作できる機能を知っているだけに黙っていられない訳。それゃ上長にはきっちりクギさされてるさ。名乗るなと。でもなかなか知っているだけに、その機能を使えばもっと希望に近い手配ができると思いながら我慢はできない訳。
でも我ながら思うよ。今回の手配で言ったわがままはいくらなんでもひどすぎるって。「時間帯指定で残数照会かけてもらっていいですか?」なんて言う客はそういないし、「席入型の即売は全ての席番を指定しなきゃダメなんじゃなかったでしたっけ?」なんて、「?」が付くからいいものの、内容は絶対社内的にはアウトな気もするしね。
そうそう。答えは「いい旅行がしたいから」、うんうん。
これを見ているみんな。約束だよ。
このやりとりを会社であまりネタにしないように。
もう少し今のチームで仕事したいので、不必要にその期間を縮めたくないので…。