Jさんブログ~つれづれなるままに~

糸の切れたタコのように日々ふわりふわりしているJさんの、ふわりふわりな出来事を書いてみました。

晩夏の夜更けにて…

2006年08月30日 | つれづれ日記
まだまだ天気の世界では”熱帯夜”と言われているけど、最近では夏のピークは過ぎたのか、夜になるとクーラーなしでも過ごせるくらい、心地いい気候になってきました。
昼間はまだミンミンと鳴きじゃくるセミも、夜になるとパタッと鳴き止み、代わりにスズムシの鳴く声が涼しげに聞こえてきます。つい一週間前には、夜でもミンミンとセミが鳴きまくっていたのに、あっという間に主役交代です。
夜スズムシの鳴く頃は、体に染み付いた習慣では、徹夜で夏休みの宿題を片付けなきゃいけない気がしてきます。学生時代はちょうどそんな頃ですもんね。
学生じゃなくなってから3年半。課題という課題がなくなり、家が完全に日課とかけ離れた場所になり。この季節に限らず、そんな昔の習慣が季節的にふと頭をよぎることがあります。

この季節、スズムシの音を聞きながら思い出す思い出~
確かに夏休みの宿題は辛かったけど、あの時はそろそろ「~いいとも」も見飽きて、「ぽっかぽか」も「タッチ」も終わってしまい、友達に会いに学校へ行きたかったから、集中できない自分の脳みそに、近くに自分の好物の餌を散々回りに撒いて、必死に宿題(印象的なのは嫌いな英語のテキストの和訳かな!?)を片付けていた気がします。
あとは更に遡ると、あまり回数は行かなかったけど、軽井沢の父の会社の保養所の思い出がよぎります。軽井沢の保養所は軽井沢と言っても、中軽井沢駅から星野温泉の方向へかなり奥に入った場所(確かバスは1日2本しかなかった気が…)で、たまたまコテージの部屋が取れたタイミングがあり、そのコテージで夏空の下、スズムシやらカナカナ虫とかが田舎らしい音を立てて鳴き…という光景が、自分の中で当時は感動しなかった気がするけど、今思えば相当印象的だったようで、そんな虫の音を聞きながら、その光景が頭をよぎったりします。

なんだかんだダメダメな人生でも、私ももうすぐ27歳。
その分の思い出は、楽しかったり辛かった分だけ思い出アルバムとなって、頭のいろいろな過去ログとして分類され、記憶のいろんなところにしまってあります。
辛い時は、楽しい昔の思い出を思い出したり。
楽しい時は、昔の楽しい思い出とリンクさせて更に楽しい気分になったり。

そんな振り返りが大好きだから、自分の背の丈よりも高いことにチャレンジして大失敗してみたり、常に何かをやってみようが俺のポリシー。
もう少し辛かった原因を考えて、もっといい生き方を考える時間が足りてない気はするけど(いいことだけ考えすぎ)、でもチャレンジして得た経験は、人とは違う個性として、いろんなことに結びついている気がします。
最近は収入も安定してきて、やりたいことが自分の中であふれてしまっています。それは遊びだけでなく、仕事のために磨きたいことであったり、新たな特技を作りたいという自分の鍛錬であったり。

今日は昼間雨が降ったものの、夜になって天気がよくなり、夏の虫は最後のチャンスとばかりに一斉に鳴きだしました。逆にそれ以外の車の音だったり、近くの呑み屋で騒ぐ人だったりは、普段の日より幾分静かな気がします。
晩夏の夜、ふとそんな考え事をしながら、夜が更けていきます。

「ゆず」コピーバンド再始動!

2006年08月27日 | つれづれイベント
朝9時過ぎ、友人の車が私の家の裏のロータリーに到着。
今日は私らしくないとある場所で、らしくないイベントに参加してきます。
それは…「レコーディング」

向かうのは横浜アリーナの下にあるスタジオ。
今日はそこで、集まった仲間でレコーディングをしてこようという企画です。
仲間は先日のうどん旅行でおなじみ、”特攻野郎Aチーム”ことダメダメ4人組なのですが、我が家に迎えに来てくれた1人と私を除いた残り2人とは、待ち合わせの調整以来連絡が取れておらず。今日本当に来るのか微妙な感じです。

スタジオの駐車場はどうやらアリーナと共用の場所の様子。
丁度今日はアリーナでhideがライブをやる予定らしく、アリーナ周辺にはパンク系の若い女性が大勢。一見我々のライブを待っているように見えるけど、ちょっぴり期待した客層とは違った方のようで。なのでさっさと借りたスタジオへと入ります。

今日の課題は「ゆず」。
今回の仲間で「ゆず」を歌うのは、実は長い歴史が。
最初この仲間で「ゆず」を歌ったのは、私が大学3年生の夏。仲間の1人が当時沼津に下宿しており、その家へ押し掛けた際、その仲間の部屋で1本のギターを囲んで歌ったのが最初。当時私だけ「ゆず」を全く知らず、渡された楽譜を必死に追いながら、ほんとに一晩中歌ったのが最初。当然曲のテンポに全くついていけず、歌詞も譜割りも音程もメチャメチャだったけど、なんか面白かった記憶が。
以来何度かそのイベントは開催され、みんなが会社に入った頃。当時それぞれに飲み会や仕事で終電で集まることが多かったので、「終電の会」と称し、そのまま車で人気のない鳥浜アウトレッドモールへ出掛け、ヨットハーバーを見ながら歌ったり等しながら、最近ではスタジオに場所を変え歌うようになり。
でも当時から歌う曲は全く変わらず、「ゆず」の”ゆず一家”というアルバムをお題にノリだけでひたすら歌うという感じ。楽しければそれでいい仲間なので、多少コードが変でも、歌がメチャメチャでもそれでよし。そんなバンドです。

まずはマイクをセッティングし、録音機材に持ってきてくれたMDをセット。
せっかくドラムセットがあっても、題材が「ゆず」なのでその辺は全く不要です。

最初の課題曲は、前回のスタジオで猛練習した『巨女』という曲。
わざとなげやりな感じで歌うのがポイントです。
とある事情で去年の暮れから今年春にかけて、すごい勢いで「ゆず」を聴いた私。その成果か前回よりは譜割りがしっくりきている感じが。

歌いだすと周りも見えず歌うので、自分が歌が下手なことも、声が鼻声っぽくなんかムカつくことも全部忘れてしまうので、段々とテンションが上がり、今日は欲張って何曲か挑戦してみようかと。
以来、『手紙』『月曜日の週末』『雨と泪』『境界線』とスタジオを借りた2時間の間、ほんとによく歌った歌った。「ゆず」の歌は基本的にコードが高い歌ばかりなので、最後にはほんとに声を振りしぼって、何度も裏返りながら歌ったような気がします。
前回のレコーディング時は、曲自体あまり知らない中なので時間がかかった感じだったのが、今回はボーカルの私がちゃんと勉強したので、その分いっぱい歌えた感じで、スタジオ出る頃にはなんとも言えない爽快感が…。

スタジオの醍醐味は、帰りに高音質で録音された音源が手に入ること。
そこでなんかムカつく鼻声の男が、必死に歌っている様子を帰り道聞きながら、なんでこの人(数時間前の私)はノリノリにこんなド下手な歌を披露できるんだろうって思い、途方もなく凹む。けどその歌い終わった爽快感が数日経つと上回って自分で記憶されるので、それで懲りずに出掛けてしまう。
今回は再生機材がなかったので、まだその音源は聴けておらず。
でも今回は中途半端に勉強した分、知ったかぶりで歌ってるので、以前よりムカつき度がかなり増しているだろうな…という予想。

でもここまで来たら、します。CDデビュー!
この時の音源をCDに焼いて、誰かに1円以上で買わせればいいんでしょ?
それを何万か刷って売れば、どれだけ苦情が殺到するか分からないけど、一応オリコンとかに載っちゃうんでしょ!?

このページをご覧の方、どうでしょう?そんなCD。
言い値で結構です。是非買って下さい。
ちゃんと利益が出たら、愛の小鳩募金に寄付しますから。
そうそう、買う前に聞くのだけは厳禁です。悲鳴が上がると他のお客さんに迷惑ですからね。悲鳴は自宅でこっそり上げて下さい。

朝のスリル体験

2006年08月25日 | つれづれ日記
私の所属する運用チームには、問い合わせなどに対応するため、「朝当番」なる当番があり、週1回その担当が回ってきます。結局のところ電話番なんですが、この当番の日は部の決まりで、9:00に確実に出勤することが決められています。電車遅延などの突発的な事由でなく遅刻すると、分かりやすく大きなペナルティが部全体に圧し掛かってくるという、仕事の割りに大変ヘビーなお当番です。
この9:00という時刻。我が家からだと非常に微妙な時間で、9:00に会社に着けばいいのに、普通に目指すと会社に8:30頃着いてしまい、その次丁度いい乗り継ぎだと会社到着が9:15頃になってしまうという厄介な時間です。
早く仕事を始めても、結局は帰りは遅くなってしまうのが、今まで3年半の会社生活で身にしみているので、あまり早く会社に入りたくない。なので、ちょっと乗り継ぎは悪いながら、こんな乗り継ぎで会社へ向かいます。
港南台7:19発・根岸線 普通507Aで大船へ(大船7:26着)、まだこの時点では頭は完全に寝ています。
ダッシュで乗り換え(頭が寝ているのになぜかダッシュできるのが不思議)、大船7:27発・東海道線733Mで藤沢へ(藤沢7:38着)。なぜかこの電車、すぐ前に普通2100Yが出て行った直後の電車にも関わらず、いつもすし詰めに混んでいて嫌な電車。ただ前述の通り、まだこの時点で私の頭は寝ているので、すし詰めの電車で回りの人に潰されていることをいいことに、他人に支えられ、立ちながら寝ています。
藤沢では丁度いい電車がなく、藤沢7:51発・江ノ島線 急行1512レまで整列して時間調整。電車が入る10分以上前から整列する人はまだほとんどいないので、必ず列の先頭。整列して一応は立ってますが、まだ頭は寝ています。並んで数分後に、私の整列するホームに回送電車が1本入って折り返していくのですが、寝ていてホームに転落したことはありません。
7:47に江ノ島方から乗り込む急行が入線して着席すると、新百合ヶ丘で下車する8:29まで約40分の熟睡タイムです。まだ頭は今まで数乗り換えをこなしながらも睡眠モードを維持しているので、そのまますんなり夢の世界へと入っていきます。

今週もその流れで着席するや否やすぐに熟睡。記憶があるのは、中央林間で左隣のおばさんが下車してその勢いで目が覚めたのと、町田で右隣の学生が下車して目が覚めたこと。町田の次の停車駅が新百合ヶ丘なので、町田で意識が戻ると、大概は寝過ごさないようにそこから先は意識をしゃんとさせます。
でも今日は違いました。そのまま「お母さん、もう5分」モードへ突入。そのまま寝てしまい…。気付くとどこかの駅へ進入する場面。本来ならそこが下車する新百合ヶ丘駅なはず。でも景色が明らかに違う…ここはどこだ!?
場内の分岐機を内側へ曲がってホームに進入…まずい!向ヶ丘遊園まで寝過ごしたことがすぐ様分かります(1512レは新百合ヶ丘#6に入線するので、もし新百合ヶ丘だったとすれば外側へ分岐するはず)。

慌てて下車して冷静に頭の時刻表から、間に合うかどうかを判定します。
だめなら言い訳を考えるか、比較的朝早く出社する同じチームの協力会社さんがちゃんと9:00前に来ていることを遠い向ヶ丘遊園の地から祈るかしかありません。
チェックポイントは新百合ヶ丘8:47発・多摩線 急行2901レに間に合うかどうか。
冷静に頭でスジを広げて考えると、この急行2901レは喜多見から回送で出庫して、そのまま新百合ヶ丘から急行になるスジ。ということは、電光掲示板の次発の欄に「通過」と書かれていれば、完璧セーフなはずと推測がつき、その表示がでていることを願って上りホームから下りホームへと移動すると、その文字が先発にも次発にもない。…もう既に通過してしまった様子。
がっかりしてへとへとになっていると入ってきたのは向ヶ丘遊園8:40発の急行1521レ。遅刻してしまっても、土手でメソメソしていては何も解決しないので、とりあえずMGRになんて怒られるかを覚悟しながら乗り込みます。「どんな切り込みで事情を説明しようか」と、新百合ヶ丘までほんとはたった6分の車内を、6世紀くらいに感じながら、普段通い慣れない景色を見ながら、今寝過ごした道を戻っていきます。
新百合ヶ丘8:46着。向かいの多摩ホームを見ると、乗りたい急行2901レがまだホームに。でも車掌は時計を見ながら、ドアスイッチあたりに手を掛けています。

「終わった…」

『たぶん俺が朝当番を遅刻したせいで、来年春に焼肉が食べられないんだろうな』(部目標を達成すると会社から褒章金が出て、焼肉を豪勢に食べたりできる)なんて一瞬で頭をよぎります。
ドアが開いて、耳を澄ましていても、まだ多摩ホームの急行電車はドアを閉めたらしき音がしていません。まだ間に合う!!
そうなれば、ベン・ジョンソンが注射打った後のごとく、異常なスピードで多摩ホームへと跨線橋を駆け上がり、何人の人の間をすり抜け、今度はホームへと階段を駆け下ります。結果は…

なんとかギリギリセーフ。私と、その後駆け込んだ数人を乗せるとすぐドアが閉まり発車。ほんとにホッと息つく瞬間でした。

でもその車中、冷静に考えてみれば…そういえば6月に本番バグ出てたから、これで俺が遅刻しちゃってたら、ほんとに焼肉終わってたな…と。
土手でメソメソせずに、諦めずにベン・ジョンソンで頑張ってよかった♪
何事も諦めないことが大切ですね。