Jさんブログ~つれづれなるままに~

糸の切れたタコのように日々ふわりふわりしているJさんの、ふわりふわりな出来事を書いてみました。

電車の禁断症状が出たのでふらっと大阪へ…の旅・前半

2010年01月16日 | つれづれ旅行記
快速ムーンライトながらで大垣まで乗る人は、その先6:00発の普通3203Fで米原まで乗り継ぎ、米原で新快速3203Mに乗り継ぎ京都・大阪方面まで行きます。
ながら号で名古屋で下車する人は案外少なく、10両編成満席のほとんどの人はこの駅で普通3203Fに乗り継ぐ訳です。

問題は快速9391Mは1番線到着。乗り継ぐ普通3203Fは階段渡った2番線から発車。
しかも普通3203Fは米原まで4両編成と短いので混雑は必至。
なので夜行のプロの方は、やや早めにデッキに陣取り、ドアが開いた瞬間にダッシュして、3203Fを快適に乗れるポジションをゲットします。

快速9391Mは定時5:55に大垣に到着し、ドアが開くとみんな一目散に走りだします。
私は日帰りゆえ荷物も軽いので、あまり目立たない乗り換え階段からひょいひょい階段をのぼり、普通3203Fの運転台背後の私にとってのベストポジションをゲット。
やはりながら号は同業の方々が多く乗る列車なので、私がゲットしたのを見るやがっかりする人もパラパラ…早いもの勝ちだから仕方ない。

かわいそうなのは、この時期大垣駅の朝は完全に床が凍結していて、勢いよくダッシュするとまず転ぶ。ほんとに大きなリュックをしょって勢いよく飛び出して転んでる人を見ると、笑ってはいけないけど、心の中でふふふとなってしまいます。

まぁ私も何度となく乗って勉強している訳で、そんな素人の方に負けるようではプロの称号も廃るという訳です。

米原までたった35分。でも関ヶ原越えでは、別線と分かれ、再び合流し、急に辺りが雪景色に変わり、ちょうど日が昇り…と見どころ満載。今日は雪が舞っていて、各駅では車両の長さ分の雪かきで駅員さんが大忙し。とても岐阜県と滋賀県の県境とは思えない光景が広がっています。

米原6:35着。ほとんどの人はそのまま新快速3203Mに乗り継ぐのですが、トイレも行きたいし、コーヒーも買いたいので、1本見送り新快速3205Mに乗車。
接続列車がないのもあって、12両編成の車内は米原出発時点ではほぼゼロ。
この時点でもまだ雪が舞っていて、ゆえ普段はここから130km/hの豪快な走りが見られるとこが、やや走りは慎重に。
雪がこのまま降り続くなら一日電車。もし天気が回復したら…と頭をぐるぐる考えます。
京都7:42、まだ雪。今日は一日雪なのか…!?

そのまま新快速に乗り続け、高槻を過ぎると天気が一変。雲ひとつないいわゆる冬空に。
ということで新快速3205Mに米原から、大阪、神戸より先、明石まで乗車。
明石8:54着。各駅停車で1駅戻り舞子下車。駅すぐ近く、舞子公園を目指します。

舞子公園は明石海峡大橋の真下にある公園。橋の向こうは淡路島。
公園の中に海峡プロムナードという明石海峡大橋を歩いて見学できる施設があり、そこから見渡す明石の街並み・舞子の街の眺めが非常に素晴らしく、大阪に立ち寄った際に天気がいいとつい行く最近の定番スポットです。

空が雲ひとつなくきれいなのと、9:30オープンと同時に入場したので、静かで空気をひとりじめしたような爽快感があり。
今日はカメラで画像として収めるよりも、自分の空気の入れ替えに重点を…ということで、普段ガラスで写真に不向きで素通りする展望デッキに腰かけ、暫く空をぼんやり。時たま上を大きなトラックが走ると音が響き、ここが橋の下ということに気付きます。

あぁ気分すっきり!
再び電車の旅に戻ります。

新快速で大阪へ、大阪環状線で新今宮へ。
大阪環状線は昔懐かし103系。幼少当時東京じゅうどこへ行っても走っていたので、できれば乗りたくなかった電車。しかし首都圏から消滅して数年。最近は関西でこの電車に出会うとなんか懐かしくつい乗ってしまいます。

新今宮から徒歩で阪堺電車・恵美須町駅へ。
大阪ミナミらしい怪しげな店が立ち並ぶ通りを歩くこと数分。東京で言えば山手線すぐそばという場所にあるこの駅は、とても大阪中心部とは思えない閑散とした空気が流れていて、ホームの人影もまばら。12分毎の電車の乗客も数人。

この路線は18年前に訪れていたのですが、最近特に寂れたという情報を聞き来てみるとこの惨状。実は通天閣も近いのに、なんでこうなってしまったのか…路面電車はせっかちな関西の人の動きに合わないのかな?

沿線の街並みもなんか時代の流れから置いていかれた感じで、乗ってくる人も庶民的な服装のおじさん・おばさんばかり。まるで三丁目の夕日の世界。
味があっていい電車だけど、経営的には危ないんだろうな(よからぬ噂も聞くし)。

乗った電車は我孫子道止まりだったので、住吉電停で乗り継ぎ券をもらって下車。住吉大社で遅い初詣へ。
本殿が複数ある変わったお社。今回の旅の安全と、今年一年の平和と、いい人が見つかるよう祈願して参拝。旅の安全は今回は自分でどうにかするので、あと2つのお願いは必ず実現してほしいな…。

南海住吉公園駅ガード下のロッテリアで昼食をとり、再び阪堺電車で先を目指します。

電車の禁断症状が出たのでふらっと大阪へ…の旅・0日目

2010年01月15日 | つれづれ旅行記
昨年8月に三江線に乗りに行って以来、妹の結婚式やら、身近な友人の結婚やらで、なかなかスケジュール的にも金銭的にも出掛ける余裕がなく、ここ半年趣味で電車に乗る機会がまったく取れず。

そんな中、会社で電車アプリの作成を本所属の業務と兼任ですることになり、本所属以上に趣味に特化した仕事に就くことになり、資料づけになり、電車の欲求不満による禁断症状の予兆がはじまった模様。
…これは危険です。どうにか電車に乗りに行かないと。

とはいえスケジュール帳をみると、この先もなかなかまとまって電車に乗りに行けるスケジュールはなく。なので仕方なく、夜行を駆使して、ほぼ日帰りでちょっぴり電車に乗りに行くことに。

これを思い立ったのは一週間前。もうここまで間際だと、まともな夜行はどれも満席。
かと言って、東名高速・青春ドリーム号のような格安夜行バスに乗るのは体力的に厳しく。なのでチケットはどうにかオークションで確保することに。

はじめてのオークション。
明らかに転売目的で稼いでいる人ばかりで、内心腹を立てながらも、正規510円の快速ムーンライトながら号の指定席券を700円+銀行手数料+郵送料でゲット。
チケットが確保できたのは嬉しかったものの、正規510円が1,000円以上と倍以上に。
オークションは極力使いたくないと思いました。

とはいえこれで旅に出られる♪

横浜で崎陽軒シウマイ(15個)と缶ビール(500ml)を買い込みいざ乗車。横浜23:36発。
オークションで買った席は、先頭車の最前列の通路側。人が通れば寒い風が入ってくるし、通路側だから窓の景色は見えないし、最前列なのでテーブルが壁据え付けの小さいやつだし、制御車だからモーター音もしないし…何から何まで最悪。
2席セットを1席バラで買ったので、窓側のやつも同じ人からチケットを買った人。
この人はいくらでチケットを買ったんでしょうか。

愚痴ってても仕方ない。
さっくりシウマイにビールで酔った気分になって寝るしかない。
熱海手前で寝つき、起きたのは金山手前。さすがに夜行のプロだけあって、これだけ最悪な席でもどうにか寝ました。
快速ムーンライトながらも、2009年3月に臨時化された際、使用車両が古くなったものの、停車駅が減り、長時間停車もなくなったので、人の出入りが減って寝やすくなったこともあるのかな?

大垣5:55着。
おなじみ3203Fへの乗り換えレース開幕です!

元JRチームスキーパーティー'09

2010年01月09日 | つれづれ旅行記
毎年恒例のJRスキーパーティーも、よく見るとそのチームに所属しているメンバーが…いない。
私も含めてなんですが、JRチームスキーパーティー'08以来、異動や契約終了などで、最大60名近くいたチームも、いまや6人となってしまい、このスキーメンバーも大半が元JRチームに。
という訳で、とりあえずつながりはJRチームだったので、名前は変えずに今回からタイトルに「元」が付けられました。

当初この企画は年末初すべりとシーズンピークに2回開催しようとしていたところが、私が12月にインフルエンザ騒動を起こし年末行けず、年始の今日開催することに。
ただ延期したことが幸いし、当初雪が少なかったところが、年末年始にどっさり降ったらしく、雪のコンディションはベストになった模様。
今回は愛車プリウスと、昨年ひきつけの看病で苦労したメンバー・スッチー運転するRAV4で石打丸山スキー場を目指すことになりました。

昨年と違うのは、高速道路が1,000円に値下げされて、土曜日下りと日曜日の上りの混雑が尋常じゃなく激しくなったこと。
昨年帰り道の運転が辛かったのを思い出し、往路渋滞が予想されているところを避けて、深夜から夜行で向かい、滑って、休憩してから空いた深夜の道を運転して帰ろうという行程に。
私はプリウスを運転し、川崎麻生で1名、新宿下落合で1名拾い、3名で向かう行程です。

深夜1時過ぎ、当初の計画通りに川崎麻生で1名と合流し、新宿下落合へは計画より30分早く深夜2時過ぎ到着。
せっかくなら現地休憩時間を長くとりたいので、早く出てきてもらおうと電話するも携帯がなぜか通じない…。
そして待ち合わせ時間になり、家を一向に出てこないので電話をストーカーのごとく鳴らしまくるも出ない。
同乗の後輩に玄関へピンポンを鳴らしてきてもらうも出ない…どころか部屋で物音がしない。
心配していると向かいからパトカーが3台到着。
待ち合わせの人の住むマンション近くを物色しています。

これは事件か!?

時計は3時を回り、さすがに待ちきれないということで、警察官が気になるものの置いていくことに。深夜のガラガラの関越道をひた走り、休憩・合流場所の関越道・赤城高原S.Aには4時すぎに到着…という頃、携帯が鳴り=下落合の人です!!

どうも前日お酒を飲みすぎて激しく寝てしまっていたとか。
…その人には始発の新幹線で追いかけてきてもらい、現地合流してもらうこととなりました。

その他は予定通り待ち合わせ、合流し、新幹線の人もなんとか合流し、目的の石打丸山スキー場へ到着。

現地の天気は雪。寒いですが、雪がべしゃべしゃしたり、アイスバーンで怖い思いをするよりは、多少雪の中ふわふわ滑っていた方がよいので、まぁそこはよかったよかったということで。

比較的ひとつのコースあたりの距離が短く足慣らしには最適。
ただちょっと慣れてくると、ゴンドラがなく、一気に長距離滑るためには、リフトを乗り継いでいかないといけないので、若干そこがまどろっこしく。
比較的古いゲレンデゆえ仕方ないのでしょうか。

今日のメンバーは、いつものメンバーの中でも比較的滑りの早い人たち。
なので休憩なくすっすと滑っていけるのがよく。
「これで天気がすっと晴れてくれたら…」と思っていると、視界がすっと晴れ、少し雲の間から青空が…それがこのトップ画像の一枚です。

眼下には上越線の線路がはるか遠くから眺められ、カメラを向けていると遠くから金沢発のはくたか号が大カーブをゆっくり走っていきます。
これだけで一気にいいゲレンデ認定です。

ただ雪が降ると寒さと、周囲をいつも以上に気をつけて滑らないといけないので、疲れるペースが速く、休憩は普段よりやや多め。昼休憩、おやつ休憩…一回休憩するとどっぷり落ち着いてしまいたくなるくらい。まぁそれは雪のせいなのか、歳のせいかわかりませんが…(汗

夕方日が暮れて、すっかり夜になるまで滑り、足慣らしどころかしっかりと滑りこみ今回の滑走は終了。
私の定番・ユングパルナスで温泉につかり、へぎそばを食べ帰宅。
帰りの運転は昼間疲れたせいかいつも以上にしんどく、帰り道どうしても耐えられず途中の無人ガソリンスタンドで睡眠休憩…。それでも安全運転で帰りましたが。

話しは戻って遅刻したメンバーは一日ずっと遅刻をネタに責められ、罰として今シーズン内にもう一度スキー企画をしてもらうことに。
次回は2月下旬。またその旅日記もこのブログでまとめてみたいと思います。

スペイン社員旅行・5日目(社内報より転載)

2009年10月20日 | つれづれ旅行記
■5日目 バルセロナ→成田 移動距離:19,080km

一同スペインの地に名残りを惜しみつつ帰路へ…。
ドイツ・フランクフルトを経由し成田へ。帰りのフライトもひたすらUNO大会。往復+ホテルで戦った回数は実に122回!!UNOもここまで真剣にやるとかなり熱いゲームです。

スペインを現地3日間で一気に駆け抜けた我々の旅。
多少観光が駆け足に感じたものの、辛いと予想していた長時間のバス移動も案外快適。凝縮して良いとこドリで様々な名所を見られ、非常に充実した旅でした。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

社内報だとこんな記事の書き方になる訳。
普段のブログ記事とは全然違うでしょ!?
さっぱり書こうと思えば書ける訳なのさ。

ただほんとスペイン、建築物がどれも素晴らしく、街毎に時代の文化が揃っていて非常にいい見聞を得たような気持ちになりました。
'03ラスベガス→'04韓国・ソウル→'05ハワイ→'07カナダ・バンクーバー→'07マレーシア・ボルネオ島→'09スペイン…
次はどこの国に行けるか♪ 楽しみです!

スペイン社員旅行・4日目(社内報より転載)

2009年10月19日 | つれづれ旅行記
■4日目 バレンシア→バルセロナ 移動距離:366km

午前は再びバス移動。午前の移動距離は366km。日本で例えれば東京→名古屋と同じ距離。でもこの頃にはバスにすっかり慣れ、思い思いに車窓を眺める一同。
途中ローマ時代からそのままの姿を残す古代遺産・タラゴナ水道橋に立ち寄り、バルセロナ市内へ。

バルセロナ市内観光、まずは誰もが一度は見たいと憧れる聖家族教会ことサクラダ・ファミリアへ。バスを降りると、すぐ後ろにそびえたつ建物に一瞬で感動。建物の中ではまだ残る未建造部分を10年後の完成を目指して鋭意建造中。完成後の姿が待ち遠しく、また完成後、再訪してみたいと思いました。
その後グエル公園を散策し、以降各自自由行動。買い物を楽しんだ人、FCバルセロナのホームスタジアム・カンプノウで欧州サッカーの名場面を思い起こした人、サクラダ・ファミリアの夜のライトアップを見に行った人、バルで飲み明かした人…。それぞれにスペイン最後の夜を楽しみました。

スペイン社員旅行・3日目(社内報より転載)

2009年10月18日 | つれづれ旅行記
■3日目 グラナダ→バレンシア 移動距離:511km

午前はアルハンブラ宮殿見学。この宮殿は、スペインをイスラムの人たちが支配した時代に建てられたもの。市内から見える宮殿は、丘にそびえたつ厳しい城郭のイメージが、中に入ると一転。贅を極めた落ち着きのある空間の広がる中庭が印象的でした。
ちなみにこの宮殿をガイドしてくれたのが、スペイン人ガイド・自称カワサキさん(本名エスピエールさん)。くだらないジョークまじりの怪しげな日本語が、我々グループのハートを見事キャッチ。静かな宮殿を笑いに包みながらの観光でした。

午後は昨日に続いてひたすらバス移動。今日の移動距離はなんと511km。日本で例えれば東京→京都と同じ距離。広いバス車内でくつろぎながら、スペイン国土の広さを体感しました。

夕食はスペイン名物のパエリア。日本で食べるパエリアに比べると見た目はややシンプル。でも味は本場だけあってこれぞ本物という味。多少芯の残る香り高いごはんが食欲をそそり、みんなペロリとたいらげていました。

スペイン社員旅行・2日目(社内報より転載)

2009年10月17日 | つれづれ旅行記
■2日目 マドリード→グラナダ 移動距離:440km

午前はマドリード市内観光。まずは一同プラド美術館へ。世界3大美術館に数えられるだけあって、絵画もさることながら、建物の風格にびっくり。美術館では、ガイドさんに絵画ごと歴史背景含めて詳しく説明頂き、今まで敷居が高く感じていた美術が、少し理解できた気がしました。
その後、旧市街の街並みを散歩しながらスペイン広場へ。日本にはない整った街並みを散歩する気分は最高!ロシナンテに乗ったドンキホーテ像の前で一同記念撮影。スペイン王宮の中庭を見学し、マドリードを後にしました。
お昼はスペインのおつまみメニュー・タパスを堪能。生ハムにワインに贅沢なランチ。中でもお店オリジナルのシラスの半熟たまご添えが私のお気に入りでした。

午後はひたすらバス移動。途中、コンスエグラでラ・マンチャの風車を見学。風車のある高台に吹く風はあたたかく心地よく。時間があるならもっとゆっくりしたい気持ちでした。

夕食後、一部のメンバーはオプションでタブラオツアーへ。小さな洞窟で、地元の人たちによるフラメンコを鑑賞しました。切なく響くギターの音に、鮮やかに情熱的に男女の踊り子が舞う…。
華麗な踊りに酔いしれていると、女性の踊り手が、私を突然へ引きつれステージへ!!
何も分からず、ノリでステップを刻み、手を振り、回り、なんからしい踊りを踊り…。フラメンコとして踊れていたかは定かではありませんが、スペインの文化を身体で体感したような、充実した気分でした。

スペイン社員旅行・1日目(社内報より転載)

2009年10月16日 | つれづれ旅行記
初ヨーロッパ! 情熱の国・スペインに行ってきました。
その旅行記を…とも思うのですが、のんびり書いているとネタが古くなってしまいそうなので、ちょうど私が社内報に掲載した旅行紀があったので、内容転載します。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

■1日目 成田→マドリード 移動距離:21,930km

ルフトハンザ機に乗り、ドイツ・ミュンヘン経由でフライト約14時間、スペインの首都・マドリードへ。
乗った飛行機にはシートテレビがなかったので、左右の仲間を巻き込みUNO大会。着くまでやった回数はなんと80回…。UNOも真剣にやるとかなり熱いゲームです。

大村ゼミの大井川鉄道SL・トロッコの旅~1日目後半

2009年05月15日 | つれづれ旅行記
金谷11:48発。

今日は平日だと言うのに、6両編成の客車はほぼ満席。
ただすれ違う普通列車は、2両編成でもガラガラで走っているので、このSL急行を走らせることがこの鉄道にとっての生命線だというのがよくわかります。

この路線のSLを使った観光運転の歴史は古く、最初に運転されたのは1976年。
以来国鉄や地方私鉄で廃車となったSL、客車をかき集め現在の姿になっています。

当初小田急ロマンスカーSSEを買い電車急行を運転したり、静岡方面から国鉄直通電車を運転した時期もあったのですが、いずれもSL急行ほどの人気が得られず。今では多客日には2往復(2編成)も運行されるまでの看板列車になっています。

やはり醍醐味はすべてが当時から手つかずで残っているところ。
当然ドアは手動(なので走行中も開ければ開く)。電気も大半は白熱灯。
トイレ、洗面所もいわゆる国鉄型。洗面所の蛇口は非常に懐かしい形をしています。
座席もいわゆるボックスシート。
シートの手がけは今でも走る国鉄型車両よりも更に1世代古いタイプ。
当然床は板張りのまま。
…ここまで原型をとどめて、今でも毎日走っているというのは奇跡に近く。
ここまで徹底していれば、当然人気も出る訳です。納得。

風景も一面のお茶畑の広がる丘の谷間を、大井川に沿ってひたすら上流方向へ。
窓を開けると客車独特の軽やかなジョイント音に、時よりSLらしく煙が舞い込み、鉄道好きにはたまらない時間が流れていきます。

我々は買い込んだお弁当にビールを片手に昼間っから酒盛り。
でも普段と違ってその時交わされる会話は仕事の話しではなく、企画趣旨に沿って終始鉄道の話。

古い車両を古いSLに古い電機が牽引しているので、歩みは非常に遅く。でもそれでもはしゃいでるうちにあっという間に終点千頭に到着。千頭13:12着。

ここから井川線に乗り換え、さらに大井川を上流へと進んでいきます。千頭13:22発。

井川線は元々がダム工事のための専用鉄道だったため、車両規格がトロッコより小さく(ex.黒部峡谷鉄道のトロッコ列車よりも小さい)、車両内部ではまっすぐ立つと1-2位断面で両端部では天井に頭をぶつけるほど。
上流側に制御運転台をつけた客車がつき、客車数両がつながり、下流側にディーゼル機関車が連結され、急カーブの連続する線路をぐいぐいと押し上げていきます。

乗った車両は半室オープンデッキになっていて、窓がない部分から首どころか身体を乗り出して風を浴びながら楽しめる車両。
普通窓から顔や手を出すなと言われるのが一般的。でもここでは間近に車掌さんが乗務しているのに怒られることはなく、これは一般的な楽しみ方のようで…。

車窓はひたすら大井川を水面より一段高いところを走り、川がくねると線路もくねる感じ。オープンデッキから身体を乗り出していると、線路が曲線の連続ということがよくわかります。
線路は35kgレールより細い感じ(通常50~60kgが一般的)で、台車も”アーチバー台車”という特殊な台車で車輪径が小さく、乗り心地はゴツゴツとした感じ。
ただ荒れた細い線路を、トロッコが豪快に走る様は圧巻で、景色が変わらないことに飽きるどころか、細かい車窓の節々が面白いことばかりで魅力は尽きず。

奥泉駅から今日の宿・寸又峡温泉へ向かうパスの時間まで余裕があったので、先のアプトいちしろ駅まで乗車し、アプト機関車の連結・解放シーンを見学し、奥泉まで戻り。奥泉14:35着。

奥泉駅15:00発のパスに乗り寸又峡温泉へ。一般の大型バスが、崖の合間を走るので、クランクの度に崖に突き刺さるようにしながら、運転手さんが巧みにパスを操り進んでいきます。大井川鉄道さんは、SL→トロッコと続きパスでも飽きさせません。
寸又峡温泉15:30着。まるでジェットコースターに乗った後の解放感のような、バスを降りた時にはなんか心地よい気持ちになりました。

宿にチェックインして、ひとっぷろ入り、せっかくなので寸又峡を散策。
寸又峡を流れる寸又川の水の色は、酸度が高いため、光の屈折の兼ね合いで蛍光ブルーのような色。
今日は曇ってしまったので残念でしたが、もし晴れて夕日が差し込んだら、この水はどんな色に輝くんだろうと思うと、またこの地へ来ないといけないなと思います。

1時間強の寸又峡散策は散策というより、激しいアップダウンでちょっとしたトレーニング。

夕食は豪華料理でお酒もすすみ。
ごはんを食べて、再び温泉に入り、その後は本部長持参のトランプで盛り上がり…。
鉄道ではしゃぎ、おいしい料理で興奮し、トランプで再びはしゃぎ、最高の一日でした。

大村ゼミの大井川鐵道SL・トロッコの旅~1日目前半

2009年05月15日 | つれづれ旅行記
私が入社以来お世話になっている一番上の上司は大の鉄道好き。
中でも時刻表が大好きということで、以来飲みに行ってはひと世代昔の鉄道について、周りの会社メンバー置いてけぼりで語れるそんな上司。
当然いつか趣味を共有するべく、いつか旅行へ出たいという話題にはなるのですが、その上司も入社当時所属部署の部長だったのが、今では基幹システム開発統括本部長へ。更に責任の重い立場へと出世され、なかなか出る機会も調整できず…。

それから数年…。いよいよ開発もひと段落。
満を持して旅行へお誘いしてみよう! …いつも仲良しの先輩、かずさんと、本部長と行く旅行を計画することになりました。

鉄道好きにはいろいろな個人それぞれツボがあって、新しいものが好きな人、古いものが好きな人、希少なものが好きな人…。
本部長はと言えば、よくお話しの中で登場するのが、東海道線から九州方面の懐かしい特急をはじめ、昭和30年代から50年代の列車。鉄道好きなら誰もがうなる鉄道黄金時代のお話しです。

そんな方をうならせる旅…。考え考え、静岡に走る大井川鐵道という電車に乗りに行くことにしました。
メンバーは本部長、かずさんに、同期の鉄道好き1名に私の計4名。大井川鐵道に走るSLを見越して、1ボックスでワイワイ、鉄道談義に花を咲かせる最適の人数を集め、新緑の大井川を眺め、南アルプスの深き山々を訪ねる旅。
きっと本部長の今までのお疲れを癒して頂ける、そんな旅になる。本部長に30前後の中堅社員3名の仲良し鉄道の旅、いざスタートです!

新横浜で一同集まり、こだま号で静岡へ。
乗り込んだこだま643号は、今や東海道新幹線では最古参となった300系。でも新幹線の中では窓が大きく、景色を見るには最適の電車です。
天気はくもりから雨に向かう予報。でも我々の願いを叶えるように、晴れ間が差し込み、上々の旅のスタートです。
小田原、三島、新富士と後続の「のぞみ」「ひかり」に抜かれ約1時間、静岡に到着。すぐさま東海道線に乗り換え、大井川鐵道の出発駅・金谷へと向かいます。

浜松行・普通759Mは運転台後方のガラスが大きく開いた211-5000の3連。
せっかくの鉄道の旅、運転台後方に陣取り、通称:かぶりつき(運転台の後ろにかぶりつくように先頭の景色を眺めること)をしながら、東海道線の歴史談義がはじまります。
静岡を出ると次の停車駅は安倍川。この駅は昭和60年に開業した、東海道線の歴史の中では比較的新しい駅。私の祖父もそうだったのですが、昔の汽車旅を経験した人は、汽車がじっくり進むせいか、途中駅も含めて駅の名前を覚える人が多く。
そういう方が東京から東海道線の駅名を順番に言うと、この辺の駅は新駅が多く、違和感があるとか。でもそもそも順番に言えるのがすごい!確か祖父は神戸まで言えたと聞いた気が。本部長は更に上を行き、山陽線の終着駅・下関まで言えるとか。趣味の人の記憶力は、ジャンルに限れば東大生にも勝る、そんな力があると私は思います。

それから東海道線のホームの長さ、配線など、まるで昔祖父と旅した時と同じような会話をしながら、電車は大井川橋梁を渡り金谷へ。
いよいよここから大井川鐵道の旅が始まります。

大井川鐵道は、金谷~千頭間39.5kmを走る大井川本線と、千頭~井川間25.5kmを走る井川線とがあります。大井川本線は沿線の農産物を運ぶために設立された路線で、その先井川線は関西電力が井川にダムを建設する際の人・資材の運搬用として建設された路線です。
現在では大井川本線にはSL列車に、各大手私鉄の中古車両を走らせ、井川線にはトロッコ列車にアプト式鉄道など、鉄道自体をウリに静岡とはいえない秘境の地を走る列車はいつも観光客でにぎわっています。

せっかくの鉄道の旅。当然我々もSL急行「かわね路」号を目指してきました。
金谷駅でお弁当を調達していると、いつの間にか目指すSL急行は入線していました。

今日のかわね路号はSL+旧客6両+ELの編成。
いつも雑誌やテレビではSLと旧客という図ばかり見ていたので、かわね路号もELの補機がついているとは行くまでしらず。
ただこの補機も、とてもよそでは見かけない年代物で、よその鉄道だったらこの補機だけでお客さんを集められるだけの名機。SLに旧客に年代物のELに贅沢な編成です。

ホームや車内で記念撮影をしているといつの間にか発車時間。
汽笛1発…いや数発を鳴らし、千頭を目指しSLの旅がはじまります…。

JRチームスキーパーティー'08・2日目

2009年02月15日 | つれづれ旅行記
朝カーテンから差し込む日差しに目を覚ますと、同じ部屋の下層で寝ていたメンバーが、疲れ切った表情で私に語りかけてきます。
聞くと衝撃の事実が…。

昨晩部屋での酒盛りは、その前の年の年末に会社で開かれた納会で余った日本酒1升に、わずかなおつまみで盛り上がっていたのですが、普段つぶれやすい1名はあまり見た感じ飲んでいなかったので、安心して途中からあまりその人の動きに注目せずにいたところ、知らないうちに日本酒をぐびぐびいっていたらしく。
語りかけてきた人が起きると、下層隣のベッドでひとりひきつけを起こし苦しんでいる人が。
慌ててトイレへ連れていき、介抱に夜通し苦労したとか。
…御苦労さまです。

私は同じ部屋ながら、メゾネット上のような上層ベッドだったので、下層でそんな事件が起きていることもつゆ知らず快眠。

ただ朝にはひきつけを起こした本人もどうにか元気そうだったので、朝食の笑い話にして2日目スタート!
2日目は前日とうって変わって晴れの空。
暑すぎず、寒すぎず、風もそれほどでもなく、最高のコンディションです。
ホテル近くのロープウェー乗り場からゲレンデに入り、2日目の滑走スタート。

マスク・帽子を外すと、自然の風を感じながら滑れて気分は最高!
みんな板に慣れ、滑るペースも上がって、ポイント毎の待ち時間も少なくなって楽しさもアップ。
前日行けなかったいろいろなコースにチャレンジしていきます。
半日かけてかぐらスキー場エリア→みつまたスキー場エリアへと移動し、残り時間は各自満足いくまで滑ろうと自由解散。
リフト券の有効時間いっぱいまで滑りきりました。

名残を惜しみつつ、帰り仕度をして帰路に。
スキー場近くの日帰り温泉施設で筋肉をほぐし、越後湯沢駅近くの和食亭で夕食を食べ、関越道をひたすら東京方面へ…。

楽しいクルージングの後は、ドライバーに限って辛い運転が。
運悪く事故渋滞にハマり、辛さに追い打ちをかけられながらも、メンバーを家に送り届け、もう夜が明けようかという頃なんとか帰宅。

翌日は会社。今週もはじまっていないのに終わった気がしました。

JRチームスキーパーティー'08・1日目

2009年02月14日 | つれづれ旅行記
今まで日帰りのみだったJRスキーパーティーも3年目にして満を持して泊まり企画に!
今回はチームメンバー10人に、日帰り他チームメンバー2人を加え、計12人でかぐら・みつまたスキー場を目指すことに。

関越道の各S.Aで車4台ほぼ予定通り合流し、関越トンネルを越え、いざ雪国へ!
幸い路面には雪はまったくなく、初めてで若干恐怖心あった雪道ドライブは経験できず。でも白い雪景色の中を自分の愛車を走らせられた充実感はなんともいえず。
計画通り、朝早くにホテルを経由しスキー場へ到着。

1日目は天気は残念ながら雪。
しかも若干吹雪気味で、ときたま視界が急に悪くなり、12人コースいっぱいに広がりながらみんなまとまってのクルージングを楽しみにしていたのに、どちらかというと各自霧の中遭難しないようまとまって滑っている感じ。

昼前一瞬の晴れ間で全員記念撮影。
12人の記念撮影は、構図的に人の多さが厚みになって、すごくきれいにきまります。

午後再び吹雪の中、一時期はぐれて一部メンバーが遭難しかけたこともあったものの、夕方うっすら夕日がでてきて、最後12人でみんな滑り1日目の滑走終了。

日帰りメンバーを見送り、お待ちかね夕食はホテル自慢のバイキングメニュー。
お酒をたらふくのみ、バイキングでたらふくごはんを食べ(なんと海老フライだけで12尾も食べました)、夜が更けるまでみんな集まり酒盛り。

その酒盛りの中、ふと気付くとこの12人のメンバーの中では、私が最長老だったことに気付き…。
JRチームの中ではまだまだ下っ端と思っていたら…びっくりです。

久々おおはしゃぎ、どんちゃん騒ぎの夜。
話す内容はくだらないことばかりだけど、ここで共有した思い出はずっと残るんだろうな…。
今日はそういえばバレンタインデー。そんな日にふさわしい最高の一日でした。

京阪中之島線に乗りに行くついでにちょっぴり四国の旅~1日目後半

2008年10月19日 | つれづれ旅行記
鳴門12:01発。事前のリサーチでは普通4963Dはキハ40の単行のはずが、キハ47+キハ47の2両編成。池谷で乗り換えた高徳線も1500形の単行のはずが、今日は2両で運転。休日ダイヤはかなり運用が異なるらしく。
鳴門線はたった18分しか乗らなかったものの、車窓があまりにのどかでかなり満喫。高徳線もJR四国渾身の新車に乗れ、パワフルな走りを堪能。着いた徳島駅は駅舎は古く狭いものの、駅ビルがかなり立派で、さすが県庁所在地という趣の場所でした。

折り返し48分。実はここでごはんを食べること、定番のお土産を探すこと以外にやることがあり、そわそわしています。それは次に乗る特急うずしお号の先頭の展望席を確保すること。
高松行の場合は、先頭が自由席。わざと魅せる運転台の造りをしていて、そのすぐ後ろの席では四国特急の自慢である振り子の豪快な走りと、すばらしい瀬戸内海の車窓を同時に眺められるはずなので、どうしても確保したいところ。
駅前で記念撮影をし、お土産を探し駅に入り、駅の中の讃岐うどん屋で急々お昼を食べていると折り返し特急うずしお16号になる車両が入線。でもうどんはぐらぐら茹でている途中…まずい!

急いでかき込むように食べ、急いで店を飛び出し車内へ向かいなんとか目指す先頭の座席をGet!
特急うずしお号はそんなに混まない電車。急いで発車20分前にダッシュして席を取る人は私くらい。でもそれからすぐ、幼児を連れたおじいちゃんが、私の席を目指して駆け込んできて。申し訳ないけど、こればかりは譲れません。ごめん!おじいちゃん!!

徳島13:30発。佐古で徳島線と分かれた途端、すごい勢いで加速し、あっという間にスピードは120km/hを超え…。さらに振り子を駆使してカーブをものすごいスピードで駆け抜けるので、横の車窓どころではなく、そのスリルに釘付け。特にS字カーブで左に右に車体がくれる様子は圧巻。そういえば右手に小豆島とか見えてた気がするものの、記憶はほとんど前方の車窓ばかり。
高松まで約60分。あっという間に高松に着いた印象でした。

ここから先は電車もある程度本数があるので、流動的に構え、すぐ次の電車に乗らずちょっぴり高松駅近くを散歩することに。
駅から左手へ進むと、以前の連絡船の跡地がそのまま公園となっていて、そのすぐ先が瀬戸内海。向かいに鬼が島が見え、その間で何十漕もヨットが優雅に漂っています。暫く瀬戸内海の空気を感じて、駅に戻り、さっき急いでかき込んだ故記憶に薄い讃岐うどんをもう1杯。じゃこ天を入れてもらい、今度こそ美味しい讃岐うどんを食べられました。

高松15:39発快速マリンライナー44号で一路岡山へ。夕焼けの瀬戸内海がまた綺麗で…。ただ楽しみだったマリンライナーの走りは、意外と走りが緩慢で、期待したスピード感ある走りと違ってがっかり。特に本四備讃線から宇野線の走りがけだるく、もう一段階スピードアップできるのではと期待を託しながら。

岡山から山陽線の普通電車に乗り換え姫路へ。途中和気を過ぎる前に日が暮れ、以降車窓は何も見えず。するとふと考え事に没頭…。ネタは「俺も29歳にもなってひとり旅を満喫してていいのか!?もっとやるべきことあんじゃない!?」って。
そういったって相手もいないし、できる気配もないし、逆に暇はたっぷりあるし…。周りは男の友人も結婚ブームが始まり焦るばかりだけど、こればっかりはどーしようもないじゃんとある意味諦め。
時間を有意義に使ってる点では、しゃーないじゃんとある意味開き直り的な結論を見出すと、車窓はちょうど英賀保(あがほ)を出て、次は姫路。寂しいかな今の俺はこれが精一杯です。

姫路で大好き新快速に乗り換えると、くよくよ考え事してたのも忘れて、130km/hの豪快な走りに圧倒。気づくと朝通った明石海峡大橋の夜景を眺め、神戸の街並みを見ながら、あっという間に大阪に到着。
大阪駅で降りるも、もっと乗りたい!と執念深く大阪駅の中をうろつくも、どのホームも人でごった返してて断念。
結果、道頓堀で串カツにビールでコンコンに酔っぱらい、仕上げに金龍のラーメンまで食べ、酔っ払ってかつ若干食べ過ぎ気味でホテルへ。

ホテル併設の大浴場でほかほか温まり、風邪薬を飲むと、朝も早かったせいかあっという間に熟睡。明日はいよいよ新しい地下鉄・京阪中之島線に乗りに行きます。

p.s.珍しく青空のきれいな写真がいっぱい撮れたので、今回の旅行で撮影した画像の一部をmixiアルバムにアップしました。友人までしか公開していないので、「J-san」で探してマイミク申請して、アルバムを見てやって下さい。

京阪中之島線に乗りに行くついでにちょっぴり四国の旅~1日目前半

2008年10月19日 | つれづれ旅行記
体調不良がずっと続き、どうしてもダメで約束をドタキャンし、会社を1日休み…。その会社を休んだ1日にちゃんと休養したせいか、この旅の初日には、若干コンコンしながら、フラフラしながらも体調もほぼ復活したのでお出掛けすることに。
今日の行き先は、今月なぜか2度目の関西。
しかも今日のお出掛けは、体調が完全復活するだろうと気合いを入れて手配したため、行きの新幹線は新横浜6:00発のひかり号。家は4:40出発という強行スケジュールです。

病み上がりもいいところだったゆえ、母に相当心配されつつ真っ暗な自宅を出発。1度目の関西も同じ新幹線で出掛けたので、今月2度目の始発電車。平日は終電、休日は始発ととんでもない流れが出来上がっています。
東神奈川で横浜線に乗り換え、新横浜5:26着。そのまま新幹線コンコースへ行っても、5:30改札がOPENするので、改札前で暫く足止めです。
5:30ぴったり、JR東海の駅員さんがシャッターを開け新幹線コンコースへ。
シャッターを開ける時間が手動なのに秒単位で正確なのがJR東海さんらしく。
乗り込む始発のひかり号も、誰も乗っておらずがらんとしています。

新横浜6:00発、1両に数人のお客を乗せ定刻発車。
この頃になると空が明るくなってきて、小田原も近付くと海側から朝日がまぶしく車内に差し込んできます。
新横浜、静岡と停まると車内も賑やかになり、浜松を通過する頃なぜか恒例化している柿の葉寿司弁当を食べ、名古屋を出る頃には車窓もすっかり爽やかな秋の朝の風景。でも名古屋時点でまだ7:30前。新幹線は言うまでもないけど早いです。

新大阪8:15着。夜行の快速ムーンライトながらを乗り継ぐよりも1時間も早く関西入り。この味を知ってしまうと二度とあの辛い夜行には乗れません…。
新大阪より大好き新快速に乗り、キラキラ輝く淀川の朝の景色を見ながら神戸へ。数本待ち新車321系各駅停車に乗り換え舞子駅で下車。ここから淡路島を経由して四国を目指します。

舞子駅のすぐ上は明石海峡大橋の関西側の袂(たもと)になっていて、駅からエレベータで上がったところに高速バス乗り場があり、そこから四国方面に簡単に乗り継ぐことが可能。バスの時間を見ると、その先の四国島で乗る電車の乗り継ぎを考えると舞子で1時間滞在が可能なことが判明。せっかくなので、爽やかな秋空の下、舞子の街を散歩しようかと。

駅前から隣の垂水駅の手前に掛けてが公園になっていて、海釣りポイントだったり、橋を観光できるいろいろなスポットがあったり。
せっかくなので、入場料を払い明石海峡大橋の途中まで歩ける舞子海上プロムナードに立ち寄ることに。
エレベータを登り外へ出るとそこは海上47mの明石海峡を一望できる展望スポット。わざと金網になって風を感じられるスポットや、丸太の下がガラス張りになってその下が海という高所恐怖症の方にはたまらないスポットだったり(ちなみに私は高所は全然平気)、思わず青空を満喫。雲ひとつない青空を広く眺めて、たまらない爽快感。
気づくとバス発車20分前。乗るバスのバス停はすぐ真上ながら、一旦地上に降りて乗り場まで行くことを考えると、かなり激しいダッシュで乗り場へ向かいます。

バス停に行くとすぐバスが到着。私はバス指定券を持っていないので、指定券を持っている人が乗り終わった後についでに乗せてくれるスタンスなので、座れる席は微妙な通路側の席。みんな窓を閉め切っているので、このあとの淡路島の風景は残念ながら見られません。
高速舞子10:10発。すぐさまバスが明石海峡大橋にかかると、あまりにきれいな風景に慌てて窓側の席の人が窓を開けてくれたので、運よく淡路島の景色を見られ。
高速鳴門11:05着。たった55分で淡路島を抜け、四国島に上陸。
実はこのルートは3度目。1度目は初めてのお遍路へ向かう高速バスの車中。2度目は自分が運転する車中。そして今日。その後の思い出もあってか、印象は3度共全然違って感じます。

高速鳴門のバス停は鳴門市街からかなり高い山の上。眼下の街に降りるには、無人のモノレール「すろっぴー」に乗って、ガタンゴトン揺られながら地平へ降りて行きます。
次に目指す鳴門駅は、ここからまだ15分程歩いた街の中心部。ちょうどいい時間に路線バスもあるのは分かっていたものの、その先の電車までまだ時間があったので、のんびり市内をお散歩しながらてくてく駅へ。着いた駅は普通列車が1時間に1度しか来ない田舎のローカル線の駅とは思えない立派な駅でした。
次の電車は12:01発。まだ電車まで30分近くあるものの、かと言って周りに何もないので、駅のベンチでひなたぼっこしながら折り返しの電車を待ちます。

プリウスドライブ~愛車プリウス・初めての長距離ドライブin山形/1日目

2008年05月16日 | つれづれ旅行記
まだ次期JRシステムも稼働が全部終わっていない、激務に激務を重ねていた当時。地元の友人ととあるライブに行く約束をしていました。
それから3ヶ月。ようやくスケジュールも安定してきて、スケジュール帳に平日に飲み会の文字が入り始めた頃、ふとその友人からメールがきました。

「そろそろライブも近いので、企画よろしく」

あっ!いけね。忘れてた…。

約束をした頃はまだ激務中でお出掛けどころか、相変わらず無茶な残業が続き、重大障害で日々バタバタとしていた時期。もうどこへでも行ってしまいたい!とそう思った頃でした。
それから強制休暇で3月~4月まで北は安比、南は北九州まで全国あらゆる地域へほっつき歩き、遊びに遊んだ後の今。遊ぶお金も、遊ぶ体力も尽きた今。さぁ困った。

約束していたのは、ゆずのライブ。
ゆずといえば横浜出身の2人組ユニット。地元にちなんだ曲も多く、ライブツアーでは地元に戻るといつも以上に盛り上がります。
当然誘われたライブは地元・横浜…ではなく、なんと山形。しかも平日のライブです。

慌ててツアーパンフを見ていろいろ調べてみると、往復新幹線のパックはあるラインより安くまとめることができず企画難航。そこで目をつけたのが愛車プリウス。
原油高騰を受けて、深夜帯になると高速道路が40%引きになるキャンペーンも始まったとか。
先日の車の修理代もあり、大学以来かつてない財政難の中、愛車プリウスはこの苦難を乗り切ってくれるのか!?

私の車は保険が特殊で、保険が適用になる範囲が、本人、26歳以上の家族の他、免許を所有している家族以外の人も保険が効くタイプ。これなら山形までの長距離ドライブをしても、安心して他のメンバーに代わってもらえます。

夕方のライブに間に合う時間を逆算して、自宅を出発したのが夜明けすぐの早朝5:30。それから一緒に出掛ける友人の家を回り、一路山形へ向かい東北自動車道に乗ったのが既に9:00過ぎ。
11:30頃、ちょうど通りかかった宇都宮近くの上河内s.aで、名物餃子を4人で11皿(66ヶ)をたいらげ、運転を他のメンバーに交代。
そこから先は自分の車なことをいいことに、助手席でふんぞり返り、運転してもらっておきながら真横で大爆睡。起きたと思ったら、ライブ予習CDで大熱唱。
自由気ままになんでもできるのが、マイカードライブの楽しみです。

予定時刻ほぼぴったりの15時、山形市内のホテル到着。
車をホテル駐車場に置き、いざライブ会場へ。
ホテルから会場へと移動する途中、今回のチケットを取ってくれた友人が、地元の仲間を発見。それから会場へ向かうとさらにその仲間が増え、自分たちも含めて地元横浜からライブのために山形へ来た人が10人以上…。
ってことは、ゆずが全国ツアーをする際、横浜駅あたりでチケットとそのまでの足と宿をパックにして売ったら、かなりのいい商売になるんじゃね!?
よく見ると、そこここに岡ジャーを来ている女性がうろうろ。ここはどこだよ!?

いよいよライブスタート。
普段横浜アリーナ、横浜スタジアム、横浜国際競技場とどこも大きな場所でゆずの2人を見るので、遠いと虫眼鏡でも相当倍率を上げないと厳しいくらいなところ、今日の会場は山形キャパシティの体育館ゆえか、アリーナから1ブロック後ろの席なのにステージが近い近い。
歌い手の興奮がリアルに伝わってきて、知らないうちに吸い込まれたように聞き入っていました。

21時過ぎにライブが終わり、山形市内行きのシャトルバスはすごい人が乗り場に向かっていたので断念して、最寄りの北山形駅から奥羽線で山形に戻ることに。
普段は誰もいないだろうに、仙台へ戻るファンや、我々と同じく山形へ戻るファンで狭いホームはごった返し。
来た電車は山形行上り最終電車。21:30過ぎなのにもう最終電車です。

山形へ戻り夕飯を食べる店を探すも、どの店もイベント終わりのせいか、金曜日だからかどこも席がいっぱいで入れず。
入れたお店はなんとホルモン屋。山形牛、米沢牛と理想が高いところにあっただけに、非常にがっかり。なんかゴムみたいな変なお肉や、ちょろちょろした変なお肉とかがズラッと並ぶと、食欲がちょっと…。

部屋に戻り、明日の運転に備え寝ようとすると、隣りの部屋の友人がウィスキー片手に部屋に乱入し、部屋で懇々としゃべり倒す。
もういい加減帰ってというと逆上して話し出すので、私の部屋のメンバー全員で友人を無視し気味に放置すると、寂しくぽそぽそ自分の部屋に戻って行きました。
ほんとは付き合ってしゃべりたいけど、明日は運転があるのでごめんね…。

ほとんど車で移動だったのに、いろいろ盛り上がった1日でした。