いい景色を見ると、なんか腑抜けに近いような、妙な脱力感があるのですが、今日も素晴らしい夕焼けとしおさいの音に心を打ちひしがれそんな様子。
すっかり陽も暮れ何もないだけに薄気味悪い長門本山駅に戻り、1人既に入線していた電車の中へ。乗客は当然1名。寝転がっても、座席に荷物を広げても、誰にも迷惑を掛けません。
長門本山17:45、往路と同じくのんびりとしたスピードで進んで行きます。
雀田で宇部新川行・普通1240Mに乗換え、宇部新川の1つ手前にある居能という無人駅で、宇部線に乗り換えます。
真っ暗な無人駅。1人寂しく…という風景を予想していたら、意外や私と同じ宇部線の電車を待つ人が私以外に2名。待つ居能18:13発普通1443Mは、今まで乗ってきた普通1240Mと宇部新川で交換し下ってくるダイヤです。
乗り場は階段を渡って反対側。跨線橋を渡り、ホームに着くと、なんか遠くにさっき乗っていた普通1240Mと同じ形式の電車のテールライトが見え、どことなく違和感を覚えたものの、電車の乗り換えで居能まで引き上げるというダイヤもあっていいかと思い、電車が来るまでベンチに腰掛け待ちます。
遅れて当てにならない私のmyバーバリーの腕時計が電車の時間を指しても、一向に電車は現れず。でもここは無人駅。誰も遅れているとか、何かトラブルがあったとか教えてくれません。
ちょっぴり気になり、無人の本屋へ。
本来なら、同じ時刻に普通1444Mも入るはずが、その電車も来ない。
場内信号が開通すると鳴る、接近表示機もまだ何も表示しないまま。
よく見ると、さっき乗った電車が去った方向(宇部新川方向)で、何やら発光器が遠くなのにものすごく赤く光っていて、その手前で明らかに乗ってきた電車らしき車両が止まってる。そしてその車両の車内灯がついたり消えたりしている…これは何かあったはずだ。
慌てて東京で自宅にいそうな会社の同期に連絡。ホームページを調べてもらい、運行情報やら、連絡先やらいろいろ調べてもらい、運行管理している宇部新川鉄道部へ連絡をすることに。
ただ考えることはみんな一緒。いくら電話してもつながらない。
電車が来ないと諦めれば、目の前のタクシーでどこかの駅に行くところ、来ないとも言わないので、動くにも動きようがない。
どうにも策がなくなった、本来の発車予定時刻から30分を過ぎた頃、上り電車(反対方向の電車)の接近表示が点灯。暗闇の向こうから、30分遅れの普通1444Mがとことこ入ってきました。
ドアが開いた途端、数人の乗客が運転士に事情を問い詰めます。
…「目の前の踏み切りで、踏切防護装置が誤作動をして~」とのこと。もうまもなく復旧し、その後交換の電車が宇部新川を出るとのこと。
それから20分。予定より50分遅れで、乗る普通1443Mが入線。結局宇部に着いたのは、予定より51分遅れた19:16。
接続する山陽線が、乗る予定の普通3359Mが逃げ、普通3361Mも6分前に出たばかり。結局予定より2本(=約1時間)遅れて、宇部を出発。
寒風吹きすさぶ中、下関、門司と乗換え、今日の宿のある門司港に着いたのは21:05。昼間は観光地化してにぎわうようになったと聞く門司港の街も、この時間では人影まばらです。
ひと昔前、門司港と言えば、駅舎だけが有名で、街自体は昔ながらの港町。ゆえに昼間でも薄気味悪い感じの街でした。その港に門司港レトロという観光スポットが出現。ベイエリアを縦断するように遊歩道が整備され、イルミネーションイベント開催期間だったこともあり、以前訪れた時とは比べ物にならない勢いで街が綺麗に。
カップルがイルミネーションをバックに写真を撮ってる中、ダウンジャケットに三脚を持つ男が、不審な視線を感じつつ、その町並みをバックに記念撮影。
その一角にある31Fのタワー最上階にあるレトロ展望室へ。
門司港市内を一望。正面に門司港駅に門司電車区を望み、夜景ながら正面の景色は実はほとんどが鉄道関係施設の夜景。他の角度で見ると、関門海峡が見れたりと、いろんな楽しみ方ができるのですが、私のお気に入りはトップ画像の電車満載のこの夜景。夜の写真撮影は苦手(ブレやすいので)なところ、これは押さえておきたいと力を入れてマジ撮影。トップ画像はそんな渾身の1枚です。
せっかく門司まで来たのなら、食べておきたいのがふぐ。
実は生まれてこの方ふぐを食べたことがない(強いて言えば会社の前の飲み屋で、ふぐの唐揚を食べたことはあったけど)。なのでまだ同じく食べたことのない母や妹に申し訳なく思いつつ、ふぐ初体験することに。
手頃な飲み屋(料亭だと緊張するので)を見つけ、ふぐコースを注文。
まず出てきたのはふぐの鰭(ヒレ)酒。
店のおばちゃんがマッチを取り出し、お酒の椀にそっと火を付けすぐフタをして香りを楽しむなんてオツなサービスからスタートです。
それからふぐの酢物、ふぐ唐揚、ふぐ皮酢、ふぐ刺しと出て、ふぐチリ…。
1人前とは思えない量の豪華ふぐ料理。周りのお客さんも、量とそれを食べる私になんか気になっているようで、品物が出てくる度に周りの視線が気になります。
しかし初めて食べるふぐ。長嶋茂雄がこよなく愛すというだけあって、また食感がなんとも最高!淡白ながら歯ごたえが独特。白い身はふっくらとして、実に爽やかな味。お酒も自然と進みます。
最後にふぐチリの残り出汁で、ふぐ雑炊を作ってくれます。
ふんわりとした卵の中に、ふぐの身におだし。素晴らしい締めくくりです。
お腹は大満足。昨日の熊八亭の期待外れの分は一気にチャラです。
フラフラとしながら今日のお宿、ルートイン門司へ。
裏に走る鹿児島線の電車の音も気にせず、朝までお酒のせいもあり熟睡でした。
すっかり陽も暮れ何もないだけに薄気味悪い長門本山駅に戻り、1人既に入線していた電車の中へ。乗客は当然1名。寝転がっても、座席に荷物を広げても、誰にも迷惑を掛けません。
長門本山17:45、往路と同じくのんびりとしたスピードで進んで行きます。
雀田で宇部新川行・普通1240Mに乗換え、宇部新川の1つ手前にある居能という無人駅で、宇部線に乗り換えます。
真っ暗な無人駅。1人寂しく…という風景を予想していたら、意外や私と同じ宇部線の電車を待つ人が私以外に2名。待つ居能18:13発普通1443Mは、今まで乗ってきた普通1240Mと宇部新川で交換し下ってくるダイヤです。
乗り場は階段を渡って反対側。跨線橋を渡り、ホームに着くと、なんか遠くにさっき乗っていた普通1240Mと同じ形式の電車のテールライトが見え、どことなく違和感を覚えたものの、電車の乗り換えで居能まで引き上げるというダイヤもあっていいかと思い、電車が来るまでベンチに腰掛け待ちます。
遅れて当てにならない私のmyバーバリーの腕時計が電車の時間を指しても、一向に電車は現れず。でもここは無人駅。誰も遅れているとか、何かトラブルがあったとか教えてくれません。
ちょっぴり気になり、無人の本屋へ。
本来なら、同じ時刻に普通1444Mも入るはずが、その電車も来ない。
場内信号が開通すると鳴る、接近表示機もまだ何も表示しないまま。
よく見ると、さっき乗った電車が去った方向(宇部新川方向)で、何やら発光器が遠くなのにものすごく赤く光っていて、その手前で明らかに乗ってきた電車らしき車両が止まってる。そしてその車両の車内灯がついたり消えたりしている…これは何かあったはずだ。
慌てて東京で自宅にいそうな会社の同期に連絡。ホームページを調べてもらい、運行情報やら、連絡先やらいろいろ調べてもらい、運行管理している宇部新川鉄道部へ連絡をすることに。
ただ考えることはみんな一緒。いくら電話してもつながらない。
電車が来ないと諦めれば、目の前のタクシーでどこかの駅に行くところ、来ないとも言わないので、動くにも動きようがない。
どうにも策がなくなった、本来の発車予定時刻から30分を過ぎた頃、上り電車(反対方向の電車)の接近表示が点灯。暗闇の向こうから、30分遅れの普通1444Mがとことこ入ってきました。
ドアが開いた途端、数人の乗客が運転士に事情を問い詰めます。
…「目の前の踏み切りで、踏切防護装置が誤作動をして~」とのこと。もうまもなく復旧し、その後交換の電車が宇部新川を出るとのこと。
それから20分。予定より50分遅れで、乗る普通1443Mが入線。結局宇部に着いたのは、予定より51分遅れた19:16。
接続する山陽線が、乗る予定の普通3359Mが逃げ、普通3361Mも6分前に出たばかり。結局予定より2本(=約1時間)遅れて、宇部を出発。
寒風吹きすさぶ中、下関、門司と乗換え、今日の宿のある門司港に着いたのは21:05。昼間は観光地化してにぎわうようになったと聞く門司港の街も、この時間では人影まばらです。
ひと昔前、門司港と言えば、駅舎だけが有名で、街自体は昔ながらの港町。ゆえに昼間でも薄気味悪い感じの街でした。その港に門司港レトロという観光スポットが出現。ベイエリアを縦断するように遊歩道が整備され、イルミネーションイベント開催期間だったこともあり、以前訪れた時とは比べ物にならない勢いで街が綺麗に。
カップルがイルミネーションをバックに写真を撮ってる中、ダウンジャケットに三脚を持つ男が、不審な視線を感じつつ、その町並みをバックに記念撮影。
その一角にある31Fのタワー最上階にあるレトロ展望室へ。
門司港市内を一望。正面に門司港駅に門司電車区を望み、夜景ながら正面の景色は実はほとんどが鉄道関係施設の夜景。他の角度で見ると、関門海峡が見れたりと、いろんな楽しみ方ができるのですが、私のお気に入りはトップ画像の電車満載のこの夜景。夜の写真撮影は苦手(ブレやすいので)なところ、これは押さえておきたいと力を入れてマジ撮影。トップ画像はそんな渾身の1枚です。
せっかく門司まで来たのなら、食べておきたいのがふぐ。
実は生まれてこの方ふぐを食べたことがない(強いて言えば会社の前の飲み屋で、ふぐの唐揚を食べたことはあったけど)。なのでまだ同じく食べたことのない母や妹に申し訳なく思いつつ、ふぐ初体験することに。
手頃な飲み屋(料亭だと緊張するので)を見つけ、ふぐコースを注文。
まず出てきたのはふぐの鰭(ヒレ)酒。
店のおばちゃんがマッチを取り出し、お酒の椀にそっと火を付けすぐフタをして香りを楽しむなんてオツなサービスからスタートです。
それからふぐの酢物、ふぐ唐揚、ふぐ皮酢、ふぐ刺しと出て、ふぐチリ…。
1人前とは思えない量の豪華ふぐ料理。周りのお客さんも、量とそれを食べる私になんか気になっているようで、品物が出てくる度に周りの視線が気になります。
しかし初めて食べるふぐ。長嶋茂雄がこよなく愛すというだけあって、また食感がなんとも最高!淡白ながら歯ごたえが独特。白い身はふっくらとして、実に爽やかな味。お酒も自然と進みます。
最後にふぐチリの残り出汁で、ふぐ雑炊を作ってくれます。
ふんわりとした卵の中に、ふぐの身におだし。素晴らしい締めくくりです。
お腹は大満足。昨日の熊八亭の期待外れの分は一気にチャラです。
フラフラとしながら今日のお宿、ルートイン門司へ。
裏に走る鹿児島線の電車の音も気にせず、朝までお酒のせいもあり熟睡でした。