金剛山四季の花

金剛山(1125㍍)で撮影しました、四季折々の山野草を中心に
登山、催し、花など、宝石箱のような忍者のブログです。

世界文化遺産の島・天草~復旧・復元中の熊本城へ

2018年10月04日 00時47分57秒 | 九州ぶらり旅

 九州ぶらり旅の③です。
 世界文化遺産の天草から、
 復旧・復元工事中の熊本城
 をまわりました。


 天草で一番に立ち寄ったのが、
 この石造「祇園橋」。
 石造架け橋では、日本最大級。




 長さ28・6m、幅3・3㍍。45本
 の石柱で支えられています。
 天保3年(1832年)に、架けら

 れました。国指定重要文化財。



 祇園橋は、寛永14年(1637年)
 の、天草・島原の乱の激戦地。
 天草四郎の一揆軍と、唐津藩が
 この川を挟んで激突。
 両軍の戦死者で、川が真っ赤
 に染まったそうです。
 
 橋の名の由来は、写真前方に見
 える神社が「祇園社」なので、祇
 園橋と名付けられたそうです。



 今年の7月、世界文化遺産
 (長崎と天草地方の潜伏キリ
 シタン関連遺産)に登録され
 たばかりの天草。
 (天草は12の構成資産から
 成ります)。
 


 12の構成資産からなる関連遺
 産の一つ「崎津集落」のシンボ
 ル崎津教会。別名「海の天主堂」
 禁教時、絵踏みが行われていた
 場所に、祭壇が設けられています。

 現在も崎津の100名(人口250人)
 の信者の祈りの家として、毎日使
 われています。
 珍しい、
畳敷きの教会です。



 崎津資料館みなと屋。
 布教期~潜伏期の資料などが
 展示されています。
 世界文化遺産に登録後、来館者
 が大幅に増加中だそうです。

 備え付けの「みなと屋ノート」
 今までなら1~2か月で交換
 していたのが、8月は2~3日
 でいっぱいになったそうです。
 


 みなと屋は元旅館を改修し、資
 料館として利用。間取りなどは、
 建築当時のままだそうです。

 禁教下、津崎集落では、アワビ
 などの貝殻の内側の模様を、聖
 母マリアに見立てたり、身近な
 物を信心具の代用にし、秘かに
  信仰が続けられて来ました。



 旧崎津教会



 崎津諏訪神社
 文化2年(1805)潜伏キリシタ
 ンが発覚する「天草崩れ」の
 舞台になった神社。



 トウヤ 
 家と家の間、約90㌢幅の海に出
 るための小路 のこと

 数軒ごとに、このような小路が
 設けられ、今も昔も、住民の
 交流の場になっています。



 カケ
 家屋から海に突き出して造ら
 れた、漁師の作業場。
 干物作りや、漁船の係留などに
 使われています。

 トウヤ、カケは、狭い土地柄が
 生んだ工夫。昔からの景観が
 残っているのも、崎津集落の
 魅力かな。



 海上マリア像
 昭和49年に、漁船の安全を願
 って、建てられました。
 今では宗教に関係なく、漁師
 さんは漁の行き帰りに、マリア
 像に手を合わせるそうです。



 マリア像の向こうに沈む夕陽が
 ロマンティックな雰囲気だと、
 天草八景の一つに選ばれてい
 ます。
 (この写真は、崎津集落の案内
 マップを使わせて頂きました。
 ありがとうございました




 西宮宮  祭神は「蛭子神」。
 集落の安全、大漁などを祈願。
 古文書によると、18世紀には
 造立が確認されています。



 二百年以上も前から伝わる、
 崎津名物「杉ようかん」。
 
 寛政2年(1790)将軍となった
 徳川家斉の祝賀のため船出し
 た、琉球王の使節団が難破。
 救助に一役かった崎津の人達
 に、使節団がお礼に伝授した
 のが「杉ようかん」の作り方。
 
 甘さ控えめ
で、着色料ではなく
 ドラゴンフルーツ果汁で着色。
 私は2つ、ペロリ。
 食べて帰ってよ…と声を掛け
 てもらった崎津のお母さん、
 おいしかったよ~っ!



 ロマネスク様式、白亜の教会
 「大江天主堂」。
 キリスト教解禁後、天草で最初
 に建てられた教会。



 教会のそばにある
 「ルルドの聖母」像。



 天草5橋の一つ「天門橋」



 2016年4月14日、震度7の地震に
 (熊本地震)見舞われ、甚大な
 被害を被った熊本城。
 まだ手も付けられていない所も
 あり、復旧・復元には長い歳月
 が必要だな、と感じました。



 復旧の様子を見てもらおうと、
 仮設見学通路が設けられて
 いました

 案内板を順番に巡ると、お城
 全体が見学できます。





 石垣が崩落した戌亥櫓



 仮設屋根が撤去された天主閣。
 ニュース映像で見た、崩れ落ち
 無残な姿だった瓦屋根などは
 復元され、鯱瓦が青空に輝い
 ていました。
 
 が、これは見た目だけ。
 崩れた石垣の積み直し、内部の
 修復など、震災前の姿に戻るの
 は、まだ先のよう。









 西大手櫓門・元太鼓櫓付近。
 震災から2年半、全体で33棟
 の建造物が被災、石垣の崩落
 など、そう簡単にはいかないと
 は思いますが、1日も早い再建
 を祈ります。
 ガンバ、熊本城!



 話はころっと変わります。
 飛行機好きの私、熊本空港
 に、熊本の人気キャラクター
 「くまもん」をラッピングした
 飛行機を見に行きました。



 くまもん、夕陽に向かって離陸。
 行ってらっしゃ~ぃ!
 どこに行く飛行機やったんかな?



 熊本空港の夕景。
 私の写真では、もう一つですが
 実際の夕陽は、感動ものでした。
 ほんとですよ。



  次回に続きます。
  長々とお付き合い、ありがとう
  ございました。






コメント (2)
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