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映画感想―『ダイアナの選択』

2010年06月19日 | 映画感想

~あらすじ~
17歳のダイアナと親友のモーリーンは、ハイスクール銃乱射事件の犯人に「どちらか一人を殺す」と究極の選択を迫られる。
その悲劇から15年。事件の記憶にさいなまれ、罪悪感に苦しみながらも懸命に夢に向かって歩んできたダイアナ。優しい夫。利発的な娘。やり甲斐のある仕事。
ダイアナは理想の人生を手に入れたはずだった。17歳のダイアナと32歳のダイアナ。二人の人生が交差した時、衝撃の事実が明かされる。


~感想~
冒頭の事件から一気に時間が飛び、はたしてダイアナの選択はいかなるものだったのかわからないまま物語は進んでいく。
普通に考えればその選択とは「親友を犠牲にし自分は生き延びた」ものだと思われるが、こういった趣向の映画なのだから、当然そんな単純にはいかないだろうと期待してしまう。
それではどんな選択だったのかと推理しながら見続け、そして終盤ついに明かされた真実の「ダイアナの選択」とは――。

その「選択」の意外さはもちろんのこと、定石通りに冒頭からもう一度ストーリーがくり返されるや、あからさまに張られていた伏線にも驚いた。
予想の一歩前、それも斜め上を行く「ダイアナの選択」は一見の価値あり。これは面白い映画である。


評価:★★★☆ 7

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